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新版 第4の波 ~AI・スマホ革命の本質~(小学館新書)
新版 第4の波 ~AI・スマホ革命の本質~(小学館新書)
大前研一/小学館
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総合評価

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    本書は「社会の技術的負債」の監査報告書だ。第一の波(農業)と第二の波(工業)は日本が得意だったが、第三の波(IT化)では“属人化された業務”“曖昧な業務定義”“部門ごとにバラバラなデータモデル”が障害となり、システム化が進まなかった。仮に自動化しても雇用慣行とぶつかり、コスト構造が変えられない──この指摘は、現場のエンジニアとして強く頷ける。 第四の波=AI・スマホ時代について著者は、自社の強みを極限まで尖らせる戦略を説く。技術に置き換えるなら、プロダクト思考とAPI経済、データ基盤(収集→整備→活用)、継続的デリバリ、そしてMLOpsで価値を出し続けることだ。正論ではあるが、現状の日本企業とのギャップは大きい。レガシーな承認プロセスやベンダーロックイン、工数評価文化のままでは実装に落ちない。 建築基準のCAD自動チェックや、エストニア型のフル電子会計は、技術的には「機械可読な規制」「標準スキーマ」「公開API」「監査ログ」で実現できる。だが職務再設計やリスキリングなしに導入すれば、職域を失う側から強い抵抗が起きるのも現場感覚として当然だ。 総じて、本書は日本の非効率を鋭く可視化した好著。一方で処方箋は“経営×制度×現場”の同時リファクタリングが前提で、難易度は高い。もし現場から着手するなら、(1)属人業務のドメインモデリング、(2)規則の機械可読化、(3)小さなAPI化と計測、(4)自動化と雇用のソフトランディング(役割転換)のセット運用が現実解だと感じた。技術は十分、最大のボトルネックは組織設計とインセンティブ――その厳しさを直視させる一冊。

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    投稿日: 2025.09.12
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    正解のあるものに価値がない時代。 今問われているのは新しい問題を創り出す質問力であることを学びました。 日本にはまだ多くの素晴らしい技術があるのにこれを国として運用できず、古い慣習のもとになかなか物事が進められていないことにもどかしさを感じました。 マイナンバーカードしかり、印鑑しかり、自動運転規制しかり。 また教育についても詰め込みだけの偏差値学歴主義にも辟易する。 何十年も同じことをしていたって仕方がないのだ。 世界はこんなに変わりゆくのに。 私の看護師の仕事はなくなることはなさそうだがそれはあくまでもAIにはできないという点においてであり、それは現時点での話である。 AIが台頭する世界ではその勝者と敗者でもう立場を変えることのない階級社会ができてしまうのだろうとのみてとれる。 私たちはその狭間、シンギュラリティの瞬間に立ち会っているのだろう。 どうにか生き残るための思索を考え、実行していきたい。

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    投稿日: 2025.04.25
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    1. 第4の波の概念 - 未来学者アルビン・トフラーの予測: トフラーは1980年に「第3の波」として情報革命を提唱し、2022年には「第4の波」が始まると予測。 - 第4の波の特徴: IT社会からサイバー社会への移行が進んでおり、経済やビジネスの基本的な構造の変化が起きている。 2. 質問する力の重要性 - 教育の焦点: 子供たちには「質問する力」を育むべきであり、正解を教えるのではなく、自ら考え、疑問を持つ姿勢を重視する必要がある。 - 答えのない時代: 21世紀は「答えのない時代」であり、常に新たな問いを持つことが重要。 3. 現在の世界情勢 - 解決策がない問題: ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・ハマスの紛争は、専門家による解説にもかかわらず「正解」が見つかっていない。 - 専門家の限界: 専門家も歴史や地理的な知識は持っているが、現実的な解決策を提示できていないことが多い。 4. 日本の経済状況 - 労働生産性の低迷: 日本はIT社会の後半で生産性の向上が遅れ、結果的に給料も上がらない状況が続いている。 - 国際比較: 日本は韓国やアメリカなどに対して労働生産性や平均年収で後れを取っている。 5. 新しい経済学の提案 - 21世紀の経済学: 現在の経済の問題点を分析し、企業やビジネスパーソンが必要なスキルや戦略を考えることが求められている。 - 規制緩和の必要性: 新しいビジネスの立ち上げには、規制の緩和が不可欠であり、エストニアのような国々の事例が参考になる。 6. 雇用の未来 - サイバー社会の雇用: アマゾンやウーバーなどの企業が新たな雇用を創出しているが、長期的には自動化の影響を受ける可能性が高い。 - リスキリングの重要性: 労働市場の変化に対応するために、従業員の再教育やスキルの再構築が必要である。 7. スパイク型人材の重要性 - 尖った人材の必要性: 企業は「スパイク型」人材を求めており、特定の分野での専門知識を持つ人材が価値を持つ。 - 経営者の役割: 経営者自身が尖った存在であることが求められ、自社の強みを理解し、資源を集中させる必要がある。 8. 教育改革の必要性 - 新しい教育の必要性: AIやスマホ社会に適応するためには、従来の教育方法を見直し、新しいスキルを育成する教育が求められている。 - 子供に必要なスキル: スマホを活用した創造的な活動を通じて、子供たちに新しい技術やサービスを創造する力を育むべきである。 9. 未来への備え - シンギュラリティの到来: 技術革新のスピードが増している中で、企業や社会は未来の変化に備える必要がある。 - 人材育成の重要性: AIやスマホを駆使できる人材を育成することが、21世紀の成功に繋がる。

