
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
暗殺者ジェントリーのシリーズを読むとき、まず裏表紙の登場人物の欄を見る。本作も習慣に倣い登場人物欄を見ると、中に一人 “正体不明” なる人物がいる。これはもう、たまらんほど気分が昂る。さあ、お楽しみの始まりだ。 悪い奴が自身のコントロール下にあるAIに指揮を任せ、ロボットやドローン型の兵器でジェントリーを襲わせる。ドローン兵器は現実に実戦投入されているので、臨場感は抜群だ。4足歩行のロボットもニュース映像で見知っているだけに、これも恐怖が肌で感じられる。大口径の銃弾を数多く被弾させることにより鎮圧するが、攻撃される人間の被害は大きい。 本作の原題は混乱する工作員(THE CHAOS AGENT)で、今まで人間相手の作戦行動だったのが、根本的に異なる戦略が必要とされる状況だ。それも瞬時に判断しなければならない。判断するスピードはAIのほうがはるかに速いので、結果は致死的だ。小説ではジェントリーが勝利するが、実戦では圧倒的に人間が不利だ。 小説では中国の関与が書かれるが、今や体制の区別なく監視が必要だ。また、悪い奴が仕込んだAIが自発的に人間のコントロール下から逸脱する設定だが、シンギュラリティは必ず訪れると考え、技術開発を進める世の中であってほしい。 本作はジェントリーのパートナー、ゾーヤが囚われたまま終わるので、次回作は救出作戦から始まることが決まったようなものだ。
0投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログ少しずつ読み進め、ついに2024年発行の最新作に追い付いた。 ジェントリーの安定の強さはもちろん、舞台となる国々、脇を固めるキャラクターの面々、愛するゾーヤとの恋物語、そして、既シリーズで登場済みのシーンまで、隅から隅まで楽しませてもらえます!! 今回は、危険な香りプンプンの中米を主な舞台にAIロボット兵器とも闘うことに・・・・! ・・・・引き続き下巻へGO!
25投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログマーク・グリーニー『暗殺者の矜持 上』ハヤカワ文庫。 シリーズ第13弾。今回のジェントリーとザハロワは消極的で冒頭から逃亡ばかり続けているような印象。ドローンや最新AI兵器などが登場し、最近の戦闘が様変わりしていることを知った。 グレイマンことコートランド・ジェントリーはCIAに追われ、ゾーヤ・ザハロワと共に中米で逃亡を続けていた。そんな中、世界各国で人工知能研究者の暗殺事件が起きていた。 ジェントリーとゾーヤは何者かに襲撃され、ジェントリーは襲撃者の中にフリーランスの暗殺者ランサーの姿を見る。 かつてのハンドラーと連絡を取り、ランサーがジェントリーとゾーヤの命を狙う理由を探ろうとした矢先、ジェントリーとゾーヤはAI無人兵器の襲撃を受ける。 本体価格1,300円 ★★★★
58投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログ南米を拠点に逃避行生活を続けていたジェントリーと恋人ゾーヤ。2人には束の間の安息の日々が訪れていた。 一方、その頃世界中でAIに権威をもつ著名な研究者やエンジニアが次々に暗殺されるという事件が巻き起こる。 ゾーヤが南米で昔のロシア時代の知人にあるAIエンジニアの保護を持ちかけられたことから2人も世界的な暗殺騒動に巻き込まれていく。 やはりアクションやストーリーの面白さはさすが。 しかし、今回は謎解きめいた部分が多く、過去作のようにどうやったら切り抜けられるのか? とハラハラする場面は少なかったように思う。
3投稿日: 2025.01.11
