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落ちこぼれ回復魔法士ですが、訳アリ王子の毒見役になりました。【電子特典付き】
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糀野アオ、加糖/KADOKAWA
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    「毒見役」を拝命することからも命のやり取りが発生することは予想できたが、まさかこんなに犠牲者が出るとは。 しかも、ラスボスとなるあるキャラのためだけに(と言っていいだろう) 思いのほか殺伐とした状況だった。 ただ帯にも書かれていたとおり、魔法理論がしっかりしているので説得力があるのと、主役カップルの漫才のようなやり取りのお陰で殺伐とした状況の雰囲気を緩和してくれるので、読みやすい作品ではあった。 特にジルの合いの手というべき絶妙なツッコミやらアシストやらが光った。 最後の最後でもやもやしていた主役カップルに逆転の一手をもたらしたもの彼だった。 有能すぎる……! あれで女たらしでさえなければ……いや、女たらしだったからこその有能さもあったから……ぐぬぬ。 魔法の、特に治癒に関する理論が、今思い返してみると色々ぶっ飛んでいる部分もあるので、意外にエグイ描写もちらちら。 特に主人公のコレットが毒にしろ魔法にしろ体張りすぎていてドン引きレベル。 それも凄い魔力量あってこそなのだが。 最終的にはその彼女の有り余る魔力により相手は自滅……あまりにあっけない落ちすぎてびっくりした。 それまでの犠牲者を考えると、あんな呆気ない幕切れで正直これまでたまったフラストレーションは相殺できなかったかなあ。 割と早々にあいつが黒なのは分かるのに、手が出せない状況が続いたから、こうストレスがね。 その割には呆気なかったので。 民衆たちの意見に同意する形にはなるが、きっちり皆の前での断罪は見たかったかも。

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    投稿日: 2024.11.09