トムとヘラの息子として生まれた転生者アイザック。 魔素の魔眼を持ち、家とムラをチート開発する。 姉のマーリンはサミュエルとモモを頼って旅に出、妹のラルトネムは角と尻尾、羽が生えている。

　転生前の人生を後悔し、異世界転生後は努力と家族愛で無双する話。嫌いじゃない。 　ただ、あまりにもチート。語学苦手だった筈なのに、ルーン文字まで修得するってどうよ。実験を繰り返して、作り上げる部分も描写が足りなくて、チートにしか見えない。 　好きなフレーズのひとつを。 　「懸命に努力すれば望むものはきっと手に入る。俺はそういう世界観を体得しているのだ。」 　努力を評価してくれるのは、家族と学校の先生だけだろう。成果がでなければ、努力はしなかったことと同じとされてしまう現代の哀しさ。努力した事実は、自分の中で自信となって残ると良いが、否定されてしまうとそれも自信喪失の一端となる。そして努力は報われないと思い込み、ますます社会とのつながりを敬遠するようになり。自宅警備員まっしぐら。そんな事を考えた。 　主人公は、努力すれば報われる事を異世界転生で、体得することができた。羨ましい。 　 　うん、でも、次巻出たら買おう。世界にどう影響を与えていくのか、家族や錬金術師免許はどうなるのか、気になる伏線がいっぱいだから。