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ロンドンの姉妹、思い出のパリへ行く
ロンドンの姉妹、思い出のパリへ行く
C・J・レイ、髙山祥子/東京創元社
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総合評価

4件)
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    かわいらしい表紙と題名に惑わされてはいけない。つい、ほんわかほのぼのした物語を想像してしまうけれど、そうではないのだ。年老いた女性は慎ましくあってほしいとの思いをあっさりと裏切ってくれ、話は戦時中のハードボイルドな世界に入っていく。人はいくつになっても野心とユーモアを忘れてはいけないのかもしれない。

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    投稿日: 2025.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーなのかと思って読んでみたら、「コメディとミステリの要素を併せ持つ上質なフィクション」だった。「いつも機嫌よく(トゥージュール・ゲ)」を座右の銘に第二次世界大戦、戦後を乗り越えてきた姉妹のお話。 姉妹の若かりし頃の話と現在の話が入り混じるので、ちょっとわかりにくいところもあるけど、後から伏線が回収されると疑問が解決されてスッキリ。私も「いつも機嫌よく」を心に留めておきたい。 ちなみに「いつも機嫌よく(トゥージュール・ゲ)」はアメリカの作家ドン・マーカスの風刺作品出てくるそう。訳者のあとがきが良かった。

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    投稿日: 2025.06.27
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    99歳と97歳の姉妹と甥の息子。姉妹は第二次世界大戦中にそれぞれ軍で活躍し、それぞれに大きな秘密を抱えつつ、「いつも機嫌よく(トウージュール・ゲ)」を合言葉にやって来たが…… 妹のペニーの視点での記述が大半だが、その歩んできた道のりが大変起伏に富んでいて、複雑だが引き込まれる。姉のジョセフィーンもさらに上手を行っているし、アーチーも良い味を出している。斯くありたいと思わせる内容だった。

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    投稿日: 2025.03.11
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    第二次世界大戦とその後の混乱を生き抜いた姉妹の物語。 現代と過去を行ったり来たりしながら、徐々に紐解かれていく2人の?一族の?物語。 表紙のイメージと違ってシリアスで緊迫した場面も多かったけど、いつの時代もどんな時も“いつも機嫌よく”を合言葉に強い絆で結ばれた姉妹のストーリーはとても面白かったです。 彼女たちのように、強く気高く面白く生きていきられたら素敵だな、、、おばあちゃんになるのも悪くないなと思ったりして。

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    投稿日: 2025.01.11