
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
それぞれのもつ「普通」について考えなおすきっかけをくれるようなお話。 登場人物それぞれに「普通」があって、それぞれが人と違う部分に悩んで葛藤するという描写が、現代にあっているなという感じだった。 ただ、個人的にはマイノリティについて「綺麗事」のようにまとめる話は苦手なので(実際の社会じゃそうはいかないから)そこの点が⭐︎3の要因。 あらすじだけじゃマイノリティの話だとはわからなかったので。
0投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ私も人に言えない恋愛をしたことがあるから刺さった。好きになったことは、後悔するようなことじゃないんだと思える。救われる作品だと思う。 雨さんの小説はあとがきがすごく好き。
0投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログAmazonの紹介より 皆に好かれる優等生女子・栞奈。完全無欠の人気者男子・皐月。二人はあるきっかけからお互いの“死んでも人に言えないヒミツ”、そして性格最悪な裏の顔を知ることに。この人だけとは分かり合えないと思ってたのに…!大嫌いだった自分のヒミツ、自分の性格。全部知られてしまったからこそ、取り繕わない本当の自分で関わり合い、距離を縮めていく二人。皆に好かれる性格のいい自分を装っていたけど、二人で過ごす時間だけは最悪な自分もさらけ出せた。しかしある日、皐月のヒミツが学校中にバレてしまい…。 もしかして宇宙人!?とか何か犯罪を犯したの⁉といったのを想像したのですが、読んでみると、そういったことではなく(宣伝が誇張しすぎ感があるようにも感じますが・・)、高校生ならではのそれぞれが言えない恋愛模様が垣間見えて、瑞々しさと同時にもどかしさ、繊細さの混じった青春がありました。 この要素を大人版にすると、ちょっと艶めかしさが増して、青春の爽快感が薄れてしまう印象なので、ちょうど良い読みやすさ・爽やかさがありました。 お互い秘密を知ったのを皮切りに、2人の間柄は恋愛とは違った「同志」のような関係性で、その話の掛け合いは面白かったです。特に皐月の表の顔と裏の顔とのギャップに驚きました。 ただ、それぞれが抱えている心の悩みになると、繊細で、もどかしさが醸し出されています。おまけにふとしたきっかけで皐月の秘密が明らかになるのですが、周りの人達の白から黒へ、ハッキリと切り替わるかのように態度や印象が変化していくことに残念でたまりませんでした。 その一方で、それぞれの高校生達の心の変化や差別といったものが丁寧で繊細に描かれていたので、その世界観に入りやすかったです。 あれだけ周りから慕われていたのに、こうも変わるとは。 正直に生きることの難しさや言いたいけど言いにくい世界が少しでも緩和できればと思いました。 こういう展開だと、最後はみんな理解してもらって、ハイハッピーエンドと想像するのですが、この作品ではそこまで描きません。ここからスタートラインということで、どうなっていくのかわからない状態で終わります。 クラスと調和していくのかどうかわかりませんが、少しでもわかってもらえるクラスになってくれればと思います。
2投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログオトナになっても『普通』にとらわれて生きていくのは当たり前ってことがそもそも生きづらさを抱えていることなのか、なんでも恋愛感情につなげて考えたりするのが受け入れられないって栞奈がクラスメイトに言ったところとか、めちゃくちゃストンと心に落ちた。オトナでも分かるはなし。 いちばん泣きそうになったのは167ページの琴花が栞奈と仲良くなりたかったって言ったところと203ページの「ぜっっっったいひとりになんかしないからね!」って滝栞奈が名島皐月に言ったところ。 友情ものに弱いワタシの心に突き刺さった。 スターツ出版文庫アンチブルーのレビュアープログラムに参加しています
2投稿日: 2025.05.01
