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「嫌われ者」の正体―日本のトリックスター―(新潮新書)
「嫌われ者」の正体―日本のトリックスター―(新潮新書)
石戸諭/新潮社
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総合評価

13件)
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    月刊総合誌的な記事のスタイルはこういうものかと意識させられたというか、単にスキャンダラスな切り口ではなく批評的な視点も含ませながら対象を取り上げる手腕としては、一定程度の信が置けるものだという印象。議論の対象自体は浅く見図ろうとも深く掘り下げようとも興味深いものが多い。

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    投稿日: 2025.08.20
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    取り上げられていた人物は玉川徹、西野亮廣、ガーシー、吉村洋文、山本太郎の5人と旧統一教会だったが、テレビをほとんど見ないので吉村と山本以外の人物については基礎知識がなくあまり理解できなかった.特に楽しめたのは山本太郎を左派ポピュリストとして評価している点だ.選挙の裏話も面白かったが、最後に参政党の神谷が出てきたのには驚いた.この著作が2024年の夏発刊なので、一年後の神谷の状況を先取りしている感じだ.

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    投稿日: 2025.08.11
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    読了。リハックで著者を見て、興味が沸いて本を買った。読みやすい文章であったが、スルスル読める内容でもなかった。テレビを追いかけているわけでないので、聞いたことある有名人の経歴がわかって面白かった。

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    投稿日: 2025.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    玉川徹 ポピュリスト的メディア人、タレント。ポピュリストは、具体的な対策の議論は避ける。わかりやすい原理原則しか言わない。 西野亮廣 映画「えんとつ町のプペル」がヒット。 ガーシー 芸能界でアテンド手法を駆使して、お世話をした。それがスキャンダルのネタになったが、政治家にはネタがなかった。 賭博で借金ができて、会わせる詐欺、を始めた。ドバイに逃亡してyoutubeで稼ぎ始めた。10%の真実と90%の嘘。NHK党から立候補したのは3億円の当選報奨金と不逮捕特権から。 統一教会 吉村洋文 山本太郎

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    投稿日: 2025.07.01
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    「嫌われ者」、トリックスターを通じて、ポピュリズムを描き出す。 腐敗したエリートと対峙する庶民、という観点から否定はしないが、正しい問題提起から誤った答えを導き出す懸念が非常に高い。 そんなまとめだったと思うが、分析の対象としてるキングコングの西野はちょっとその文脈からすると必要なかったような気がする。 視点は公平に思われ、面白かった。 何つかただ、本当に自分の行動を信じてるのか、肥大した承認欲求なのかという違いもあると思うし、「嫌う側」の分析も読みたかったと思う。

    0
    投稿日: 2025.05.12
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    テレビマン、カリスマ、ポピュリスト、カルト宗教 共通するのは大衆を相手にするということだ そして「嫌われ者」は、成功者であることの裏返しでもあり、彼らを通して世の中を見ると、大衆に蔓延る幼稚性が見えてくるんだな 面白かった

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    投稿日: 2025.04.05
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    日々の生活の中で目に入るとモヤっとする芸能や宗教や政治に関わる人物や事柄について、極論に争うと言うスタンスの通り、どちらかの意見に賛成したり反対したりする事なく、それらの背景を説明してくれています。 本書でもたびたび出てくる『悪名は無名に勝る』がごとく、自分たちは絶対善で相手は絶対悪と考える人々、極端な言説を唱える人々、分断を煽る人々はまさに否が応でも目に入ってきますが、彼らが発する問いが、我々と同じ問いだからと言って答えが正しいとは限らないですし、また分からないからと言って不安に思って過剰に反応してもどうにもなりません。 本書のような物事に対して一歩引いた視点を与えてくれる本はやはり貴重だと思います。 時事ネタだけに我々の記憶に残っているうちに読まないといけないと言う点には注意が必要です。

