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銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に
銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に
ほしおさなえ/集英社
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総合評価

132件)
4.1
44
56
22
3
1
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    ほしおさなえさんの作品を初めて読みました。 星5では足りない。大大大好きな作品でした! 銀河ホテルの洋館の一角にある「手紙室」 このホテルに居候する苅部さんのワークショップを受けると、自分の心と向き合い本当の気持ちが見えてくる。 特に3章の「また虹がかかる日に」の 穂乃果と自身が似ているところがあり強く共感しました。それと同時に「あぁ、こういう考え方素敵だな」「自分自身を信じていきたい」と背中を押されました。 個人的に今年に入って1番好きな作品です。 人生に行き詰まりを感じた節目節目に、 何回も読み返すことになりそうです。 シリーズものなので買って全部読みたいです。

    5
    投稿日: 2026.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    手紙室でインクを選ぶシーンや苅部さんというキャラクターに含みを持たせる感じが良かった。続編で苅部さんがどういう人物なのか少しずつ明らかになるのだろうか 読みやすく気軽に読めるので気が向いたら続編も読んでいこうかなと思えるくらいには楽しめた。

    6
    投稿日: 2026.01.18
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    書き留めたくなる言葉がいくつもあり、言葉の美しさも感じられる素晴らしい本。中でもお父さんの手紙た私書素晴らしかった。今後の人生の節目でも思い出したい。

    0
    投稿日: 2026.01.11
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    銀河高原ホテルを舞台に、色々な人たちの視点で物語が進む。軸となっているのが手紙室ワークショップで、出さなくてもいい手紙を書きながら自分の気持ちと向き合うこと。読んでたらインクを集めてみたくなったし、手書きで物を書くことをやってみたくなった(止まってたアナログ手帳の日記を再開してみようかな)

    0
    投稿日: 2026.01.05
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    軽井沢にある趣あるホテル舞台にした3つのお話からなる1冊。 どの作品にも自分の人生に対して、「本当にこれで良かったのか?」というモヤモヤを抱えてる。 劇的な展開などはないけれど、それぞれの主人公が手紙を通して自分を知り、前を向く過程が胸にストンと落ちた。 受動的では気づけないことがあって、望んでるものも、もしかしたら既に持っているのかもしれない。自分を振り返り「足るを知る」ことが人生に満足することに繋がるのかもしれない。

    0
    投稿日: 2026.01.04
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    すごく読みやすく、寝る前の読書タイム、朝の読書タイムで読み切りました。 ホテルのスタッフになった方のエピソード、娘家族と思い出づくりに来た老婦人、学生の仲良し3人組、みんな色々なものをかかえていて、それが手紙室のワークショップでそれぞれ前向きに歩き出せた姿を読んで勇気づけられ、感動する作品でした。 手紙室のスタッフさんの過去が気になります。続編も読みたいです。

    17
    投稿日: 2025.12.27
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    3つの話が収録されている。 1つ目 ホテルのオーナーの息子さんが、実家に戻りホテルで働くようになるまでの経過の話。 2つ目 夫に先立たれて介護施設で暮らしている主人公が、銀河ホテルに宿泊し、手紙室で手紙を書くことをきっかけに、自分自身と向き合い、人生に前向きになっていく。 3つ目 大学生の3人の女の子達が、人生の岐路に迷いながら、銀河ホテルの手紙室で手紙を書くことで、迷いを振り切り自分の人生を切り開いて行く様子。 銀河ホテルの佇まいから中のインテリアの様子、荘厳な雰囲気さえある手紙室、そして謎めいた雰囲気のあるホテルスタッフの苅部さん。 どの様子も完璧に絡み合って、想像以上に面白く読めた。 次作では雁部さんの秘密?が明らかになるのかな? 次作も楽しみです!

    12
    投稿日: 2025.12.22
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    軽井沢にあるイギリス風の洋館、銀河ホテルが舞台。 千本のインク達がお出迎えしてくれる手紙室が見てみたいなと思いながら、昔インクに憧れて瓶でちょこちょこ集めたあのインクたちの存在を思い出した。 どこにしまいこんだのだろう。 その時の私は何色を買い込んでいたのか気になって仕方ない(笑)

    1
    投稿日: 2025.12.15
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    軽井沢の銀河ホテル、英国風の建物やイングリッシュガーデン、ホスピタリティも言うことなしとなれば、夢のよう。 最近食べ物に癒される感じの小説は多いけど、ここでは手紙のワークショップが登場。千色あるインクの色が記憶や感情を呼び起こす鍵になるのも面白い。

    2
    投稿日: 2025.12.12
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    心があたたまりほっこりする物語でした。 とはいえ内容は、現代社会において皆がなんらかの不安や悩みを抱えている、自分にもどこか当てはまる登場人物達が、軽井沢のホテルの手紙室で千色あるインクの中から自分だけの琴線に触れた色でペンを紙にすべらせていく、そのうちに内側にあった気持ちに気付かされ、救われていく。 自分の気持ちを持て余し見えないように蓋をしがちだが、手紙を書くこととはその蓋を少し開けるようなことなんだろう。 インクにも興味があるし、私もペンで手紙を書いてみたい!軽井沢のホテルを本当に探してしまいそう。 シリーズものなので、疲れて一日を終えたあとの寝る前読書に、とてもオススメです。

    1
    投稿日: 2025.12.12
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    読んでいると、その世界にいるような感覚になりました。文字をかいてないなぁ、、、言葉を書いてみようと思った作品です。素敵です。

    0
    投稿日: 2025.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても温かい 幸せな時間というのは、終わっただいぶ後に気づくものなのかな。 絶賛子育て中の今の自分をいつか羨む自分がいるのか 以下、心に残った言葉 子どもを育てていた時期が、人生で一番充実した時期だったと思う。日々目が回るほど忙しかったし、責任で押しつぶされそうで大変だったけど。 生きてるということはたまたま命を与えられただけ、世界全体からしたら命は小さい。だけど私たちにとっては全て。命を精一杯感じること。それがどんなに幸せなことか、森を歩くたびに思う

    0
    投稿日: 2025.12.04
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    軽井沢にある銀河ホテル、手紙を書くワークショップ、こんな体験ができるホテルに泊まってみたい。瓶に入ってる千色もあるインクは一つ一つ名前がついていて素敵だなと思った。どの話も良かった。続きも読みたい。

    3
    投稿日: 2025.11.29
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    心が温まる作品です。 人生の迷いや不安は誰しもが抱えているものですが、そんな人達に寄り添い、背中を押してくれるような作品です。

    0
    投稿日: 2025.11.18
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    銀河ホテルを巡るオムニバスストーリー。 人生の前の向き方、みたいなのが軸なのかな。手紙を書くためのインクにもたくさんフォーカスされてて少し珍しくて買いたくなった。 第1話 P98の、おじいさまの言葉がとても良かったです。 『与えられるのを待つんじゃなくて、手で触って足で歩いて生きるんだ〜〜』 第2話で、主人公の心理描写に、どこかに行かなくても楽しいことは全部自分の中にある、つらいことは全部濾過されて楽しいことだけが残っている といったようなことが書いてあって、先日高齢の祖母と久々に会って旅行したときとリンクして、美しい気持ちだなと思い、思わずホロリ。わたしもそんなふうに過去を振り返ったときに思える人生を歩みたい。 第3話は、地方コンプレックスの人なら一度は感じたことのある心理描写が多くて、わかるわかるってなりました。

    0
    投稿日: 2025.11.18
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    自分の中にモヤモヤしていること。 何かに迷いがあるとき。 ほしおさなえさんのこちらの作品を読むとスぅーとします。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    全てのお話が素敵でした。 銀河ホテルにある「手紙室」のお話。 でも、今の時代に手紙?と、はじめは思った。 銀河ホテルの手紙室では、好きな色のインクを選び手紙を書く。 発送しない手紙でもいい。それは過去の自分、まだあっていない未来の恋人や子供、離れ離れになって居場所がわからないだれか。それから、亡くなった人とか・・・ 書いた手紙は保管室で預かっておく。保管してある手紙は自分で受け取ることもできるし、ほかの人を指定することもできる。 私のお気に入りは第三章の『また虹がかかる日に』。 心にささった素敵なフレーズは『生きるというのは、たまたま命を与えられたということだ。世界全体からしたら命なんて小さなものだ。だがわたしたちにとってはそれがすべて。自分に与えれれた命を精一杯感じること。それがどんなにしあわせなことか。森を歩くたびにそう思う。』 手紙って素敵ですね。 『銀河ホテルの居候』シリーズ他の二巻もぜひ読みたい。

    13
    投稿日: 2025.11.13
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    良かった。3章とも全部良い。 手紙を書くことで気持ちが整理できる様が良いんだけど、そこまで登場人物がモヤモヤした気持ちを抱えているのが良く伝わる。日記みたいな読みやすい文章。

