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フェアリー・テイル 下
フェアリー・テイル 下
スティーヴン・キング、白石朗/文藝春秋
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総合評価

23件)
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    上巻からの予測できない展開は相変わらずだった。キングの異世界の設定はどこか暗くて陰鬱としているなかに何か希望が残っていることが多いなぁ。ハッピーエンドとわかっていても着地が読めずに楽しんだ。

    0
    投稿日: 2025.10.22
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    あー面白かった〜」で閉じる幸福。やっぱり上手いな、キング。 全作品ではないにしろ『キャリー』から読んでいるのだから、読んでいるこちらも50年ということになる。50年も面白いってどういうことよ! いろいろ書き留めておきたいこともあるけれど、ネタバレになってしまってはいけない。読み終えた心地がよかったことだけ、書いておこう。

    3
    投稿日: 2025.10.13
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    上巻は一気読み。今巻はエンピスでの出来事がメイン。私にはハリーポッターやロードオブザリングとかそう言った映像が浮かんだ。その点ではロードオブザリングの方が上回ってた気がする。キング氏の良さが少なめでIT以上の盛り上がりを期待してたがそこは残念。とても残念。

    17
    投稿日: 2025.09.19
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    ハッピーエンドにむけて異世界エンピスでの主人公の冒険(凄惨な生き残りゲームを含む)が展開される。とても長いのだが結末にたどり着きたくて読み進めてしまう。自身のファンを含め数多くの人が亡くなるコロナ禍のなかで「みんなを元気にするものを書いてみろ」と自分に問いかけて創り出したキングならではの作品。

    1
    投稿日: 2025.09.17
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    異世界エンピスで、死に瀕したレイダーを救うことに成功したチャーリー。しかしある者の罠により、チャーリーは囚われの身となる。牢獄で行われる残虐な競技を生き抜き、チャーリーは世界に平和をもたらすことができるのか。異世界ファンタジー全開の下巻です。 ハッピーエンドの物語だということは最初から公言されているものの、それでもどきどきが止まらない展開です。牢獄の息詰まるような生活、その中で行われる「大一番」の恐ろしさ、そして囚人たちと団結しての、敵との闘い。どれもこれも読む手が止まりません。数々の「おとぎ話」をモチーフとした、いわばお約束のようなエッセンスが大量にありながら、しかし意外な展開も満載。強大と思えた敵が意外とあっけなく、だけれど予想外の方法で倒されたりするのには驚きの連続。チャーリーに与えられた運命とも言うべき役目、その中で成長していくチャーリーの姿が頼もしいです。 残虐な部分も多々あり、決して甘いだけのおとぎ話ではないのですが、間違いなくハッピーになれる物語でした。そしてなんといってもレイダーが可愛い。とんでもなく可愛い! 特に犬好きではないのだけれど、メロメロでした。

    1
    投稿日: 2025.09.17
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    冒頭で言ったラヴクラフトはどこ行った!と思いながら読んでたら後半ガッツリラヴクラフトみがあって大変良かったです。 また主人公が異世界を去る際の後ろ髪引かれる気持ちの描写が非常に悲しかった。 ただ上巻と比べわんこのレイダーの描写が少なくなってしまったのがやや残念に思えてしまった。 タイトルに偽りのない素晴らしいキングのおとぎ話でしたが、同じ長尺の『IT』や『ザ・スタンド』ほどの波瀾万丈さが無かったので物足りないなーと思ってしまいました。

    0
    投稿日: 2025.09.15
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    2025.8 上巻の半分くらいは前提説明でしたが、そこから先はファンタジー全開でした。こんなスティーブン・キングの小説もいいですね。白石朗さんの翻訳はファンタジーだと少し固いかな… でも白石朗さんでなきゃスティーブン・キングの小説になリませんね。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻に続いてレイダーが可愛い。コウロギのスナブがレイダーの上に乗ってるところを想像するだけで頬が緩みます。 おおまかなところは予想通りだけれども、それはフェアリー・テイルとして果たすべきストーリー展開を描き切ったのだと思います。下巻で登場人物がめちゃくちゃ増えるし、その人たちを巻き込んで読んでいて苦しい場面も多いけれど、ぜひぜひ映画化して欲しい。 レーアの女王としての生きていく決意と、ドーラの暖かさに感動。そしてチャーリーの決断…この終わり方、好きだなぁ。それでいいのだと思う。ドーラの家と赤い罌粟の花が残像として今も残っています。

