カントからの引用文は理解しがたいところがあって、正しいことが書いてあると思ってしまうのだが、永井均先生の読み方で、そういう読み方もあったのか、というのが少しありつつ、永井先生自身がカントを血肉のように思考を一体化させているようにも感じた。所々、永井哲学の専門用語(無内包とかA系列とか)があるので、最初から永井先生の本を読むとしたら、『哲学探究1』とかから読むことをおすすめする。