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怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)
怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)
澤村伊智/新潮社
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総合評価

35件)
3.8
7
16
8
2
0
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    「涸れ井戸の声」が印象的かな。どこかで読んだ「ない」方が印象的になるってのの、文章版だと感じた。「ない(わからない)」は想像力がとまらないし、逆にはっきり見える?のかな。 人怖、超自然的な怖いが多かった印象

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    テレビでやる怪談ドラマ特番の大当たり回みたいな小説。ジャンルもスラッシャーや怪談やヒトコワもあり、多種多様。小説でしか味わえない仕掛けもあり、だいぶ楽しい。涸れ井戸の声という小説がとてもお気に入りで、日常に侵食してくる怖さがある。

    0
    投稿日: 2025.11.10
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    不条理で得体の知れない恐怖や原因不明のゾワゾワ感がガッツリあるが、それだけじゃなく、人間の心の奥底に潜むドス黒い悪意がビシバシ描かれていた。まさに怪談の真髄って感じだった。 ただ、澤村伊智の真骨頂、叙述トリックとビックリのどんでん返しが各話に仕込まれおり、ただの怖い話じゃ終わらない深みがあった。 短編集なのに一筋縄じゃいかない構成がよかったさ。特に『苦々陀の仮面』がお気に入り。モヤモヤっとした余韻、良くも悪くも心に残る感じが、怪談の醍醐味という感じで、たまらない短編だった。

    6
    投稿日: 2025.11.04
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    7つの不思議で奇妙な短編が収録されている。どれも日常の隙間に潜む怖さがあり、読んでいて少しぞくりとした。 特に「高速怪談」「こうとげい」「涸れ井戸の声」はリアルで不気味。静かな恐怖がじわじわ迫ってくるような感覚が印象的だった。

    0
    投稿日: 2025.10.25
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    いろんな怖さを楽しめる短編集だった 叙述トリックがよく使われていて、途中から次はどんなトリックを…と考えてしまっていまいち恐怖に集中できなかった 読んでいて楽しいというか、刺激はある!一番好きだったのは涸れ井戸の声かなぁ

    1
    投稿日: 2025.10.17
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    ページをめくる手が止まらずあっという間に読了。 どの作品も面白かったですが個人的には「こうとげい」が一番好きでした。

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    「こうとげい」が好みでした。 たったそれだけのことで巻き込まれるんかい!!!という不条理さが大好きです。終わり方もよい。 あとは単純に好みの問題なのだけれど、この作者さんの叙述トリックは合わないな……と再確認しました。 なんというか明かされても「ふーん」としかならないというか、驚愕しないというか……

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    読みやすい短編ホラー小説です どのお話も捻りがあって大変面白かったです 怖いけど切なくなるお話もあって読んでいて惹き込まれました 澤村伊智作品が昔から大好きです 長編は読み応えがあるし短編は読みやすくて好きです 比嘉姉妹シリーズも追っています どれも面白くて満足する作品です 本作はどのお話も読ませ方が違っていて飽きのこない構成になっていました ただ、他のサイトなどでレビューを拝見すると「オチがわからない」という感想を寄せられている人もいるようですね ハッキリした答えが書かれているというよりは、物語を読み進める中で最後にハッとさせられる書き方をされているので、もしかしたら人によっては読解力が求められるのかもしれません でも一般的な読解力のある人なら簡単に理解できるように丁寧に書かれているので、そんなに心配することなく手に取って欲しいです

    2
    投稿日: 2025.10.13
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    作者さんは『怪談』好きかつ『怪談』というものを考察するのが好きなんだろうな こういうちゃんとした?怖いストーリーも好きなんだけど、いつものド派手なアクションホラー??も好きなので、次は佐々木事務所シリーズが読みたい

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    図書館の本を読む▼ https://kguopac.kanto-gakuin.ac.jp/webopac/BB00784172 “小説”ならではの企みに満ちた“怪談”全7編。深夜、疾走する車内を戦慄させた「高速怪談」、呪われた大ヒットホラー映画「苦々陀の仮面」、禁忌を犯してしまった夫婦と「こうとげい」、正体不明の殺戮犯「うらみせんせい」、作者不明の恐怖譚「涸れ井戸の声」他。謎めいた語りが恐怖と驚愕を生み、奇妙で不穏な空気と意外な結末に嫌な汗が滲みだす。著者真髄の大どんでん返し恐怖短編集!(出版社HPより)

