
総合評価
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powered by ブクログ大事件や超感動的な何かが起こるのではないけど、ちょっとした何かの積み重ねが起こるのです。 こんな優しい世界があるのかもしれない、あるのかもなーと柔らかな気持ちになりました。 優しすぎたり、綺麗すぎたりしない、小野寺さんの素敵なお話。 情報過多に疲れた方にどうぞ、なかんじ。
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母・妻を亡くした家族の物語。 書き下ろし。 三月 戸部栄純 四月 戸部衣麻 五月 戸部雄大 六月 早田美鶴 妻・美鶴が急逝し、衣麻と雄大の為にプロレスラーを引退し、居酒屋を開いて十年。 トップレスラーの栄純は、子供たちの為にひたすら頑張り、ようやく子育ても落ち着いてきた。 衣麻はやりたいことが見つからないで悶々とし、雄大も就活の志望を迷うが、母の存在に助けれていく。 決して器用ではない残された家族3人が、思いやりでそれぞれの三つへ進み始める感動ストーリー。
0投稿日: 2025.10.10
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HKさんのおすすめ。 何も始まらないし 事件は起きないし、 どこにも行きつかない。 だが面白かった。 「とべ」は元プロレスのスター選手が店主で料理人の居酒屋。 妻の急死をきっかけに子供二人を育てるために選手を引退し、 二ヶ月だけ修行をし、上に住める居酒屋を開く。 プロレスラーだったことを売りにせず、 なんとか十年、子どもを育てながらコロナも乗り切りやってきた。 家族がそれぞれ主役となった話が連なり、 店主は8年も毎週通ってきている女性客を思っていることに気がつき、 娘は大学で同級生とお笑いコンビを組むことにして、 息子は就職活動に迷いながら第一志望の会社を見つける。 最後の主役が、亡くなった母親なのはちょっと反則技では。 「家族」が主題だが会話のテンポが良くて、重苦しくない。 もう一つのテーマであるプロレスの配合具合がちょうど良い感じ。 試合で火を放たれてあせったとか、 金属バットは気を使って腿や尻をたたいたとか、 デビュー戦は一番弱いからだいたい負けるとか。 でも一番面白かったのは、 店主と妻が出会った飲み会の場面で話題になった、 中学生がお楽しみ会で ミル・マスカラスとタイガー・ジェット・シンの試合をやっていた話。 男子に流行ってたよね、プロレス。 ただ一つ、残念なのは「とべ」のおすすめのひとつが、 豚バラ肉のシソ巻きなこと。 シソは好きじゃないんだよなー。
0投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ元プロレスラーが営む居酒屋。妻は死んで、息子と娘あり。娘の大学生活とか息子の就活とか常連客とか。 すごく良かった。小野寺文法には嫌な人が出てこない。我ら生きてると嫌な人いるじゃない?それが出てこないのが良いのだって改めて感じた。ラストも最高
0投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ元プロレスラーが営む居酒屋さんの家族の話し。しそ巻き美味しそう! 疲れていても、しんどくても、小野寺さんの本は安心安全。
0投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログ心温まる優しい家族の物語でした☺️ 元プロレス界のスター 戸部栄純は10年前の奥さんの急逝を境に、プロレスラーを引退し二人の子供を育てるため居酒屋を始めます。 奥さんをとても大切にしていた戸部栄純さん居酒屋も本当は奥さんと二人で営む約束でした。 残された子供たちも少しずつ前を向いて歩き出し、いつしか親離れの時期を迎えます。 父、娘、息子、母の生きる・生きてきた道をそれぞれの視点から物語は進みます( ᵕᴗᵕ ) 深い悲しみから支え合って生きてきた戸部家。でもみんな温かくて愛のある家族なんです☺️ 物語の展開が予想を超えて、一気に最後まで読んでしまいました! とても面白かったです!
