
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
仙太郎 白髭の親分。 郎次 残月の郎次と呼ばれる。儀平子飼いの配下。日本橋の廻船問屋「三多加屋」の番頭。 儀平 祝屋。郎次を拾い上げた男。 暗黒街の親分格 郎次が属する勢力を統率する存在。 清吉 蔵前の札差祝屋の手代頭。 徳三 対談方。祝屋の〈裏〉に仕える男。 文治 対談方。祝屋の〈裏〉に仕える男。 番町の由五郎 鶴門の作次 石河土佐守政平 勘定奉行。 宗右衛門 三多加屋の主。 喜之松 三多加屋の蔵付頭。 彦六 常吉 牟田屋善右衛門 油問屋の二代目。 篠屋利兵衛 遊び仲間。老舗の両替商の三代目。 源造 新八 三多加屋の手代頭。 忠太郎 祝屋番頭。 向井将監 御船手頭を代々世襲する。 木更津の甚平 権三 太吉 おしま 年増の女将。 お蓮 郎次に心を寄せ、彼を支える女性。 邦五郎 祝屋番頭の筆頭格。 茂左衛門 両国の両替商田能屋の主。 大場頼母 勘定奉行本多加賀守安英の側近今野修理之介の用人。 銭屋五兵衛 北陸きっての豪商。 孫助 祝屋番頭の中では邦五郎に次ぐ席次。 段右衛門 大番頭。 庄兵衛 小間物問屋身延屋。郎次の父。 清右衛門 町名主。 おたよ 庄兵衛の女房。 兼松 庄兵衛の第四子。 さき 庄兵衛の長女。 しん 庄兵衛の次女。 灰 清国の抜荷を仕切る大物。 長吉 酒屋の倅。 作造 伊三郎 儀平の片腕と呼ばれる大番頭だった。心の臓の病で死んだ。 参治 倉地雄之進 勘定奉行支配下御勝手方掛。 川路左衛門尉聖謨 勘定奉行。 倉地雄三郎 雄之進の父。 おさき 久三郎 丸長。長崎の女郎屋を仕切る元締の一人。 おつな お梅
0投稿日: 2025.10.08
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タイトルだけはずいぶん前から知っていて気になってた作品。手に取るのにずいぶん長くかかってしまった。 作者曰く「初めに銃ありき」、まさにM1851ネイビーのための小説で、主人公残月こと郎次は銃に振り回される役どころ…と言っても魔銃に振り回される怪奇小説の類ではなく、あくまでアクション主体。 さらに言うと活劇ウェスタンでありチャンバラであり、何よりも正統派のノアールだということが大事な部分。その要素の美味しいところを抽出して組み込んで仕上げているのが良い。 あまりにも正統派かつ王道過ぎて、展開が読めてしまう部分が多いのが若干マイナス要素ではあるが、マンネリを理解しつつ時代劇ドラマを楽しめる素養があるなら、問題なし。 コルトシリーズは他にもあるようなので追いかけてみようと思う。
1投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログドンパチと江戸時代という設定に惹かれて読み始めたが、最後はまさか切なさで締め括られるとは思っていなかった。
0投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ機龍兵江戸時代版。 主人公はコルトを武器に邪魔な相手を闇夜で葬り去る。組織には自分と知られないように存在しない勢力との「筋」をでっち上げ、組織の信頼を得ながら商いを続けていく。そんな中、自分の甘さが招いた失態により、裏切られ追い詰められ「筋」の秘密も露見される。主人公に襲い掛かる組織。生き残るには組織を壊滅させるのみ。どう戦うい抜くのか。 相変わらずバトルシーンの描き方は上手いですね。手に汗握る緊張感がたまりません。 江戸時代の仕事や人物、背景の描写が丁寧で、時代小説としても楽しめます。