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    借りたものの怖くて読み始められなくて、家族の帰省時に合わせて読み始めたけど読み終わりは一人だったから怖い怖い。高速怪談の途中がまず怖かったです。 笛を吹く家は障害者の子供を育てることについて考えさせられてしまった。最後まで子供小さい錯覚してしまうのすごいです。こうとげいはどこかにありそうで怖い。 澤村伊智さん、読んでよかった。

    1
    投稿日: 2025.09.18
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    ホラーの短編集だ。 タイトルに「?」となると思うが、読み終えれば納得。 私はホラーが好きで、小説、映画に、YouTubeや怪談語り、ネット掲示板など鑑賞するのだが、大人である今、怖いとは思わないのが本音だ。 子供の頃で言うと「リング」など怖くて寝れなかったし、特に役所広司さんの「降霊」と言う映画が、別格に怖く、トラウマ的に記憶に残っている。 先日、この「降霊」をみたくて、サブスクで探したのだが、どこにも無い。 さらには、役所広司さんの主演映画としても、タイトルも検索してもヒットしない・・・ これにはゾッとした。 実際には、TV映画だったようで、露出が少ないことから検索トップには出なかった、と言うオチだが。 この本には、この「ゾッ」が描かれてると思って欲しい。 (ちなみに「降霊」は見る手段があまり無いと思うが、とても正確に実物の幽霊を描いている、なんて言われています) この恐怖を表現する手法をモキュメンタリーと言うそう。 実話がフィクションか、曖昧にする事で笑えなくする、と言う事だ。 ところで、なぜ私がホラーを好きなのかと言うと。 ホラーは、全てがフィクションでは無いからです。

    13
    投稿日: 2025.09.11
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    全7編の怪談。「高速怪談」密室でも車の中はきつすぎる。何が起こっても逃げられない息苦しさの方が怖さより勝った。あと「笛を吹く家」は思わず途中で驚いて声が出たし「こうとげい」もただ旅行で来ただけなのになんて理不尽なんだと最後までドキドキした。

    12
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    定番の怪談からスプラッタや社会問題までおさえた短編集。オチに一捻りあったり素直にすとんと終わったり緩急もある。 最初の「高速怪談」が超オーソドックスで好きなのだが、漫画家の念能力(ラブリーゴーストライター)をみんなが当たり前のように受け入れる点と、オチへの急カーブが雑に感じて惜しい。 平均して★4かな、と思っていたら「怪談怪談」の最後の一行が100点満点すぎて★5にします。 【うらみせんせい】 そこまで恨まなくても…という感想が先に立つ。 囮にも肉壁にもせず、土壇場では命がけで庇ってくれたわけで。ていうか子供に先頭と殿つとめさせたら駄目でしょ。 とはいえ作中で舐め腐られているのは確かなので、日常では凄絶ないじめがあったのかもしれないが…というモヤを味わう話しなのかも? 【怪談怪談】 滝の丁寧ながら時々オラつく語りがいやにラノベっぽいな~なんじゃコリャと思っていたのに、最後のノスタルジックな切なさに胸が詰まった(…というオチであってるよね?) 話を聞いて笑ってくれたという些細な喜びと、抱えなくてもいい後悔が何十年もこびりついているやるせなさ。 でも「あいつ感じ悪かったよなー」っていう声もずっと聞いてるんだなwまあ反社な時点であってるかw

