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セルフィの死
セルフィの死
本谷有希子/新潮社
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総合評価

53件)
3.0
3
11
17
11
4
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    めちゃくちゃおもしろかった。独特の世界観で合う合わないは人によるだろうと思うが、私にはどハマりのタイプだった。

    0
    投稿日: 2025.12.12
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    感受性が鋭い人の目を借りて見る世界のようで読む手は止まらなかった。 もう二度とSNSができない身体にしてほしい。の帯から手に取ったけど、思っていたものとちがった。急に頭が異型になっていたりと展開の曲がり方が急すぎた。でも最初の展開から段々と主人公の独創的な孤立した感情が紐解かれていくので読む事はやめれなかった、諦めずに読み終えて良かったとさえと思う。 表現が薄暗く時にはネバネバとした気持ち悪さもあるけれど、自分の核が玉ねぎだったり、回転寿しが寿司コピーだったり、あまりにも感受性が豊かとは、爽やかでなくて生きづらさを表している。 そしてずっとフォロワーにしがみつくその様子は現代病として確立できそうなその精神的病みは、この世界に沢山蔓延っている氷山の一角のよう。 フォロワーが多ければ多いほど幸せになれると信じているのは夢の話のようで希望だけど、実際は。という所まで書かれている。終盤は自意識と承認欲求をここまで肥大化される現代で、ネットがない時代には考えれなかった世界は広いのに手のひらで繋がっているのに結局は自分の世界から出ることもできず小さな世界のなかで「私」という自意識だけでは何にも変えれずにまだ生き残り続けるだけで報われない。誰かを承認しなければ私も承認されないということを風刺させる本だった。

    2
    投稿日: 2025.11.20
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    別に読後感は悪くない。なのにどうしようもなく気持ちが悪い。気味が悪い。 自意識と承認欲求に支配されている主人公。 フォロワー数がその人の価値という考え。 主人公が10代じゃなくて、けっこうな大人なのがゾッとする。

    27
    投稿日: 2025.11.19
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    これは大傑作なのではないだろうか?ここ何作かの、自己顕示欲と承認欲求に纏わるドタバタ喜劇のようなお話に終始するのかと思いきや、終盤にはあの名作「生きてるだけで愛」のような感情を突き抜けた昇華感と、まさかの「2001年宇宙の旅」をも彷彿とさせるような壮大なスケール感を味わうはめになってしまった。読み終わってから表紙のイラストを見ると、これがまたなんとも味わい深い。SNSの権化のようなソラの存在が強烈で象徴的で印象深い。この小説が悩める現代人の処方箋になったらいいな、と勝手に思っている。

    1
    投稿日: 2025.11.11
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    正直ストーリー進行上あまり意味のないように思えてしまう言葉がずっと続くので、出来事重視の私には読むのがつらい本だった。(村上春樹もこんな感じなのかな?) ヤバ女のヤバ行動をドン引きしながら読んだ。

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    SNSやってるけど 全くフォロアー数とか気にしてないので (完全なる独り言と思ってる) 全く共感できなかった 以前 同級生がFacebookを辞めた理由として みんなキラキラしてて 自分だけがなにもなく感じてつらい と言っていたが こういうことなのだろうか? 若者だったら共感するんだろうか 私は自分がもし10代でも 共感できない気がする 今の若者がこんなふうに感じて生きてるとしたら 世界ってどうなっちゃうんだろう… ヤバくないすか? 皆さんの感想見たら 面白かったという方も多くて 文章としては面白みはあったけど 小説としては私は苦痛だった

    0
    投稿日: 2025.11.05
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    こんなん現代的ホラーやん でもこうやって考えに考えた上で行動した結果が誰ともコミュニケーションで共鳴できないって人が実世界にもいてるんやもんなぁ それはもう自意識というよりも診断名がつく時代やけど 回転寿司で子どもと遭遇するシーンは新潮の連載で読んでた

