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崖っぷちの老舗バレエ団に密着取材したらヤバかった
崖っぷちの老舗バレエ団に密着取材したらヤバかった
渡邊永人/新潮社
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総合評価

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    バレエというものを、本格的に見たことは一度もありません 何かの漫画なら…読んだことがある程度 バレリーナは姿勢がとても美しくて、バレエをやっていたら良かったかも、なんて軽い気持ちを持っていたことがなんかちょっと恥ずかしくなるような こういった裏側 やっぱり興味をそそられます 成功や表のキラキラした面だけでは何故か心惹かれない 裏側の、もっとシビアな面を見て初めて興味を惹かれるものである 実際問題、知らなかったですよ プロなのにバイトしないと食べていけないって そんな世界、この日本にはバレエだけではなくてもっとたくさんあるのでしょうね 国が違えば価値観は変わる それは考え方だけじゃなくて、芸術でも同じこと

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    投稿日: 2025.11.16
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    視聴者を獲得したい動画ディレクター 純粋にバレエを見せたいバレエダンサー 変化を望まない古参ファン 板挟みにされる運営 の人間模様を描きつつ、最後はみんなが変わっていく、壮大な人間ドラマ

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    投稿日: 2025.09.06
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    借りたもの。 映像ディレクターによる、バレエ団密着YouTubeの舞台裏。 踊りや作品のこだわりではなく、お金にフォーカスした動画…… 日本の舞台関係のお金を稼ぐ難しさの、構造的な問題。 憧れとキラキラした舞台裏は、泥臭いを通り越して、カツカツの金銭事情――低い収入、週5バイトは当たり前――を浮き彫りにする。 それを公開することで、ある意味、必然か……批判殺到。 日本は、長く“お金”の話をする事へのタブー意識――卑しいとされる――事も理由かもしれない。 あるいは、「夢の世界の現実を見せるな!(幻滅するから)」の心理だろうか。 否、おそらく公正世界仮説( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E6%AD%A3%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%BB%AE%E8%AA%AC )の延長だろう。 著者が請け負った別の仕事で、女性インフルエンサーが夜のお店をオープンする事に密着する際も、批判が殺到した事例を挙げていた。そこで著者は自分が批判に耐性があるとしたうえで、(誹謗中傷をする人は)「とにかくストレス発散できる場所をみんな探しているんです。」(p.93)と、女性インフルエンサーの言葉を挙げて指摘する。 安田浩一『ネット私刑』( https://booklog.jp/item/1/4594072925 )にも通じる。誹謗中傷する人間のお門違いさも垣間見たり。 私もかつては踊りを嗜んだ者として、金欠は「あるある」と思うのだが。 洗練されたハイソサイエティな世界のイメージ?なのか、私は未読のバレエ漫画などの、切磋琢磨して頂点を掴む?スポコンないしサクセスストーリーのイメージのせいか? フィクションなどが描かない、描かれなかった?プロでも舞踊で“生活”をする困難さが赤裸々である。 ダンサーの“個人事業主”である、という、収入の不安定さ。それはどうも、海外のバレエ団の収入事情とは異なるという点は、驚きだった。 海外の方が恵まれているの?だから皆、実力がある人は海外を目指すのか…… YouTubeが話題になり、『白鳥の湖』のチケットが完売しても、黒字にならない。懐事情が改善しない。 そして提案した、「メンバーシップをやりませんか?」 そして動画制作を無償で引き受ける、著者…… 善意で(かろうじて)成り立っているのか…… そして、クラファンで集った資金で公演をする、というのも、関係者の調整が必要で難しい、すぐには出来ない、というものがあるらしい。 ……そういえば、舞台芸術には「友の会」みたいなのがあったな。 ドキュメンタリーの本文と、それに相当する密着動画がQRコードで掲載。 「出た人を幸せにできる動画を作りたい」と今の仕事をしている著者の葛藤が興味深かった。 映像ディレクターという仕事がどうゆうものなのか、携わる人間の、思考回路を垣間見れる点でも。 “1年間密着してきても、「バレエが好きか」と聞かれたら、胸を張って心の底から「好きです」とは答えられない。「バレエが面白いか」と聞かれたら、胸を張って心の底から「面白いです」とは答えられない。(p.248)” ……というのには、なるほど、とも思う。 鑑賞する側の知識の有無を求められるからというだけでなく、この過酷さを見ると…… 【320万回再生で話題騒然! バレエ界のタブーに切り込み“正直過ぎる”動画で明かされたバレエ団の裏側】 https://www.dailyshincho.jp/article/2025/06050611/ (2025/8/17 確認) 谷桃子バレエ団 YouTube https://www.youtube.com/@tmbcompany

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    投稿日: 2025.08.17
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    谷桃子バレエ団のYouTube動画配信の裏事情がいっぱい。YouTubeチャンネルを合わせて見ることで谷桃子バレエ団のことが詳しくなった。

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    投稿日: 2025.06.23
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    YouTubeでみていたので、サクッと読めた。 日本のバレエ界隈に間違いなく一石を投じているこの動画は、とても面白く考えさせられる。日本も海外のように映画ぐらい身近にバレエや演劇が観られる文化が根付く日は来るのだろうか?と遠い目になる。 ただ読んでる現在は、著者はもうバレエ団の密着取材から離れたときいたので、一区切りかと少し寂しくなった。

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    投稿日: 2025.05.11
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    谷桃子バレエ団のYouTubeを作成したディレクターの話。さらっと読めます。 お稽古ごととしてのバレエとピアノは似ているな(プロとして生きていかれるのは一握りで、あとはお稽古事の先生として生活していく点で)。

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    投稿日: 2025.04.26
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    あまりどころか全くバレエとは縁のない私でも「谷 桃子バレエ団」と言えばバレエ団の中でも老舗中の老舗。日本では。 こんな現状だとは! バレエは芸術であると同時に、商業公演はビジネスとしての側面もある。 団員にたいして、 給料制ではない。一公演につき幾らかが支払われる。練習時間分は支払われない。本公演の回数も年に数回。その上ダンサーが団費を支払う。公演のチケットが売れなければ、、、。専用のスタジオはない。ナイナイづくし。 これが 日本の老舗のバレエ団のダンサー達の現状。もうびっくり! そこで起死回生の一手。リアルで過激な「ドキュメンタリーYOU TUBE」 バレエファンを増やす為。 個性豊かなダンサー達と若きディレクターが織りなす本当に本当にリアルな物語。すべてを曝け出す。偽らないリアルなバレエの世界、裏面。ダンサー達のバレエ愛。 でもやはり日本では 芸術はスポンサーがいないと成り立たないのでしょうか?

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    投稿日: 2025.03.11
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    全く知らない世界の裏側というのはとても面白いし驚きもある。 どんな分野においても技術の高さがあればそれで食っていけるという図式にならないというのは理解できるが、切ない気もします。

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    投稿日: 2025.01.31