    1
    投稿日: 2025.09.06
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    面白くて、一気に読んでしまった。 4話目からのはなしだけど… というのも、 7つ入ってるお話のうち、3つが既に既読のものだった。それも最初の3編立て続けに既読ものだった… それがなんだか納得いかずモヤッとしてます(泣) 1話目の「高速怪談」、SAでのくだりで既読かもって思ったんだけど、何で読んだか思い出せず。タイトルも覚えてなかったしね。 でもやっぱり気になるから(私は感が働かないから、そもそも今回みたいにお話の流れを当てちゃうということができないことも自覚してる)、途中で帯と巻末を見返してみた。けどそのことが書かれてなかったから、とりあえず読み進めていったの。 2話目の「笛の吹く家」の最初の、修一という名前を目にした時、このお話、「超怖い物件」に収録されてたお話だよ〜って思い出しました。ブクログには登録してないんだけど(多分Twitterに感想書いてた頃だと思う)、このお話と郷内心瞳さんのお話が良くて、今でも印象に残ってるから。なのにタイトル覚えてなかった… 私のバカ(泣) それでこちらは読まずに飛ばして、3話目「苦々陀の仮面」へ。こちらはタイトルに見覚えがあったし内容も覚えてた、けど薄ら覚えだったから最後まで読みました。 最後の大森さんの「怪説」でようやく、2017〜2022年に発表された短編を集めた作品集っていう紹介が出てきました。 既出作品を集めた本だよということを、もう少し早く分かるようにして欲しかったなと思います。 販売戦略なんだろうけど… なんか誠実さに欠けるというか、澤村さんのお話はとても好きなのに、版元のやり方ひとつで印象が悪くなると思うんだ。。 そんなこんなで、星は2です。2とか付けたくないけど、あえての2にした。それくらい、なんか、やり方が良くない(泣) 面白かったのに… 特に最終話「怪談怪談」とか。

    6
    投稿日: 2025.08.17
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    帯に「ミステリーかホラーか」の文字。断然ホラー寄りでしょ。で、ホラー寄りの作品を読むときの私は酒の力を借りて恐怖心を麻痺させることが多いのですが、先月末に夏風邪をひいてから飲酒欲が薄いせいで素面で読むはめに。ビミョーに怖い7編を前になかなか進めませんでした。 今さら気づいたのは、都会を舞台にした話よりも森や山に囚われる話のほうが私は怖いということ。三津田信三の『八幡藪知らず』然り、宇佐美まことの『入らずの森』然り、本作中の1編『こうとげい』にも逃れられない大きな力を感じます。とはいうものの、都会の話にもじゅうぶんビビる。 毎度怖い思いをしながらもホラーを読むのをやめられないのは、すでに取り憑かれているということですよね。(^^;

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    怖い、ものとそこまでのものが混在していた感。 個人的には「うらみせんせい」が、怖かった。 世にも奇妙な物語とかに出てきても良さそうなお話。 いずれも、じわじわする怖さ。

    0
    投稿日: 2025.08.06
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    どの短編も読み始めはふんわりとした不気味さから始まって、読み進めると怖さが具現化していくような感覚で、すごく面白かったです!

    2
    投稿日: 2025.07.26
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    こうとげいが最も恐ろしかった。個人的には怖い話を読み慣れている人よりも読んだことがない人が読むべき本。このタイプの現実か分からない本は山程最近は出ているため、そこまで読む価値はない。ただこうとげい、「涸れ井戸の声」は読むべき名作!

    13
    投稿日: 2025.07.18
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    久しぶりの澤村伊智さん 短編7つ 実話風なのが怖い〜 「高速怪談」 みんなで、車で帰省時の雑談で、タイトル分からん映画当て、うん「超能力学園Z」か!あったな! それはともかく、みんなの怪談話の最後のオチが怖い。そんな経験したら、ずっと夢に出る!(−_−;) 「笛を吹く家」 曰くありげな家。 一家全員が亡くなってから、そのまま。 しばらくしてから、子どもから、子どもが行方不明に。その前に、その家にある入って行ったとか… 子育てに疲れた夫婦。妻がその家に、子どもを連れて… この子どもはなぁ…もうどこにでも連れて行ってって思うわな…怖いといよりツラい。 「苦々陀の仮面」 映画で、虐待的な事をされてたのは、演技やなく事実。 その当事者が自殺。 それから、次々と起こる映画関係者の殺害。当然、犯人は、自殺した人の母親かと思っていたら…キャー 「こうとげい」 新婚旅行で、ええとこ行って、田舎のリゾートホテルで、当たり! 超豪華な屋上のコテージで食事! でも、ホテルの従業員が、めっちゃ焦ってる。 なんで?なんでなん? 散歩がてらに会った人のせい? まだまだ、そういう田舎があるのかな? ◯け贄…_| ̄|○ 「うらみせんせい」 学校の怪談というか、なんと言うか… 何度も何度も出ようとするけど、元に戻る! って、顔グチャグチャな人にナイフで! どうしたら、ええの??? オチないし…怖いだけやん! 「涸れ井戸の声」 あちこちで、めっちゃ怖いと噂される「涸れ井戸の声」。 でも、どこ探してもない。 何か、この小説、人を選ぶのか、何故、突然現れたり消えたりするの? これ読んだら、自分自身が消えそう。 この小説の一部になって…キャー! 「怪談怪談」 う〜ん… 何かよう分からんかった(^◇^;) 電車で、途切れ途切れで読んだからか… 読み返す気ゼロなんで、次の本読も!

