競技の誕生から日本への導入経緯、これまでの展開などが知れて面白かった。特に、アメリカでバスケットボールが誕生した際に、日本人がプレーヤーとして参加した事実は非常に興味深い。近年の代表戦に関する記述は、読んでいるだけで心が躍る。

戦前から戦後の発展 - 戦前の栄光: 日本は1950年代から70年代にかけてオリンピック常連国となり、一時世界レベルに接近。 - 企業チームの誕生: 男女の国内トップリーグが誕生し、競技が普及。 1980年代から1990年代の変遷 - 低迷と普及: 1980年代の日本代表は低迷したが、ミニバスや高校チームが人気を博す。 - NBAの影響: 1990年代にNBAが日本に流行し、特にバルセロナオリンピックの"ドリームチーム"の影響でバスケットボールブームが起こる。 - メディアの影響: 漫画『スラムダンク』の連載が若者のバスケ人気を促進。 2000年代の新たな挑戦 - NBA選手の誕生: 日本人初のNBA選手が誕生する。 - 組織の混乱: 世界選手権の大赤字や協会内部の問題、国内リーグの分裂が発生し、FIBAからの処分を受ける。 - 指導現場の問題: 暴言や暴力の問題が明るみに出る。 バスケットボール界の改革 - 改革の努力: 必死の改革により事態が好転し、Bリーグが設立される。 - 東京オリンピックの成功: 日本代表が東京オリンピックで男女アベック出場（女子は銀メダル）。 日本バスケットボール史の特徴 - 歴史の変遷: バスケットボールは日本で将沈を繰り返し、激動の歴史を持つ。 - 時系列の振り返り: 明治、大正、昭和、平成、令和を通じたバスケットボールの成り立ちと重要人物に焦点を当てている。 重要な人物と出来事 - ネイスミスの発明: バスケットボールの起源としてのネイスミスの貢献が強調される。 - 女子バスケットボールの普及: 井口阿くりや成瀬仁蔵などの先駆者による女子競技の普及。 競技の発展と社会的意義 - 健康増進の手段: バスケットボールはアメリカでの健康増進に寄与し、移民社会にも広まった。 - 国際的な展開: 日本におけるバスケットボールの普及は、国際的な背景も持つ。 未来への展望 - 国際大会での挑戦: 男子日本代表は競技力向上のために挑戦を続けている。 - NBAとの関係: NBAの影響を受けつつ、国際的な競争力を高めるための努力が必要とされる。