    34
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻で本格展開、程よい長さで存分に楽しめた。キング仕様のおとぎ話は、剣と魔法より、武器で決着する殺戮の世界であり、銃の威力の簡単さに違和感を感じなくもないが、ハワード、バロウズ、ラヴクラフトの世界が融合したイメージ設定は面白く、奇をてらわない王道ストーリーが展開され、まあまあ抵抗感なく読めた。ハッピーエンドを公言することで、コロナ禍で沈んでいた世界に込められたキングの思いも十分汲み取れる。今を生きるわれわれに勇気を奮い立たせてくれる力強いおとぎ話。傑作でないけど十分心に残る。まあ図書館本にして正解だった。

    5
    投稿日: 2025.09.03
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    もう上巻の終わりあたりから一気読み状態に突入のはずが・・・立って本を読む習慣があるため上巻ですでに腕が本の重さに耐えきれず、筋肉痛で湿布を貼る羽目に(泣) それでも筆者の筆力のおかげで、すっかり異世界に没入体験できました。全く未知の世界をまるで自分の目で見ているように想像できる圧倒的な筆力に感動。 あまりにもその情景が見えてしまうので、見たくないものもあったりして・・・。 とにかくハッピーエンドで良かった。 星が4つの理由は上下巻通して誤植が多かったことと、翻訳もの独特の文体だったこと。(でも某英国の魔法使いの翻訳よりは原文に近いのかもしれない。) そのうち機会があったらぜひ原文で読んでみたい素晴らしい作品でした。

    9
    投稿日: 2025.08.27
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    二段組300ページ上下巻。 図書館で借りたので、一冊2週間で読めるかな?と不安だったけど、何のことはない、あっという間に読み終わってしまった。 いわゆる「翻訳もの臭さ」というのは感じるけど、決して読みづらいわけではない。 これでもかというくらい王道のファンタジー、ハッピーエンドを描いたというその言葉に偽りなし。 細かいところで気になるところもあったけど、勢いで最後まで。 これは映画になるのかなぁ、したほうがいいよなぁ。 何より、ジャーマンシェパードのレイダーがかわいすぎて、それだけで犬好きにはたまらん。

    1
    投稿日: 2025.08.19
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    チャーリー・リードが「サイコハウス」の側を歩いていた時、犬の鳴き声が聞こえてきた。それも心細そうな鳴き声で。庭の中から家に入るとボウデッチさんが階段から転げて怪我をし、犬が心配そうに鳴いていた。それからボウデッチさんと犬のレイダーとの関りができ、この「サイコハウス」の中も見ることができ、庭の小屋の中に隠された井戸の中の階段も。底を辿っていくとなんとそこには異世界があった。「エンピス」と呼ばれるその世界で、まずは老犬のレイダーを若返らせる日時計を探して異世界の街を進む。そしてそこに住む人々と知り合いになり、王国を支配する悪と戦うことになる。

    0
    投稿日: 2025.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほろ苦いハッピーエンドとでも言えばいいだろうか。久しぶりにキングの世界を堪能することができて大満足。

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    2025/8/11読了 ミスター・ボウディッチ、またウッディやクローディアといった〈エンピス〉の人々のアドバイスで、危険ポイントをくぐり抜け、早々にレイダーの若返りに成功。しかし、これだけで済む筈もなく、チャーリーには、簒奪者〈フライト・キラー〉によって破滅に向かう王国を救うという、もう一つのミッションが課されることになる。ここからのややグロ展開~クライマックスが、やっぱり――アンデルセンやグリム兄弟ではなく――S・キングの作品なのだった。元々本作は、コロナ禍の中で、「みんなをハッピーにする物語を」という意図で書かれたそうだが、異世界でも疫病(正確には呪いだが)が蔓延し、そこから解放はされても世界は完全に元には戻らない、という所は〈おとぎ話〉といえども現実の影は引き摺らざるを得ないということなのだろう。 あと、〈エンピス〉で魅力的なキャラクターが沢山登場するけど、autumn522akiさんも推していたスナブは、それまでの絶望的状況を変える呼び水となった所、それこそ『SW』エピソード6のイウォーク族にも匹敵する、とまで書いたら褒めすぎか? すくなくとも主要登場人物一覧に載せなかったのはミスだと思う(レイダーだって載せたのだし)。季節が移ろい秋になったら、また彼のことを懐かしく思い出すに違いない。

