近未来ぽいけど雰囲気は中世ヨーロッパ風な世界観。 　手紙（ラストメッセージ）により、死の間際に夫の本心を知ることになる主人公。 　巻き戻った人生では自分から心を開いて歩み寄ったので上手くいく。 　殺した犯人を暴くラストはちょっとあっけなかったけど、ちゃんと悪役たちが断罪されてすっきりした。

騎士団長を勤める夫を失くし自らも殺害された主人公が過去にタイムスリップし、冷え切った夫婦関係をやり直すお話。 というあらすじだったので、なるほど中世ヨーロッパ風の世界観ねと思い購入しました。 違いました。まさか人工惑星やロボットが出てくるSFだったとは……！ 貴族や騎士団の制度が残る、科学技術がとても発達した架空の国が舞台だったのです。 貴族は生活の全てが最先端科学技術任せ。さらに男女交際が一般的な下級市民とは違い、同性婚と人工肺を用いた妊娠が可能でありむしろ貴族のステータスとしています。 このSF設定いるのか……？　 と思いましたが、犯人捜しパートでこの設定が必須だったのでいるようです。 むしろ、他の似たようなやり直し系ファンタジーものから一つ飛びぬけた世界観が癖になるかも？ 本書は主人公がタイムスリップをする序盤・SF世界観の説明や攻めと何故心がすれ違ったのかを説明する走馬灯シーン・攻めとの結婚式からのやり直しと犯人捜し、この３つに分かれています。 走馬灯シーンも辛いことばかりですが、やり直し以降はとんでもなく甘く攻めとイチャイチャしてるのでご安心ください。 二度目の結婚式シーンでは爆笑しました。 個人的には愛に疲れた愛情深い紳士・ギデオンが大好きですよ。

先生のお話はとにかく最後までハラハラです。 世界観が面白く、今回はヨーロッパ中世風なのにSFでもあり死に戻りやり直しetc…。 スバルの生い立ちが悲しくて。 スバルは生きている意味が分からなかったけれど唯一興味を持った人、エイダン。 スバルはエイダンが好きで結婚出来たのに思い違いすれ違いで冷たい夫夫生活の後3年後にエイダンは事故死しスバル自身も殺させる。 けれどスバルは死ぬ間際にエイダンのスバルへの愛を指輪と共に知り悔いが残り気づくと結婚式に戻っていてそこからはしっかりと気持ちを伝えていこうと決めたスバルが心を開きエイダンに向かい合い、やがて自分やエイダンの様々な誤解などを知りお互いに惹かれあっている事を知り、そこからはとにかく甘い2人には良かったとホッとしました。 けれど3年後にお互いが死ぬのを回避する為にどうしたら良いのかを考え、2人の命を狙った人物を探して掴んだ犯人がスバルの姉でろくでもない人なのには呆れてしまいました。 3年後に無事に生きてお互いに愛を伝え合う場面、幸せな涙が止まりませんでした。 やり直す事が出来たこと、本当に良かったです。 エイダンの怖い睨みとかが所々出てきてそれにスバルが怯えていたけれど実は全く違っていたのには苦笑いでした。

最早性癖なのだと思う。 冷酷な旦那と、健気に思い続ける妻のお話w 旦那が酷ければ酷いほど良いw 今回のお話もとても良かった。さすが小中先生！一筋縄では行かない設定と展開と、そこにしっかりとある人間関係の話。とても素敵でしたー！良かった！