    0
    投稿日: 2025.10.31
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    自意識と承認欲求に囚われた主人公の行動には1ミリも共感できないけれど、世の中のクソみたいな部分に対する感情はわかる気がすると思ってしまった。 店員にマウントを取ったり、映えのためだけに生きてる表向きの姿の割に心の中は冷めていてドライに自分自身を見ているところとかはきっとインスタグラマーやYouTuberなども似たような感覚なのかなと思う。フォロワー数では満たされないことを自分がわかっているのにフォロワー数にこだわり、こだわる自分を冷めた目で見る人生はなかなかの地獄

    0
    投稿日: 2025.10.17
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    フォロワー数がその人の価値だと信じているミクル。 ミクルもソラも山田さんも、登場人物が歪んでいる人がほとんど。 バーチャルのSNSでフォロワー数を増やすことに必死で、現実では店員を困らせることでしか他人と繋がれない。 とても生きづらそうだと思ったけど、現実でも若い人はこんな感覚なんだろうか? 最後、自意識と承認欲求を捨て、生まれ変わったはずの後でもフォロワーを求める姿には絶句。 これを40代半ばの元谷さんが描けるのはすごいと思った。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    自意識と承認欲求に支配された主人公に巻き込まれ私もバッドトリップしたよう マウント、映え、フォトジェニック、炎上で承認欲求を満たそうとしても他者評価では満たされない SNSのフォロワー数に救われたくて足掻くけど、結局自分を変えられるのは自分だけ じゃあこの世界でどう生き抜くのかは難しい

    3
    投稿日: 2025.10.02
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    全く新しいタイプの本ですごく面白かった。まさに今現代の若者を対象にした本な気がした、自分自身がまだ若いからどの本を読んでも自分の時代背景にぴったりあった本があまりなかったけど、出版されたのが本当に最近だと知って納得。もちろん共感なんてしないけど、SNSや承認欲求に囚われている現代の若者の姿を誇張しながら風刺的に書いていて、個人的に好み!!斬新で新しくて面白い!!ただ後半になるにつれて、少しありきたりな展開になってしまった気がして、終わり方が好みでなかった。

    1
    投稿日: 2025.10.01
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    語り手の脳内で焦りと毒舌がドタバタと展開するいつもの本谷節。今回は設定をシンプルにしたことで、主人公の逃げ場を無くしたのか、著者が逃げ場を失ったのか、よくわからない苦しい結末。主人公の孤独に救いがない。

    1
    投稿日: 2025.10.01
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    私の中ではセブンルールでおなじみだった本谷有希子さん。その著書を読んでみたいと手に取った1冊だったが…なかなかのエグ味ある内容。承認欲求にまみれたこの世の中に、ご自身もお子さんを産み落とされ、我が子が生きるこの世界を覆っているものを、俯瞰で見つめ、憂い、もがいているようにも思えた。共感という意味では難しかったが、途中出てきたStarbucksやApple Storeの店員さんたちの言葉や振る舞いは、私の経験上にもリアルな描写でたいへん面白かった。

    1
    投稿日: 2025.09.23
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    2人組のインフルエンサー(もどき)の何をしているかわからない女性たちのやりとりがひたすらに気持ち悪く、意味がわからない。ネット上に溢れ返る無数の言葉を取り込んでもその意味や、重さには気づいていない人間のやりとりがここにはあった。 そういったやりとりは軽薄さの権化でとてもいいのだが、物語は彼女たちから見た都市部の人間たちの生態に終始しているのみでこれといった驚きがない。もっと毒のある展開が見たかった。

    0
    投稿日: 2025.07.28
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    SNSのフォロワーを増やすことに囚われてしまった女性の話。インスタにアップする写真の撮影に熱中するあまり、うっかり顔がイソギンチャクになってしまったりする。そんな中、何の気なしに撮影した動画が思いがけずバズったことで、彼女の意識が変わり始める。 SNSというか、スマホそのものに生活を支配された主人公が、自分のことをスマホに付いてる巨大なストラップのようなものだと揶揄する場面が印象的。

