
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヒロインがなぜ自殺願望を抱いているのかを分からないまま話が進められていくが、それを知った時の主人公に同情して泣きそうになった。
0投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログあらすじ ある冬の朝、灯台から海を眺めていた僕はクラスの人気者、秋永音子に出会う。その日から毎朝、彼女から呼び出されるように。夜明け前、2人だけの特別な時間を過ごしていくうちに、音子の秘密、そして“死”への強い気持ちを知ることに。一方、僕にも双子の兄弟との壮絶な後悔があり、音子と2人で逃避行に出ることになったのだが――。同じ時間を過ごし、音子と生きたいと思うようになっていき「君が勇気をくれたから、今度は僕が君の生きる理由になる」と決意する。傷だらけの2人の青春恋愛物語。 明るい人気者のヒロインと双子の兄弟の一人が、夜明けの灯台で出会ったのを機に、教室だけでなく、2人だけの特別な時間を過ごしていきます。 表向きの「顔」とは違い、そこには2人でしか語ることができない様々な事情を垣間見ることができます。 ちなみに双子の兄弟ということで、ちょっとしか仕掛けがされていて、驚きでした。 その事情を知ると、なんとも切なくやるせない気持ちになりました。なかなか自分では踏み出せない事情、そしてその時の後悔といった心の揺れ動きが印象的でした。 表では見せない陰の部分を夜明けでの出会いによって、少しずつ打ち解けていく描写に、暗闇から明るくなったかのように、スーッと清々しくなりましたし、気持ちも明るくなりました。 個人的にも夜明けの風景を見ると、気持ちが開放的になるのは共感できるので、2人の閉ざされた過去を徐々に開けていく描写は、気持ちわかるなと思いました。 暗い内容でも、文章の表現によって、色々な雰囲気を演出するのですが、この作品では、青春を感じさせるような清々しさや爽やかさがありました。お互いのネガティブな気持ちを共有することで、前向きな気持ちにしようと切磋琢磨し、生きていこうとする展開は、読んでいてこちらまで気持ちが明るくさせられました。 悩みを共有することの大切さを噛み締めました。 日々辛い状況があるにせよ、一人で抱えず、周りに言うことも大切であると感じました。
4投稿日: 2025.01.16
