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関係のないこと
関係のないこと
上田岳弘/新潮社
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総合評価

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    最近よく手にとる作家の短編集 小説のタイトルにもなっている作品では、ある弁護士が、コロナ禍の中、無関心な世界を憂いている 友達や職場の人に無関心な社会の中で、違和感を抱く主人公 確かに昨今、人との関係性はどんどん希薄になっている気がする 自分自身も含めて

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    投稿日: 2025.08.27
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    この短編集の全ての小説がとても感覚的で、その感覚を何だか分かったような気になって読んだ。 だから、感想もまた感覚的で言葉や文章にするのは難しい。 灰色に近い薄〜い水色みたいな空気感だった。

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    投稿日: 2025.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ニムロッドの作者の短編作品集。   片翅の蝶   大人が付くべき、優しい嘘について。 そして、なぜ人間に物語が必要かについて。   一方、その物語は必要なかったのかもしれないとも思う。子供に、そういう事実を教えてあげたっていいじゃないか。そういう気遣いが、世の中の見方を綺麗なだけのものにしてしまうのかも。   「少年の日の思い出」ヘルマン・ヘッセのエリオットの、大人版のようだ。   下品な男   下品な男は、最後に自分の物語を語った。 そしていなくなった。 幸せの形は一つだけど、不幸せな形は人の数だけある。上品の形は一つだけど、下品の形はさまざま。 想像力ある人間の方が、下品をより深みのあるものにできる。できてしまう。   関係のないこと   人が世界を切断してしまう瞬間について書かれていると思った。 主人公は、司法試験に落ちたあと、訪れた切迫感と恐怖に立ち向かうために、小谷との関係を断ち切ることになった。 (自分も、受験というあの切迫感から、あのとき、他者との関わりを絶ったのかもしれない)   関係ないって思うことだって必要だし、 関係ないことなんてないんだって思うことも必要だと思う。   人は、なんでも関係があるんだって思うと、社会にとって良いことをするようになる。 なんでも関係ないって思うと、自分にとって良いことをするようになる。 上手に選べば良いと思う。   主人公は、それが分かっていたんだろうな。   おそらくは、たぶん   生きていくことは、よりよくしようと言う社会に付き合うこと。あるいは、自然の摂理に付き合うこと。   人は、社会と見えない細い線で繋がっている。 たまに、その線を自分の元にたぐり寄せ、切断したくなる。   自然の摂理に付き合うことに疲れた小鳥は、突如飛ぶのを辞めてみた。 そうすれば、地面に真っ逆さま。   よりよくしよう、という社会との接続の時間が、 僕の中に澱を溜めていく。 それがあるから、明日も生きれる。   でも、ずっと持ってると腐ってしまう。 いつも、手放していかないといけないんだと思う。

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    投稿日: 2025.07.18