    31
    投稿日: 2025.08.11
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    CL 2025.7.31-2025.8.2 はじめは少年の成長物語、上巻終盤からフェアリーテイルに進んでいく。 上巻の、チャーリーとボウディッチ、犬のレイダー、父親との結びつきに胸が熱くなる。 下巻は異世界でのチャーリーの活躍、そしてハッピーエンド。 巨匠の描くフェアリーテイルは、ありがちな言わば手垢のついた設定でありながら心に迫ってくるものがあって読み応えたっぷり。

    1
    投稿日: 2025.08.03
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    スティーヴン・キングの最新作。面白すぎました。 主人公はハイスクールに通うチャーリー少年。 キング作品ではおなじみの、アメリカの田舎町が舞台で、チャーリーの日常から物語はスタート。ある日「サイコハウス」と呼ばれる一軒家から、犬の悲痛な鳴き声が聞こえ、住人のミスター・ボウディッチが梯子から転落している姿を発見します。ここから、チャーリーとボウディッチ氏、そして老犬レイダーとの交友が始まります。 上巻はチャーリーの優しさ、そしてレイダーの可愛さを感じる内容ですが、ボウディッチ氏の過去が明らかになるあたりで、物語の様相が変化していきます。チャーリーはレイダーを救うために、異世界『エンピス』に行くことを決意。 下巻では『エンピス』での大冒険となり、一気に幻想的な世界に引き込まれました。なんといっても『エンピス』で出会う登場人物が魅力的。ドーラを始め、「おいどをきゅっと引き締めて!」のクローディア、そして登場人物ならぬ登場虫のスナブ!ラストはお待ちかねのハッピーエンドが待ち構えています。読後感は、長かったぁーの疲労感と充足感で満たされました。 読めたことに幸せを感じるスティーヴン・キングの最高傑作!オススメです!

    18
    投稿日: 2025.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻では地上での出来事で、わかりやすかったけれど下巻になったら、ファンタジーになりすぎてついて行けない箇所も… それでも展開はまさしくおとぎ話であの量にして頑張れたのもストーリー、登場人物の魅力の無せる技! それに、上巻では老いて切なかった犬のレイダーが元気になってよかったよかった!

    13
    投稿日: 2025.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読書♪ 下巻は主に異世界での話だったからかなり想像力が必要だった!無事冒険を終えてハッピーエンドで読了感が良い。異世界は謎の怪物に乗っ取られる所をすんでの所でやっつけたが、その方法はまさかのグリム童話にでてくる怪物を撃退する方法と一緒だった!私と娘も小さい頃好きだった撃退方法で、よく真似たモチーフだったから懐かしくなってしまった。チャーリーも幼い頃母に読んでもらったおとぎ話を思い出したから怪物をやっつけることができた。本を通じて愛された記憶に救われた?