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    あなたは、最後に『手紙』を書いたのがいつのことだったか覚えているでしょうか? 2003年に44億6,000万枚発行されてピークを作った年賀状。2025年には10億7,000万枚と大きく減少したことがニュースになりました。メール、SNSの普及という中で、『紙』を前提にしたさまざまな文化が消えつつあるのが現代社会です。 とは言え年賀状は、書き続けている方もいらっしゃるでしょうし、やめた方もいつが最後ということはハッキリしていると思います。一方で、『手紙』はどうでしょうか?手書きで便箋に文を綴って、封筒に入れ切手を貼って投函する…。残念ながら私には『手紙』を書いた記憶はあってもそれがいつかを特定することは困難です。では、そんな私たちが敢えて『手紙』を書く場合、そこにはどのような思いが湧き上がるのでしょうか? さてここに、宿泊したホテルの『手紙室』を訪れた人たちを描く物語があります。『すごい数のインクと、便箋が用意』されているのに思わず興奮してしまう主人公を描くこの作品。『発送しない手紙を書いても良い』と説明される主人公たちを描くこの作品。そしてそれは、『書いているうちに、書く人の気持ちも変わる』という『手紙』を書くことの意味を思う物語です。 『終わった…身体がゆらりと揺れ、落ちる、と思った』と『夜の新宿駅のホーム』で思う中に『目の前が真っ白にな』ったのは主人公の上原旬平(うえはら しゅんぺい)。 『ああ、目が覚めましたね』と『部屋にはいってきた看護師らしき女性』に『ええと、僕は…。何があったんでしょうか?』と訊く上原に『新宿駅で倒れられたんですよ。それで、線路に落ちたんです』と語りはじめた看護師は上原が運び込まれるまでの経緯を説明します。やがて看護師が部屋を出て行き、一人になった上原は『大学を卒業し、いまの会社に就職して一年数ヶ月。建築資材を扱うメーカーの営業職で、入社したときから激務が続き、同期はひとり、ふたりと抜けていった』という今までを思います。『疲労困憊』で『眠れないし、食欲もない。顔色はいつも悪く、体重も減った』という上原は『若くして死んだ父のことを思い出』します。『もともと身体が弱く』、上原が『五歳のときに死んだ』という父親は、一族が『軽井沢で』経営している『小さなホテル』で働いていました。そんな父親のことを考えていると『意識が戻ったみたいですね』と入ってきた医師はこれまでの状況を訊いてきます。『週の半分は深夜まで会社にいて…』と説明する上原に『しかし、良かった。まあ、今回はちがうだろうとは思ってたんですけど…』と、『電車が来ていないときに落ちて』いることで『飛びこみ自殺』ではないと判断していたことを説明します。そんな中、ふと会社のことを思い出した上原。『会社』の話をするとあきれた顔をする医師は『その状態でお仕事に行ってもねえ』と哀れむように話す一方で家族には連絡した旨説明します。そして、医師が出て行った後、課長に『事情を説明し、明日は休みますと打って、スマホを閉じ』た上原。 場面は変わり、翌朝目覚めると『目が覚めたのね、良かった』とそこに母親の姿があり驚く上原。就活がうまくいかないなか、『うちのホテルで働けば』と言ってくれたのを振り切って『いまの会社に就職した』という上原。母親は上原が勤める会社が『かなりブラック』であることを調べたことを伝えると、『倒れるまで体調が悪くなるような会社はどうなの?』と聞いてきます。そんな時『枕元のスマホが鳴』り、それは課長からでした。『大きなため息と、明日は来られるんだよね』と言い、検査の話をすると『いい加減にしろ』と怒鳴る課長。電話を終えた後、話が聞こえていた母親に『もう辞めた方がいいんじやないの、その会社』と言われた上原…。 再度場面は変わり、さらに休む必要がでた上原は課長にメールし『まんじりともしないまま朝に』なります。しかし、『会社からのメールも、電話も』入りません。再び目を開けた時、そこには『同僚の筧』の姿がありました。そんな筧は、『会社、潰れました』と、全員が『解雇』された事実を説明します。『転職活動をするしかない』と言う筧ですが『もうあの会社に行かなくていい』と『晴れ晴れとした顔』で語ります。 三度場面は変わり、『検査がすべて終わり』退院した上原が会社に赴くと、筧に手伝ってもらって『荷物の整理』をします。これからどうするかという話になる中で『実は僕、軽井沢出身なんです。実家がホテルを経営してて…』と話題にした上原は、『古い小さなホテルなんですが…。もし良かったらいつか行ってみてください。銀河ホテルっていうんです』と説明します。そして、数日後、抜糸を終えた上原は『母に連絡し、会社が潰れたのでとりあえず軽井沢に帰る、と告げ』ます。『いったん休憩し、人生を見直すべきかもしれない』と思う上原。そんな上原が実家の『銀河ホテル』で働き始める先の物語が描かれていきます…という冒頭の短編〈第一話 夜の沼の深い色〉。『銀河ホテル』で働く側の視点からスタートし、シリーズの起点を見事に形作る好編でした。 唐突ですが、さてさてのレビューは、ご紹介する作品の冒頭導入部をダイジェストにしてお送りするのが定番です。その後に、本の内容紹介を載せるのも定番です。取り敢えずいつも通り内容紹介を続けます。  “南軽井沢の銀河ホテル。イギリス風の瀟洒な洋館の一角に、「手紙室」がある。室長の苅部文彦は、このホテルに居候する風変わりな男。彼の手紙ワークショップを受けると、なぜか心の奥のほんとうの気持ちが見えてくる。娘家族と最後の思い出作りにやってきた老婦人、秘密を抱えたまま仲良し三人組で卒業旅行にきた女子大生 ー 銀河ホテルを訪れたお客さんが、好きな色のインクで、思い思いの言葉を綴る。手紙を書くことで己の人生を見つめ直し、人生と向き合う感動のシリーズ第1作!” この作品を未読の方にはあれ?という思いが沸かれたかと思います。冒頭のダイジェストの主人公は上原旬平であり、彼がブラックな会社を辞めたところまでを記しています。それに対して内容紹介では、苅部文彦(かるべ ふみひこ)という人物の名前が登場しますが、一方で上原という名前は一度も登場しません。これは奇妙です。基本パターンを崩さずにレビューを書いてきた私にとってこれは初めての体験です。今回わざわざ補足を入れることにしたのは、この奇妙な不一致の気持ち悪さに自分でも耐えられなくなったからですが考え方としてはこのようになります。  ① この作品は『銀河ホテル』を舞台にした物語です  ② 各短編には苅部文彦が担当する『手紙室』が登場し、それぞれの短編主人公たちはその場を訪れます  ③〈第一話〉の上原は『銀河ホテル』で働く側に回りますが、一方で、主人公として他の短編の主人公同様に『手紙室』を訪れます おわかりいただけたでしょうか?内容紹介には何故か〈第一話〉がスルーされているためにこのような不一致が生じたことがおわかりいただけたかと思います。物語の起点となる〈第一話〉にも少しぐらい触れていただいてもいいように思います。いずれにしてもこの補足で整理ができたと思いますので、改めて内容を見ていきたいと思います。せっかくなので、上記で記した三つの点に沿って進めていきましょう。 まず一つ目として、この作品の書名にもなっている『銀河ホテル』についてまとめておきましょう。  ● 『銀河ホテル』ってどんなホテル?   ・『南軽井沢と呼ばれるエリアにある』   ・『部屋数は三十と小さいが、建物は凝っている。レンガと木材を組み合わせた洋館で、もとは昭和初期に富豪が別荘として建てたもの』   ・『戦後、空き家になっていたのを』上原の『曽祖父にあたる上原周造が買い取り、小さなホテルに改装した』   ・『一階に広いラウンジ、パブ、ダイニングルームを設置』   ・『中庭ももとの造りを生かしてイングリッシュガーデン風の植栽が施された』   ・『部屋ごとに壁がカラフルな色に塗られている』 いかがでしょうか?上記で上原が同僚の筧に自分の実家が『古くて小さなホテル』を経営していると説明した通りの印象だと思いますが、一方で雰囲気感にあふれた建物の光景が強く思い浮かびます。場所が『軽井沢』ということもあってとても魅力的なホテルという気がします。冒頭の短編のはじまりこそ、上原が働く東京が舞台となりますが、上原がホテルで働くようになって以降、他の二編含めて物語の舞台は『銀河ホテル』に移ります。 次に二つ目は、『手紙室』です。物語の中で、クライマックス的な場所として登場するのが『銀河ホテル』の中にある『手紙室』であり、苅部文彦の存在です。これを一発でわかりやすく説明すると、ほしおさなえさんの他の作品と対比、こんな感じでしょうか?  ・主人公に”起点・きっかけ”を与える場所    「活版印刷三日月堂」→ “三日月堂”    「銀河ホテル」→ “手紙室”  ・”起点・きっかけ”を演出する役割の人物    「活版印刷三日月堂」→ “弓子”    「銀河ホテル」→ “苅部文彦” わかりやすいですね(笑)。もちろん、「活版印刷三日月堂」を既読であることが条件ですが、これでこの「銀河ホテル」の物語がスーッと入ってくる整理ができたと思います。自画自賛(笑)。そんな中で大切なのはこの作品が、”起点・きっかけもの”であるという点です。青山美智子さん「お探しものは図書室まで」に代表されるこの系列の作品は、何かに思い悩む主人公が、何かしら”起点・きっかけ”を得た先に再び顔を上げ前を向いて歩き出すという清々しさに満ち溢れた結末が特徴です。この作品で、そんな大切な場所となるのが『手紙室』です。もう少し触れておきましょう。  ● 『手紙室』ってどんな場所?   ・『ダイニングルームとは反対側。蔵書室のとなりにある』   ・『すごい数のインクと、便箋が用意』されている   ・『予約制で「手紙ワークショップ」というものが開催されている』   ・『発送しない手紙を書いても良い』=『もう会うことのできない人、過去や未来の自分などに手紙を書くということ』   ・『手紙は封をした状態で預かって、銀河ホテルがあるかぎり、ここで保管される』   ・『申し出があれば後日訪れたときに手紙を受け取ることができる』 はい、おおよそのイメージが掴めたかと思います。そして、この『手紙室』の担当が『アクティビティ部門の長』でもある苅部文彦という人物なのです。はい、これで内容紹介のイメージが掴めたかと思います。物語のクライマックスは、苅部文彦の”手紙ワークショップを受けると、なぜか心の奥のほんとうの気持ちが見えてくる”という点にあり、そこにはそれぞれの短編で主人公となる人物の人生の物語がたっぷりと描かれていくのです。 では、最後に三つ目です。この作品は三つの短編が連作短編を構成しています。三つの短編を貫くのが『銀河ホテル』であり『手紙室』であることは上記した通りですが、それぞれの短編には、それぞれ主人公となる人物が別に登場します。〈第一話〉は上記した通り、上原旬平がその役を務めます。他の二編も簡単に見ておきましょう。  ・〈第二話 ラクダと小鳥と犬とネズミと〉   → 『今度うちの家族といっしょに銀河ホテルに泊まらない?』と『娘の涼香』に誘われた『施設にはいって一年』という『わたし』が主人公  ・〈第三話 また虹がかかる日に〉   → 『大学でいちばん親しかった三人組』、『卒論が終わったらここに泊まる、とずっと楽しみにしてきた』という大石穂乃香が主人公 〈第一話〉のみ男性、他の二編は女性が主人公となりますが、年齢、境遇はそれぞれに異なります。そんな主人公たちはさまざまな悩みの中に今を生きています。〈第一話〉の上原は『ブラック企業』に勤める中に身体を壊し、結果として逃げるように故郷の実家へと戻りました。五歳で死別した父親が残した『大事なものを見つけるんだ』という言葉を噛み締める上原。〈第二話〉の『わたし』は、『施設にはいって一年』という中に『別れは悲しい。これからは別れていくばかりなのだから、もうあたらしい人と知り合わなくていい』という思いに囚われる日々の中、家族との『銀河ホテル』への旅に同行します。そして、〈第三話〉の穂乃香は『卒論が終わったらここに泊まる』と『大学でいちばん親しかった三人組』と『銀河ホテル』へと赴きます。しかし、そんな穂乃香は他の二人には言いづらい秘密を抱えています。そうです。三人はそれぞれに何かしらの悩みを抱えながら生きているのです。性別も年齢も境遇も異なる三人の悩みは当然に三者三様です。そんな彼らが行き着いた先である『手紙室』。『すごい数のインクと、便箋が用意』されているという『手紙室』に赴いた彼らは、苅部文彦の魅力的なリードによって自分自身と見つめる時間を持ちます。そんな彼らが行き着く先に見るもの、感じるもの、そして書き留めるものがしっとりと描かれていくこの作品には、”起点・きっかけ”を得た先に再び前を向いて歩き出していく人たちの心の機微を優しく綴りあげる印象深い物語が描かれていました。  『なにもかも思い通りになるわけじゃない。人生にはいろいろなことが起こる。でも、いつだって自分らしく生きることはできる』。 そんな思いに気づいていく主人公たちの心の動きを具に描いていくこの作品。そこには、まるでファンタジーのような雰囲気感の中に、主人公たちのリアルな心の内が描き出されていました。『銀河ホテル』の雰囲気感豊かな描写に行ってみたくなるこの作品。『手紙室』という”起点・きっかけ”を与える舞台の上手さを思うこの作品。 『手紙』を書くということの意味を改めて考えさせてもくれる素晴らしい作品でした。

