
総合評価
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- へ〜た"powered by"
サラリーマン人生もピークを越えて下り道、本書で言うところの「遮二無二働いたものの、部長にもなれずにヒラで終わる」ゴールが見えてきたので、そろそろ「静かな退職」と思っていたところに、うってつけの本が出ていたので読んでみた。著者は寡聞にして存じ上げないのだが、リクルート社 Works 編集長を経て労働政策審議会委員も勤めた、HR 界隈では有名な人らしい。前半、従来の日本の雇用慣習に反して「静かな退職」が普及しつつある現象と背景を、女性の社会進出に絡めてポジティヴに解説した部分は秀逸。長らく女性の社会進出に対しては「本来、(ケアワークとの両立が求められた)女性の働き方に男性の働き方を合わせるべきだったのに、男性の働き方は(ケアワークを分担することなく)そのままに、異性を入れて掻き混ぜただけ」という批判があったが、30年以上を経て、ついに勤労とケアワークをバランスする働き方が市民権を得てきたと言えよう。一方、勤労者に対して静かな退職を勧めるパートはできが悪い。働き方はバリバリ働ける優秀な人向けのアドバイスにしかなっていないし、資産形成に関するアドバイスは素人丸出しで読んでいるこっちが恥ずかしくなるような代物。
9投稿日: 2025.07.19 - kun92"powered by"
元リクルート社員による新しい働き方の提起。 に見せた、サボタージュのすすめ。 海外、と言っても色々な地域はあろうが、多分欧米と日本の勤務慣行をくらべて日本が間違っていると言い切る。 「静かな退職」というのは、私生活を大事にして仕事は最低限というただのライフワークなのだが、ネーミングが悪い。海外では標準というが、仕組みとか会社の認識、期待とかを全部ぶった斬って一緒って言ってしまう醜悪さ。 別段出世は望まず、私生活を大事に、会社は生活費を最低限稼ぐだけというのは大賛成だ。全員がそれでは困るだろうが、そういう働き方があっていい。そこは認めるし、そうあるべきだ。 それと、他の人が一生懸命働いているのに乗っかる姿は誠意がなく、外国は知らんが、日本人が大嫌いな生き方だ。 日本人がなんで過剰な仕事をしてしまうのか、良し悪しはあるが、してもらいたいことをしてあげてたい、労使は対立でなく共同体であるとかいろんなところを無視しているというか、多分分かってやってる。 ライフスタイルのすすめも、色々矛盾してる。 不愉快すぎて途中から飛ばし読みにはなったが、これ、真面目な新書で書いては行けない一冊だと思う。
1投稿日: 2025.07.14 - kernel"powered by"
ビジネス本的な指南部分は読み飛ばしたが、労働社会学としての日本と諸外国との労働観の違いなどは、ジョブ型メンバーシップ型というシステム上の差異以外でも、今までのそういった著述より踏み込んだ実地的な見解が見られたのは腑に落ちる部分も多く、そういった観点からの政策的な提言などもいくらか妥当性を増すように思う。
0投稿日: 2025.07.12 - 羊の昼寝"powered by"
私は62歳の元会社員、退職後アルバイトをして生活しています。 海老原さんが指摘される通り、会社には「働かないおじさん」がたくさんおり、しかもその方々の給料は、とてもよく働く若い職員より相当多く、問題視されていました。 大量採用されたおじさん達を年功で給料を上げ、無駄なポストもたくさん作ってきました。 今後70歳までの継続雇用が求められる中、こんなことしてたら経済が持ちません。 若いうちに「静かな退職」を選択し、夫婦両方の力で家庭を築く人生の方が本人にとっても会社にとっても良いと私も思いました。 会社のために働くのでなく、自分と家族のために働くほうが良いですから (^^)
0投稿日: 2025.07.11 - Tomita"powered by"
