
残像に口紅を
寺田浩晃、筒井康隆/KADOKAWA
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総合評価
(3件)4.5
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powered by ブクログ同名小説のコミカライズ。 自身が創作の中の人物であることに気がついてしまった主人公が、文字が1つずつ消えていく世界で生きていく。 小説では書かなければそこにあろうとなかろうと気にならないけど、マンガである以上は失われたものは描くこともできないので、コミカライズする上でとても苦労したろうな…… 「自分が創作の中の人物だと気付く」というメタフィクションだが、マンガであるが故にそこから一歩踏み込んで「自身が原作のあるマンガの登場人物である」ことにも気付かせるのは素晴らしい展開。その媒体でしかできないことをやるのはメディアミックスの基本にして理想系だなあと。 終盤、文字が少なくなってきてからの展開は小説だと詩のようになっていて理解が難しかったけど、こうしてマンガになるとわかりやすい。最後に残った文字、そういう意味だったのか、と。タイトル回収がすごい。 巻末には解説があるけど、これもある程度文字が失われた状態で書いてるらしく、このひともすごいな、となる。
0投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログ世界は文字でできている。 そういっても過言ではない。 文庫も良かったが、マンガでもとても深い内容でした。 しかし、こんなことを考えている作家さんってすごすぎる。 しかもこの考えをストーリーにしてしまうのだから。
16投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログ筒井康隆が書いた、カバーにある通り「世界から文字がひとつずつ消えていく」という趣向で名高い言語実験小説のコミカライズ。飯間浩明さんが解説を書いているというので買ってみた。名高いといいつつ、すみません、原作未読です。
1投稿日: 2025.01.31
