
総合評価
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powered by ブクログ銚子のドン・ファンと呼ばれた野島耕三の死に纏わる女たち、坂井由紀、土倉真希絵、川島水脈と新人弁護士 森本里奈が絡み合って複雑な経緯を辿る物語だが、3人の若い女性の独特な物言いが楽しめた.野島の相棒 浦野俊介も交通事故で亡くなった.野島の遺言状によると彼の遺産を保護施設銚子クレイドルに寄付する文言があり、森本は代表者の住谷和子、従業員の西岡加奈子とも接触する.加奈子が死亡する事件も発覚し、最後の段階での森本と芝山健児の尋問は迫力があり、この事件の筋書きを構想した人物が浮かび上がる.非常に楽しめた.
0投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログいわゆる「紀州のドン・ファン事件」を綿密に調査した上でインスパイアされた完全なるフィクション小説。しかし冒頭からのイライラさせられ感は相当なもので、主人公の女性弁護士の魅力のなさと事件の語りが後出しじゃんけんで進んでいくところは、完全にミステリーの禁じ手で、途中で読むのをやめようと思ったほど。我慢しながら読み進めると、この欠点と思われたところも実は巧妙な仕掛けだったと思わせる回収劇はまあそこそこではある。でも本質的に、そこまで素晴らしいプロットでもなく、面白いミステリーとまでは言えない。
2投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ大変面白かった。 新人弁護士の森本が、銚子の資産家殺害事件の容疑者として逮捕された元妻の弁護にあたるのだが…。 森本が事件の漠然とした状況から、元妻の曖昧な証言から次々と関係者に話を聞くことが、更に元妻への疑惑を強くする森本の感情は読者も共感してしまう。 しかし2件の関係者の死亡事故も絡みながら、徐々に徐々に森本が資産家殺害とそれを取り巻く人間の感情や真実に迫っていく姿を、ページを捲るたびに読者は物語に引き込まれていく。 警察小説とは違った視点からの、弁護士による事件捜査を楽しめた小説だった。
0投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ「銚子のドン·ファン」殺害事件の被告弁護人の目線で描かれた物語。もちろん和歌山で実際に起きた「紀州のドン·ファン」事件を下敷きにして描かれている。かなり細部に渡って実際の事件と一致する部分があるという著者の言葉通り、生々しいリアルさが伝わってくる。本作の結末では実際の事件よりも、よりによってこの人物が、という現実の一筋縄では行かなさが浮き彫りにされ、やりきれない思いに苦しくなる。ただ、タイトルは扇情的だが、少し違う気がしなくもない。
0投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログ「銚子のドン・ファン」と呼ばれる老資産家の夫を殺した罪で起訴された若い妻。弁護を担当することになった弁護士の森本は、被告人の奇妙な態度に翻弄される。彼女は有罪なのか、無罪なのか。実際にあった事件をモチーフにしたミステリです。 現実の事件を下敷きにはしているものの、もちろんこちらは完全なフィクションです。疑惑の妻のキャラクターが実に独特。一見天然で賢くないようなそぶりを見せつつ、なかなかの曲者といった感で侮れません。真面目であるがゆえに振り回される森本が気の毒だけれど。それでも着実に真相に迫っていく道筋が堅実で読ませられました。 あとがきにもあるように、厳しい生活環境に置かれた人の悲哀を考えさせられます。直接ではなくとも、悪辣な手段で富を築いたものの存在によって呼び起される憎悪は恐ろしいというよりも、悲しい。殺していい理由にはならないとはいえ、やるせないとしか言えません。
0投稿日: 2025.03.28
powered by ブクログ紀州のドンファン事件にヒントを得た作品とのことだが、小説と言いながら実際の事件と重なるストーリーというのはどうなのかというすっきりしない気持ちが。 最近読んだ『暗殺』と同様の読了感だった。 実際の事件を真似せず、すべてフィクションだったなら、もっと楽しめたのに。 と言いながらも、読みやすく、結末が気になり、どんどん読み進めることができた。
20投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログ「紀州のドン・ファン」事件をモデルとした作品。好色な老資産家が殺され、55歳下の妻、由起が逮捕された。弁護士の森本里奈は由起の言動に翻弄されつつ事件の真相を追っていく。宗教的な考え方や不幸な生い立ちなど絡め、女性たちの生き方が鮮明にされていく。主人公の女弁護士にイマイチ共感できなかったけれど、由起が犯人なのかどうか面白く読んだ。
0投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログ「紀州のドン・ファン事件」をヒントにしたとあるが、亡くなったのが資産家で若妻が容疑者というところまでは同じで後の展開は全く別物。接見を重ねる新人女性弁護士が真相を追うがごちゃごちゃしてストーリーに入り込めなかった。。いつもの気味悪さを感じず作者さんらしさがなかった。残念。
0投稿日: 2025.03.16
