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晴れの日散歩(新潮文庫)
晴れの日散歩(新潮文庫)
角田光代/新潮社
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総合評価

7件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「このところ、なんでもないときにふっと思い出すのである。……好きで買って、ある時期よく着ていた服のあれこれが、さーっと頭をかすめていくのである。そして驚くことに、こう思うのだ。『捨てなければよかった』」 その後に続く文から、捨てなければよかったと思う服をまた着て街を歩きたいという実用性を求めているのではなく、思い出を噛みしめて若かった頃の服にまた袖を通してみたいという気持ちだとわかります。 私もその気持ちがわかります。あのキラキラしていた時代の服をまた手に取って眺めたいという気持ちになることがあり、その気持ちがありながらも涙を飲んで処分した服を思うと後悔の気持ちがむくむくと浮かび上がります。 それはまた着るかもと思うのとはまた違った感情だと思います。私の場合、そのどちらの気持ちもあるので、一向に服を捨てることができずにいます。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    同世代(私が2歳上)のせいか、 わかりすぎたー‼️‼️‼️ ある時から、周りがみんな年下の大人になったとか、昭和ハラスメントとかね。 でも、あたし、お風呂は好きだよ‼️

    15
    投稿日: 2025.10.11
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    読むものがなくて、図書館の文庫本特集にあったのを手に取った。 オレンジページの連載をまとめたエッセイで、第4作目とのこと。令和2年発売、7年文庫化。 角田光代さんというと『八日目の蝉』。しっかりした長編を書かれる方で、見た目も含め勝手に普通の人なんだろうと思っていたが、やはり作家、ちょいちょい変わってる笑 年齢は私より一回り上だけど、連載時はそこまででなくおばさん同士として軽く読めた。

    0
    投稿日: 2025.07.23
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    角田光代さんのエッセイですね。 角田光代さんのエッセイは二冊目です。 『オレンジページ』という料理雑誌で連載されていたエッセイの四冊目です。 『十四年前、この連載をはじめる当初、私は親近感のある人たちと、だらだらとお茶を飲みながら、明日には忘れてしまうどうでもいい話をしている、そんなエッセイを書いていこうと決めた。実際、本当に些末なことばかり書き続けてきた。』と、あとがきに綴られています。  1話が三ページほどですが、ご自分のことを、あっけらかんとユーモア混じりで綴られているのが、とても親しみやすく面白く、共感をもって愉しく読めます。  年齢を感じるところなども、ここまであからさまに語られて良いのかなと、少し気になりますが、そこは素朴な角田光代さんの実感が込められていて、角田光代さんの性格の善さを感じられます。  着飾る文章ではなく、等身大の率直な言葉に好感が持てるエッセイでした(=^ェ^=)

    57
    投稿日: 2025.06.21
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    あとがきにも書いてあるように、 「明日には忘れてしまいそうな些末なできごと」が たくさん並んでいる。 ホームセンターに行ったことがない、siriに話しかけられない、 なんだかちょっと浮世離れしてみえるカクタさんの日常。 散歩シリーズ、ちょっと退屈になってきちゃったかも。。

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    投稿日: 2025.02.04
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    コロッケを愛する人のエッセイになぜ共感してしまうのか。 食べたときのホクホクホカホカ感が文章から滲み出てくるからだろうか。 芋がふわっとしていて甘くなく、胡椒が効いたコロッケというものに惹かれる気持ちはとてもよくわかる。 この本はおそらく旅行中にパラパラと読むような読み方が最適解な気がしたけれど、日常のお話でこんな着眼点があるんだとか、ただただ頭を空っぽにしたい時に読むだとかでも非常に良い。日常の中の小さな発見・驚きを見つける達人だなと思わされる。 メモアプリに記載された謎のメモが、書かれた日時をもとに過去のカレンダーを調べて、どこでだれと会っていたかが分かると、色鮮やかに記憶が蘇るという経験をする人が他にもいたということがなんだか嬉しかった。○○(場所)で××さんたちと会ったというだけで、座った配置、テーブルの上の料理、匂い、話の内容などが蘇ってくる。 著者の猫愛が強く、コラムごとのオチとして飼い猫写真が完璧にその役割を果たしているのもとても良い。

    1
    投稿日: 2025.01.28
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    今年初は角田さん! 楽しく読めました 旅先で美味しいもの食べたい気持ちわかりました。 ウロウロするばかりで決まらなくよく行くチェーン店で食べてしまったり 調べて行ったのに休みだったとか 悲しいですよね 着る服の好みと年齢とのギャップも あるあるデス 面白かったです

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    投稿日: 2025.01.11