    314
    投稿日: 2025.11.03
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    「銀河ホテルの居候」シリーズは3巻が既刊。 『また虹がかかる日』はシリーズ第1巻。 この本を手にしたのは、2025年の集英社文庫<ナツイチ対象文庫ラインナップ>に入っていたから。 ラインナップは5つに分類されていて『銀河ホテルの居候』は、”心ふるえる本”の一冊に入っていた。 内容紹介では手紙室室長の苅部文彦が中心となっているような印象を受けるが… 手紙室と苅部室長が物語の”要”であるのは間違いない。 しかし主人公は手紙室を利用する一人一人だ。 物語は3話で構成され、性別も年齢も立場も違う3人が登場する。 私は第2話の「ラクダと小鳥と犬とネズミと」に登場する主人公が一番近く感じられた。 多分これから私が行く道だろうと思えたから。 歳を重ねることで憂うこともあるだろう。 でも、その時の自分を受け入れることができるのはやっぱり自分なんだと思った。 自分を受けいれたその先に、穏やかな時間が待っているんだろう、と安堵の気持ちが芽生えた。 個人的には”心ふるえる本”というよりも…、”心に沁み込んでくる本”という感じだろうか。 そう、銀河ホテル・手紙室にある1000色のインクのように。 集英社文庫の公式YouTubeチャンネル「よまにゃチャンネル」で豪華声優陣による朗読ムービーが公開中。 『銀河ホテルの居候』も前編部分が約9分の動画で公開されている。 後編は文庫の帯の二次元コードを読み取ること視聴できる。 朗読は白井悠介さんと戸谷菊之介さん。 声優さんの声…、やっぱり沁みる。 それにしても視聴回数の少なさに驚き… https://www.youtube.com/watch?v=P6N0qIv7iWI

    15
    投稿日: 2025.11.01
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    軽井沢にある銀河ホテルをめぐる短編集。 ひとつめはブラック企業で働く社員が、過労で駅から転落。そうこうしている間に会社がつぶれ、生まれた家に帰ってホテルで働き始めるというもの。 ふたつめは子育てや舅姑の介護、夫の介護を終えた女性が、施設に入った後で娘家族と共にホテルに泊まりにくるお話。 みっつめは大学でショートムービーを作った3人の女友達が、門出に向けて泊まりにくるお話。 2つ目の施設に入った女性のお話がすごく好きで、施設に入ってからも旅行に誘ってもらえるのは羨ましいと思ったし、手紙を書くワークショップで絵を描く楽しみを思い出し、これからも続けていこうと思うのは素晴らしかった。いいおばあちゃんになりたいものだ。

    1
    投稿日: 2025.10.29
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    手紙室のワークショップを受けてみたくなります。 最初の過労で倒れてしまう旬平の話は、真に迫っていてドキドキしました。

    0
    投稿日: 2025.10.24
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    高齢者が出てくる話に最近涙腺が脆くなっている。苦笑 『ラクダと小鳥と〜』のおばあちゃんが娘夫婦とお孫さんへ絵手紙カードを渡すシーンとか…。 いちいち最初の旬平くんのお話から刺さるフレーズ多くて、私は気になるところとか刺さるところをピンクマーカーで引くから冒頭からピンクだらけw。 何気に手紙がプチマイブームになっているから余計に響く。 いかんな〜、ガラスペンとインクにまで趣味が広がりそうだw。

    11
    投稿日: 2025.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    彼氏と別れたことを言わなかった美紅。 就職をやめて実家の本屋を継ぐことにしたのを言わなかった穂乃果。 中国勤務になったことを言わなかった萌音。 「水臭い、言ってくれればよかったのに。友達でしょ」と言いたい気分でしたが、皆、自分の気持ちの整理がつくまで言えなかったのだと思うに到りました。 私は日頃から手紙を書く方ではありますが、1000色あるインクを前にして改まって想いを伝えたいのは誰だろうと考えてみました。答えは出ませんでしたが、このような手紙室が実際にあるのなら、行ってみたいと思いました。

    3
    投稿日: 2025.10.18
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    ジャケ買いならぬ“表紙買い”で手に取りました。 本屋さんで平積みされているのを見て気になっていた一冊。タイトルからしてホテルが舞台らしい。非日常空間を舞台にした物語って、それだけで惹かれてしまいます。 誰しも人生の転機を迎える時はありますよね。 そんな時、非日常の場を訪れてエネルギーをチャージし、次のステージに備える――そんなイメージが浮かびました。 観光目的ではなく「このホテルに泊まりに行こう」と目的になるような宿、定宿って憧れます。「おひとりさまホテル」なんて、まさにそういう発想ですよね。 非日常の空間は、人を開放的に、そして前向きにしてくれます。だからこそ、普段ならやらないことにも挑戦したくなる。 「銀河ホテル」で開かれている“手紙ワークショップ”もその一つ。 日常生活の中では「誰かに手紙を書こう」なんてなかなか思いつきませんが、場所を変えると不思議とやってみたくなる。そして、実際に書こうとすると自分と向き合わざるを得ない。想いを文字にするって、きっとそういうことなのだと思います。 登場人物たちの思いには共通して、こんなメッセージを感じました。 “なにもかも思い通りになるわけじゃない。人生にはいろいろなことが起こる。でも、いつだって自分らしく生きることはできる。” 手紙に思いを託した彼らは、それぞれの決断を胸に日常へ戻っていく。前へ進むためには、こうした「小さな儀式」って必要なのかもしれません。 表紙もタイトルも好みで、期待して読んだ一冊。 個人的には、登場人物がホテルにたどり着くまでの一人語りが少し長く感じられました。もう少し動きがある展開だと、飽きずに読めたかなとも思います。 (あくまで私個人の感想ですので、悪しからず!)