    0
    投稿日: 2025.07.04
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    テレビ番組の『ザキ山小屋』で加藤シゲアキが落ち込んだ時に元気をくれる本として勧めていて印象に残っていたもの。本谷有希子の作品を読むのは初めてだったが、正直よくわからなかった。SNSでフォロワーが1人でも多く欲しいと気が狂うほど思っている人は共感できるのだろうか。うーん。

    0
    投稿日: 2025.06.23
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    ダメだ。SNSと無縁な自分には難しすぎた。1mmも理解出来ない。ただただ不快な感情を呼び起こされただけ。

    0
    投稿日: 2025.06.20
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    セルフィの死 難解さと、鋭利な(心理)描写と、ゲラゲラ笑ってしまう面白さが同居してて、とてもワクワクしながら読めました 最後の笑いはどう表現すればいいのか ベタ過ぎる?でも、こういうのも私は好きです

    12
    投稿日: 2025.06.18
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    フォロワーとやらの数にがんじがらめになった女性の話。題材は今時だけど、これに近い感情って色々な場面で顔を覗かせるよな、などと思いつつ、圧倒的な語彙力てんこ盛りの文章がこれでもかと襲いかかってくる。

    0
    投稿日: 2025.06.07
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    自意識と承認欲求。フォロワー数に執着して、数が増えればそれだけ自分は認めていられる気になる。世界が自分を見てくれる。見た目も可愛らしくて美しく、そして死ぬほど甘いスイーツ。それを無理矢理食べさせられて胸焼けをおこした気分。過剰摂取は健康に悪い。不健康で不健全だ。SNS時代の今、この小説は心に刺さる。

    3
    投稿日: 2025.06.04
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    何か、SF映画かと思うような、不思議な展開に、思考がついていかなかった。でも、随所に見られる、現代の若者の承認欲求や、歪んだ思考が、面白かった。 都会の風景描写が、分かる人にはもっと面白いんだろうな。

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    わりと好きな小説でした。インターネット大好き人間です。 この本の主人公みたいに、あまりSNSのフォロワーを指標に自己評価をしていない(というかいくら凡人が頑張ったところでフォロワーが増えないことに初っ端で気づけた)のでここまで思い詰めることはないですが、SNSに必死になる人間の思考回路がわかったような気がします。SNSを見ていると幸せそうな投稿ばかり目に入り、逆に自分が傷つくことがたまにありますが、「幸せ」だったり「楽しい」という演出の裏にはこんな闇があるのかなあと思いました。 顔面イソギンチャクのくだりは最初メタファーということに気づかず、一瞬ホラー小説なの?!とびっくりしましたが、とんでもなく皮肉な表現だなと少し笑えました。 回転寿司の迷惑親子のシーンが一番好みだったんですが、「正義」を語るソラの一人称が急に複数形になるという描写が妙にリアルでした。結局親子のその後は描かれていなかったのですが、何が正解だったのか?読了後もモヤモヤしています。

    0
    投稿日: 2025.05.19
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    都心に住む、いわゆるメンヘラ気味な若い女子の生態ってこうなのか…と思いながら、途中で読むのやめようかなんて思いながら。なんとか読了。 ミルクの心の声みたいなものが延々と書かれていて、物の見方や描写の不快感、嫌悪感がすごい。 こんな子ばかりじゃないでしょうけど。 SNS依存症みたいな子は多いだろうなぁーこうゆう時代だなぁ…などと、だいぶ他人事な感想を持ってしまった。

    0
    投稿日: 2025.05.18
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    心の底では「もう二度とSNSができない体にしてほしい」と思いながらも、自意識と承認欲求の底なし沼に溺れる主人公の心理描写の生々しさが凄い。拗らせてしまった人間の内面をここまで赤裸々でグロテスクに描けるのかと、強烈なむず痒さに襲われながらもすぐに読み終えてしまった。