18投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ「三月 戸部栄純」 少し縮んだ身体で。 突然の別れを経験したというのに、悲しみを背負いながらも次へと動けるのは大切な宝が遺されていたからだろうな。 「四月 戸部衣麻」 迷った末の答えは。 そこそこ付き合いが長いうえに、思っていることを素直に言える関係だからこそ出来ることは沢山あるのではないか。 「五月 戸部雄大」 上手くいかない事。 どの面接にも真剣に取り組んでいるとはいえ、相性や動機が合わなければ祈りの連絡がくるのも仕方のないことだろ。 「六月 早田美鶴」 ずれていく歯車は。 価値観全てが合う相手なんていないが、話をしてみても何か違うなと一度感じてしまったら戻ることは無理だろうな。
0投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログ居酒屋を営む元プロレスラーの家族の物語。 父、娘、息子、妻と、それぞれの視点で描かれる。 最終章は繰り返し読んで、切なくも温かい気持ちになった。 デビュー前の作品に加筆修正した『レジデンス』の事件から数年後の話の今回の書下ろし。 居酒屋での会話の中にレジデンスの事件関係者の名前が出てきて、彼らのその後が知れる。 2冊読み終えたらすっきりする、面白い試み。
0投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログ読んだあと、とても清々しいというか。 元レスラーの戸部と妻の美鶴の出会い〜結婚に至るまでを最後に持ってくるところが、なるほどだった。 長男の就活、長女のお笑いコンビ結成への道…どれもありふれているようだけど、うなずけるところがある。
10投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログ元プロレスラーの戸部栄純、10年前に愛妻を亡くし今は居酒屋「とべ」の店主だ。 いつも思うのだが小野寺作品の主人公に魅力があり過ぎて、ちょっと嫌なヤツとして登場する人物が、とっても嫌なヤツに見える。今回も最終章で登場する亡くなった奥さんの元カレが凄くカッコ悪く見える。 それにしても栄純さん、素敵な奥さんを亡くしましたね。しかし新しい恋の予感も・・・ 小野寺先生、ぜひ続編をお願い致します。
1投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ小野寺さんの作品は空気感、読後感がとてもいい。この作品もワクワクする思いで読んだ。まず表紙がいい。プロレス好きの夫にも見せたら髙田延彦だと興奮していた。 差し障りのない就活で苦戦していた長男の雄大だが、亡き母親の働いていた会社で働きたいとの思いが強くなり、気持ちの伝わる面接の志望動機を述べる場面に感動した。 4章の「早田美鶴」のふたりのなれそめの話がなんともよく繰り返して読んで味わった。まだ付き合ってもいないのに「俺と結婚してくれないかな」、「何かおれ、わかったんだよね。早田さんとならうまくいくって」という栄純のストレートさがたまらない。お互いに縁ある人に惹かれ合う姿が尊い。数年したら、また読んでみたい。
6投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ淡々進みながら、じわじわと盛り上がり、いつの間にかのめり込んでいました。 最後のお母さんのエピソードが一番好きでした。
1投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログ小野寺氏らしい小説でとても好感が持てます。皆一生懸命、そして普通に生きていてすっと染み込んでいく感じです。終章で涙腺が・・・。
8投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログ最後の章、栄純と美鶴の出会い、惹かれ合う過程がよかった。 感性、フィーリングの一致、食の好み、大事。
0投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あ〜タッグってそういうことで。本当の最後の一行ですね。 語りとか、本当に小路幸也風だと思った。 ミステリー要素や事件要素を盛り込んで来ない小路さんと言ったところ。 正直あまり各キャラのものの考え方が合わなかった感じがした。「とにもかくにもごはん」とかは好きなのだが。
0投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログあなたは守るべき人の為に地位を捨てられるか・・・ プロレス界のスターが家族のために引退し、妻との約束の居酒屋を始める。 4人の現状の視点から「タッグ」をテーマに話が繰り広げられます。 最初は父、娘、息子、妻。 各々の状況の視点から悩みを通してタッグする人見つける。 戸部家の家族愛がとても心地よく読めました。 こんな家族が周りに増えたら世界は幸福に包まれそうです。 プロレスは個人的には分かりませんが、変な偏見を持つのは可能性を狭べる気がしました。常に新しいことを学ぶ貪欲さって必要ですね。 小野寺史宜の小説は、まっすぐな優しい気持ちになれるので好きな小説家です。
35投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログ元プロレスラーの居酒屋の何もかもが良くて近くに住みたい気持ちがよくわかる。父、娘、息子そして亡くなった妻視点で紡がれる物語がほっこり温かい。
0投稿日: 2025.03.13
powered by ブクログ引退したプロレススター選手が妻の死を転機に子どもたちのために居酒屋の親爺になる。元レスラーの栄純、娘衣麻、長男雄大、妻美鶴の語りから日常を語る。プロレスラーらしからぬように見えてしまう謙虚さや誠実さや実直さやきめ細やかな温かい人への視線は、まさに小野寺ワールドだ。小路幸也の『国道食堂』とは対極でありながら体のおっきな人の優しさが共に印象的な作品でした。
