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株式投資 第6版 長期投資で成功するための完全ガイド
株式投資 第6版 長期投資で成功するための完全ガイド
ジェレミー・シーゲル、ジェレミー・シュワルツ、林康史、藤野隆太、石川由美子、鍋井理沙、宮川修子/日経BP
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    ■ 要点まとめ(長期投資に活かすための視点) ・長期的には株式が最も高い実質リターンをもたらした資産クラス 過去200年以上の米国データで、株式は債券・金・現金より高いリターンを実現。インフレ調整後の実質リターンで見ても突出。 ・短期の株価変動リスクは大きいが、長期ではリスクが低下する 複数年・10年・20年と投資期間が伸びるほど、株式リターンの下振れ幅が縮まり、最悪ケースの確率も下がる。 ・インフレに勝つためには株式が最も信頼できる手段 債券・現金はインフレ局面で購買力が失われやすいが、株式は企業の価格転嫁力によって価値を維持・成長しやすい。 ・市場のタイミングを読もうとする試みは期待値が低い 短期予測(目先の株価・金利・景気転換点)を当てることは難しく、投資家は「時間を味方につける」べきと強調。 ・配当は長期リターンの重要な源泉 配当再投資がリターンを大きく押し上げる。株主還元の歴史的安定性を考慮し、長期では配当重視戦略が有効。 ・バリュー株は長期で市場を上回る傾向 低PER/低PBRなど割安株は、成長株より「リスク調整後」で優れたリターンを示してきたとする研究を引用。 ・セクターの流行や人気テーマは長期では勝ちにくい テクノロジー優位の時期も存在するが、ブーム終焉後に急落する例も多く、過去の人気テーマの多くが市場平均を下回った。 ・国際分散投資も重要だが、米国市場の株主還元・法制度の強さは顕著 米国株は歴史的に優れた成績。未来を保証しないが、資本主義の制度的強さが長期投資に追い風。 ・短期ニュースやメディアはノイズ マクロ予測・専門家の意見・悲観的ニュースは投資判断の質を下げるため、長期方針を揺らさない情報軸が必要。 ・投資家の最大の敵は「自分の感情」 暴落局面での恐怖、上昇局面での強欲がリターンを損なう。市場にとどまり、規律ある投資行動が不可欠。 ■ 実践に落とし込むための行動ガイド 本書の要点を踏まえて、長期運用に有用と思われる行動原則を抽出 ・売買タイミングを狙わず、市場に居続ける発想で投資する ・毎月積立・自動再投資など、システム化した投資を採用する ・低コスト・広範囲・分散されたインデックスファンド中心にする ・PER/PBRなども参考にしつつ割安性を重視する姿勢を持つ ・暴落時に焦って売らず、定期的なリバランスと買い増しを検討 ・配当成長の強い国・企業(例:米国)を長期ポートフォリオに含める ・投資判断にニュースやSNSの感情的情報を持ち込まない

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    投稿日: 2025.11.17
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    ●2025年8月19日、グラビティの株の星で初心者男性が「#惑星初投稿 人生変えてみたくて株始めようと思ってます!!何も知らない初心者なのでまずなんの本買った方がいいよとかご教授いただきたいです。よろしくお願いします(涙)」という質問をしてて、それに対するレスを私のグラ友さんが書いてて、そこでこの本を紹介してた。 「どんな戦略で考えてるかにもよるかなって思います。超長期なら『株式投資 第六版』がおすすめですし、ちゃんと決算書とか見て売買するなら『わが投資術』とかも人気かなって思います。(こちらは自分は読んだことない) そもそもPERとかPBRとかもわからないのなら本買う前に調べたりするのが良いと思います。」

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    投稿日: 2025.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    株式市場を理解するために手に取った一冊。 過去のデータを丁寧に分析し、様々な投資手法のパフォーマンスが紹介されている。 1802~2021年のデータによると、米国株は17年保有で実質リターンがプラスになるとのこと。 今やたらと推奨されている「長期・分散・積み立て」での長期投資の裏付けとなるデータだと感じた(未来はどうなるかわからないが)。 本書では、国際分散した低コストのインデックスファンドに投資すべきとしている。 そのうち、3分の1を米国株以外の国を本拠とする株式に投資すべきとのこと。 また、データによると、バリュー株はグロース株より高リターン低リスクであることも明かしている。 私は積み立て投資枠でオルカン(日本除く)にコツコツ投資しつつ、配当&株主優待のバランスが取れた日本株を数十銘柄もつスタイルとで投資していくことにした。 コツコツ投資は忍耐が必要になるが、外野の声に流されないようにしたい。

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    投稿日: 2025.06.27
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    まさにこれ一冊あれば投資については概ねの知識が入ってくるのではないでしょうか。 少しお高いですが、決して損はしない買い物だと思います!

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    投稿日: 2025.03.30
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    500ページ弱もある本書は、一度読了しただけでは完全に理解するのはまず無理でしょう。 それくらい、株式投資に対する理解が深まる濃い内容でした。 本書では、米国株式の約220年にもわたる長期間の詳細なデータを基に、株式こそが一番トータルリターンが良い投資先であることを学べます。 あまりにも述べられているテーマが多く、うまくまとめることができませんが、私的に印象的だったことが3つあります。 一つ目は、景気循環を的確に捉えることはプロでも困難であるということです。 政府でも間違うのに、素人が景気の循環を利用して株式投資をするのは無理だと思います。 私的には、株式のフルポジションを継続するのが、一番いいような気がしますので、現状維持の方針です。 二つ目は、長期では株式よりも債券の方がリスクが高いということです。 インフレが影響しているようですが、株式の方が当然リスクが高いと思っていたので、かなり驚かされました。 三つ目は、新型コロナウイルスのパンデミック以降、逆イールドカーブの発生は、必ずしも将来の景気後退を予兆させるものではなくなったというものです。 長期国債がFRBの金融引き締めに対して、過去ほど反応しなくなったことが原因のようですが、もし本当であれば、景気後退を待ち望んで、キャッシュポジションを多めにしている人たちにとっては、大きな機会損失になるのではと思いました。 本書は、ふんだんにグラフや図を用いて、定量的に分析をされているので、述べられている内容が納得しやすかったです。 翻訳も本当に上手にされていて、読んでいる時に詰まるところはなかったですね。 本書の内容は、投資初心者の方にはちょっとハードルが高めですが、株式投資に興味のある方、現在もしている方には必読書と言えると思います。

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    投稿日: 2025.03.12