    0
    投稿日: 2025.03.26
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    ■前説 本書に登場するのは… コメンテーター 玉川享・絵本作家 西野亮廣・暴露系YouTuber ガーシー・府知事&党首 吉村洋文・党首 山本太郎。 共通するのは一部の熱狂的シンパと、激しくこき下ろすアンチが共存。熱狂を喚起させる一方で、炎上の的にもなる毀誉褒貶が付きまとう人たち。 ここには登場しないが、橋下徹・石丸伸二・立花孝志・泉房穂・堀江貴文・西村博之・百田尚樹…らも同じ匂いを放つ。所謂『エッジの立った人』たちが有象無象する令和の言論界。 本書は『はたして彼らはトリックスターなのか?』『嫌われているその要因は?』、その本質に辿るべく著者は本人とその周辺取材を徹底敢行。 ■内容 展開される著者の論考は、短所をことさらにあげつらうわけでなく、かと言ってかばうわけでもない。じゃあ、煮え切らない評伝かと言えば、決してそうではない。 あえて、トリックスター達の言説の真逆を行く、大仰に激情的にならずとも、訴求できることを証明するかのような淡々とした筆致で、対象者が現在のポジションに至る、きっかけ・道程・背景にハーケンを打ち込み、登はんしていくように、じわじわと人物像を浮き彫りにしていく。 ■感想 彼らを語る上においてSNSを抜きには語れない。自らSNSで発言しなくても、信奉者がアンチが意見を戦わし、拡大を見せる。SNSが生んだオピニオンリーダーとも言え、言説に共通する特徴がある。 ①白黒を明確 ②敵対者を徹底口撃 ③極論を吐く ④キャッチーなフレーズを盛り込む ⑤過激さの中に事の本質を潜ませる ⑥時に乱暴表現を意図的を使う この6つを縦横に使いこなし、大衆にカタルシスを与えているとを自覚しており、押しも押されもせぬポピュリストである。 そこへコンプライアンスでガチガチに縛られたオールドメディアに属する記者たちは門前市を成し、彼らの御託宣にマイクを差し向ける。 まぁ、動画投稿を使った地上波番組が粗製濫造される昨今、『オールドメディア』と括られてま仕方がない。この風潮って、小泉旋風が吹き荒れた際、構造改革に反対する勢力を『守旧派』と一括りにした、アレと同じである。反転攻勢を見せてよ!である。 それと、昔から不適切な表現・映像・言動は子どもたちに悪影響を与えると言われる。今やこのSNS全盛期においては子どもたちより『思慮分別あるはずの大人』に明らかに様々な影響を与えている。 何が問題かと言えば、咀嚼せず、取捨選択せずに『鵜呑み』にする。彼なの思うツボである。 確かに押し寄せる情報量も多いし、スマホで簡単に知りたい情報に辿り着ける。その状況はわかるが、そもそも情報は玉石混交であることを念頭に置くべきなのに、さも耳寄り情報を得たかのように誰かに語り『情報のロンダリング』状態にしてしまう。 立花孝志が暗躍し『二馬力選挙』という言葉を生んだ先の兵庫知事選なんて、それがもろに投票行動に結びつき、そのものずばりを象徴してる。 著者はあとがきにこんな一文を記す。 本書で取り上げた『嫌われ者』たち、そして彼らを生み出した構造はこの先も社会を騒がせる。さらに極端な言説を唱える人々、分断を煽る人々が新しく登場してはざわつかせるだろうが、極端に流されて、冷静さと思慮深さを失なってはいけない。 SNSが情報収集の一番手になっているからこそ、鵜呑みにせず、眉に唾して半身で聞くべき、読むべきで、トリックスターはSNSを主戦場にした、正邪の壁を引っ掻き回す人たちと見放すぐらいで丁度良い…と僕は思っている。

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    投稿日: 2025.03.02
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    オビの各氏と旧統一教会を題材に、単純な善悪二元論やポピュリズムに切り込んでいく本書は、予想に反し骨太な内容でした。 タイトルに「嫌われ者」とあるので、批判や悪口ばかりなのかと思いきや、現在の社会にはびこる違和感が冷静に分析されており、ノンフィクションとしてなかなか読み応えあり。 登場人物に興味のある方には一読をオススメします。

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    投稿日: 2025.02.25
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    あまり期待していなかったが、意外と面白い読み物であった。 結果的に何を生むわけでもない、ショーの主役(のようにみえるが道化にすぎないのかもしれない)とでもいうべき嫌われ者、筆者はポピュリストと表現する彼らを通じて、これまた、何を生むわけでもない、自らを絶対善、他者を絶対悪とする、単純化した大衆が見えてくるように思えた。これから世の中はどうなっていくのか。 極論を唱えるものが現れても、冷静さと思慮深さを失わないようにしたい、というあとがきのメッセージがありました。このことを、僕自身失わないようにしたい、と感じました。

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    投稿日: 2025.01.15
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    書店の平積みで目に留まって、読んでみた。 いわゆる嫌われ者、とされる人物と団体にスポットを当て、ときに本人への直接インタビューもしてまとめている。 まず、可能な限りフラットに書いている点が良い。こういう点は(ある意味)良いがこの点はいただけないと、どちらも一理あると思える内容で、これぞ両論併記と感じた。 個別に見ると、西野氏に関する章が自分の中ではあまり聞いたことのない話が多く、ちょっと見方が変わったように思う。 失敗をしてないが故の危うさなど、あらためて苦手に感じる面も再確認したが、新たな視点を得られた。

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    投稿日: 2024.12.19
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    メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1861671832589607353?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

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    投稿日: 2024.12.08
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    東京ルポルタージュ以来の石戸さん。 PIVOTの動画から興味を持って読破。 あとがきにもあった通り思慮深くいることの大切さを感じさせてくれる一冊。 思慮深く情報と向き合えるようになりたい。

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    投稿日: 2024.12.04