烏丸英さんのあとがきに心の底から同意しました。 　身長差カップルや、その他諸々の、胸キュン、萌え、そうしたものが好きなのはもちろんながら、一番好きなのは、「大切な人のために一生懸命な姿」なのだと……私も、そう思います。 　裏切り、嘘、陰謀、そうしたものがあまりに溢れている令和7年現在の私たちのこの世界で、ほっと一息、悪意を忘れ、けれどその冷たくて残酷なものに向き合い、乗り越えていく「やさしい強さ」を、ぜひ、本作で感じ取ってもらいたいです。 　とびきりのときめきと、勇気を育む感動が、あなたの心を幸せにしてくれますように＿＿ 　※ 　以下、ネタバレ、政治的主張を含みます。 　感想以上に、個人的な雑記、散文です。 　時間の許す方のみお付き合いくださいませ。 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 　いやぁー、ゆうすけくん、いいなぁ。 　脳内劇場で、主演は石谷春貴さんと決めておりましたので、もう、このね、一生懸命、女の子を守って、幸せにするという勇気がね。どうしようもなく牧野航平くんに被って見えるので、私の癖直撃です。笑笑　乙女目線で好きになれる主人公だからこそ、かわいいヒロインのことをもっと好きになれると、私は常々思っております。 　ちなみに、勘の良い方はお気づきの通り、牧野くんが主人公なら、ヒロインは長瀬麻奈ちゃん……つまり、神田沙也加さんに、もちろん決定済みです。もう、間接的に、勝手にまきまなカプを楽しませてもらいました。笑　沙也加さんのお芝居は、かわいいところがかわいいのはもちろんながら、感情的に凄む場面の迫力もかっこよくて好きなので、江間（浮気彼氏）を相手に三つの宣言をする場面は、鳥肌でした。 ※①好きな人が望むことをしたいという気持ちは、自分で望んでしていることなのだから、無為な中傷は許さない。 　②これまでに4度も話しかけてきたのに1度も謝ったことがない不誠実な態度は認められない。 　③関係を先に破綻させたのはそちらなのだから、二度と復縁などしない。他人として振る舞う。しかし、住まいが近くである以上、近所付き合いは存在する。自分はともかく、母や、あなたの親しい人たちを傷つけるつもりはないのだから、内密に、穏便に済ませるために、騒ぎを大きくしてはならない。 　……いやぁ、痺れます。ゆうすけくんがとんでもなく優しいうえに、先の先までいろいろ考えて気遣いできる人だからか、許し難い相手から突然話しかけられてきたにも関わらず、ここまで冷静に交渉できるひよりさんは凄いです。土壇場の外交のようです。パーマストンかな。高杉晋作かな。 　というのも、本当は、何度も反芻したトラウマの末に、いざというときはどうするか、どう答えるかを、彼女なりに考えていたのだろうなと察しますし、何と言っても大好きなゆうすけくんの憧れのスポーツ選手のように、「冷静さと基礎」が大切だと、感情と距離をおいた事実認識が出来るようになったのも、大きな影響なのだろうと思います。……好きな彼に影響されておしゃれを変えちゃうどころか、考え方まで近づいていくだなんて、ほんと、「落ちてる」どころか、大好きすぎますよね……こりゃあかわいい。烏丸せんせのひよりラヴが溢れてます。笑 　あと、ラーメン屋の強面店主さんが、監視カメラを使って、江間の窃盗の瞬間を証拠として確認し、本人が訪れた際、損害賠償と出禁を言い渡す瞬間には鳥肌が立ちました。「オレンジ」を強調した場面がいくつかあることといい、身近な人のために、悪意ある人と向き合う勇気ある姿といい、烏丸さん、もしや、いち、に、さんせいt（以下略） 　……ごほん。いいですねぇ、私も橙、オレンジは大好きです。サンセット〜！ 　アメリカファーストのトランプ大統領の強制送還命令によろしく、横着する失礼な人たちは、堂々とお帰りいただけば良いのです。強盗にまで接待する必要はございません。