
総合評価
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powered by ブクログすごく人気があって授業もおもしろいのに最低な教師。 マリンはひょんなことからその教師にキスをされ、心をかき乱されてしまう。 自分が、何か思わせぶりなことをして無意識に誘ってしまったのか。何かしらのアクシデントでただのかんちがいだったのか。告発すべき? 相手のキャリアを傷つけることになるから黙っているべき? この苦しみというのは、いつも「された側」に起こるもので、そこに投げつけられる偏見や誹謗中傷も含めて、現実社会の例もたくさん想起される。 ぐるぐると渦のなかに引きずりこまれそうになるマリンを、きちんと支える両親がすばらしい。なかなか、できそうでできないよ。つい大人の味方をしてしまったり、学校の言い分を信じてしまったりしがちななか、娘を全面的に信頼して、「そこにちゃんと線を引くのは教師の役目だ。教師は大人なんだから」と言ってくれる親。そうありたいと思った。 そしてマリンが創設した「フェミニストブッククラブ」の仲間たちと先生。新しいボーイフレンドのグレイはちょっとまあできすぎだけど、すごくいい子。親友のクロエとも最後に共闘できてよかった。何もかもが解決したわけではないけど(ブラウン大学ぅ)、読み味はさわやか。 翻訳もテンポがよく、適宜カルチャーの説明をはさみながら、アメリカの青春映画を見ているような味わいでよかった。
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ静岡市女性会館図書コーナーの書誌詳細はこちら↓ https://lib-finder.net/aicel21/book_detail_auth?authcode=fyGUmO0I4tG7pyqqW5r66A%3D%3D
0投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログ先生から生徒へのキスが確約されていたので読んだんだけど(カス)そういうシーンはほぼなくて、主人公が置かれてる環境の変化や周囲の人々との関係について書かれた。これはこれで面白い。 海外の学校の雰囲気がなんか良い、し、キラキラしてないどこか閉鎖的な感じなのもティーンエイジャー収容所としてリアルな感じがした。
0投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
目の覚めるようなピンクは、マリンの強い意思。マリンは言えなさや、モヤモヤをはねとばした。声を上げることで。 同意--。年上を相手にして2人きりの場合、最悪の事態も頭をかすめてしまい、口頭や態度による不同意はとてもむずかしい。抵抗できない理由を具体的に説明することも。言えないまま悪者にされることも。書くことは、現代的な護身術であるのかもしれない。 まだ余韻に浸っていて、再読したい。マリンとグレイの続編も読みたい。主人公たちには、ぜひ真実の愛でいっぱいのキャンパスライフを送ってもらいたい。グレイはどう育ってこんなにものやわらかな存在になったのかも、すごく気になるので、サイドストーリーも読みたい。中高生が読後に希望を持てる、道しるべになるような作品です。 ネタバレ満載だけど、 >「わたしにはあなたが見える、...... 」227pp この言葉の意味と、 この言葉を使う感覚が、すごすぎた。
0投稿日: 2024.12.24
powered by ブクログ主人公の近くにいる人たち(親や恋人)が主人公に理解があるのと、性被害とは別にちゃんと恋愛を楽しんでるのがよかった。 日本だと細かい事情は違うのだろうけど、強い立場の人の言うことを周りが支持したり、正しいことを言っている方が不当な扱いを受けたりする構図は変わらないと思った。 同じ訳者の『かわいい子ランキング』と合わせておすすめ(こちらは中学生の話)。
6投稿日: 2024.12.10
powered by ブクログSEX And The Cityの原作者によるYAフェミニズム小説。テンポがいまいち合わない文体(翻訳も関係あるのか?)で少し読みにくかった。アメリカのティーンエイジャーってこんな感じなのですかね?
0投稿日: 2024.11.27
powered by ブクログマリンは17歳の高校生。幼馴染のクレアと一緒に新聞部で編集をしている。おばあちゃんと同じブラウン大学を目指していて大学受験を控えた毎日はそれなりに大変だけど、学校のスターであるラクロス部に彼氏もいてまあまあ充実した日々を送っている。お気に入りは英文学の授業のベケット先生。新聞部の顧問でもある。イケメンだし気さくだし、マリンのことを他の生徒よりも気に入ってくれているっぽくてそこもまたいい。ある日、学校帰りに先生の家へ本を借りに寄ると、先生は部屋に上がっていけと言って……。予期せぬ事件をきっかけに、マリンは女子にだけ当てはまる数多くの理不尽なルールに気が付き、それを新聞に書いたことで学校で浮いてしまう。何が正解か分からない中で、自分が正しいと信じた道を貫こうとするマリンの姿と、学校における教師によるグルーミング被害を描いた青春フィクション。 汚い言葉だけれど、ベケット先生が本当にクソ。あり得ないくらいにクソ。でも、「あり得ない」じゃないな、と感じさせる。むしろ、被害者側が叩かれる状況は日本では「あるある」なのではなかろうか。ベックス(ベケット先生)によるグルーミングは、序盤から読んでいて背筋がざわざわするほど気持ち悪い。引くべき線を引かず、積極的に乗り越えてくる大人の危険から、高校生が身を守るのは難しいだろうと感じた。いくら運転ができようがお酒が合法になろうが、まだ高校生は子どもなのだ。マリンは学校に居ることが針の筵のようになってしまったけれど、その中でのブッククラブの存在や両親の確固たる愛情は読んでいて救いだった。帯にあるように、最後は快哉を叫びたくなる読後感だ。事件からガールズ・ルールを導き出す部分が少し飛躍している気がして、もう少し丁寧に描いて欲しかったと思った。
1投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログヤングアダルト小説だからこんなもんかなとも思うけど、展開は序盤で最後まで分かってしまうし、グレイがあまりにも都合の良い王子様すぎるなぁ。こんなフェミニストイケメン王子がいますかって。
0投稿日: 2024.11.10
