
総合評価
(11件)| 1 | ||
| 1 | ||
| 7 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログタイトル通り、 「駅と旅」をテーマにしたアンソロジー。 外れのなさそうなテーマだったことと 松崎有理さんの作品が読みたくて読んだけれど、 作家陣が合わなかったのか、 このテーマと短編のかみ合わせがよくなかったのか あまり楽しめなかった。 主目的だった松崎さんの作品は この本に馴染んでいたかは別として、 個人的には面白かったので その点で価値は十分あった。
0投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
毎年同じ日に弁天島駅の入場券を購入している恋人が突然いなくなり、その日に弁天島駅へ向かう一話目。 私は自分を高く見せるような嘘を吐く人はものすごい勢いで冷めてしまうだろうな。 東京駅が戦闘ロボットになる突然のSFには危うく振り落とされそうになったけど、段々二人を応援する気持ちがうまれた。私は結構好き。 北海道にある夫の実家へ、義姉妹で乗り込む話も良かった。一緒に過ごすのに心地よい自分になれたらいいなあ。 額賀さんの明洞の話も良かった。おさまるべきところへおさまった。 最後の話でポルトガル行きたくなった。なんだろう、読んでいてイメージするポルトガルの雰囲気がすごく良かったな。
0投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログタイトルの通り、駅と旅をテーマにした6人の作家によるアンソロジー。 と言いつつもテーマの縛りは緩めで、アンソロジーとしての統一感は中途半端な印象。 始めの2編、『きみは湖』と『そこに、私はいなかった。』は、いずれも若い女性を主人公にした青春小説。他愛もないと言ってしまえばそれまでだが、どことなく尖った感性が仄かに感じられて悪くない。 次の『雪花の下』は、自意識過剰で家族との関係を壊しかけている中年女性が正気を取り戻していくお話。よくある話ではあるが、旅に同行する義妹の造形が絶妙でなかなか面白い。 ここまでは連作の雰囲気が保たれていたのだが、次の『東京駅、残すべし』で一変。ぶっ飛んだ世界観と作劇に、若干鼻白らむ。 『明洞発3時20分、僕は君に撃たれる』は、大衆に振れすぎてて読み流す感じ。箸休め的な。 最後、『辿る街の青い模様』は、一転純文学みたいなテイスト。ポルトガルに行ってみたくなる。
2投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ短編集6篇 行方不明の恋人を探す弁天島「きみは湖」砂村かいり 行けなかった甲子園「そこに、私はいなかった」 実家に帰った夫を迎えに行く札幌「雪花の下」君島彼方 付喪神の調伏,唐津「東京駅,残すべし」松崎有理 不倫報道と無差別殺人,韓国から羽田空港,額賀澪 祖父の形見のアズレージョ,ポルト「辿る街の青い模様」鳥山まこと
0投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログ旅=いわゆる旅行という話ではなく。 駅が、お話ひとつひとつに登場する彼らの、人生の岐路的役割を果たしている。 旅は、あの時の、まだ整理できていない気持ちに自分なりの決着をつけることであり、自分のこれからのために必要なこをを見つめることであり、心の旅でもある。 アンソロジーになっているので、普段は手を出さないSFものが読めたりしたので、良い経験になった。 自分に身近な駅も登場したりと、楽しかった!
15投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「そこに、私はいなかった。」が胸が張り裂けそうなくらい青春だった。 「東京駅、残すべし」もファンタジー要素があって好きだった。 遠くに行きたくなる短編集。
1投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ松崎有理の作品がめあてで買った文庫オリジナルの短編アンソロジー。他の5人の書き手はたぶんみなはじめまして。 「紙魚の手帖」vol.16の読み切り特集<駅✕旅>に松崎有理と鳥山まことの書き下ろしを加えたとのこと。松崎有理は期待を裏切らないすごい作品だった。他のもおもしろく読んだ。 砂村かいり「きみは湖」 不意にいなくなってしまった恋人のふるさとの地を訪ねての出会いと体験、毎年同じ日付の初乗り切手の謎、終盤の展開がすごかった。 朝倉宏景「そこに、私はいなかった。」 7年前、高校時代の不完全燃焼の思い出をたどりなおしながら前をむく旅。せつないけれどすがすがしかった。 君嶋彼方「雪花の下」 子どもたちをつれ突然北海道の実家に帰ってしまった夫を追っての義姉妹の旅行き。主人公の性格や考え方に共感できないのだけど(自分はどっちかというと兄嫁型だからか)、最後はなんとなく応援したくなった。主人公の娘の名前が「きみは湖」の主人公の名と同一なのは偶然か? 松崎有理「東京駅、残すべし」 赤煉瓦の東京駅丸の内駅舎を中心とした駅建築の歴史&蘊蓄✕鳥山石燕の妖怪(もののけ)の世界✕建築オタク少年ともののけ祓いの家系に生まれた家出娘のボーイミーツガールで巨大ロボ「トーキョー・キンゴ」が挑むもののけ調伏をえがく近未来SF冒険譚。駅と旅する、駅が旅するという奇想天外。好き。 額賀澪「明洞発3時20分、僕は君に撃たれる」 不倫で干された既婚俳優&元アイドルグループセンターのソウルでの密会、そして彼らを追う週刊誌記者(夫婦で休暇旅行のはずが⋯)それぞれの30時間。なかなかスリリングだった。 鳥山まこと「辿る街の青い模様」 祖父母の形見のポルトガルのタイル・アズレージョをもつ主人公が、それをちょっとしたきっかけとしてポルトガルを旅しながら来し方行く末あれこれ考える話。夫婦での旅という前の話とにた設定、また「雪花の下」と類似のテーマ(モチーフ?)が出てくるのはたまたまなのか?
1投稿日: 2025.06.04
powered by ブクログ1作目を読んだ。ミステリーで話に引き込まれる。 ただし、文字が小さすぎて2作目から読むのをあきらめた。 内容が良かっただけに残念!
19投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ「駅と旅」というタイトルは旅好きには、とてもそそられるタイトル。しかも、電車旅なので、程よいスピード感が良かった。 いわゆる旅ではなく、もうちょっと非日常な旅が描かれていて、ドラマティックなものが多い。 好みだったのは、朝倉広景さんと君嶋彼方さん。 誰かを追いかけて行く旅。したことはないけど、なんとなく憧れる。
36投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログ松崎有理さん目当てでしたが、他の方々の作品の駅・旅・旅人のどれもひかれるところがあり、思わぬ出会いがありました。 旅モノの作品集として楽しめ、今度はここに行ってみようと旅ガイドになるのと同時に、こんな面白い作品を書いている作者の他の作品はどんなのだろう?と新しい作家と作品への旅立たせてくれる、そんな1冊です。
0投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログhttps://www.nikkei.com/article/DGKKZO87823070U5A400C2MY6000/
1投稿日: 2025.04.05