    33
    投稿日: 2025.10.13
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    とくに良かったのが旬平が手紙室に入り父との思い出の緑沼の色のインクを選び手紙を書く場面。ふいに亡くなった父の声が耳奥によみがえる。強く生きるんだという父の言葉に生きるとはどういうことかを考える旬平。生きるとは自分で働いて、生きる道を探す- 自分自身も働いている意味を最近よく考える。生きるため。では何をして生きるのか。私も書いてみようかな、手紙を。涙をふきながらそう思った。

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    銀河ホテルの経営者の息子、上原旬平は、東京で就職したが過労で倒れ実家のホテルに戻ってくる。家業を継ぐことに葛藤を覚えながらも、銀河ホテルの人気アクティビティ•手紙室との出会いにより少しずつ前向きになっていく。2話以降では、お客さん目線からの旬平がホテルマンとして着実に成長していることが窺えて嬉しくなる。

    0
    投稿日: 2025.10.11
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    軽井沢にある「銀河ホテル」には美しいインク瓶が並ぶ手紙室がある。訪れた人々が手紙を書くことで自分に向き合い、新たな一歩を踏み出していく。心の奥にそっと灯りがともる優しい物語。

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    軽井沢にあるこじんまりとした老舗の銀河ホテル。 そこの経営者の息子の逸話から物語はスタートする。 ストーリーごとに語り手が入れ替わる連作短編のようだ。 銀河ホテルでは、トレッキングや手紙室などのアクティビティも用意され、そこが舞台になった展開も多い。 手紙室では、1000種類以上のインクボトルが並び、未来や過去や友人や故人など誰でも手紙を書けるというプログラムになっている。こんなプログラムがあるなら受けてみたいところだ。 登場人物たちは、何かに悩み、もやもやを抱えている。 けれどホテルで過ごすうちに、自分なりの解決を見つけ、自分の力で踏み出そうとする逞しい姿がとても印象的だった。 こういう場所が身近にあったら嬉しい限りだ。

    4
    投稿日: 2025.10.07
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    インクとガラスペンを使って文字を書きたくなる本。老いることは、出来なくなることも増えるかもしれないけれど、思い出を抱きしめて好きなことをして残りの人生を生きていくこともできる。 大人になることは、自由が減って単調な日々になることもあるけれど、自分の大切なものを自分の手で守ることも、大人だからこそできること。 今の自分の姿をもう一度捉え直して、丁寧に生きてみたいなと思える物語だった。

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    今度軽井沢に行くので手に取った本。 ほんとにこんなホテルがあったらぜひ泊まってみたい! 手紙室っていうのがすごく魅力的! 全種類もの様々な瓶に入ったインク、壮観だろうなぁ。 またインクに付けられた名前も素敵! 手紙を通して自分と向き合うことで本当の自分の気持ちがわかり、前向きになる。 それにしても苅部さんのこれまでの人生が気になる!

    10
    投稿日: 2025.10.01
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    読みたかった本。第二話ボロ泣きでした。自分と重ね、自分の母と重ね。なんか色々思い出したりして鼻がツンとする。 どれも素敵なお話ばかり。インクの名前も良い。ずらっと色とりどりのインク瓶が並ぶ手紙室、見てみたい。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    南軽井沢の銀河ホテル。 そのホテルの人気アクティビティ、「手紙室のワークショップ」を中心にそこに泊まる宿泊客たちが人生を見つめ直す物語。 個人的には「ラクダと小鳥と犬とネズミ」のお話が印象に残った。介護付き老人ホームに入るということがどういうことなのか、すこしイメージすることができた。 インクの名称が出るたびに、ネットで画像検索。旬平が購入したインクめっちゃビンがカッコいい。欲しくなるし、つけペンで手紙を書きたくなりますね~。こういう小説めっちゃ好き。 また、経営者の息子である上原旬平と、手紙室の苅部の今後の展開も楽しみ。

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    架空のホテルとは知りつつ、軽井沢まで探しに行きたくなる。 ほしおさんの本から、水引にはまってしまったが、このシリーズを読み進めたら、間違いなくインク沼にはまってしまうと思う。 苅部さんの姿を想像しつつ、次に読む本を購入!

    3
    投稿日: 2025.09.25
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    銀河ホテルにある『手紙室』を舞台にしたお話。 どれも素敵なお話でした! 銀河ホテルを運営する側とそのお客さん視点も それぞれ覗き見る事ができて とても面白かったです。 改めて手書きで書く『手紙』っていいなと思った。 様々なインクを使って手紙を書くシーンは スっと頭の中に入ってきてとても癒されました。 いますぐに文房具店に行き、 手紙とインクが欲しくなった!!

    11
    投稿日: 2025.09.24
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    はじめましての作家さんでした。 作者が描く文章は、とてもあたたかく 心に染み渡ります。 そして続編も読みたくなるような 正体の謎の部分(苅部さん)も含まれており 今後の展開が楽しみです。 こんなホテルがあったら行ってみたい。 今後の生きることのヒントを 本を通していただきました。

    1
    投稿日: 2025.09.17
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    図書館で偶然出会い、タイトルと表紙に惹かれて手に取ってみたけれど、読めてよかった。 この本に触れる中で、激しい胸の高鳴りや、身が切り裂かれそうな切なさはない。温かな雨が降り注いでいるような、穏やかさがずっとあった。登場人物たちは手紙室で、零した自分の一部を拾い上げていくような時間を過ごしているような気がする。一緒に物語を進める中で、自分が零してきたものはどんな物だろうか、何かあっただろうかと考えるのは心地の良いものだった。そして、毎話でそっと上原さんの成長を見守れているのが嬉しい。

    1
    投稿日: 2025.09.15
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    去年。ジャーナリングを楽しむためのオンラインサロンにいたときに、文通相手がふたりできた。でも、数回やりとりしただけで終わってしまった。 LINEなんかが主流になっている今、その延長で手紙を書くという行為に変えるって意外と続かないものだなと思った。 手紙を通して、関係性をうまく積み重ねることができなかったからだと思う。ご縁がなかったといえばそれだけ。 でも、その人のために便箋を選び、万年筆に使うインクを選びをしたのは、とても楽しかった。ボールペンとは違う書き味の万年筆と、自分の好みの色で書けるインクの組み合わせがとても好き。今使っているジャーナリング用のノートが、万年筆だと裏抜けしてしまってボールペンで我慢してる。そしてボールペンで書くたびに思う。万年筆で書きたいし、あの書き味だからこそスムーズに乗せられる感情がある。 ーー 本作は南軽井沢のホテルで行われる手紙のワークショップを通して、綴られる物語。3つの短編からなる。たくさんのインクの色を通して、自分の心のカラーにマッチしたインクを選んでいくことで、自分の気持ちと向き合う。インクの色を通して、自分の過去の出来事や、その時に感じていた気持ちを思い出していく。そしてその気持ちをインクに乗せてペンを滑らせて手紙を書く。 自分に合ったインクがあるから、手紙が書ける。そんな感じ。 3人とも人生のステージがバラバラだけれど、本当の自分を見失っていることに対しては共通しているように思う。それが手紙室でのワークショップを通して、新しい自分を見つけたり、自分の意思を自覚したり。。。ちょっと覚醒する。決めるのは自分なんだ。 1話の主人公のお父さんが書いた本のフレーズ 「自分に与えられた命を精一杯感じること」 それに気づいて、自分の決めた道を行けばいい。 そう背中を押される物語。

    0
    投稿日: 2025.09.13
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    明るい気持ちになれる本。 登場人物がいい人。 個人的に「ラクダと小鳥と犬とネズミ」という話が特に好き。考え方一つで気持ちが明るくなるんだなと思いました。私も、前向きに生きていこうと思いました。

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    手紙が書きたくなったというより、インクに興味を持ちました。万年筆を使っているけれど、確かにボールペンより紙の上をするするとすべる感じで書きこごちがとても良い。 いつも同じインクを使っているけれど、インクひとつとってもたくさんの種類があることを知りました。 つけて書くものもあることは知っていたけれど使ったことはなくて、この本を読んで一度使ってみたくなりました。 「手紙室」というワークショップがあるホテルなんてなかなかない発想。ホテルに泊まることじたいめったにないことだけど、もしそういうワークショップをやっているホテルがあるなら一度泊まってみたいなと思いました。