0投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログやっぱり、小野寺史宜さんの作品、好きだなぁ。 なんかもう、最初の3月のお話を読んだところで★5つつけたくなった。 とても心地よい世界で、味わって読みたいのに、ついどんどん先へ進んでしまって、読み終わるのがとてももったいなかった。 亡くなった父のことを思い出した。もらった言葉や思い出は消えない。 しそ巻き、食べたいなぁ。夏目漱石の「三四郎」。読んでみようかな。プロレスも観てみたいなぁ。
0投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ文庫書き下ろし。昨年12月に出た本。最近ハマっている作家さん。 調べたら同じ大学、学部まで一緒で親近感がわいた。 表紙のイラスト…ゴツい男と両側に男の子と女の子がいる。 妻を亡くし2人の子(兄妹)を育てながら居酒屋を経営する元プロレスラーが主人公の家族小説だ。 内容は四章から構成されており、親父視点、息子、娘視点、そして最終章は亡き妻の視点で二人の馴れ初めが語られる。この最終章がステキ(妻が短命だとわかっているから哀しくもある)…ここで涙腺が崩壊した 無骨で大胆な父親を理解し、心配かけまいと自立していこうとする子供たち。シリアスな場面はほとんどなく、物語が優しい…これ絶対シリーズ化されドラマにもなると確信した。主人公の父親役は竹原ピストルがいいなぁ(表紙絵に引っ張られた) 家族それぞれが、お互いをどんなふうにみて、慮っているのか。一人一人が自分の人生の主人公だから、見方も変わる。しかし根底にはお互いを思いやる気持ちがあるのが、やはりあたたかい。 我が家の家族一人一人が章で描かれた小説がもしあったなら、その中で僕はどんな風に描かれるのだろうか。 一度長男に言われたことがある。僕がいろいろ同窓会とかライブを企画したり、友だちと飲みに行く店を予約したり…そんなさまを見ているからの発言だけど、 『オレ(長男)はオヤジさんみたいなことは面倒臭いからしたくないけど、オヤジさんみたいな友だちは欲しいなあ』 これは褒め言葉だったのかなあ。 息子が小説を書いたら、どんなふうに僕のことを書くのか実に興味深いが、読むのが怖い。
0投稿日: 2025.02.27
powered by ブクログ爽やかで、優しくて、とてもとても温かい物語。続編を書いて欲しい。この家族の今後がとても楽しみだから。
22投稿日: 2025.02.27
powered by ブクログよかった、ほんとによかった 元プロレスラーの父と兄妹の居酒屋の話 すごくいいお店 行ってみたいなぁ 居酒屋メニューって 魅力的ですよね 1番読みたかった お母さん(早田美鶴)の章でわ 泣いてしまった
1投稿日: 2025.02.22
powered by ブクログ焼き鳥屋を営む元プロレスラーの家族小説。各章、父→娘→兄→母の目を通してそれぞれ「家族」としての成長を描いてます。「飛べ!衣麻」等、話に入り込めば目頭を刺激するセリフが所々に散りばめられてます。 父の章の序盤、全日本プロレスの世界オープンタッグ選手権の最終戦、ザファンクスvsブッチャー&シークの一戦に触れてました。私が初めて心震わせた試合です。 その一戦で主人公はプロレスラーになり、私はプロレスファンになりました。 まさかの小野寺作品でその一戦を思い出させてもらえるとは思ってもみませんでした。 今作は書き下ろしとありますが、いつの作品なのでしょうか? 最近の小野寺作品は好きだった頃のクオリティが戻って来た様です。次回作も楽しみです。
75投稿日: 2025.02.19
powered by ブクログ文体もあっさりしているせいか、どことなく物足りなかったが、それぞれが頑張っていて、家族愛のあるいい話だった。
1投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログ爽やか 軽やか 小野寺作品は、リズムが良くとても読みやすい 今作も一文一文から音楽が流れてるようにスラスラ読めた 短い文章で、うまく登場人物の性格を描くこの才能はすごいと思う
2投稿日: 2025.01.23
powered by ブクログ栄純と美鶴の真っ直ぐさが家族に伝わり衣麻と雄大が素直に育ったのがわかる。けどあまりに良い子になり過ぎかと。男手一つで苦労しているのはわかるがそのあたりが少し出来過ぎに感じてしまった。 周りを取り巻く人達も感じ悪いのも居ないので気持ち良く読めた。 飛べ、衣麻。 生まれた時から本気で言いたかったこと。洒落でなく愛情をもって名付けたからこそだったんだろう。子供の事の将来を考えずに馬鹿なキラキラネームをつける親たちとは違うんだ。 雄大の名前にも何か意味があるのを期待して続きを待ちたい。やっぱり少しボリュームが少なく感じてしまったので。 終わりに美鶴のエピソードが来たのは良かったが、やはり寂しく悲しくなってしまった。
14投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ☆4 久しぶりに小野寺史宜さんの作品を読了しました。 小野寺さんの作品は、登場人物の会話がテンポ良く進んでいくので読みやすく、普段は本を読むのが遅い私でも気が付けば3分の1ほどをあっという間に読み終わっていてびっくりしました! 今作ではいつもの読みやすい会話のテンポはもちろん、心温まる家族のリスタートの物語にほっこり優しい気持ちにさせて頂きました(*´˘`*) 衣麻や雄大(あ!栄純さんも)のこれからがとっても気になるので…タッグ2が出るのをひっそりこっそり楽しみに待っていたいと思います❁⃘*.゚ 作中に登場する「しそ巻き」が美味しそうだったので…豚バラ肉としそを買ってきて真似して「しそ巻き風」を作ってみようと思いました!
38投稿日: 2025.01.03
