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紫姫の国(上)(新潮文庫)
紫姫の国(上)(新潮文庫)
沢村凜/新潮社
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総合評価

6件)
3.8
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    船員として異国パロロイへ向かう青年ソナン。だが到着間際になって、パロロイに着いたら奴隷として売られてしまうことが判明する。決死の逃亡の末に絶壁の岩棚に流れ着いたものの、もはや死を待つばかり。そこに現れたひとりの娘とのわずか数日間の邂逅。彼女に再会する為に、なんとしてもこの国で生き延びなくてはならない... 流転の骨太大河ファンタジー「ソナンと空人」の姉妹編で、前作にも登場したもう一人のソナンの物語。前作では思わせぶりな割に出番が少なく、確かに不審には思っていたのだが、まさかこういう仕掛けだったとは。 とはいえ、細部はもうあまり覚えていないので、もしかしたらシリーズ通しての伏線、目配せなどあるのかもしれないが、よく分からない。 相変わらず、過酷な運命に翻弄される様や衝動的な恋の熱情を描かせたら一級品で、こちらまで熱に浮かされてしまう。奴隷制が大きなテーマになると思われるが、どう結実するのか後半が楽しみ。 以下下巻。

    7
    投稿日: 2025.10.10
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    あのソナンと空人シリーズの、もう1人のソナンのお話。まさかあのソナンも数奇な運命をたどっていたとは。 元のソナンのシリーズが好きだっただけに、こちらも期待大でしたがその期待は裏切られることなく楽しめました。引き続き下巻にも期待です。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    まさか、ソナンのシリーズにサイドストーリーがあったとは! 淡々とはじまり、今回の主人公のソナンに降りかかる不幸が淡々と語られる。 騙されて外海を渡り、難破してたどり着いた先で出会った少女。 ライネンココニイタラオマエトコヲナス の意味を知るため、ソナンは必死に生き、再び少女と出会う。 紫姫が治める国は一見穏やかに見えるが、紫姫は過酷な運命を背負っていた。 それを知ったソナンはどうするのか。 物語はまだまだ序盤。物事が動く前。次巻が楽しみだ。

    1
    投稿日: 2025.07.08
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    まさか、あの時のあの人が主人公?! 上手な作家さんなので、面白くてページが進んでしまうのは良いんだけど、でもこの作家さんなので、物凄い大団円にはならないんだろなーと、警戒しつつ読み進めてる

    0
    投稿日: 2025.05.19
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    ある国の青年が内海での仕事をし、友を見つけ外海に出る 一人たどり着いたのはどこにも行けない場所 現れたのはひとりの女 どこからどうやって来たのか? 登場人物が増えると、しばらくその関係がわからない時があってちょっとウロウロした さてこの国はどんな所なんだろう?

    1
    投稿日: 2025.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    酒浸りの父の死をきっかけに商売のため外界への船旅へと出発するソナンだが、危うく奴隷として売られそうになり命からがら脱げ出す事に成功する。しかし辿り着いたのは崖の中程にポツンと開いた岩棚で途方に暮れていると1人の少女が岩の隙間から入ってきた事で諦めかけていた「生きる」事を決意する。ん?ソナン?私が読んだ前作もソナンが主人公だった様な?と思っていたら回想の中で前作と繋がりがある事が語られ、前作で著者のファンになった身としてはちょっと嬉しく得した気分。前作を再読したくなる気持ちを必死に抑えつつ下巻へ進む。

    0
    投稿日: 2025.01.06