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    集英社のナツイチで紹介されているので手に取りましたが、 それ以前に著者の作品は「活版印刷三日月堂」シリーズを読んで良かったということもあったので手に取りました。 南軽井沢にある銀河ホテル。 このホテルでワークショップで行われている「手紙室」では、 訪れた人達が手紙を書くことで自分の本来の姿と向き合うという三章からなる連作短編集。 娘家族と最後の思い出作りにやって来た老婦人、 秘密を抱えたまま仲良し三人組で卒業旅行に来た女子大生が手紙を書くことによって人生と向き合いながら、 これからの人生をどう生きていこうかと、 ありのままの心が表れる所が心が温まりました。 三人組の女性大生のこれからの人生も気になるところでしたが、 やはり歳を重ねてきたせいか、それよりも老婦人のこれまでの人生を 振り返りながら様々な不安を抱えている心境を読んでいると他人事とは考えられなかったので強い感情移入をしてしまいました。 「結局人生なんて短いものだ。  これまでに出会った人とも別れていかなければならない。  それならこれからだって、別れを恐れず、  生きているかぎり色んな事と出会っていこう。  それが当たり前だし、それでいいんだと思った。」 という一節が自分自身の心の中でくすぶっていたものを 上手く表現されていたので強く心に残りました。 けれどこんな考え方で生きていくのはもったいないと思い、 お金になることにしか意味がないというよりも、 そうゆうものだけに宿る美しさがあるという言葉が印象的でした。 その他にも 生きているというのは、たまたま命を与えられたということだ。 世界全体からしたら命なんて小さなものだ。 だがわたしたちにとってはそれが全て。 自分に与えられた命を精一杯感じること。 それがどんなに幸せなことか。 という言葉がとても素敵だったので心に留めたいと思いました。 今は便利になってデジタル化が発達したお陰で気軽に 古い友人にも携帯やスマホなどで簡単に連絡を取れる 時代になりましたが、それよりもじっくりと相手の事を 思い浮かべながら文字を手紙にしたため書くという方が デジタルの文字よりももっと心に沁みるような言葉が 伝わるような気がしました。 そう思っていてもなかなか手紙を書く機会が減ってしまったので、 特別な時は筆を取ってみたいと思いました。 読了後には連日の猛暑の影響で避暑地でもある軽井沢に行きたくなり、 それから森林ハイクがしたくなる気分になりました。 そして自分だったら千種類のインクの中から何色のインクを選ぶのか、 誰宛てに手紙を書くのかなと考えてしまいました。 こんなおもてなしの素敵なホテルがあったら是非とも泊まりに行ってのんびりと過ごしてみたいとも思いました。 心身共に疲れて弱ってしまった方には、 そっそ背中を押してくれるお勧めな作品だと思います。 この作品のシリーズ化もこの後にあるようなので、 また注目してみたいと思います。

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    軽井沢にある銀河ホテルの宿泊者に人気のアクティビティ、手紙ワークショップ 手紙室の棚には千種類以上のインクが並んでいて… 何だろう、軽井沢という土地には縁がなく格調高そうな老舗ホテルも泊まった経験もない、手紙ワークショップという単語も聞き慣れない。 それなのに文字を目で追う毎に自然と情景が身体に流れ込んできて、読むというよりも実際にその場にいて一連のストーリーを目の前で見ているような錯覚を覚えた。 作中に出てくるインクの色を調べながら読了。 丁寧な描写は終始優しくおだやかで、じんわり温かい読後感。この温度感を保ったまま続編へ。

    5
    投稿日: 2025.08.31
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    軽井沢にあるクラシックホテル『銀河ホテル』 ここには、千色のインク瓶が並ぶ手紙室がある。 風変わりな室長の苅部さんの手紙ワークショップを受けて、自分の気持ちに気づき、人生と向き合っていく。 第1章に出てきた旬平くんの成長と彼の決断も見守りたい。

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    初めての作家さん。手紙ワークショップを通して自分に気づく登場人物たち。沢山のインクにも意味がある。ここに行ってみたい。

    18
    投稿日: 2025.08.30
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    軽井沢のクラシックホテルにある手紙室。ホテルの人気アクティビティで自分と向き合うことができる。 文中から なんでかわからないけれど、わたしたちは生まれてしまった。わたしたちに与えられたのは「生きている」ということだけ。生を受けてなにをなすのかは、わたしたちじしんが決めることなんだ。 結局人生なんて短いものだ。これまでに出会った人とも別れていかなければならない。それならこれからだって、別れを恐れず、生きているかぎりいろんなことと出会っていこう。 生きているというのは、たまたま命を与えられたということだ。世界全体からしあら命なんて小さなものだ。だがわたしたちにとってはそれがすべて。自分に与えられた命を精一杯感じること。それがどんなにしあわせなことか。森を歩くたびにそう思う。

    1
    投稿日: 2025.08.26
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    とっても素敵な本ね!!って思わずお上品になった。どんな道を選んでも選んだのは自分。その状況を楽しむというか、卑下しないというか。難しいけど、そうなりたいもんだ。

    0
    投稿日: 2025.08.25
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    「手紙を書くワークショップって何だろう」とうっかり手に取り読み始めたら、止まらなくなりました。 働くということ。 家業を継ぐということ。 良くも悪くも過去を知っている人たちがいるということ。 物語なのだけれど、この世界のどこかで実際に起きていることのような息づかいを感じるお話でした。

    2
    投稿日: 2025.08.24
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    手紙室を訪れた人たちの来し方行く末を垣間見る物語 肝心の手紙室が出てくるまでが長いけど、面白かった 軽井沢は時々行く場所なので雰囲気はよくわかるし、今すぐ行きたい気持ちにもなる しまい込んでるつけペンも使いたくなるし、インクを見に行きたくなる 明るい気分で読み終われた ただ1つ、高速道路での軽井沢へのアクセスについて 東京方面から車で軽井沢に行く場合、細かいことだけど関越自動車道だけでは行けないし(藤岡ジャンクションで上信越自動車道へ入る必要がある)、体力衰えたおばあちゃんがサービスエリアで休憩1回は厳しいんじゃないかなあ… あと、上信越自動車道に入ってしばらくすると、軽井沢までずっとだいぶ山です 碓氷軽井沢ICを降りて軽井沢方面へ走ると、しだいに緑に包まれる…という感じではなく、ずっと緑わさわさ ナツイチ2025

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    すごく感情を文字にするのが上手な作家さんだと感じた。 年齢も、立場も、環境も違う登場人物の心の動きを、まるで自分も全く同じ経験をした事があるかのように、心の機微を言語化するのがすごく上手くて、グッと話に入り込めた。 また、手紙室で選ぶインクの描写やそのインクの名前がすごく印象的で、何個かネットで検索してみたが実在するようだった。こんなインクボトルがビッシリと並んだ景色は圧巻だろうな…と想像し、ワクワクした気持ちになった。 この銀河ホテルはシリーズでまだ何冊かあるようなので、他のも読んでみたい。

    2
    投稿日: 2025.08.19
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    友人からの贈り物。友人も知人におすすめされて読んだらしい。 こういう作風のものを読むとよく思う「こんなところが実際にあったらいいなあ」という感情が例外なく湧いてくる。

    0
    投稿日: 2025.08.19
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    軽井沢にある「銀河ホテル」、その中でも人気を誇る手紙室でのレクリエーションを舞台に、様々な人々の記憶や気持ちが紐解かれていく連作集。 この手紙室というのがなんとも魅力的で、千以上の色のインクを揃えた夢のような空間であり、レクリエーションの担当者である苅部に相談をすれば、自分のイメージに合う色を一緒に探してくれる。この色について、モノクロな小説の文面の上で丁寧に描写しているのが印象的だった。実物を取材して、あるいは手元に置いて見ているのだろうという、実在するインクの色に対する描写は勿論、その色がどんなイメージと重なって見えるのか、そしてそこから人々の気持ちや記憶につながっていく…。水に落としたインクがふわっと広がるように、インクの色をトリガーに気持ち・記憶がふわっと解き放たれていく。そんな物語でした。

    0
    投稿日: 2025.08.18
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    一章 上原旬平、過労で倒れて会社も倒産して帰郷して実家のホテルに勤め始める。二章、三章でも登場して彼の成長が見られるのも楽しい。ホテルの手紙室のワークショップ、人気のアクティビティなのがわかる。デジタル化で手紙を書く機会どころか字を書く機会も本当に減りました。便箋を前にして私なら誰に出す手紙を書くのかな?この銀河ホテル実在したら泊まってみたい。

    0
    投稿日: 2025.08.17
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    短編連作。こんなホテルに滞在出来たらいいなあ 手紙室にいったら、私は誰にどんなことを書くのだろう?いつか映像化されそうな良いお話。

    14
    投稿日: 2025.08.14
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    忙しい毎日の中で、この本を読む時は物語に入り込める時間でした。軽井沢にあるホテルの話で、軽井沢に行ったことのない私ですが頭の中に情景がでてきて行きたくなりました。 登場人物の気持ちを読んで、母もこんな感じなのかなと思えることがあったり、環境を理由にしていた自分を恥じたりもしながら、たいせつなことをやさしく教えていただける本です。他のシリーズも読みたくなりました。

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素敵な短編集でした。 手紙室の苅部さん、インクと手紙いいですよね。 第1話が好き。次のお話からも上原さんが出てくるので、またいい感じに成長した感じがうかがえる。

    6
    投稿日: 2025.08.12
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    軽井沢のホテルが舞台。軽井沢に旅行に行くので、読んでみた。各章に主人公がいて、それぞれが軽井沢の銀河ホテルの手紙室でのワークショップを通して、自分を見つめ直し、一歩踏み出す。 静かに前向きな気持ちになれる、優しいお話。

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    3章からなる物語。各章の中心となる人物は、それぞれ立場や年齢が異なるものの、共通しているのは今の自分に不安を抱えていることだ。自信をなくしたり、周囲と比較してしまったり、自分の決断に迷いがあったり、将来への展望が不透明であったり。誰もが抱える悩みを持っており、自身の思いと重ねるように理解できる部分が多い。物語展開が大きく動くことはないものの、それぞれ「手紙室」で手紙を書くことによって自分の気持ちと向き合い、心が晴れやかになっていく様子が穏やかに伝わってくる。また、それぞれの人物たちが手紙を書くためのインクの色が決まった瞬間、これまで鬱々と灰色がかった様子から一転、一気に視界が開け気持ちが鮮やかに色付いていくようで美しい。身近な感情に丁寧に寄り添い、優しい気持ちになれる一冊だ。