当初抱いていた印象と違い、「静かな退職」という働き方を肯定的に伝えている内容で、意外でした。 言葉だけ何となく理解していたり使っている人は、本書をきちんと読んだ方がいいです。 海外では社会構造の違いもあって静かな退職のような働き方は当たり前となっている。定時になったらお客さんが待っていても終わらせるし、過剰なサービスも作らない。だが、これでも社会は普通に成り立っているし、むしろ生産性は日本より高いというデータもある。 静かな退職は結構合理的な働き方で、一概に悪いものではないと感じます。経営者にとっては都合が悪いと思いますが…。 肯定的にとらえてこの働き方が浸透したら、もっと働きやすい世の中になるのではとも個人的には思いますが。 が、そのためにはネーミングが悪い…!「静かな退職」だとマイナスなイメージしかないので、もっとポジティブなネーミングにしてほしいです。例えば、「クールワーカー」「合理的な労働」みたいな(微妙かなぁ)。
0投稿日: 2025.07.11 - えいじ"powered by"
面白かった。静かな働き方がいけないという論ではなく、意外と悪くないという論の持っていき方が面白かった。自分にあうかどうかは別として、考え方としては非常に合理的な生き方だと思う。
0投稿日: 2025.07.10 - ゆう"powered by"
「静かな退職」という言葉が気になり、この本を手に取った。友人が、管理職になりたくないし、年功序列による昇給もやめてもらい、職責に応じた給料にしてほしい。その方が、自分らしい働き方を、若い子に気兼ねなくできると言っていたのを思い出した。「静かな退職」は、会社の中の居場所の一つとして必要なのではないかと思う。
0投稿日: 2025.07.08 - エスエス"powered by"
「静かな退職」という概念が話題になっているということで、1番売れてそうなこの本を読んでみることに。 前半部分は欧米と日本の労働環境や給与体系、社会構造上の違いから、いかに日本人が働きすぎているのか述べられていて勉強になる内容でした。日本は50歳ぐらいまで給与は右肩上がりになる。その分対価を求められてベテラン社員の社内での立場が厳しくなる。そして転職市場でもコスパが悪い人材の扱いを受けてしまう。 一方で欧米では早めに給与も頭打ちになるためベテランでも微増程度。その分ノウハウがあるベテランは給与も若手との差は大きくないため逆に重宝される。欧米は入り口でエリートコースか頭打ちコースで決まるため、後者は最低限の仕事しかしないのが常識とのこと。日本は誰にでも出世のチャンスがあるため、遅れを取るまいとみんなが必然的に頑張らないといけない環境になってしまうと。 一長一短な気もするけどこの辺りはなるほどなと合点しました。 後半パートは静かな退職を行うための働き方のノウハウに関する内容。ここのパートが非常に薄くて残念でした。前半部分のみ読めば充分です。
7投稿日: 2025.07.06 - パパdeナース@オペ室"powered by"
いち早く年功序列制度を廃止すべきだと強く感じました。 私たちが生産性に関係ない、つまらない些事に注力するのは組織を爪弾きにされないためのただの防衛行為に他なりません。 流動性がないからなにも生まないし、新しいアイディアもない。 静かな退職、とは本当に正しい仕事観であり、コスパの良い働き方であると思いました。 部下のやる気のなさに辟易する前に自分の日々の業務の見直しを真剣に見直した方が良いでしょう。
0投稿日: 2025.07.06 - p-leid"powered by"
多くが労働環境史と欧米のジョブ型雇用の説明と比較。 雇用形態としては選択肢として良いと思うが、反面そういう働き方を望む仕事術としては総合職の中でのゴマカシのような働き方に見える。
2投稿日: 2025.06.24 - zo3zo3"powered by"
日本における仕事はブルシットジョブが本当に多い。とにかく気合いで人より長く働く事が美徳と刷り込まれている。それはもう、洗脳だと思う。 そう言う自分は、若い頃と違い、土日は休み、今日も17:00キッカリに帰る静かな退職を励行している。ムダなことはやらない。対価が払われないならやらないように心がけている。日本人はもっと休み、自分の時間をもつべきだ。この本のように自分は生きている。
11投稿日: 2025.06.24 - nao"powered by"
fireとか資産運用の話かと思ったら(そういった話題も含まれるが)、それだけじゃなかった。 企業側、労働者側それぞれの立場で歴史的背景を紐解きながら、労働と経済についてわかりやすく論じられていて、大変読みやすい。
