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おおなわ 跳びません
おおなわ 跳びません
赤羽じゅんこ、マコカワイ/静山社
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総合評価

10件)
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    ハンディのある子がみんなに迷惑をかけてはいけないとおおなわ跳びを辞退しようとし、止められて登校できなくなる気持ちが痛いほどわかりました。みんなと同じようにやりたい、頑張りたいと思っても迷惑になったら…と考えてしまう少女、みんなで参加するためにはどんな方法があるのか話し合っていく優しいクラスメイトたち。綺麗事じゃ解決しない。それぞれのクラスメイトの立場から書かれているので家庭環境にも触れられていて、現代のこどものいる家庭の複雑さを思いました。中学受験もあるし、ワーキングマザーで燃え尽きてしまった母のいる家庭もあり、多様性に富んでいます。こんなふうに解決できたら素敵だなと思いますし、小学生にはぜひ読んで、考えてもらいたい。教員にも読んでいただきたいです。勝ち負け、競争に追われているのは先生たちだったりしますよね。こどもは何でもやりたいし、自分達で解決する能力があるので、この本の先生みたいだったらいいのに、と思いました。

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    道徳的にありそうなお話、と思いきや、少し踏み込んでいて、それぞれの考えがちゃんと伝わってくる。読みやすい。

    0
    投稿日: 2025.07.12
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    足が悪い女の子のために、みんなで考えてルールを変えようとするも、そのルールに不満を抱いている子もいるわけで…。 多数決で決めちゃいそうなところをみんなの心に寄り添うようにそれぞれが試行錯誤するさまに心が温まりました。

    0
    投稿日: 2025.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    競わせといて、結果は問題じゃないって言う。 じゃあなぜ競うのか。 その方が楽しいから。 じゃあ、楽しくない人はどうしたらいい? 全員強制参加なのに、楽しくない人はどうしたらいいの? 彼らはそれでも楽しくなる方法を探した。 でもその前に、根本的な疑問に先生はちゃんと答えなかった。 なんでこんなことするの? なんでこんなことするのか、子どもたちにも親にも説明できないことを、本当になんでするのか。 学校にたくさんあるそんなこと。 私はなるべく理由付けしたいし、強制参加にはしたくない。 でも、好きでも嫌いでもとりあえずやってみる機会、というのも大事なんだよね…。

    0
    投稿日: 2025.05.02
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    これはものすごい作だ。大なわ跳びをベースに真の配慮とは? という話を児童向けに丁寧に語る、というところまでは良作ならたまに見る構造ですが、その過程でいろんな個性のクラスメイト達が意見をぶつけ合った上でより良い形の結論を導きだすのが非常に見事でした。いや見事。

    2
    投稿日: 2024.12.08
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    おおなわ大会に出ないと宣言した、左足にハンディを持つ5年2組の双葉。 双葉は自分が出るとクラスが勝てないからと言う。 ハンディがある人とも一緒に大会に参加できる方法はあるだろうか? 考え方や事情の違う一人一人がこの問題を考える。 相手を思いやり、自分の思いを伝えて問題解決に立ち向かう5年生の姿を描く。 * 清々しい。 ハンディのある人と一緒にやりたいんだという思いがストレートで気持ちがいい。 本来、私たちは一緒に生きていて社会を作っているんだと改めて思いを馳せる。 子どもたちの視点で社会を見つめ直しているような気もした。 ハンディのある人たちを囲ったり特別視するのではなく、一緒に協力できる社会を作っていくことができるといい。 子どもたちがこの本を読んで、他者の視点や考えに思いを馳せてほしい。

    24
    投稿日: 2024.12.07
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    おおなわ大会 足にハンディを持った双葉が言った 「おおなわ大会は出ません」 その言葉をきっかけに誰もが参加しやすいようなルールを考えていく 分かりやすい目に見えるハンディも見えないハンディもある 競うことが体にしみこんでしまっているけれども、それよりも大切なことってあるよね 5年生

    2
    投稿日: 2024.11.20
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    足が不自由な少女が、みんなに迷惑をかけたくない思いでおおなわを跳ばないと宣言するところからスタート。何人かの児童の視点からそれぞれの想いがつづられる。

    1
    投稿日: 2024.11.19
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    5.6年。双葉は生まれつき足が悪い。恒例のクラス対抗の大縄大会だったが、5年になり周りはどんどん上手くなり優勝を目指したいというクラスメイトの声を聞き、出ることに躊躇し始める。クラスみんながハンディや得意不得意の公平さや、学校行事について考え、それぞれ目標を持つことを大切にする。 学校現場のリアルさがある。不登校が増える5.6年で多様性の一つの考え方受け止め方として見てほしい一冊。

    6
    投稿日: 2024.11.02
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    徹底的学級会小説。話し合うということが教育に盛り込まれて、小学校って今こんな感じ(ここまでうまくはいかないにせよ)なんですよ〜といつまでも30年前くらいの、あてられるまで誰も発言しない教室のイメージを抱いたままの大人に読ませてあげたいです

    2
    投稿日: 2024.10.23