    1
    投稿日: 2025.08.07
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    銀河ホテルがまず素敵だし。 図書室だけでなく、手紙室があるのも素敵だし。 それぞれの登場人物がもつ物語、少しずつ重なっていく人々、過去と今と未来の連なり。 好きなお話だった。 このシリーズは読み続けたい。

    0
    投稿日: 2025.08.03
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    泣かせる感動系かと勝手に思っていたが、手紙を書くことで自分の人生を振り返ったり、将来を見直したり、自分を見つめ直して、前に進んでいく、みたいな感じだった。 ストーリーは好みの問題で、私には可もなく不可もなくって感じでした。ただ、手紙を書くのは好きだし、インクが1000種類もある棚は見てみたいし、実際書いて使ってみたいな、とはすごく思えました。

    7
    投稿日: 2025.07.22
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    さらっと読める、良いお話。 疲れてるとき、きれいなものに触れたいときにオススメ。 軽井沢のホテル、手紙室、たくさん並んだインク、想像するだけでワクワクするような設定で、自分も体験してみたいなぁと思いました。 いろんなインクを試し書きして、好きな色を選び、誰かに手紙を書く。自分なら誰に書くんだろう、上手く書けるんだろうか… もちろん、現実は登場人物のように素直でもなく、綺麗な世界でもなく、自分は字も汚いから手紙なんてきっと嫌になる。 けれどもこれは物語。いいなぁと思った、ワクワクした、登場人物を応援したくなった、それで十分良いお話かと。

    1
    投稿日: 2025.07.22
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    登場人物がみんな、素直で心が綺麗すぎるので、物語感が強く感じられた。10代の人に読んでもらいたい。私も子供の頃から本に親しめていたら、人生変わっていた気がする。

    16
    投稿日: 2025.07.22
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    軽井沢を舞台にしてるから、やっぱり情景描写が大切になってくると思うけど、行きたいなと思わせられた。 それぞれの話はもうちょっとこう手紙と向き合ってからの方にもフォーカスを当てて欲しかったなと思いつつ、暖かい文章とインクやペンなど魅力的なものが登場するのでワクワクして読めた。

    2
    投稿日: 2025.07.20
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    歴史あるホテルを舞台に展開される物語。登場人物それぞれに人生があり、複雑な心境があり。ストーリーとしてはとてもシンプルですが、ゆっくりと流れていく時間や優しい雰囲気に、読み手側もひと息させてもらえる一冊でした。

    0
    投稿日: 2025.07.19
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    ホテルの旬平さんの物語からはじまります。 苅部さんとかの出会ったりするストーリー ふくろうの絵のなぞ それぞれの人にとっての道があるんだと... ゆっくりと心ほぐれるのでおすすめです!

    0
    投稿日: 2025.07.13
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    いつも固い内容の本を読んでいたので、緩めの温かな物語を読みたいと思い、購入しました。表紙が素敵だったのも、購入の動機です。 ただ、いざ読んでみると、奥深さのない文章、共感できない登場人物たち、「感動作」とはとても言い難い物語という印象を受けました。手紙室というアイディアは良いと思いますが…もっと広がりがあってもいいかなと感じました。 「緩めの温かな物語」というのを求めてしまった自分も間違いだったのかも。

    0
    投稿日: 2025.07.05
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    銀河ホテルの中にある「手紙室」。 1000種類のインクと、手紙。 宛先は誰でもいい。自分でもいい。 3つの短編の内容でしたが、自分だったら過去の私に書くだろうな。 実際に銀河ホテルがあったら絶対行きたい。

    0
    投稿日: 2025.06.29
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    人のせいにしたくなる状況を見つめ直し、自身で選ぶ瞬間が描かれている。 私も腹に力を入れて、背筋を伸ばそうと思った。

    1
    投稿日: 2025.06.27
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    未来に不安を抱えた人が銀河ホテルに関わって少し前向きになっていく様子が温かく穏やかに描かれていてとてもよかった。 雰囲気のあるイギリス建築のホテルで素敵な接客を受けながら、トレッキングして軽井沢の自然を満喫したり、ティータイム楽しんだり、ランチやディナーもすごそうだし、手紙室でインクに囲まれてみたい。イングリッシュガーデンもあるんだった。 一週間くらい必要そう。

    5
    投稿日: 2025.06.12
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    会社が倒産してとりあえず故郷に帰ることにした旬平の実家は、軽井沢のクラシックなホテルだった。外観や内装も素敵な、その「銀河ホテル」で働くことにした旬平。裏山をハイキングする「森林ハイク」や「手紙室」といった魅力的なアクテビティやワークショップもある。特に、ミステリアスな苅部さんの運営している手紙室は、インクの色選びに始まって、カードと向き合い手紙を書く場所で、まるでカウンセリングルームのよう。文房具好きにとっては、手紙室の風景にワクワクさせられた。連作3話は、長すぎず短すぎず、心地よく、心温まる癒しの物語。

    2
    投稿日: 2025.06.11
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    軽井沢のホテルが舞台のストーリー それぞれの話の主人公がホテルのワークショップを受け前向きになっていくのがよかった! 自分だったら。。なんて考えながら読んでました 本当にこんなステキなホテルあったら 行ってみたいなぁ〜 続編も楽しみ!

    7
    投稿日: 2025.06.03
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    私も銀河ホテルの手紙室で 手紙を書いたら素直な気持ち書ける気がした。 続編もあるみたいなのでそちらも読みたい。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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     旬平の事故から実家ホテルに戻るまでの1話から2話、3話と成長していく姿が垣間見られて良い。  2話のおばあちゃんがときめきを思い出していく様子やご家族みんなの愛が素敵。  人気のある高額な手紙ワークショップ?ちょっとしたアドバイスを受けられインクを選び放題というくらいで、ワークショップらしいことは何も無い感じもしますが、そこは目を瞑ります…。  苅部さん、一体何者なのでしょう、次作もすぐ読んでいきます。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    ⬛︎老舗ホテルで紡がれる自己対話たち ブクログでたまたま見かけて直感で読んでみたい!と思い購入。 軽井沢の老舗英国風ホテルにあるアクティビティ「手紙室」を舞台に、宿泊客やスタッフにスポットを当てた短編集で構成されています。 一章目は、ホテルのオーナーの息子・旬平くんが主人公。過労で倒れ、会社が倒産し実家に戻りホテルで働くか迷うところからはじまります。 「母親に頼らなくても生きていけるように東京に出たのに結局戻ってきてしまった」罪悪感から「自分は母親のように頑張れない、それなのに甘えるようにホテルで働いていいのか」と劣等感を覚える旬平くん。わかるなあと共感。できなかったことがあると、他の人と自分を比べて自分なんて…と思ってしまう感覚。 そんな中受けた手紙室のワークショップ。 亡き父に宛てた手紙を書きながら、旬平くんは自己の心と向き合います。 なぜ人は生きるのか。身体の弱かった旬平くんの父との会話。人は死ぬまで自分という船を漕ぎ続けなければならない。漕ぐのをやめれば滝に落ちてしまう。 特別な力を持った人間ではないけれど、生きていれば。船を漕ぎ続けていれば自分にとって「大事にしたい何か」が生まれるかもしれない。 私自身、仕事に対し悩みを抱えているタイミングでもあり、旬平くんの気持ちと重なるところがあり…読みながら自身の気持ちと対話してしまいました。 二章目以降は銀河ホテルに訪れるお客様が主人公。残りの二編もどちらも心がほっこり暖まるお話でした。 ほしおさなえさん、今まで存じていなかったのですが、かなりベテランの作家さんながら、価値観など現代に合わせてアップデートされていて、いい言葉が見つからないのですが…オブラートに包まず言うと「もっともっと若い作家さんが書いていると思ってた!」と感じました。(すごく褒めています) それぐらい、現代の若者の繊細な心理描写が上手だなあ…と。 面白くてスイスイ読めたので、続編もすぐに書いました!

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    文房具好きだが唯一手を出していないジャンル、それがインクだ。きっと集めだしたらきりがなくなるだろうと確信している。それほどにインクの沼は深いのだ。しかし全く携わらないということでもない。日頃万年筆で日記をつけているので書き心地など読んでいて共感することも多かった。 比較的安いPILOTで5本入りのカートリッジ。色は1本ごとに使いきったら交換していて、今はライトブルー。まだ先月のグリーンがほんのり残っている瞬間の文章は少し特別感がする。 去年はガラスペンを購入した。インクはセットで付いてきた以外買っていない。今はまだ。 収まりつつあった好奇心を呼び戻すようなストーリーで作中に出てくるインクを調べたりした。 軽井沢はスノボで行くくらいなので次はショッピングやホテルでゆっくり過ごす目的で訪れてみたい。 この銀河ホテルは理想的。アクティビティもあり物語の根幹の手紙室は私も参加したい。 月に一度送っている手紙友達宛に特別なインクで書いてみたいな。 謎多き苅部さんの過去も気になる。 物語が進むにつれて上原さんの成長もみれた。 「ラクダと小鳥と犬とネズミと」の話が一番好きだった。小さかった娘が立派になり孫もできた現在に幸せを噛み締める一方、高齢になり思うように動かない体と娘の気遣いに本音を言えないジレンマ。立場が逆転して昔を懐かしむ光景がちょっと辛かった。 しかし手紙室でまた絵を描く喜びを思い出してみんなに絵手紙をプレゼントしていて素敵だなと思った。 次回作もあるようなので読んでみよう。