0投稿日: 2025.06.24 - hirona82"powered by"
これからの時代は、静かな退職も一つの生き方になる。 最近よく聞かれる「静かな退職」について、特に欧米との比較も含めて触れていく。 自分も特に欧州の状況は知らず、今回この本に触れて、そんな対応も宜なるかなと感じた。 途中まで欧米に比べて日本は…的論調かと思ったが、後半で日本は日本の良さがある点触れつつ、じゃあこれからどうするかに触れているのは、良いポイントと思う。また具体的な生き方の中で、節税の部分は頭に入れないといけないとも、思ってしまった。
0投稿日: 2025.06.23 - osechies"powered by"
日本の生産性を上げるためにはという視点でなかなか興味深い指摘がある。 ゆるく働き続けるための指針やマインドの持ち方にも触れられていて面白い。 残念だったのは、2024年に執筆したようだけど、「つみたてNISA」という言葉があること。資産運用については斜めに読んだ方がいい印象。
0投稿日: 2025.06.12 - イチコ"powered by"
この本は静かな退職をすることにより、日本の生産性が上がるっていう論調やから、それを正とすると、そういう働き方も双方Win-Winでいいのかな、とは思う。 ここでいう静かな退職は最低限の仕事しかしないってわけでは無くて、会社に必要な作業を時間内に淡々とこなしていく、ってことだから、会社には特に不利益にはならない。 でも、管理職になるとそういう人たちを評価していかないといけないし、考え方が自分とは大きくかけ離れてるから難しいだろうなーとは思うけど、その考えはある意味昭和的な働き方の呪縛なんかなーとか思ったり。 色々考えさせられる本でした。
0投稿日: 2025.06.11 - *YUKO*"powered by"
退職する為の本ではありません。 日本の働き方が変わってきているのは本当に救いです。 この働き方を受け入れてもらうために大事な事…マナー…このワードがかなり引っかかる。 日本人にとってはかなり細かな事までマナーとされてしまう事が怖い…
9投稿日: 2025.05.31 - light303"powered by"
ジャパニーズクオリティー ブルシットジョブ 労働生産性 日本型労働慣行 どうやったら変えられるか、大企業で
0投稿日: 2025.05.25 - mute"powered by"
1つの会社に留まり忙しい毎日となる日本型雇用の仕組みの説明がクリアだった。 ①正規雇用と非正規雇用の賃金に大きな差がある →正規にしがみつこうとする ②正規雇用は誰もが昇給し続ける →大きなリターンを得るためには留まり続ける ③職能等級のためポストが無限 →上司の評価を得るために会社に尽くそうとする ④昇級すると実務から離れいく →シニアの転職が難しくなる ⑤安い労働力の若者が歓迎されこき使われる →新卒一括採用の流行 ⑥年功序列で入職が近いと差が生じにくい →同期に遅れを取りたくないという圧力(育休等の未習得率の高さ) ⑦平社員でもそこそこの賞与がある →更に会社の忠誠を促す ⑧割増でも安い残業代 →賞与があるため月給を低く抑えられ、その月給を元にした残業代のため企業も残業を抑える気にならない よって部分的な対処療法では改善しない →そこそこの仕事でそこそこの給料を転職等で不安定にならずに受け続けるために「静かな退職者」が出る、ということだろうか。 日本型雇用形態(皆エリート候補+終身雇用)と欧米型雇用(ジョブ型)の折衷案として、「静かな退職者」(昇級、管理職にならない代わりに、異動やジョブ変更なし)ルートを設けるのはとても良いと思うし、入職後に自分で選べる分岐があるのは何となく考えていたことでもある。
8投稿日: 2025.05.18 - ふも"powered by"
世界では当たり前である静かな退職という働き方を勧める一冊。まさにこれが働き方改革なのかな〜と読みながら思いました。 飲み会は不参加、定時に帰るなど、プライベート優先の働き方は昨今の若者の働き方としてすでに浸透していますし、理解もできます。でも、言われた仕事はやるが過剰な奉仕はしたくない、会議で発言しないなどの働き方を受け入れていくのは、私は昭和の人間なのでかなりの大変。確かに明日でいい仕事は明日でいいし、やるべき仕事をちゃんとやってるのならいいけれど、それで心証点がよくなるとは思えないんだけどな〜。いやいや、この考え方が古いんだな。 あと20年もしたら今の若者が中間管理職や管理職になっているんだから、それが当たり前になっているのかも。
