
総合評価
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powered by ブクログセンスとは一部の人が持つ特別なものではなく、日常の中で誰もが身につけることが可能であることがわかる本です。 「あの人はセンスがいい」「自分はセンスがない」などと言ったりしますが、それは何かはよくわからないが、生まれつきのものと思いがちでは。 センスは、自分を心地よく整える作法や工夫のことで、日々の暮らしの中、生活をする時間の中ににじみ出るものではと著者は言います。 作法や工夫を考えていると、日常の何気ないことにも機敏と気づかいが生まれることを、自身の例も交え、教えてくれています。 自分にはセンスがないと考えたことがある方が読んでみると、これまで見えていなかった自分が持つセンスを再認識できるかもしれない1冊です。 【特に「学びになった」と感じた内容の覚え書き】 (毎日は何でもない1日であり特別な1日) 「仕事において『お任せします』ほど、相手の実力に点火する言葉はないのでは。細かく指示や指定を出すのは、相手を尊重する気持ちに欠けるような気がしてならない。報酬の交渉も相手に任せることで、自分の市場価値がよくわかる。」 (機嫌よく街を歩く) 「アイデアは自分の奥底から湧きだすというイメージを持ちがちだが、『何をしてほしいか』という答えは相手の要望の中に必ずある。耳を澄まし、相手の顔をじっと観察し、『何をしてほしいか』を見つけ、素直にそれに応え、受け取り感じ取った人が形にしたときにはじめて『アイデア』が姿を現す。」 「心地いい人づきあいを長く続けるためには『過剰になりすぎない』こと。相手に期待しすぎず、依存しすぎない、さらっと風通しのいい関係が理想。会話が盛り上がっても、次に『ネタ切れ』にならないよう全部は出しすぎない。次の会話の約束ができる幸せな関係は、ちょっとした工夫でつくれる。」 【もう少し詳しい内容の覚え書き】 ・センスとは分厚い辞書の中や、賢い人の頭の中に閉じ込められたものではなく、日々の暮らしの中、生活をする時間の中ににじみ出るものでは。暮らしの積み重ねは、生き方であり人生。センスは「ある・なし」での選別でも、「磨く」対象でもなく、だれもが自分のものとしてたのしめるはず。 (毎日は何でもない1日であり特別な1日) ・「センス」とは、自分を心地よく整える作法や工夫で、センスについて考えると、日常の何気ないことにも機敏と気づかいが生まれる。「余計なことをしないこと」とも言い換えられる。何が余計かを知るためには「余計と知りつつ後学のために余計なことをあえてしてみる」のもまた必要。 (花瓶にぴったりの花を飾る) ・暮らしはだれにとっても「すぐ隣にあるもの」であると同時に、だれにとっても「自分だけの固有のもの」。こうあるべき、こうでなければいけないという思い込みは捨てて、居心地のよい空間をデザインするたのしみ。 ・自分発のセンスを育てるとは、「これ、いいな」という感覚に素直になること。その時に世間でポピュラーかより、心から気に入ったものを選んで愛用すると、後から世間でも人気になることがある。人気が出ると値段が高くなりがちなので、いいと直感したら早めに買うと、お財布にもやさしい。 (服装は相手へのプレゼント) ・ファッションは、エゴであってはいけない。今日会う人、街ですれ違う人にとってどう映るのか。うるさかったり、尖っていたり、「無言の攻撃」になってはいけない。景色になるための道具が装い。「うっかり見られてしまった」では不十分で、意識的に「見せる」つもりでなければならない。 ・服装にはその人の”加減”が表れる。いい加減か、良い加減で選んでいるのか。おだやかで朗らかな「いい感じ」の印象を放てる服装を心がける。服は買った後からが本番で、服に着られるのではなく着こなし、自分好みに育てる。たくさん失敗しないと、本当に自分に合うものに出会えない。 ・「装い」は街歩きに効果を発揮する。服装は、言葉を発する前の挨拶のようなもの。相手の気持ちになってみれば、しょぼくれた服装で無愛想に店に入れば少し警戒するが、堅苦しくなく、でも質のいいものを組み合わせた服装で、おだやかな笑顔でいると、初めてでも愛想のいい反応がある。 (機嫌よく街を歩く) ・「なんでもいい」と少しの不便を妥協していると、自然と生活範囲は狭まる。「ちょうどいい」に対して貪欲な自分を解き放てば、自転車やバス、電車を乗り継いでどこまでも冒険できる。 ・コミュニケーションでは、ユーモアとモラルの両立を心がける。相手のこころがちょっとほぐれるようなユーモアがたくさん思いつくときは絶好調のしるし。同時に、モラルを保つ自制心もおとなのマナー。姿も言葉も世の中の「風景」の一つ。風景をきれいに整えるお掃除の習慣のようなもの。 ・一人の人間がどれほどの価値を世の中に残したかは、数年の単位で測れるわけもなく、おそらく100年は必要。自分がどれほどの人間かの評価に100年かかると考えれば、同時代を生きるだれかの評価に振り回されることもなくなる。目の前の「今」をたのしむことだけに集中すればいい。
0投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログ「センスとは、日々の暮らしの中、生活する時間の中に滲み出るものではないか。」そんな言葉から始まる。 デザイナーである作者・秋田道夫さんのことはこれまで存じ上げなかったのだが、多分いつでもご機嫌で、柔らかく微笑んでいて、話しかけやすいような…一方でお洋服にはこだわりが光り、どことなくセンスを感じれど決してとっつきにくい感じではない方なのかなと思った。(なんていい印象なのだろう) センスとは「自分を心地よく整える作法や工夫」であるとして、ご自身のそれらを紹介してくださっているのだが、それらがどれも良かった。特に、 ・「今日はいいことがありました」と顔に書いて歩いてみる。それだけで街の景色は明るくなりそうだ。(いつも機嫌がいい人は少ないからだそう) ・毎月決まった額を「無駄遣いしていいお金」として予算に組み込む(好きなものや趣味に自由に使い、失敗も許容する積極的な消費)(自分の失敗を笑って許せるシステム) のふたつを真似してみたいなと思った。 失敗してもいいお金、という考え方は今までなくて、お金を使うからには正しく使わなければならない。失敗は許されない。という恐怖があったのだけど、そこに対する気持ちが軽くなった。気軽に試せるようになれば、トライアンドエラーも繰り返され、自分のセンスを探せるようになる。いいサイクルなのかもしれない。
0投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ軽〜く読めた。 テンポよく、無駄がなく、余白があるというか。 考えずに感じる、脳を刺激する本って感じ。 いいなって感じたところは、 ・"「これ、いいな」という感覚に素直になる。 自分発のセンスを育てるとは、そういうことなのだと思います。" ・"「なんでもいい」と少しの不便を妥協していると、自然と生活範囲は狭まる。「ちょいどいい」に対して貪欲な自分を解き放てば、自転車やバス、電車を乗り継いでどこまでも冒険できる。" という部分。 五感を研ぎ澄まして、それを自分に取り入れながらどんどんアップデートしていきたいなって気持ちになった。
0投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログコンパクトにまとめられた体裁で、あっという間に読めてしまった。キレキレではない、静かだけども主張のあるリズム、トーンが読んでいて心地よい。当人が意識せずとも、日々の中で心地いいと感じることを言語化するとこうなった。そんな感じではないだろうか。あたりまえを見つめ直して、改めて書いてみる。押し付けがましくない文体と、読み手にふと自分と照らし合わせてみる余白を与えてくれる。そんなちょうど良い印象を持った一冊。こうしなさいと言われているのではなく、わたしはこうですよ。あなたはどうですか?あなたならどうしますか?と問われているようにも感じられる。自分はこうなのかもな、と語れる大人になりたいところ。
0投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ暮らしの一工夫をまとめた本。 なぜブクログでの評価が低いのかわからないが、本人が書いているとおり「こびないけれど、フレンドリー」を地で行く軽やかな文体で気分よく読めた。
0投稿日: 2025.05.26