    31
    投稿日: 2025.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    繊細な心理描写に惹かれた。読了後は今生きている時間を大事にしようと思えた。 「自分に与えられた命を精一杯感じること。それがどんなにしあわせなことか。」 _ 25.05.17

    2
    投稿日: 2025.05.17
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    この人の書く物語は優しい。 ホッとすると同時に前を向く力ももらえる気がする。 夜の沼の深い色 Baltic Memories ラクダと小鳥と犬とネズミと Joy Sepia また虹がかかる日に Sea of Illusion インク沼も深そうだなぁ

    1
    投稿日: 2025.05.16
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     居心地の良いホテルで非日常の環境の中、身も心も解きほぐされた登場人物が手紙室で自分と向き合う。  自分でも気づかなかった本当の気持ち。  「銀河ホテル」の手紙室、私も行ってみたいなぁ。  千色ものインクの中から、私は何色を選ぶだろう。  誰にどんな手紙を書くだろう。  苅部さんの存在がとても温かかったけど、彼には何か影がありそう。  続編が気になる。

    2
    投稿日: 2025.05.13
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    この作者さんは「言葉の園のお菓子番」を追っている途中だが、またまた別の本に行ってみる。 軽井沢にある古くて小さいが趣きのある「銀河ホテル」を舞台にした3つのお話。 第一話は、親の庇護から抜け出したくて就職したものの、ブラック企業で体を壊し会社も倒産、実家のホテルに戻りそこで働き出す青年の話。こういう金持ちのボンボンのいじいじした話は好きでない。 第二話は、夫を亡くし介護付き施設で暮らすおばあちゃんの話。かつての思い出がある銀河ホテルに娘の家族と出掛けることになった老婆の、久し振りの旅行に華やぐ気持ちと体力的に皆の足を引っ張ってはいけないという遠慮が綯い交ぜになった心情が、自分の親だけでなく自らもそういう年齢に近づいた境遇にはなかなか沁みる話。この話が一番良かった。 第三話は、それぞれ秘密を抱えたまま卒業旅行にやってきた女子大生3人組の話。最後はうまいこと収まって良かったが、そこまでは思わせ振りでちょっと煮え切らず。 ホテルの手紙室で行われるワークショップとそれを運営する苅部氏が良いアクセント。1,000色あるというインクの描写がなかなか壮観。 『するする~って書けて全然疲れないし、書いていて気持ちいい』ということだが、我が身を思うと、悪筆が邪魔をして、やってみたいという気にならないのが残念。

    69
    投稿日: 2025.05.12
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    かるべさんの秘密がわかんないなと思ってたらシリーズものだったのね! 楽しみ! 真ん中のおばあちゃんのお話にグッときて。 幸せに暮らして欲しいなーと思った

    1
    投稿日: 2025.05.08
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    南軽井沢の歴史ある瀟洒な洋館の銀河ホテルには「手紙室」があります。室長は得体の知れない魅力の持ち主ですが、彼のワークショップを受けた人々はみんな、なぜか晴れ晴れとしたいい表情を浮かべるのです。手紙を書くことで人生と向き合う人々と銀河ホテルのスタッフたちの物語が描かれています。 「手紙室」…なんて魅力的な響きでしょうか。 重厚な家具を揃えたホテルの中で、壁にずらりと千種類のカラーインクを揃えて並べたところはさぞかし圧巻に違いありません。私もそんな景色を見てみたい。その中から今、自分に響く色を選ぶ…気付かぬうちにすでにそこから自分の気持ちを探る作業は始まっているのです。 ・FABER-CASTELLの『Midnight Blue』 ・パイロットの『月夜』 ・MONTBLAMCの『MIDNIGHT BLUE』 実在するインクが物語の中に出てきて、どんな色かすぐにわかってしまう私は紛れもなくインク沼の住人です。知らないインクが出てくれば、なんとなく悔しくて調べてみたりして、そんなところも楽しめました。 手紙は文章で書くだけではありません。絵で描いたって良いのです。表現する方法は人それぞれ。それに「手紙室」で書いた手紙は必ずしも出す必要はありません。手紙とは相手がいて成り立つものですが、それが自分だったらどうでしょう。誰かに宛てて書いたとしても、預かって数年後に受け取れるようにもしてくれます。そのあたりのシステムやカラクリも読んでいて楽しく、しかも具体的に描かれているので参考になりました。 手紙に向き合うと手書きの確かな効用が作用します。手紙の本質はその人の心、その人の分身であるということ。その本質を知れば、大切に扱わずにいられないはずです。 手紙室長の苅部さんのようにその魅力を伝えながら人知れず誰かの役に立つことができたなら本望。そのような生き方をしたいものだと心の底から感じ入った小説でした。

    1
    投稿日: 2025.05.05
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    2025/04/26 読了。 図書館から。 ほしおさん新作シリーズ。 ホテルの手紙室。 今度は、インクですね。気になって調べてしまった。 第1話の上原旬平を脇に、手紙室の苅部さんを軸に、 2.3話と連作短編集。 軽井沢には行ったことがないので、避暑地で優雅なイメージしかないのですが、銀河ホテルも優雅なイメージにぴったり。 ほしおさんの話は、 不意に涙腺がやられるので家読むようにしてるのですが、そうしといてよかった…。夜に読んだから余計にやられた。

    1
    投稿日: 2025.04.29
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    「夜の沼の深い色」 フラッと倒れた先は。 こんなボロボロになるまで不調に気付かないのも問題だが、怪我の心配なんて一つもしない人と働く方が大問題だな。 「ラクダと小鳥と犬とネズミと」 一人の時間も楽しみ。 一言しか書かれていないカードであったとしても、そこに添えられた一つのものがあるだけで個性が出て嬉しいだろ。 「また虹がかかる日に」 心の整理をする時間。 自分と向き合うことが出来たからこそ、皆後悔しない道を選んだことを堂々と口にして想いを伝えられたのだろうな。

    1
    投稿日: 2025.04.15
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    軽井沢に古くからある銀河ホテル。 ホテルには千色のインクがずらりと並ぶ手紙室があり、そこで行われる手紙のワークショップと、ワークショップを切り盛りする、風変りで不思議な雰囲気を持つ銀河ホテルの居候・苅部さん。 銀河ホテルにかかわる人たちはみな穏やかで、自然と深くゆっくりした呼吸を促してくれるよう。 帯にあるとおり、こんなホテルがあったらいいな。 そんな場所で、手紙を書く。 手紙のあて先は、郵便では送れない相手でもよい。 自分だったら誰に、どんな手紙を書くのかな。 手紙を書くという手段で、自分の深淵をのぞき込むとき、一体何が見えるんだろう。 自分だったら、どんな色のインクを選ぶんだろう。 あー、手紙のワークショップを受けてみたい!

    9
    投稿日: 2025.04.06
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    以前読んだものの、こちらが第1作なのね! 軽井沢のホテルの「手紙室」アクティビティで人生を切り開いたり取り戻す人々のオムニバス。ライト文芸だけど、クラシカルな宿が愛らしくて、大人も読める。キーパーソンは「擬態」らしいが、山に帰る系のやつかな。

    1
    投稿日: 2025.04.05
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    軽井沢の銀河ホテル 手紙室がある。娘夫婦と旅行に来た老婦人。大学生の3人組。手紙を書くことで自分と向き合う。

    1
    投稿日: 2025.04.01
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    ほしおさなえらしい、優しい話。 つけペンで手紙を書きたくなった。銀河ホテルのインクセット、私も欲しいなぁ。

    1
    投稿日: 2025.03.20
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    表紙に惹かれてパケ買いしたが、優しい文体とちょっとファンタジーな感じでとても癒されました。 続編もあるようなので読んでみたいと思います。

    1
    投稿日: 2025.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    軽井沢に古くからある銀河ホテルはイギリス風の素適な洋館で、スタッフも素晴らしく、読めば読むほど行きたくなる。特に千色ものイングが並ぶという「手紙室」は魅力的だ。東京で就職したがブラック企業で身体を壊し戻ってきた息子が選んだ夜の沼の深い色。夫を亡くし施設で暮らしている自信をなくしかけていた母親が娘の家族と訪れて選んだラクダの色。自主制作で映画を作った三人組の女子大生が選んだ故郷の海の色、別れた彼氏への怒りの色、自分を一番理解してくれていた祖父の色。 「生きているというのは、たまたま命を与えられたということだ。世界全体からしたら命なんて小さなものだ。だがわたしたちにとってはそれがすべて。自分に与えられた命を精一杯感じること。それがどんなにしあわせなことか。」…「自分が決めた道を行けばいい。」…それぞれの物語が温かく、もっと読みたいと思った。

    1
    投稿日: 2025.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【収録作品】 第1話 夜の沼の深い色 Baltic Memories 第2話 ラクダと小鳥と犬とネズミと Joy Sepia 第3話 また虹がかかる日に Sea of Illusion 第1話 ホテルの跡取り息子・旬平の話。 第2話 娘家族と最後の思い出作りに来た老婦人の話。 第3話 卒業旅行に来た女子大生3人の話。 手紙室の室長・苅部文彦は、ふらりと現れて「居候」のようにホテルに居着いた風変わりな男。人当たりが良く有能な苅部だが、旬平はどことなく胡散臭さを感じている。タイトルになっている割に苅部は中心にいない。各話の語り手たちにワークショップの間そっと寄り添うだけなのだが、彼らはそれぞれに書くことを通して自分と向き合っていく。 手書きが面倒になっている昨今だが、なんとなくペンとインクで何かを書きたくなった。