0投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログ江戸で廻船問屋の番頭郎次は、抜け荷の手配や商売敵を葬る裏家業に精通していた。そんな郎次の相棒はシリンダー式拳銃コルトだった。当時は連射式拳銃は珍しく足がつかない様に殺害現場や死体処理には万全を排した。 表も裏の商売も順調な矢先に蔵前にある札差祝屋の主人儀平から商いから外れる様に沙汰が有った。(札差:米の運搬、仲介や金貸業) ゆくゆくは儀平の後釜と目されていた郎次は右腕の喜之松が義兵や大番頭邦五郎のスパイで裏切られていた。 組織に裏切られたコルト使いの郎次が自身のメンツと親兄弟の敵を取る為に復讐するストーリーです。主役は郎次と6連発コルトで刀が武器の主力の時代に速射技術を会得した郎次にはもはや敵無しの戦いです。ならず者で平気で殺人を犯してきた冷徹な郎次が子供を救ったり妾と一緒に復讐に挑む姿は胸がすく思いです。
0投稿日: 2021.06.27
powered by ブクログ江戸を舞台としたガンアクションノワール!? 昼間は廻船問屋の番頭! 夜は江戸の闇の金融を牛耳る一味の大幹部! そして、コルトを相棒に組織の邪魔者を消し去るスイーパー! 主人公の郎次は残月の異名を持ち組織での将来が約束されていた・・・ はずが・・・ ある殺しで暗転!?窮地に立たされる! 味方が寝返り、誰も信じられない中、相棒のコルトだけを信じ自分の為に突き進む! 郎次カッコいいです! 因みに本作との出会いはラジオでした。 それと、全然違う物語ですが何故か中村文則の『掏摸』を思い出してしまいました。
2投稿日: 2021.03.22
powered by ブクログ江戸を舞台としたノワール。 当時としては段違いの高性能銃、コルト M1851 を持つ主人公が淡々と悪さをしている中でちょっとした熱さを見せるのが特徴的。 この手の話でチャンバラが出ないのは珍しいですね。 主人公がピンチに陥ってからの展開の早さが好印象でした。 オチもきれいでしたね。
0投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログ大藪春彦賞というのもうなずける。まだ、文章に硬いところはあるが、アクションシーンはさすが。ただ、コルトの操作方法が、実は最後まで完全に把握できなかった。この銃を手に入れても死んじゃうな。
2投稿日: 2019.02.02
powered by ブクログ久しぶりに「傑作」と思えた作品。「機龍警察」の頃から、よく耳にしていたので気になっていた作家だけど、読むのは本作が初めて。 主人公を含めて悪人ばかり出てくる江戸時代を舞台にしたギャング小説。どちらかというと苦手な分野だけど、はじめは謎めいている主人公の背景が、ストーリーの進展とともに徐々に明らかになっていく構成の巧みさに、一気に読んでしまった。また、殺しのシーンの緊迫感の作り方など、とにかく作者の上手さが光る作品だった。 読後すぐに書店に行って、文庫化している作者の作品を買い込んでしまった。これからが楽しみ。
2投稿日: 2019.01.05
powered by ブクログダークで渋い時代小説で江戸時代末期なんだけど、チャンバラではなく、ガンアクションがめちゃめちゃカッコイイ。 主役も含めて、一癖ある男女のオンパレードで、腹の裏の探り合いばかりゆえに、緊張感がずーっと継続。だからこそ焦るようにどんどん読み進めてしまう。救いがないようだけど、読む人しだいで感想は変わるかも。 とにかく面白かった。この人の作品は、1つ読むと他の作品も読みたくなる。癖になる感じがする。 身近な人に読んでもらい、語り合いたい気分になっている。
2投稿日: 2018.12.05
powered by ブクログ月村了衛 著「コルトM1851残月」、2013.11刊行、2016.4文庫化。江戸末期、昼は廻船問屋の番頭、夜は儀平一味の大幹部、郎次(ろうじ)の物語。六連発のコルトが彼の切り札。月村了衛さんの作品はテンポがよくて気に入ってます。でも、この作品は、江戸時代だからか? 展開がゆるすぎてついて行けなかったです。
