
総合評価
(3件)| 0 | ||
| 2 | ||
| 0 | ||
| 0 | ||
| 1 |
powered by ブクログえっと。この登場人物たちでシリーズ化を目論んでいるのだろうか?月村了衛にしては、筋立てはつまらないし、設定も響かない。 そして、何より、母の愛?何だそれ。民衆を裏切り、密輸に手を染め、その全てを母の愛で済ませるってどうよ。 なんでこれが直木賞候補になるのか?まぁそもそも直木賞取った作品に興味はないのだけど。 これなら、『土漠の花』の方が面白かったし、哀しかった。『機龍警察』の手に汗握る面白さのカケラも見当たらない。 薦めません。これを月村了衛の本分ととられたらかなしい。もっと面白い話を書く人です。
1投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログ主要キャラクターとなる日本人と香港人が5人ずつ出てくるので、序盤は各人ごとのキャラクターが掴めず、物語の内容を把握しづらかった。しかし、徐々に人物を理解できてからは緊迫感のある場面も増えていき、登場人物の心の機微も感じられて読み応えが増していった。現在の日本では、このストーリーのような組織が置かれることはないだろうが、現実の出来事や場所がモデルになっているので没入しやすかった。また、香港の2047年問題というこれまで知らなかった論点を知ることができて勉強にもなった。
1投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ月村了衛『香港警察東京分室』小学館文庫。 香港警察と日本の警察とが手を組み、国際犯罪と闘うという異色の警察小説。 第169回直木賞ノミネート作ということであるが、それ程飛び抜けた面白さは感じなかった。 香港国家安全維持法成立以降、日本に流入する犯罪者は増加傾向にあり、こうした国際犯罪に対応すべく日本と中国の警察が協力することになる。こうした中、警視庁に『特殊共助係』が新設されるが、警察内部では各署の厄介者を集め、香港側を接待する窓際的部署と噂され、『香港警察東京分室』と揶揄されていた。『特殊共助係』は、日本側の水越真希枝警視ら5名、香港側のグレアム・ウォン警司ら5名で構成され、香港側のメンバーには警察権は無い。 『特殊共助係』の初めての共助事案は香港でデモを扇動し、多数の死者を出した上、助手を殺害して、日本に逃亡したキャサリン・ユー元教授を捜索し、確保することだった。彼女の足跡を追い、密輸業者のアジトに潜入すると、何故か香港系の犯罪グループの黒指安が襲撃してきた。 対立組織との抗争に巻き込まれながらも、ユー元教授の捜索を進める日本側と香港側のメンバーだったが、やがて新たな謎が湧き上がる。穏健派のユー教授がデモを起こした理由は何なのか、彼女の周囲で目撃された謎の若い男とは何者なのか。 そこには思いもよらぬ国家の謀略があった…… 本体価格750円 ★★★★
66投稿日: 2025.06.11