    105
    投稿日: 2025.07.09
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    色んなパターンのこわいが詰まってて楽しめた。 苦々陀の仮面、こうとげい、涸れ井戸の声がタイプでした。

    15
    投稿日: 2025.07.03
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    手軽に読めてしっかり怖くて驚かされる、澤村伊智らしいホラー短編集。日本のホラーらしい雰囲気を作り、それに作者の味付けにしていて、どれもじんわりと怖さに向かっていく過程が良い。最後に仕掛けられている短編も、そうでない短編も良いし、仕掛けも読めなくて怖さと驚きが同時に来る瞬間がとても楽しい。現実ともリンクさせている部分がちょこちょこあって、話が身近に思える点も怖さを煽る。

    18
    投稿日: 2025.07.02
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    “小説”ならではの企みに満ちた“怪談”全7編。深夜、疾走する車内を戦慄させた「高速怪談」、呪われた大ヒットホラー映画「苦々陀の仮面」、禁忌を犯してしまった夫婦と「こうとげい」、正体不明の殺戮犯「うらみせんせい」、作者不明の恐怖譚「涸れ井戸の声」他。謎めいた語りが恐怖と驚愕を生み、奇妙で不穏な空気と意外な結末に嫌な汗が滲みだす。著者真髄の大どんでん返し恐怖短編集!(e-hon)

    3
    投稿日: 2025.06.30
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    7編の恐怖が凝縮された短編集。 小説ならではの趣向が凝らされていて、恐ろしさと驚きが同時に楽しめる一冊。 特に深夜の高速の車内で語られる「高速怪談」と作者不明の謎のホラー小説をめぐる「涸れ井戸の声」が好み。

    10
    投稿日: 2025.06.27
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    読みたいと思っていた澤村伊智氏の本が文庫化されていたので買った。かなり本格的に暑くなってきたので涼む意味でも(?) ”小説” だからこそできる“怪談” を詰め込んだ短編集。澤村伊智氏、相変わらず嫌なオタクの描写がうますぎるし、こちらの予想をあらゆる角度から裏切ってくるので怖いしすごい 短編集だからひとつひとつは短いんだけど、詰め込まれた恐怖のエッセンスと小説という技法だからこそできる構成がうまく仕組まれてて、収録されたある話の終盤ではひえ~~~~(恐怖&驚愕)になった 文字のみでの表現や読み手の思考を利用した話づくりがうますぎる…夏のうちにあと2冊ぐらいは澤村伊智氏の本読みたい。彼の本はわりかし読んでいるので再読でもいいかな

    3
    投稿日: 2025.06.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高速での雑談怪談、映画業界の怖い裏話、土着神に怯える田舎の因習、肝試しのモキュメンタリーホラー…怖さのバラエティーが豊富で、短編集なのにずっしりした読み応えがあるのは澤村さんならでは。 アンソロジーで既読の『笛を吹く家』と『涸れ井戸の声』にも新鮮な恐怖が感じられるのはスゴい。 人間の厭な怖さと正体不明の怖さを味わえる『苦々陀の仮面』と『こうとげい』は絶品の震撼だった。 『怪談怪談』の一文「怖い本を書いたり、怖い映画とか写真をとったりするのは、怖いのを乗り越えたりするためかもしれない」には妙に納得してしまうな。

