
ナイフ投げ師
スティーヴン・ミルハウザー、柴田元幸/東京創元社
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総合評価
(4件)4.0
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powered by ブクログ初っ端の表題作の異常な緊張感から一気に引き込まれてしまった。 現実と虚構が溶け合っていく瞬間がたまらないのだけど、かと思えば実話ベースの話があるのも面白い。 段々と、語り手が“私たち”だと嬉しくなっちゃうようになってしまいました
0投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ以前に読んだこの作家の長編『マーティン・ドレスラーの夢』と同様、この短編集に出てくるのは、芸を極め、更なる高みを目指し、最後には自壊とも言える状況に陥る人間たち。一時的に世間にもてはやされるのだけれど、やがて大衆を置き去りにしてさらに進んでいってしまう様は、人間の尽きることのない欲望の恐さを感じるには十分過ぎる。 読み始めると遠くの方から危険を知らせる鐘が鳴り始め、ストーリーが進むにつれてその音が大きく響き出し、もう逃げ出したいと思い始めたところで物語が終わる。こんな話を次から次へと読んでいると、訳者が指摘する通り「健康を取り戻すことは不可能に近い」のかもしれない。
3投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログほんとうにただごとではない密度。文字に埋め尽くされたページ、底なしに秀逸な文章。質が高いとしか言えねえよ。不安がつきまとう夢みたいなお話たち、とてもよかった。不思議で、薄気味悪くて、心当たりがないのに懐かしいような気さえしてくる。『協会の夢』『パラダイス・パーク』この上なく想像力が掻き立てられたし、『ある訪問』好みすぎてたまらんかった。満足感えぐ。
0投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログ細部が犇めく濃密な短編集。非現実的な出来事がシームレスに現実へと滑り込むが、その文体は数学のように精緻でエレガント。究極のナイフ投げ芸が行われる表題作に惹き込まれ、少女たちの秘密結社への様々な憶測が流れる『夜の姉妹団』に唸り、自動人形劇場だらけの町を描く『新自動人形劇場』に魅了され… 全12作が高い完成度で、短編ならでは魅力に浸る。
0投稿日: 2025.08.07
