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新装版 機動戦士Vガンダム(1)
新装版 機動戦士Vガンダム(1)
岩村俊哉、矢立肇・富野由悠季/KADOKAWA
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総合評価

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    内容紹介でも「あのVガンダム」と、ちょっとイジられ気味の奇跡の珍作・怪作。 コミックボンボンコミックス版ではオミットされていた《第⑥章 ガンダム拳炸裂!》もバッチリ収録。あとがきインタビューで語られたここの経緯はあまりに衝撃…というかアバウト極まりなくて良くも悪くも大らかな時代だったんだな、と。その辺は下巻の感想に書きます。 少年当時の不肖私めも連載されていたボンボンを愛読しており、ちゃんと保存してちょくちょく読み返しておりました。ほんとうに当時のそのまんまを単行本化してくれてとっても嬉しい!目から汗が…。 もはやこれはこういうものなので、原作と比べてあれが違うこれが違う…とするのはもはや不粋。むしろありすぎてキリがありませんぜ。 伝説のキャラクター〈ゴッドワルド・ハイン中尉〉が登場する《第⑤章 戦士ゴッドワルド見参!》は改めて無茶苦茶…もとい神回。中尉はオビ袖にも採用されるくらいの愛されキャラ、編集部絶対面白がってるでしょ。この話ではどういう訳だか鎧甲冑を着込んで出撃した〈騎士Vガンダム〉。ビームサーベルにも鞘・鍔付きの改修が施された姿で我々読者を心胆寒からしめた訳だが、そんな事がどうでもよくなったのがふんどし一丁で座禅を組み空中浮揚する姿を披露した、あのゴッドワルド中尉であります。私の記憶が誤っていましたが、さすがにふんどしで宇宙空間には出てないですね。出てないですが、確かにゴッドワルド中尉は浮いているので(誹謗の意味でなく)、中尉の部屋は無重力空間であり半裸で過ごしているか、本当になんらかの超常の力で浮かんでいるかの二択でしょう。 というかこの回、本来はザンスカール帝国のカイラスギリー要塞攻略がメインだったはずなのにゴッドワルド中尉の戦闘が長引いたせいで要塞はたった数コマで処理されてしまいました。 ともあれ、強敵との戦いの中でウッソ君(主人公です)はニュータイプとして成長を果たします。 そして《第⑥章》。偶然にもザンスカール本国に入り込んでしまったウッソ一行は逮捕に駆けつけたモビルスーツ格闘王〈ギンザエフ大尉〉との戦闘に発展します。というかクロノクル(ウッソ君のライバル)は因縁の敵がそこにいるのになぜギンザエフ大尉に電話で指示出してそのままなのよ。なぜ駆けつけてきたのが大尉ひとりだけなのよ。大丈夫かザンスカール。当時あまりに「ストリートファイター」が流行したことで生まれた、幻の回。くどいようですがこの回の逸話については下巻にて。 あまりにも思い入れがありすぎて今読むと正直なところ大概だな、という率直な気持ちもありますが、この作品が復刊を果たしたというその事実そのものがマーベラスでファンタスティックでコングラチュレーションなのです。誰がなんと言おうと星5。まさか令和のいま、また紙で読めるとは思いもよりませんでした。 「よォ!オレ ウッソ・エヴィンって言ーんだ!!ヨロシクな!!」(p6) …本作を象徴するセリフ。本来は全くこんなノリの作品ではない。 巻末収録の《extra.1 フォーミュラ91の亡霊》は画風がこれまた味わいがある…というか鳥山明先生の雰囲気がありますね。各キャラの目元なんかは特に。 「いつの日か コア・ファイターそのものがガンダムとよばれる日がくるかもしれんな……」(p288)というセリフの真意についてお分かりになるガンダム有識者の方はいらっしゃいますか?? 下巻へつづく。 1刷 2025.5.11

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    投稿日: 2025.05.11