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    投稿日: 2025.03.08
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    2025/03/08「第四の波 AI・スマホ革命」☆ 大前研一 世界情勢について語れるのは大前氏を置いて他にいない。もっと活躍の場を提供してこなかった日本の不明が残念。 ①マクロの世界情勢②ミクロの個別企業情報③マッキンゼーの分析 この三位一体が世界トップの現状分析と未来予測・未来構想を提供 現代は、世界情報を抜きにして適確な判断も決断も出来ない。 1.日本のDigital化の遅れは江戸幕府と同じ かっての「武士」に相当する「ホワイトカラー」が全く変わらない。 「IT・AI革命」に目をつぶり、出身大学・国家試験・省益・業界に守られて時代錯誤の規制と手続きに人生をかけ、国民を道連れ。 「エストニアを見習おう!」はどうなった。規制とホワイトカラーは一掃され、生産性は激増する。 結局追い込まれての明治維新でしか変われない日本。 2.法規制のDigital化→廃止 建築基準法の認可申請のショック。 シンガポールはCADデータ処理により数分で認可。 日本は「紙の申請書」により1ヵ月半かかる。 医療・弁護士・会計士はAI対応で縮小・廃止=国民負担軽減! 薬剤師はAI+ロボット化できる 今でも 専門職は一掃=武士を廃止した明治維新に相当するvs既得権 3.教育改革=新たな人材の育成 記憶力はAIが得意 「偏差値教育」をやめ「STEAM人材育成」へ (ア) 構想力・企画力の人材を育成・登用 1.→ただし富の格差超拡大→格差是正政策が重要 (イ) エッセンシャルワーカーの仕事は人間固有 4.スマホひとつで世界を動かせる(114) 本当は「新たなユニコーン企業」の誕生が望まれるが 日本は旧来の大企業が「多角化対応」 SONY 日立製作所 富士フイルム 例外はユニクロ ソフトバンク ニトリ 数少ないオーナー企業 5.老害=改革力の劣化 「国家危機」と「維新」しかないか・・・

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    投稿日: 2025.03.08
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    非常に考えさせる内容。日本の現状や賃金が上がらない理由が説得力のある論理で書かれてあり、第4の波をふまえて、自分が何をしていくべきか考えたいと思った。

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    投稿日: 2025.02.16
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    なぜ今の日本・政治がダメなのか、トランプ大統領の行動によりどういったことが起きてきたのか(例:インドのスタートアップが隆盛している理由など)、時系列で整理しながら今後どうすべきか提言されており面白い内容だった。

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    投稿日: 2025.02.12
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    p116 注目すべき日本のスタートアップ  「助太刀」 工事現場の発注元と発注先をマッチング  「ユニファ」「ルクミー」保育園幼稚園こども園むけの支援サービス 「バニッシュ・スタンダード」「スタッフスタート」アパレル業界の店舗スタッフをDX化  「タイミー」 p159 アパレル大手 ルルレモン 急成長 トップ3 ザラ、ユニクロ、H&M p193 自分を変える方法は3つ  時間配分を変える、付き合う人を変える、住む場所を変える

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    投稿日: 2025.01.06