    0
    投稿日: 2025.05.15
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    3月初、代田橋のカフェスペースで観た本谷さんの 「少し前から、何かがずっと震えていた。スマホの振動なのかもしれないし、私の⾝体がぶるぶるしているだけなのかもしれなかった。」。 上田遥さんの一人芝居は、この本から一部引用しているとのことだったが、どこを引用していたのか見つけられなかった。 SNSの承認欲求と自意識強い系の話。各話のタイトルはフォロワー数らしい。

    8
    投稿日: 2025.05.08
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     『2001年宇宙の旅』を想起させる結末で、『2001年宇宙の旅』が突出したSF小説だったように、本作の突出したディストピア世界観に、僕はもう追いつけない。  Windows95の出現を社会人として経験し、トラディショナルな価値観の下で人生を過ごした自分には理解できないところに、まさに世間は到達しているんだと思った。  今も昔も自意識も承認欲求もない人間はいないが、世の中には不条理があり、不条理に向き合った時、SNS以前の青年はうつむくことしかできなかった。本書を舞台に現在を生きる彼・彼女らはSNSで発信することでそれらと向き合う。ディスプレイに表示される共感を得ることで身を律していくんだろう。  僕はSNSのない時代に青春時代を過ごせて本当に良かったと思う。世界は狭かったが、狭い世界の少ない人たちに認めてもらい、あとは自分の満足感で身を立てることができた。つまり、自分がやりたいことができる余地が大きかった。それが良い時代の青春の特権だったと改めて思う。

    0
    投稿日: 2025.05.08
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    SNSに依存し、フォロワーの増減に一喜一憂する。店員相手にいちゃもんをつけ、マウントを取ることでしか他者の存在を確認できない。そんな自意識と承認欲求にまみれた女性を主人公にして、スマホに支配された現代社会を毒気たっぷりの一人称で描いた痛快作。 これは連作短篇なのだろうか。1話ごとに(数字)というタイトルがつけられている。が、数字の意味がわからない。

    5
    投稿日: 2025.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帯にはブラックユーモアとあるけど? どれもこれも最近の新刊のテーマはSNS。 そして、まさにSNSド直球。 装丁のうさぎちゃんがすべてを物語る。 テンポが良すぎて中毒性? とはいえ、読後はかなりお疲れモードです。

    5
    投稿日: 2025.03.31
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    ミクルのキャラが過剰にぶっ飛んでいて、共感する要素ゼロかと思いきや、玉ねぎのくだりは少しわかる。二度とラッシュの満員電車に乗りたくないよな。 すべてを他人のせいにしていたい、他人が自分を認めないことがしんどい、他人からの賞賛があればもっと自分は生きていけるはずなのに!そんな空虚が生み出す幻想と東京の街はよく似ている。めちゃめちゃおもしろかった。

    0
    投稿日: 2025.03.17
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    不快な不気味さしかなかった。 不気味さだけで終わらない今村夏子さんとの差が歴然でした。 性格の悪いものの見方だなぁが、率直な感想です。

    1
    投稿日: 2025.03.13
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    んー…面白そうかなって雰囲気が出てたんだけど…そこまでの感情移入は出来てなかったってことなんだろうな。過去に遡ればmixi、その後FacebookやX(旧Twitter)、昨今ではInstagramやTikTokなんかのSNS。もうSNSの無い世界では生きられないのか?と言うぐらいの今。そんな背景に焦点を当てた物語。「いいね」や「フォロワー」の数だけが承認欲求を埋めてくれる自意識の世界。改めて凄い時代になったものだと感じる。逆張りしてSNSを一切やってない人もいる。この時代の終焉はどこにあるのか?

