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あの日のアオハルと、待ち合わせ
あの日のアオハルと、待ち合わせ
櫻いいよ、飴村/集英社
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    片道数時間の旅で人生が変わるなんてことはないけれど、変わるきっかけになることはある。 過去の自分と向き合うために、今の自分を見つめ直すために、過去の約束を消化するために… それぞれ何かを抱えて出会った四人が少しだけ旅をするお話。 夏休み最後の日じゃなくて、終業式(夏休みが始まろうとしてるところ)というのがいいよさんらしいなと思うなど。 正直どの四人も未完成な大人予備軍の年齢だけあって幼くて危なっかしくて(時折ため息出ちゃいそうなことも)おいおい大丈夫か?おばちゃんついていこうか?とお節介したくなるのだけれど、10代ってこうだよなぁと遠い昔を思い出してしみじみする。 四人がめちゃくちゃ成長するわけでもなく、少しだけ見える世界が広くなったり見えなかったものが見えるようになる。小さな小さな変化がいとおしい。 「ごめん」の答えが「わかった」としか返せない時だってあるし、許せないこともある。 許されないとわかっていても、許してもらうためではなく言わなきゃいけない「ごめん」もある。 小石のようなわだかまりを瑞々しく描くことにかけてはこの人の右に出るものはいないなといつも思うのです。

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    投稿日: 2025.06.21