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仕掛島
仕掛島
東川篤哉/東京創元社
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総合評価

12件)
3.2
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5
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    なんともレビューが難しい。 たしかに面白かったのだけど、みんなに勧めたいかといえばそうでもなくて、その「仕掛け」はさすがにないでしょ、とは思うものの、すべての話の辻褄を合わせたラストは見事で。 うぅーん、なんといか。 読書を娯楽と割り切る人にはオススメ、という感じ……かな? 東川さんの持ち味であるユーモアーがオブラートになって、ラストに悲壮感はないけれど、でも、犯人の心境をよくよく考えると、まったくもって救いがないよね!?

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あまりに真犯人が悲劇すぎないか…私も多くはなくともそれなりにミステリを読んできたが、こんな可哀想な(悲痛、というより境遇があまりにも…)な真犯人はかつて無い…西大寺家の責任問題では… 重厚な本格ミステリに親しんでいたせいか、随所で出てくる「ユーモア」が個人的にはいまひとつ笑えなかった。そこが少し残念。 ただプロローグと本編の関連性はぎりぎりまでわからなかったので、驚きは十分に楽しむことができた。

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    本格物として申し分ないクオリティ。 現実離れした舞台設定や展開は読み応えがある。 孤島、後ろ暗い過去をもつ名家…それだけで面白くないはずがない要素! 推理に関してはかなり難しいというか、犯人あてだけならあまり意外性はなく、かといって全ての真相を見抜くのはハードルが高い…。 伏線の張り方が巧みなところもあるが、全体としては飛躍した発想が必要かも。

    7
    投稿日: 2025.09.20
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    最初は面白かったけど長かったから途中で飽きてしまった。結末は意外だったけど、意外すぎてあまり納得できなかった。なんか、無理やり意外性を出そうとしてる感じ?

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作風が好みと合わなかった。面白いと感じる人もいるというのは分かる。ユーモラスさが特徴だけど、ギャグセンスの相違というか、そのギャグ今いる?みたいなのが気になっちゃって、物語を早く進めてくれと思ってしまった。

    0
    投稿日: 2025.08.14
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    笑った これはバカミスなのか真面目なのか いや、面白かった 実写で見てみたいな 突飛な謎を序盤で提示してしっかり解決を見せてくれたのも良かったです なるほどなぁ 全然思いつかなかった

    9
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひたすらに読みやすく伏線回収もされ設定がコメディで気楽に読めてよかった 人物像が浮かびやすいのは作者の腕が良いのだと感じました

    2
    投稿日: 2025.08.02
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    久しぶりに東川作品を読んだ。 あまりにも間が空いたため、前作『館島』の内容はすっかり忘れたまま読んだが、本筋的には前作を知らなくても大丈夫。ただ、知っている方が楽しめる、というような設定になっている。 東川さん独特の文体や滑りがちなギャグ部分に懐かしさと若干の読みづらさを感じたが、肝心のミステリとしてのトリックや真相はさすがきちんと練られていて楽しめた。 たまにはこういう「気楽に読める本格ミステリ」もいいのかもだ。(笑)

    7
    投稿日: 2025.07.27
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    とにかく伏線がシンプルでわかりやすかったことが印象的だった。文字通りそのこと自体はまるでなんでもないことのようにその重要性が伏せられていたが、いざ解決編に至った時の「あー!あれってこれに繋がってたのか!」という驚きとスッキリした感覚は相当なものだった。その他のことに辻褄があって納得さえできれば個人的に仕掛けの実現可能性は必ずしも重要ではないので、今回に関しては「それは無理矢理でしょ」というような感想は抱かなかった。

    0
    投稿日: 2025.07.25
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    なかなかのボリュームのある文庫本、久しぶりに読む作家だったので文体に面食らった あらすじ書きからは硬筆な本格ミステリーを思わせるが終始コメディタッチな内容 擬音語と体言止めのオンパレードで、気になりだすと読むのがキツいが心地よくもあったりする 良く言えば読書体験なのだが、地の文章のみならず会話文でも体言止めが出てきた箇所はさすがに二度読み三度読み必至だった ミステリーの観点からは満足 長すぎて序盤部分が頭から抜けてしまってはいたが、しっかり本格していた佳作 解説で前作品との関連を知る 未読の方はそちらから読むことをオススメします

    1
    投稿日: 2025.07.20
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    久しぶりにこんなに長編の話を読みました。 最初は話についていくのが大変でしたが、少しづつ登場人物の関係性を掴んで行き始めたところで話に集中することができました。 きちんと伏線も回収されていましたしトリックもしっかりしていて、ミステリの面白さが詰まった一冊でした。

    3
    投稿日: 2025.07.16
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    岡山の名士が遺した二通の遺言状。一通目の遺言に従って、一族の面々は瀬戸内の孤島・斜島に集められた。行方を晦ましていた怪しげな親族も姿を見せるなか、巨大な球形展望室を有する異形の館・御影荘ではもう一通の遺言状が読みあげられた。翌朝、相続人の一人が死体となって発見される。折しも嵐によって島は外界から隔絶される事態に。館に招かれた私立探偵・小早川隆生と弁護士・矢野沙耶香のふたりを奇怪な事件が待ち受ける。鬼面の怪人物の跳梁、密室から消える人影、二十三年前の悲劇--続発する怪事の果てに明らかとなる驚愕の真相は。本屋大賞作家が満を持して放つ、謎解きの興趣を隅々まで凝らした本格推理長編。

    0
    投稿日: 2025.07.15