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ぼくらに嘘がひとつだけ
ぼくらに嘘がひとつだけ
綾崎隼/文藝春秋
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総合評価

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    maomao
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    何だこれは……完全に予想外。 将棋小説なんだけど、ミステリー?家族物語?友情物語?いったいどう表現すればいいんだろう。 夢中で一気読み!綾崎さん、三作目ですっかりファンになってしまいました。 棋士、女流棋士らが生きる世界を描き、将棋の世界にどっぷり浸れる作品。 さまざまな登場人物の苦悩する心情が丁寧に描かれていて、生々しく苦しい。 そのなかでキラリと光る出会いやわき上がる感情にグッときた。 一方で、読みながら“疑念”が頭からずっと離れない。 果たして赤ん坊取り違えの真相は──。 勝負の世界や人が人に惹かれる気持ちなど、胸がギュッとなることも多く、緊迫感もあり、貪るように読みました。 とても色彩豊かで、予測不能なストーリー。 著者の作品は「盤上で君と跳ぶ」も「冷たい恋と雪の密室」も、繊細な心理描写でぐいぐい引き込まれましたが、本作では更にミステリー要素もあり、別の意味でもドキドキが止まりませんでした。 何が真実で何で嘘なのか、わからなくなる。 綾崎さんの描く勝負師の物語に魅了されています。

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    投稿日: 2025.07.14
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    【才能を決めるのは、遺伝子か環境か?】プロ棋士を目指し、奨励会を駆け上がる二人の?天才?少年に降ってわいた出生時の取り違え疑惑。運命と闘う勝負師たちの物語。

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    投稿日: 2025.05.16