    6
    投稿日: 2025.03.03
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    SNSでは承認欲求の塊なのに、目の前の人間からの評価は気にしないという気持ち悪さ。フォロワー数というただの数字でしかないステータスを求めて生きていく主人公に共感出来なかった。日本語の使い方が独特で純文学作品としては楽しめました。

    0
    投稿日: 2025.02.26
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    このテイストの文章は初めてだけど、面白かった。 独特で過激な主人公の考えは共感できないところも多々あれど、欲にまみれた私にとって同志のように感じる部分もあり、デトックスにちょうど良い。 他人に理解されたいけどされたくないし、理解したいけどしたくないという矛盾を抱えた10代、20代の心に、それでいんじゃね?とすごく遠いとこから耳打ちしてくれるそんな本だったと思います。 私は、20代の今読めてよかったです。

    0
    投稿日: 2025.02.26
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    2025.2.21 読了 初めての本谷さん作品。表現が独特で「玉ねぎが溶ける」、「顔がイソギンチャク」などの表現はぶったまげたよ。 主人公に共感しつつも、店員さんにマウント取ったり、アップルのスタッフさんへの近すぎる距離感にはドン引きでした。 これを読んでいたら、承認欲求モンスター映画「シックオブマイセルフ」を思い出したのでこちらも合わせて観てみても楽しいかも!

    1
    投稿日: 2025.02.21
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    寄生虫の一種にロイコクロリディウムというのがいて、かれらは中間宿主であるカタツムリの意識を収奪してゾンビ化させると、終宿主である鳥類に見つかりやすい明るい場所へと誘導する特徴を持っている。なぜこの生き物の事を書いたかといえば、本作のキーであるSNSや所謂映えにそれと近いものを感じたからだ。主人公は何がなんでもフォロワーを増やしたい正に寄生されている側の人間である。ただひとつ違うのは自らを承認欲求と自意識が生み出した子だとはっきり認識している点。絶対的な価値基準をフォロワー数に置き、他者と接する時マウントを取らずにはいられない、実に卑小で滑稽な人間ではあるものの、他でもない本人がその卑小さ滑稽さから逃れられない懊悩に常に喘いでいる。その姿を私は安易に一笑に付すことは出来なかった。《もう二度とSNSができない身体にしてほしい》という作中の言葉が示すとおり、いまを生きる世代が抱えるあまりにも哀切な物語である。

    1
    投稿日: 2025.02.21
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    「撮るよ」「撮影しよ」が日常会話に入る文章なの…、不思議だ…。 これがSNS世代なのだろうか…?????

    0
    投稿日: 2025.02.19
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    これは・・・・なにが面白いんだろう?全然理解できなかった。最初から最後まで。芥川賞受賞作家だしいわゆる純文ってやつ・・・でもないのかな?帯とか見るとブラックユーモアだとか抱腹絶倒みたいなことが書いてあるし?笑ってみるものなのか?この、現実にいたら絶対にかかわりたくない人物のどこを面白がれるのか正直わかりませんでした。悪趣味すぎないですか? 開始数ページで不快感もすごい。我ながらよく最後まで読み切れたな、と。かなり早い段階で「これ早く終わんねえかな」とは思ってましたが。

    0
    投稿日: 2025.02.19
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    出だしは良かったです。お店でやたらと特別な配慮を求めるお客の心理はこんな感じかな?っていうのを率直に言語化していて目からウロコでした。後半はうっかり人との距離感バグって恥ずかしい場面を妙な妄想でごまかしていて共感性羞恥を感じます。人とうまく関われない心理はよくわかるけれど妙な妄想はよくわかりませんでした。

    0
    投稿日: 2025.02.18
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    SNSでフォロワーがいないと生きていけないという女性(仮名:ミクル)が主人公の話。 正直、SNSにもフォローだのフォロワーだのにも一切興味がない私だが、なんとなくミクルが辛いのは分かる気がする。好きでもない甘い物を苦心して食べたり、やりたくもない派手なカラーリングをフォロワーが獲得できるならとやろうとしたり、見ていて痛々しい。 ただ、そんな自分の現状が好きではないんだろうね、急にスマホを遠ざけるという謎の行動に出たりもしていて、ミクルのことをちょっと応援したくなった。 しかし、不遜な態度で店員に接したり、勝手に先輩の投稿した写真をパクって投稿したりしているので、諸手を挙げてミクルが好きとは思えない。 …これ、最後どうなったんだ?よく分からず読了してしまった。 ミクルの承認欲求は留まることはないんだろうな。