リッツカールトンの教訓に学びましょう。「我々は紳士淑女に仕える紳士淑女である」と。あれは、相応の対価をいただく以上、素晴らしいサービスをお約束しますという誓いであると同時に、逆に、自分たちのサービスに相応しい振る舞いを、お客様にもお願いいたしますという、隠されたメッセージでもあるのですから。 　日本なら日本人ファースト。お店なら、従業員・お客様ファーストです。お客様が快適に過ごせる協力を妨害するような人は、お客様ではありません。強制送還、反省してもらいましょう。Do your homework first,Bang! 　イチャイチャの微笑ましい場面といえば、スポーツ測定の場面、田沼先生のバスケ部勧誘がしつこすぎるのと、下品すぎる発言なのに憎めない親しみが面白かったです。笑笑　まさに尻に敷かれる。笑笑 　ひよりさんのデカい尻が、すっぽり地面に埋まって、跡をつけてしまうだけでも面白いのに、その後のイチャイチャに水をぶちまけるどころか、本人なにも悪気ないのが面白すぎます。笑笑　ある意味、他人の線引きが出来ていないあたりは、江間ともそっくりと言えますが、それでも彼は、入部を望まないゆうすけくんに無理矢理は求めていませんものね。そのあたり、個人の意思をしっかり認めているので、逆にいえば、「たったそれだけの違い」で、こんなにも人は変わるのだと教えてくれる気もします。深いですなぁ、烏丸せんせ。 　ベッドに並んで2人きり。 　身体を許さないと、離れてしまう。 　怯えたひよりさんを安心させ、幸せにすることを誓うゆうすけくん、最高にかっこよくて大好きです！　て、さっきから彼女目線でばかり語ってますが、ひよりさんがかわいくて萌えるううというのも大真面目でございますよ。笑 　この出来事があったからこそ、前述の、三つの宣言が出来たのでしょう。もう、怖がらなくていい。二度と離れない絆が、側にあると、心で信じられたから。 　その直前の、弟たちの将来のために家計を考え、自分の部費を控えるため、バスケを諦めたゆうすけくんに、「兄貴もやりたいことをやって幸せになってくれ」と望む家庭の様子……すごくグッと来ました。散々揶揄うけれど心の底から信頼しているこの様子。尾上さんちは、なにやら、しまむらさんちに似ていますな、ほほほ！by.宇宙人ヤチー feat.安達としまむら 　クラスメートの前で、堂々と、将来を誓ってみせたゆうすけくんと、ひよりさんの今後が楽しみすぎます。すごく美しい完結なので、おそらくシリーズ化はないのでしょうが……2人にもらった穏やかでやさしい勇気を、今後も大切に育んで生きて参ります。烏丸せんせ、ありがとうございます！ ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 　以下、脳内劇場配役紹介です。※敬称略 　尾上雄介:石谷春貴　　　七瀬ひより:神田沙也加 　江間仁秀:松岡禎丞　　　紫村:戸松遥 　尾上雅人:寺島拓篤　　　尾上大我:細谷佳正 　尾上真理恵:川澄綾子　　田沼:小野大輔 　前述の通り、主演の2人は、IDOLYPRIDE・牧野航平&長瀬麻奈 の印象からお越しいただきました。奇しくも、戸松遥さんも、神崎莉央さん役ですね。笑 　江間&紫村は、SAOのおふたりが並びました。どちらかと申しますと、落第騎士によろしく、某「それ！ワースットワン！」の松岡禎丞の印象から、お越しいただきました。笑 　寺島拓篤さんは私の最推しです。細谷さんは、こうした豪快な男のやさしい気遣いという芝居が似合いすぎるので。川澄さんは、言わずと知れた（？）島村良香さんの印象から。小野大輔さんは、クールな芝居も似合うものの、こういう茶目っけあふれる豪快沙も似合うので、お越しいただきました。 　ここまで私の散文にお付き合いいただき、ありがとうございます。 　あなたのこれからの日々が、明るく、やさしく、穏やかなものになりますように＿＿＿