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饒舌な名画たち 西洋絵画を読み解く11の視点
饒舌な名画たち 西洋絵画を読み解く11の視点
石沢麻依/集英社
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総合評価

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    とても良くまとめられた本でした。 掲載されている絵画もそうですが書かれている内容もとても興味深く、著者の石沢麻依氏にも興味を持ちました。 11の視点でまとめられた絵画たちは、それぞれが思いもしない視点だったりしてそれだけでも成る程と思う物でした。 リアルを描いたものでもどこか遊び心のような隠しアイテムが描かれてあったり、ゲームのクエストのようなものを攻略本を追って楽しんでいるかのようでした。 画家もこれだけ丁寧に解説されていたら工夫した甲斐がある…と感激なんじゃないかな。

    27
    投稿日: 2025.08.31
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    面白く読みました。絵画の解説書的なものは基本好きですが、この方の文章もまた素敵でした。絵画はアトリビュートがわかるとさらに面白いです。知らなかった作品もあって楽しめたし、改めてヒエロニムス・ボスの「快楽の園」ちゃんと見てみたいなーとと思いました。両翼を閉じた状態の外パネルを見たのは初めてでそれも良かった。大昔に何も知らずにプラド美術館行った自分にこれを見て来いって行ってあげたい。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

     著者、石沢麻依に、美術について語らせようと考えた編集者の勝利!?  実に、面白い一冊だった。  前著、エッセイの『かりそめの星巡り』にも収録されていた日経新聞の連載「美の十選」でも、その芸術への造詣ぶりを遺憾なく発揮していた。 「その色は白に半ば杭を打つように鮮やかで、私はその色彩を頼りに立っていた。」  こんな、芥川賞受賞作内での、変にこねくり回した表現も、実際の絵画というモチーフの説明としては、妙にハマっている気もした。とはいえ、まだまだ、もっと普通に書けばよいのに、と思う記述も多い。 「失われた顔は時間の回廊を通り抜け、思いがけず誰かの中にこだますることもあるのだろう。」  これは肖像画で描かれた半世紀前の顔が、街歩きの中で、現実世界でも他人のそら似で見かけることがある、ということを言いたいものだが、なんなんだ、失われた顔って(笑)  その受賞作の中でも 「持物(アトリビュート)が彼らを匿名から守り、名前を浮き彫りにしている。」  と、そういえば、西洋絵画を学ぶときのキーワードが散りばめられていたが、もっと、アート寄りの目線で、読んでいれば読後感も変わったのかもしれない。  いずれにせよ、本書は、己の知識と芸術の感性を、独特な言葉遣いに載せて縦横無尽に語っているところが良かった。  出版側の都合だろうが、途中、6章から8章まで(全部で11章ある)、引用されている絵画作品がモノクロになるのは如何なものか。全頁、フルカラーで統一してもらいたかったところだ。

    1
    投稿日: 2025.04.20