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アウシュヴィッツ脱出 命を賭けて世界に真実を伝えた男
アウシュヴィッツ脱出 命を賭けて世界に真実を伝えた男
ジョナサン・フリードランド、羽田詩津子/NHK出版
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総合評価

6件)
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    アウシュビッツの残虐さが詳細に語られております。ヒトラーがユダヤ人に何をしたのかが分かる本です。後世に読み継がれることを祈ります。

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    投稿日: 2025.10.28
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    アウシュビッツから脱出したユダヤ人、ナチスのユダヤ人ホロコーストの事実を何としても外のユダヤ人に伝え、さらなる殺戮を止めようと脱出。 脱出後に詳細な収容所の実態をレポートにまとめ、宗教関係者や政治家にそのレポートを広めようと努力するも、その真実を信じなかったり、中にはナチスに取引や加担した者に握りつぶされたりし、脱出後もユダヤ人の移送は止まらず。 同レポートの前にもホロコーストの実態は宗教界や連合国側にも漏れ伝わっていたこと、ドイツに占領された国の政府がホロコーストに加担したことに驚く。 同作品の主人公のその後の人生も収容所の影とその偏執的な性格も影響し、離婚や色々な人との確執、衝突を繰り返し、共産国から脱出し、イスラエル、イギリス、カナダと身の置き場を替えて行く。 ホロコースト歴史家の言葉「情報は信じた時だけ知識になり、行動につながる」や「主人公は脱出の達人であるが、自分が経験した恐怖からは自由になれなかった」と最後の段にあるが、主人公がもがいたホロコースト、ナチスとの戦いの事実にただただ圧倒された。 また、人種や宗教などの違いから、自分達以外のグループを排斥する歴史を何度となく繰り返す人間の愚かしさを痛感する。

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    投稿日: 2025.10.15
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    ヴァルター・ローゼンベルク、スロバキア生まれのユダヤ人。 彼がアウシュビッツから脱出を企て、隠れているシーンから始まる。 ナチの非道の本は何冊も読んでいるけど、脱出した人の目線で綴られたものは初めてで、読みごとに引き込まれて行った。 ヴァルターは、たくさんの非道に鍵をかけて、冷静を保ちながら脱出の機会を窺ってきた。 脱出してもたくさんの迷いと戦い、巡り合わせなどもあって、ナチの非道を託すべきひとに伝えることができる。 通常ここまでだが、この先があるのがこの本の特徴だろう。 ヴァルターはルドルフとなって、結婚したが離婚してアウシュビッツで身についた生活スタイルや思考と闘いながら生きている様が映し出される。

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    投稿日: 2025.10.08
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     いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。  戦争の悲惨さ・理不尽さを語る著作は、最低でもなんとか年に1冊程度は読みたいと思っています。  本書は、第二次世界大戦時のアウシュヴィッツ収容所でのナチスによる蛮行を暴いた「アウシュヴィッツ・レポート」の内容と、アウシュヴィッツ収容所からのユダヤ人初の脱走者でそのレポートの作成者であるヴァルター・ローゼンベルクの波乱に満ちた生涯を記したものです。  何とも平常心では読み進められないような記述も多々ありました。

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    投稿日: 2025.10.03
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    本書は戦争時の非人間的な殺戮と、それを世界に伝えるまでが描かれている。その内実は細かく描写されているが、テンポがよく戦争を題材にした冒険小説でも読んでいるかのよう。ただしその裏では救いを求める人々の姿が見え隠れする。 これだけの目にあった人間たちが作った国が今、世界のどこかであのチョビ髭と同じ事を繰り返していると思うととても不思議な気持ちになる。 「俺は酷い目にあった。だからお前も酷い目にあえ」 これを地で行っているようにしか見えないのだ。

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    投稿日: 2025.08.21
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    アウシュヴィッツから、逃げ出すには嘘、演技、別人になりきるしかないのか。じゃないと助からなかったのか、、。戦争体験は死ぬまで続くのだろう。

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    投稿日: 2025.06.23