14投稿日: 2025.05.17 - kameCRZ"powered by"
私生活を優先しながら、組織にとって尼介者にならないためにはどうすればいいか。その基本となるのは、「あなたにとって、持ち出しが少ないにもかかわらず、最大限のパフォーマンスを残せる行動をする」ことです。 第一に気を付けるのは「身なり」「言葉遣い」「マナー」。 同じ業績でも、日常の態度が悪いと、明らかに「ダメな奴」「評判が悪い」という烙印を押されてしまいます。会議でも、言っている内容は良いのにい言葉遣い一つで、「あいつはダメだ」となってしまうのです。 静かな退職者は、静かな毎日を送ることが最大の目標なのだから、ぜひともリスクティクを優先してください。
0投稿日: 2025.05.13 - whitepepper"powered by"
静かな退職について推奨している本だが、所謂仕事をしない窓際族を推奨しているのではなく、会社から必要とされる働きをしつつ、滅私奉公はせずちょうど良いバランスで働く術を具体的に記載している。 個人的に気になったのは、現代の若者は仕事よりもプライベートを優先する人が多いので、筆者が推奨している静かな退職の働き方が社会的に認知されるようになると、昇給や出世を目指して会社のために働いてくれる人が少なくなり、会社として成り立たなくなるのではないかと思った。
0投稿日: 2025.05.04 - Sana"powered by"
希望の有無、向き不向きに関わらず、管理職を目指さなければ昇給しない。複線型キャリアコースのある企業は少ないと感じている。どうせ変わらないと思っていたが、この10年の変化のスピードを考えると意外と早く社会は変化するかもしれないという気もしてきた。 この本で示唆されている「静かな退職」という働き方を実践するのは結構難しいという印象。これができるならそれなりの給与が欲しい。最初の方の章で紹介されていた欧米の(日本から見ると)やる気のない働き方とはかなり異なるので要注意。
2投稿日: 2025.04.29 - ギターくん"powered by"
今後の働き方を考えさせられる本であった。静かな退職という名前は知らなかったが、それに近い働き方を、自分自身がしていたことに気づいた。静かな退職は家庭との両立、経済的部分的な自立をする必要があり、これから多くの日本人に求められることになると感じた。
0投稿日: 2025.04.26 - inudaisuki123"powered by"
日本人は仕事でもしも・・に備えたり、不良品率を極限まで下げるなど完璧を目指そうとして、その結果生産性を下げている、という指摘に共感しました。人口減・労働人口減の問題が今後大きくなりますし、これからは忙しい毎日ではなく、時間的・金銭的にもほどほどにゆとりのある生活ができるような勤務体系が当たり前になったり、前述のような過度な完璧を追求する文化が薄れていくといいな〜と思いました。
1投稿日: 2025.04.14 - 本好きの本間"powered by"
欧米の働き方に関する記述にはビックリした。その感覚は、日本人とは相容れないものがありながらも、合理的な考え方だとも思った。日本人はまじめな人が多く、「相手のために」と思ったら、サービス残業を行うことが当たり前だと思っている。逆にこの考え方が不況の一端になっているのではないかという示唆は興味深かった。 後半の、行政への提言は、読書のほとんどにとっては無関係なので不要だったのではないかと思った。
0投稿日: 2025.04.07 - Tomo"powered by"
静かな退職の働き方を全うする仕事術 ・お荷物であってはならない ・マナーができている ・明日の投資より、今日の心証点稼ぎ ・時間があるときは、あえて厄介な仕事もうける…などなど これを意図的にできる人は、しっかり昇進して稼いでる気がする 静かな退職も、なかなかレベル高いね
0投稿日: 2025.03.29 - まさたか"powered by"