    4
    投稿日: 2025.02.16
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    こんな風に世の中の全ての事物や人に対して いちいち突っかかっていては 幸せが逃げていくと思う。 店員にマウントをとったり 貶められていると感じたり とにかく被害妄想がすごくて胸糞悪い。 これをブラックユーモアと言うらしいが 基本ポジティブの私は具合が悪くなりそうだった笑 承認欲求って度が過ぎると面倒くさい。 スマホの出現→SNSの出現で 人間の質や時代が変わったことは間違いない。 もう一度冷静になって自分を見つめ直す時間が必要。

    12
    投稿日: 2025.02.12
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    フォロワー数がその人の価値。ABEMAのバラエティ番組『チャンスの時間』で千鳥ノブがネタにしているこの言葉に本気ですがってしまった人が辿る末路。自意識と客観視の狭間で苦しみまくった挙句に「もう二度とSNSができない身体にしてほしい」まで到達しちゃうのだからさぁ大変。いわゆる承認欲求を悪い目線で揶揄する話なわけだが、こういう文章を書かせたら本谷有希子の右に出る者はマジでいないと思う。

    1
    投稿日: 2025.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SNSのフォロワーを増やすことに己の全てを囚われており、他者とは迷惑を介してしかつながり合えず、店員に難癖をつけてマウントを取ることをライフワークにしているミクルと呼ばれる女性が主人公。またの名を勘解由小路、だいなごんあずき、五百旗頭、大右近。本名不詳。 現代ではわりに見かける設定ではあるけれど、主人公の奇天烈っぷりと暴走っぷりが突き抜けていてサイコーだった。近年の綿谷りさと金原ひとみの作風を足して二乗したような感じ。 回転寿司店で、寿司ネタに唾を擦り付けるという迷惑行為をくり返すきょうだいを目撃したとき、勝手に姉のようなシンパシーを感じているシーンが好き。

    6
    投稿日: 2025.02.11
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    久しぶりに本谷ゆきこの著書を見つけ、嬉々として手にした。 各章の数字は、なんなんだろう、とずっと思いながら読んで、わからないまま読み終えて、コレを書き始めて、もしかしてフォロワー数? 店員さんにマウント取ることが生き甲斐的な主人公。その振る舞いの気持ち悪さに震撼したが、章が進むにつれ、SNS中毒の人の苦しみや葛藤(みんながみんなそんなに思慮深いわけではないだろうが)を読み進めるうちに、なんか、共感できるは部分があるような気がしてきた。かな? 本谷さんの文章は、難しいところも多いけど、好きです。

    2
    投稿日: 2025.02.06
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     久しぶりの本谷有希子だった。イソギンチャクだったり、アメーバだったり、らしさが全開。最後の産声は、ホラーなのかギャグなのか判断がつきかねる。  主人公のミクルが抱える「自意識」と「承認欲求」がテーマにあった。ネットで他者からの承認を死ぬほど求めるくせに、現実世界での他者との接触は疎ましく思う。でも承認されても承認されても、虚しさが離れない。店員に対してマウントを取りたがるミクルは、唯一分かり合えそうだったのが回転寿司屋で悪戯をする兄妹だった。ネットなら簡単に分かり合える(気がする)のに、現実世界だとそう簡単にはいかない。人間の嫌なところも、自分の嫌なところも見なきゃいけない。でもミクルの苦しみは、パンケーキに顔を埋めたいほどの苦しみは、現代においてはきっと珍しくないのだろう。いや、それほど苦しまずに適度な距離感でうまくやっていける人もいるのだろうが、翻弄される人の方が多数派か。

