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ストア哲学 強く、しなやかに生きる知恵
ストア哲学 強く、しなやかに生きる知恵
ジョン・セラーズ、月沢李歌子、橋爪大三郎/三笠書房
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    ストア派の哲学者たちの背景 - エピクテトス: 奴隷から解放され、哲学の学校を開く。心の治療を重視し、自己コントロールの重要性を強調する。 - セネカ: 皇帝ネロの家庭教師として知られ、怒りや感情の管理について多くの著作を残す。 - マルクス・アウレリウス: ローマの皇帝であり、個人の内面の成長と宇宙との調和を重視。 ストア派の基本的な教え 1. 心の治療 - ストア派は、心の治療を哲学の重要な目的の一つと考え、感情の原因を理解し、適切に対処することが必要であると主張。 - 感情は判断から生まれるため、感情をコントロールすることが重要。 2. コントロールできることとできないこと - エピクテトスは、「自分がコントロールできるのは判断や欲求のみであり、それ以外の外的要因(身体、財産、名声など)はコントロールできない」と強調。 - 幸福は内面的な判断に依存しているため、外部の出来事に振り回されるべきではない。 3. 無関心の重要性 - ストア派は、物質的な富や名声は「無関心」と見なされるべきであり、真の善は高徳な人格にあると考える。 - 「好ましい無関心」を持つことが推奨され、貧困よりも富、病気よりも健康などが好ましいが、それに執着するべきではない。 4. 感情との付き合い方 - セネカは、感情は自然な生理的反応から始まり、管理可能な判断を経て、感情として現れると説明。 - 怒りや嫉妬などの破壊的な感情は避けるべきであり、愛や忠誠心といった健全な感情は受け入れるべきである。 5. 自然との調和 - ストア派は「自然に従った生き方」を重視し、外的な自然との調和を求める。 - 人間は本質的に社会的動物であり、共同体の一員としての役割を果たす責任があるとの見解が強調される。

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    投稿日: 2025.03.03