昨今注目される静かな退職に着目し、これがむしろ世界的にはデファクトスタンダードに近いといったことを述べている。 やや中盤のハウツー的なものが冗長な感じはしたものの、日本と欧米の雇用習慣を比較し、静かな退職について述べているのは面白かった。 よく欧米は仕事が適当と言われたりするものの、半分正解で半分不正解。上澄みのエリート層はめちゃくちゃ働いてるし、非エリート層は静かな退職に近い働き方で、いわゆる必要最低限の仕事をする。 静かな退職は、仕事に必要最低限のことをして、それ以外のことはしないことを意味する。だから、甘えてもいいわけではなく、あくまで成果にコミットし、それ以外はしないという必要がある。 企業に関して長年調べてきた筆者でもあり、日本と欧米の雇用環境をきちんと比較し、それぞれの立場から割とフラットに見ていると感じた。 日本的雇用はスキルもない新卒が採用されたりと最初の間口は広いものの、誰でも年次が上がれば給料も上がるという幻想にいつまでも囚われてしまってるが故の弊害もある。しかも昇給理由は、家族を養えないといった身も蓋もないこと。 こうした異常性に対して、周りがみんな気づき始め、それが静かな退職への肯定的な見方に繋がってきたと思われる。
6投稿日: 2025.03.27 - shyamazaki69"powered by"
前半は日本型雇用と欧米の雇用(※注:単純に欧=米ではない)について世間で誤解されていることを含めての振り返り的な内容で、多くは同著者のこれまでの著書でも解説されていた内容だが、私自身改めて復習となった。後半は表題の「静かな退職という働き方」の実践マニュアル的な内容。
4投稿日: 2025.03.24 - skmths"powered by"
日本以外の雇用システムの実態と比較しながら、日本の雇用システムを、点ではなく構造で示した上で、静かな退職が今後の少子高齢化社会のキーになりうることを示した、わかりやすい書。日本のシステムが女性活躍によって10年単位で構造変化していった考察はほんとその通りと膝を打った
0投稿日: 2025.03.22 - nksntks0922"powered by"
読了。関連動画を見て、本を買って読んだ。この著者の本は3冊買って、あと一冊残っている。最近、動画ばかり見てる(聞いてる)ので、本を読まなくなった。結構ワクワクして動画を聞いていた。本も良かったが、本のタイトルだけでは、本屋では買わなかった。
0投稿日: 2025.03.15 - fka"powered by"
会社を辞めるつもりはないが、出世を目指してがむしゃらに働くことはせず、最低限やるべき業務をやるだけの状態「静かな退職」についてのアレコレ。「静かな退職」に対するスタンスがはっきりせず、やや消化不良。 前半(1〜4章)は、日本で「静かな退職」が増えている背景の解説と、欧米での働き方との比較。そもそも欧米の働き方は、経営幹部たるエリートを除けば「静かな退職」状態がデフォルトで、全員にがむしゃらを求める日本の方が特殊。という話。これについては、まあそうですね、という感じ。 5章からは、個人として「静かな退職」を実現していく方法が説明される。のだけど、4章までで、「静かな退職」に対して肯定的なのか否定的なのかが明らかでないので、読んでいて戸惑いが強い。最後まで読むと、著者としては肯定的なスタンスなのだな、というのが分かる。 そして、結論として「静かな退職」現象を定着させ、「忙しい毎日」を解消するための方策を提案している。 ただ、この問題を当事者の上司部下の取り組みはもちろん、国の政策でもどうこうすることは出来ないよな、という感想。(高プロ制度への日本社会のアレルギー反応を見るに) 結局、欧米型の「エリートと一般従業員に明確な差をつけるマネジメント」を実践する企業が、従来型の日本企業を市場競争で駆逐するしかないのでは?というのが個人的な認識。欧米型の方が生産性が高く、社員/従業員にメリットがあるなら、そう出来るはず。 でも、まあ、そうはならんやろうなあ、という感じ。既存の働き手で「静かな退職」を選択する人には、今の給与形態が維持される方がメリットあるので。(結果、フリーライダーになる) なので、著者が悪いわけではないけど、この問題に関して、個人的には明るい道筋を想像できないので、モヤモヤしたまま。
1投稿日: 2025.03.08