1投稿日: 2018.05.14
powered by ブクログお江戸の裏金融業に蔓延る一味に、表裏合わせて浮かぶ残月の如く、刃紋が煌く日本刀ではなく六連コルトをぶっ放す稼業人。 痛快アクションではあるが、描かれる場面場面は感慨深い。国家間から一個人の感情の起伏まで、一冊にまとめるには、あまりにもとっ散らかりそうな内容だが、著者の筆腕は素晴らしい。 近現代、英国紳士と呼ばれるステレオタイプがアヘン戦争時の発端の鬼畜道、勧善懲悪のアメリカナイズ、切った張ったの渡世の人情、と思えばストックホルム症候群からの.. 初めて読んだ著者だが、よくもこの薄さの中にまとめあげたものだと驚く。 ただ、巻末の後書の馳星周の件は不要。せっかくの良い作品が台無しだ。
1投稿日: 2018.04.21
powered by ブクログ前半部と後半部のどちらがより好きか? と問われたなら迷わず答えられますが、 それは単に好みの問題。 兎に角、頭の先から足のつま先まで 重厚で暗い世界観に どっぷりつかりながら 楽しく読み終えました。
2投稿日: 2016.11.02
powered by ブクログ週刊文春で月村了衛の「コルトM1847羽衣」が始まった。ということで、最近出た本書を購入。わりと週刊誌の連載小説から未知の作家の本を買うパターンが多いです。
2投稿日: 2016.09.30
powered by ブクログ読んでいる時に頭に浮かんだ言葉は“宿業”です。 コルトM1851という銃を使い、相手を倒す姿に、爽快感を得ましたが、それ以上に、郎次・お蓮・儀平の過去から背負っているものが交錯した時、悲しい定めを感じてしまいました。 郎次の最後の行動が印象的で、その行動で、宿業に別れを告げることが出来たのかなと想像してしまいました。 初めて、月村さんの作品を読みましたが、非常に面白いと思いました。 是非、他の作品も読んでみたいです。
2投稿日: 2016.06.12
powered by ブクログ江戸の町とコルトM1851が不思議と合います。 一人の男の、悲しい生きざまです。 コルトM1851にかけた野望が、自分自身をも翻弄していきます。 迫りくる脅威に立ち向かっていく様子は、はらはらドキドキです。 江戸時代を舞台にした、なんとも変わった小説です。
2投稿日: 2016.06.08
powered by ブクログ廻船問屋の番頭を表の顔にして裏の世界でのし上がろうとためらいなく人を殺める男、その懐には最新の得物が隠されていた。一癖も二癖もある登場人物たちと派手なアクションシーン、そして行き場を失った男と女が交わした情の先に見たほのかな光。江戸の闇社会を舞台にした見事な犯罪小説であり、一気読み間違いなしのエンターテインメント。
2投稿日: 2016.05.29
powered by ブクログこれまでの時代小説の概念を覆す全く新しい大藪春彦賞受賞の驚愕の時代小説。解説で馳星周が時代小説ノワールと呼んでいるが、作品の素晴らしさを表す見事な表現だと思う。 舞台は江戸時代。昼は廻船問屋の番頭、夜は裏金融を牛耳る儀平一味の大幹部、残月の郎次は裏切りの果てに一味に孤独な闘いを挑む。 少しずつ明らかになる郎次の過去と最新式のコルト六連発銃との邂逅。そして、まるで銃に魂を操られるかの如く硝煙と血風の真っ只中に身を投じていく郎次。果たして、結末や如何に…
3投稿日: 2016.04.11
powered by ブクログ【大藪春彦賞受賞! まったく新たな時代小説の誕生。】昼は廻船問屋の番頭。夜は殺しを請け負う?残月の郎次?。切り札は懐に呑んだコルト6連発。江戸の暗黒街を熱く描く渾身の時代小説。
0投稿日: 2016.03.29