    0
    投稿日: 2025.02.03
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    時代がほんの数年あってない気がした。それとも私がSNS離れしてるからかな…今もそんなにフォロワーフォロワーな世の中なのかしら。 久しぶりの本谷有希子さんの新刊楽しみにしてたけども、相変わらず表現が独特で少し気味悪くて楽しかったけど、ちょっとずれを感じたかな…

    4
    投稿日: 2025.01.26
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    手元のスマホで24時間365日承認欲求マウントバトルに明け暮れる女性の話。 記入ハラスメント、承認欲求テロ、ニメーバ、自分自身より大事なスマホッ。、もう二度とSNSができない身体にしてほしい…パンチラインの連続。 フォロワーの数がその人の価値であると信じていたのに(信じているふりをしていたのに)実際にそうなってみればフォロワー数なんて救いにも希望にもならない現実に直面する。フォロワーが増えたところで人生も世の中もクソのまま。かと言ってスマホを捨て去る、アカウントを削除することはできない。 中盤までは面白い。終盤は微妙。ラストは映画2001年宇宙の旅みたい。

    0
    投稿日: 2025.01.19
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    店員にマウントを取り、人の投稿をパクり、食べたくもないスイーツを食べる主人公はSNSに生活全てを支配されている。 アテンションエコノミーの犠牲者ともいえる主人公の姿は、滑稽でもあり哀れだ。 だが、現在私たちの生活には多かれ少なかれSNSが関わっており、笑い事として見られない恐ろしさも感じた。

    1
    投稿日: 2025.01.18
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    承認欲求の凄さと主人公の癖の強さがすごい… 好き嫌いが分かれそうな本だけど、あまりにも主人公がこじらせているのでシュールでちょっとおもしろかった。

    12
    投稿日: 2025.01.16
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    本谷さんの本は好きなんだけど、これはかなり抽象的だった! 現実と妄想の境目が曖昧な状態で語られていて 読むのがちょっと大変だった。 自意識と承認欲求から生まれ フォロワー数=自分の価値だと信じている(信じたがっている)ミクル(偽名)。 虚像から抜け出したいのに抜け出せない、 フォロワー数だけを頼りにする生き方から逃げたいのにやめられない、 儘ならなさに狂っているミクルの現実と妄想。 自分で理解してるからこそ、憐れだな。 二度は読まないかな。。。

    1
    投稿日: 2025.01.14
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    主人公に共感できなすぎて新鮮。痛々しさや醜悪さがクセになる。病んでる人しか出てこない。病んでる人は病んでる人としか出会わない。

    1
    投稿日: 2025.01.11
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    “承認されたくて承認されたくていつも死ぬほど震えているのに、目の前の人間からの関心は煩わしいとしか思えない” じゃあ彼女は/私は誰から何を承認されたいんだろうな。自分を深掘りされたくはないけど注目はされたい的なことなのかもしれないけど、すごい孤独だなそれと思った。

    2
    投稿日: 2024.12.29
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    常に他人に攻撃して、その実自分も攻撃していて、更に読者も攻撃するような。 攻撃力が高い。 弱いのに強い、とか。弱いから強く見せてるのかとか。 そんな矛盾とか複雑さをずっと感じながら読んだ。 自分の価値や居場所をなにかに委ねながら生きる辛さは計り知れないだろうなと他人事みたいに思うのに、何故かあぁ分かるなって感じる部分もあって、本当にチクチクと抉られるような具合で最後まで読み通しました。 過剰な思考。よかった

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    投稿日: 2024.12.26
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    都内を舞台に、SNSのフォロワーをひたすら欲しがる女性の連作短編。精神的双子である相方の港区女子感つよいソラちゃんとは違い、語り手のミクルちゃんは思考が過剰に働く様子が凄まじい。欲求と自意識の果てはそう自認しても破滅的にならずをえないのか。場末の描写はどこかキューブリックの『2001年宇宙の旅』みたいでおかしかった。

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    投稿日: 2024.12.25