    11
    投稿日: 2025.03.08
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    静かで繊細な筆致が登場人物たちの人間模様を細やかに読者に伝えてくれる。読み終わったあとで、自分の「好き」や「大切」をいっそう大事にしようと思える素敵な小説だった。 がんばることに疲れたとき、がんばれない自分に嫌気がさしたときに、またこの本を開いて彼らに会いたい。

    3
    投稿日: 2025.03.01
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    この本の帯の 「銀河ホテルの一角にある手紙室 好きな色のインクで思い思いの言葉を綴る。 その瞬間、あなたはほんとうの自分と出会う。」 という言葉に惹かれて購入。 軽井沢にある老舗ホテルの銀河ホテル。 素敵な佇まいや、行き届いたサービス。美しい調度品に美味しい紅茶。 そして、様々なアクティビティ。 そのアクティビティの1つに手紙室で手紙を書くことというのがある。 誰に宛てても良い。出せなくても良い。 千色もあるインクの中から選んだ色で手紙を書いてみる。手助けをしてくれるのはこのホテルに居候する風変わりな男。 そして、参加するのは仕事に疲れた男性。 子育てや介護を終えて、施設に入り静かに暮らす女性。 人生の岐路に立ち、漠然としたモヤモヤを抱える女性。 それぞれが「手紙を書くこと」に向き合うことで 自分と対話し、素直になることが出来る。 そんな優しい3つのお話。 2つ目の「ラクダと小鳥と犬とネズミと」は 人生の終末を見据え、じっと生きていた女性の気持ちがジワジワと確かに湧き出てくるようで静かに泣いてしまった。 3つ目の「また虹がかかる日に」も3人の女子大学生がそれぞれのこれからを語る場面で 「納得はしていないだろう。それでも前に進もうとしている」という誰もが経験する気持ちに久しぶりに触れることが出来た。 少しの間、余韻に浸っていたくなるような1冊だった。

    46
    投稿日: 2025.02.28
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    初めての著者。 こういうほっこり系の作家って多くて、もう少し違う感じを欲していたのだけれど、ひょんなことから読破。 こういうホテルに泊まってみたい。イギリスの洋館のようなたたずまいというのにも惹かれるし、「手紙室」も、そこに並ぶ千ものインク瓶も見てみたい。 こういう手法をなんというのか知らないけれど、1話に出てきた人が2話に登場し(だからといって主人公になるわけでもなく)、2話に登場した人が3話にも登場する。 1話に出てくる筧さんが気になっていたので、行く末というか進路が知れてよかったなと思った。 2話目は、年齢こそ違えど、ホームに入っている母を思い浮かべながら読んだ。 なんともない部分なんだろうけれど心に迫ったのはこの部分。 p154 ホームに入っているお母さんが、娘に誘われて軽井沢に旅行に来て思い出のホテルに泊まり、山を散策する計画を立てていたが、体力に自信がないからととりやめる。 *行きたい気持ちはある。とくに、あの小道だと知ったいまは。もう一度涼香とあの小道を歩きたい。でも、いまのわたしには……。 ↓ ここ、自分の母を重ねてすごく胸に迫った。 お母さんが「●●に行きたい」と言う時、それはお母さんだけの気持ちとか興味とか好奇心とかだけでなく、「娘と行きたい」ってことがあることに。思ってもみなかった。そして今はもう出歩くこともできない母を思う。母もそうだったのかもと。気づくのが遅かった。 p118 ホームに入るために、荷物を整理する。たくさんのものを捨てた。 *だが考えたら、ここにあるものはほとんど結婚したあとに手にしたもの。その前の自分はここにあるものをなにひとつもっていなかったし、それでもわたしはわたしだった。だから大丈夫、ここにあるものがなくなってもわたしはわたしのままだ、と言い聞かせた。 ↓ ちょっと前にXで 「48歳のわたしの中には、9歳のわたしも14歳のわたしも22歳のわたしも35歳のわたしもいる。外からはずっと48歳に見えているだろうけれど、時には9歳のわたしの目でものを見ていることもある。 人とはいろんな年齢を抱え持ったマトリョーシカみたいな存在なのかも。」 というつぶやきがあって、いいなと思って書き留めた。 ふと思い出した。 p177 このお母さん、手紙室のアトラクションを申し込んでから時間になるまで部屋で一人で思い出にひたったり、考え事をしたりする。 *年寄りだから、楽しいことはもう全部自分のなかにある。 ↓ そう思えば年をとることも楽しみ。

    9
    投稿日: 2025.02.26
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    装丁が素敵。 軽井沢にあるもと外国人富豪が建てた豪奢な別荘の銀河ホテル。 ホテルのアクティビティの一つに手紙を書くワークショップがある。その講師である苅部さんがミステリアスでナイスミドルなイケオジ。手紙室には千種類ものインクがあり、つけぺんで書く。 自分と向き合う時間でそれぞれが過去、未来、悩みや不安を書き出してリセットするのかな。 2話目が全ての人が迎える老いについて少し希望が見られた気がした。

    2
    投稿日: 2025.02.25
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    ほしおさなえさんの文庫。 銀河ホテルの手紙室とインクのおはなし。 千種類のインクを見てみたい。 手紙のワークショップを体験する人のおはなしだが タイトルからすれば、手紙室室長の苅部さんこそが主人公。 これから苅部さんの素性が明かされて行くのかと思うとまだまだ先は長そうだ。 楽しみにしておこう。 ほしおさなえさんの文房具愛も期待して。

    23
    投稿日: 2025.02.20
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    登場人物と自分の状況が重なる部分も多く、読み終えた時、今この本に出会えて良かったなぁと思いました。 元々手紙を書くのが好きでしたが、また書きたいなと思いました。 未来のことで悩んだり、不安になってる方に読んで欲しいなと思いました。

    8
    投稿日: 2025.02.19
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    南軽井沢の洋館ホテルにある「手紙室」を舞台にした小説。短編が3話収録されている。 ブラック企業を退職して実家のホテルに戻った主人公、娘と孫たち3世代の旅行で銀河ホテルに宿泊に来た年配の女性、友人と3人で卒業前の旅行で宿泊に来た大学生。それぞれの悩みや葛藤を、手紙室がそっと救っていくようなお話。

    2
    投稿日: 2025.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    南軽井沢にある、イギリス風の趣深い佇まいの銀河ホテル。その中には、千色ものインクを携えた「手紙室」という部屋があった。そこでは、苅部さんという不思議な雰囲気の男性職員が、手紙ワークショップを開いている。好きなインクで手紙を書く大人気のプログラムには、不思議な効果が。 3組の参加者たちが、自分の人生を振り返り、見つめ直すとき、手紙にどんなことをしたためるのか。 こんなホテルに泊まってみたい! 銀河ホテルの居心地の良さが、宿泊客の気持ちをほぐし、素直に自分の本心と向き合える時間を作ってくれるのだと思う。 その結果を記録しておくのが、手紙ワークショップ。 特に、第2話の原田さんというおばあちゃんの話が、自分の両親の10年後を見ているようで、じんと来た。 人生も終盤。新しいことを始めるのにも、若い娘たち家族の旅行に同伴するのも億劫になってしまう気持ち、なんとなくわかる。 それでも、昔過ごした家族との時間が楽しかったことは変わらないし、なくなってもいない。 過去の思い出を前向きに捉えて、未来で待っている楽しみに目を向けられるようになった原田さんの姿から、元気をもらえた。 一冊丸ごと、心のデトックスになるお話だった。

    4
    投稿日: 2025.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3グループの登場人物を中心とした短編のような長編のような小説だった。特に、2つ目のおばあさんの歳をとる中でできることが減っていき、孫の手を引いていたのが孫に手を引いてもらう立場になったなぁというような感傷的な表現がとても切なかった。手紙室で自分がイラストを描くことが好きであることを再確認しそこから平凡な日々を色鮮やかにする趣味を見つけられ、インクを老人ホームに持ち帰るシーンが印象的だった。母と娘の気遣いの仕合がとても素敵だった。 大学生グループは、それぞれが同じ境遇から違う境遇へと向かい離れ離れになる現実をはっきりと書いており寂しくなった。大学生の仲間との時間が有限なことを再度認識させられた。友達付き合いがめんどくさいと思うことも多々あるが、1日1日過ごす時間を大切にしたいと思わされた。私も自分に手紙を書きたい!

    1
    投稿日: 2025.02.10
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    軽井沢にある銀河ホテル。 そこには手紙室があり、人気の手紙のワークショップが行われている。 過去や未来の自分、連絡が取れなくなってしまった人、亡くなってしまった人。もちろん家族や友人、恋人に向けてもいい。 千色を超える様々なインクの中から合う色を選び思うままに手紙を綴る。 このワークショップを受けた人達が、後ろ向きだった未来を見つめ直して再生の一歩を踏み出す姿にすごく感動しました。自分自身の気持ちに向き合うって難しいけれどとっても大事なことなんだよね。 私もこんな素敵な手紙室行ってみたいなぁ✉️

    11
    投稿日: 2025.02.02
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    連作短篇3篇 軽井沢の英国風の銀河ホテル、そこにはアクティビティとして手紙のワークショップがある。それぞれの章ごとのインクの色と共に紡がれた物語も心のこもった再生の決意に満ちた物で、温かい気持ちになりました。人の心が読める?苅部さんも素敵だし、旬平くんの成長も楽しみです。

    2
    投稿日: 2025.01.25