    2
    投稿日: 2025.06.21
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    ★5 絶賛せざるを得ない世界観と壮大なスケール! スティーヴン・キング最新作 #フェアリー・テイル これまでのレビューは上巻にて https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4163919775 ○犬レイダーと老人ボウディッチとの関係性 上巻の読みどころですね。チャーリーが人間関係を深めながら成長していくフェーズです。レイダーが可愛いんですよね~、お互いを大切に思ってる気持ちが伝わってくるのよ。チャーリーの愛情のかけ方がハンパなく、猫派の私も思わずワンコ飼いたいと思ってしまうのです。 老人ボウディッチの偏屈ジジイっぷりが分かりやすくてイイ! でもちゃんと人間の情を大事に考えている人なんです。少しずつチャーリーに心を開いていくところなんか素晴らしい描写でしたね。 ○トンデモ世界の大冒険 後半のストーリー、いったい何がどうなるのか… めちゃくちゃ面白いんですが、できるだけ言いたくありません。 タイトル通り「フェアリー・テイル(おとぎ話)」になっていきます。桃太郎、浦島太郎、スターウォーズあたりを全部ごちゃまぜにして、スケールアップしたような感じのお話ですかね。ナニソレって思うでしょ、中らずと雖も遠からずだと思いますよ。ぜひ読んでみて下さい。 ○世界観の表現力 本作はジャンル的に読む側の想像力も必要になってくるはずなんですが、容易に情景が目に浮かんでくるんですよね。まさに今、自分自身がその現場にいるような気がしてくるし、そこにいるキャラクターと会話しているような錯覚に陥ってしまう。没入感が凄まじかったです。 ちなみに本書の装画も素敵ですね~、イメージどおりです。このまま絵として部屋に飾りたいな。 ○リアルなホラー描写 辛いかったり、怖いシーンもちゃんとあります。追い詰められたり醜い描写も丁寧で、陰と陽がしっかりと描かれています。このあたりの筆致が力強いから、ふわふわしただけの幻想小説にならないんすよねー。素晴らしい。 ○ラストが好きすぎる ほんと昔話を読んでるみたい、この美しいエンディングに惚れ惚れしちゃう。ぜひ映像で見てみたい、ドラマ化してくんねーかなー。 いやー、今年のスティーヴン・キングも素晴らしかったですね。読み応えが十分ですので、ぜひお時間をとって読んでみて下さい。 ■ぜっさん推しポイント 本作は後半にいっぱい魅力的なキャラクターが出てくるのがGOODポイントですよね。全編通してレイダーは可愛いんだけど、私としてはスナブも推したい。人物表にも載ってないキャラなんだけど、読めばわかるさ、愛くるしいんだよね。 この本を読んでると、積極的に外に出て、新しい友達をつくりたくなるだよね。前向きになりたい人はぜひ読んでみて下さい。

    119
    投稿日: 2025.06.07
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    下巻は「長いな〜」と思うシーンがとても多くさらに登場人物が一気に増えて名前が覚えられなくなり挫折しそうになったが、グロさと痛々しい描写やたくさんの死の場面もありダークファンタジーの雰囲気はとても好きなテイストだった。 色々な謎も解き明かされていき、最後は帯に記載されている通りのハッピーエンドへ集結していく。 やっぱり物語はハッピーエンドがいい。 いろいろとぎゅっとして一冊にまとめてくれてこの価格ならとてもよかったと思う。

    4
    投稿日: 2025.05.12
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    A5判2段組、上下巻合わせて650ページにもなる長大な物語だが、キングの迸るイメージに読む手を休めることなく読了した。 上巻の半分から始まる異世界譚は、過去の小説や映画のイメージ(有名無名を問わず)を取り込み、主人公であるチャーリーがこの世界を理解する一助としていた。同様に読者であるぼくも、それらのイメージを大いに参考にした。安易といえば安易だが、なにせタイトルが『フェアリー・テイル』である。ジャンルを総括してしまっているわけだ。 ハッピーエンドは予告されていたけれど、ぼくにとっては痛みを伴うものだった。本当にみんなでハッピーというわけではなかったのは、この作品がコロナ禍の真っ只中で執筆されたからだろうか。

    3
    投稿日: 2025.05.05
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    2025年4月25日、グラビティの読書の星で紹介してる男性がいた。今日発売!! 「スティーブン・キングの新作フェアリー・テイル 上下巻で9000円超えは高すぎるが、キング先生ファンとしては、これが売れずに今後作品が翻訳されないなんて事態になると困るから予約した。 絶望のコロナ禍で一番書きたかったものらしいけど、小説で作者が最高傑作と言ったり本当に書きたかったと言ったりするパターンだと、ビミョーな作品が多かったりするけど、本作はいかにーーー」

    2
    投稿日: 2025.04.25
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    【ハッピーエンドに向けて、僕は旅を続ける】帝王キングが、その奇想を奔放に解き放って描き出す異世界、怪人、怪物、愛すべき仲間たち! 巨匠渾身の冒険ファンタジー大作完結。

    3
    投稿日: 2025.04.15