    2
    投稿日: 2025.06.19
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    ホラー短編集、全7編 巻末の参考・引用にも挙げられている『怪奇小説という題名の怪奇小説/都築道夫』をもじったタイトルが掲げられた本作 ……なのですが、私は『怪奇小説~』は未読のためそこを元にした感想は抱けずでした 残念 以下抜粋して雑感 ・こうとげい この短編集の中でいちばん「怖い」と感じたのがこれ 多種多様な作品が納められた一冊なのですが、いかにもな怪談!と言えばこの「こうとげい」なんじゃないでしょうか アレについて、何やらいろいろと考察のしがいがありそうな書き方でしたが、自分にはまったく見当もつかず ・うらみせんせい この短編集の中でいちばん「好き」なのがこれ 謎空間と化した中学校に閉じ込められた主人公たちが、無敵の殺人鬼から逃げるスプラッタホラー ・涸れ井戸の声 とても恐ろしいと言われる小説「涸れ井戸の声」についてのお話 作中では小説『牛の首/小松左京』や映画『シェラ・デ・コブレの幽霊』の噂、さらにはネット上のミーム『鮫島事件』なんて名前まで出てきます 上記のどれかの名前を見てピンと来る人も多いはず、作者がこのネタにどういった結末を用意したのか楽しく読まさせていただきました 怪談小説に対して楽しく読んだというのも変な表現ですが 作中に頻繁に登場する実在の固有名詞だけでなく、イニシャル表現された名前からも元ネタを想像しやすく書かれていて、それを考えるのも楽しかったです 例えば『涸れ井戸の声』のS先生は岩井志麻子さんかな?Mさんは井沢元彦さん、Kさんは朝松健さん、Yさんは綾辻行人さんかな?とか あとは『怪談怪談』に出てきた名前「宇津木幽子」、これも以前読んだ『予言の島/澤村伊智』で見た名前だったので、セルフパロディっぽさにニヤリとしてしまいました

    3
    投稿日: 2025.06.19
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    久しぶりに怪談を読んでみたのですが、これはゾクゾクしながらも、実話風に始まったり、ミステリー的なトリックがあったりと興味津々に読むことが出来ました。 著者が主人公になるあたりも興味をそそられました。 思った以上の面白いストーリーでした。

    16
    投稿日: 2025.06.17
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    あまり怖くないのだが、あとからゾワゾワと不気味な感じがした。読んだことのあるような話もいくつかあった。「高速怪談」面白かった!

    27
    投稿日: 2025.06.16
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    ようやく文庫化され、早速購入!短編ホラーのおもしろさがギュッと詰まっていました。何気のないストーリーが、一文から、ガラッと様相を変える術は、お見事です。得体の知れない怖さとしては「こうとげい」、最後の「怪談怪談」は、どういう展開か読みにくい話でしたが、印象的でした。ゾクっとする怖さは、薄めだったように思いますが、すべてが上手くまとまった出来に感じました。

    4
    投稿日: 2025.06.15
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    作者さんの作品は基本的には買うようにしているので、以前に読んだことがある作品が2作もあって少し損した気分になった。 まあそれはいいとして、帯によると本作は「どんでん返し」に重点をおいた短編集とのことで、楽しんで読むことができた。 が、話の導入がちょっとややこしかったり、オチがいまいちパンチがなかったりと、自分の期待値よりは低かったかなという印象。 というわけで⭐︎三つ。

    1
    投稿日: 2025.06.14
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    「笛を吹く家」は「え?修一、そういうこと?」て意外な結末に驚いたが他は刺さる部分がなかった。あくまでも私的に…ということ

    0
    投稿日: 2025.06.11
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     『小説の形で書かれた怪談であり、怪談をモチーフにした小説』という二面性を持つホラー短編が七編収録されていて、ホラー映画を題材にした『苦々陀の仮面』や作者不明の恐怖譚『涸れ井戸の声』など怪談の醍醐味が詰まった恐怖と面白さがあった。

    3
    投稿日: 2025.06.05
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    とっても怖おもしろくて読み終わる前からもう「これから怪談・ホラー系の小説も色々読んでみたいなぁ」と思いはじめていました笑 どこかミステリの要素もあるような、どのお話もゾワっとしつつ、でも愉しんでる自分もいて… まさにゾクゾクワクワクな作品です!

    8
    投稿日: 2025.06.04
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    大森望氏の解説目当てに買ったけど、面白い! モキュメンタリー、SFよりホラーみたいなイメージだったけど、こんな話も書くんだ!と嬉しい驚き。 テーマは古典的なのに、現代的な令和ホラーとしてちゃんと怖い。著者のホラー作家としての力量を感じる。作中のホームページとかもちゃんとアクセスできるようになってて、読者を楽しませようと頑張ってるところがさらに好感度高い。 それにしても、解説の最後に"〜はフィクションです"の記載は無粋では。解説だからしかたないのか、それとも時勢ですかね。

    2
    投稿日: 2025.06.01