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ロボットとわたしの不思議な旅
ロボットとわたしの不思議な旅
ベッキー・チェンバーズ、細美遙子/東京創元社
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総合評価

12件)
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    とても面白い。自意識を獲得したロボットと人が別々の場所で暮らすようになってから時が流れ、ひとりの喫茶奉仕をする修業僧とロボットが出会う。2人の旅の中で、人とロボットの違いは何か、なんのために生きていくのかなどの哲学的なテーマがさりげなく語られる。 便利すぎない、自然に触れている、地に足のついた生き方が素敵に思える。

    1
    投稿日: 2025.12.15
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    本屋であらすじだけ見て購入。(表紙が可愛かったのもあって半分パケ買いでもある) モスキャップというロボットが出てくるまでは、あらすじと違うじゃないか!と思うほど 本題に入るまでが長い。本題に入るまでは何を読まされているんだろうと思うほどに間延び感があった。 やっと話が進み始めてからは物語が大きく人生の目的(何を必要としているのか)みたいな哲学的な課題を持ちながらも、普段普通に生活していたら考えもしないような、生きる上での根本的な問いがたくさん出て来ることもあり、深く考えながら読むことができたので面白かった。 SFではあるもののかなり平和なSFで、忙しない日々を送っている人には読んでほしい一冊。

    2
    投稿日: 2025.07.30
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    SF。ロボット。 本当にタイトル通りの作品。 陰謀やアクションもなく、のんびりと旅をするだけの物語。 主人公とロボットの会話と、ロボットのかわいさを緩く楽しんだ。 ここまで平和なSF小説も珍しいかも。 物足りなさは感じるが、癒されるのは間違いなし。

    5
    投稿日: 2025.07.07
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    ベッキー・チェンバーズさん、初読。 ヒューゴー賞、ローカス賞受賞、ふむふむ。 実は、ジャケ買い…ならぬジャケ借り。 丹地陽子さんの、ちょっとコラージュ風な、活き活きとした緑のイラストが美しい。 ヒトのために労働を強いられてきたロボットが自我に目覚め、ヒトとの対立ではなく、平和理に住み分けを選んで長い時間が経ったのちのお話。 ヒトの生きる文明社会から、ロボットの住む手付かずの自然の中へ踏み込んだ喫茶僧・デックスは、好奇心いっぱいのロボット・モスキャップと出会う。 モスキャップと出会うまでは、ちょっとデックスに振り回されるような感じでもたつくが、その後は2人がお互いの生きる世界の価値観を侵さないよう気遣いあいながら、説明のできない幸せを見出していく、ハッピーな物語だった。 異種族との邂逅という意味では、宇宙人との出会いを描いたSFと地続きでもあり、ロボットをアテにして生きてきたヒトが科学技術は維持しつつも自立して、どんなふうに生きているのかという空想SFでもある。 美味しいお茶を楽しみ、おしゃべりを楽しむことが、ヒトには欠かせないものとされている未来。 デックスも、デックスたちの出会う人々も、とても身近に感じられるのは、きっとそういう感覚が同じだからだろう。 それにしても、この時代の人たちの生活必需品として出てくる『ポケットコンピューター』は、原文がきっとそう書いてあるんだろうけど、何かちょっといいアイテムのネーミングはなかったかなぁ。 『ロボット』も、古臭いといえばそうなんだけれど…

    8
    投稿日: 2025.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    悩みを聞いたりその人が自分と向き合うのをその人に合うお茶をふるまって手助けする喫茶僧デックスと、偶然出会ったロボット、モスキャップがさまざまな場所を旅しつつ、「あなたは何を必要としていますか?」というモスキャップの問いへの答えを探す。 わたしは、人的養育環境のせいか、もっと大きく社会的な刷り込みのせいか、かつて、ただここにいるというだけでは満たされない、というか、何もしないでいると、何かしなければならないという衝動にかられるくらいだったので、デックスの使命感みたいなものはわかる気がして、難儀なことと思う。 それは自分で乗り越えないといけないことだけれど、デックスにはモスキャップがいて助けてくれる、これからも、きっと。 そんなふうに希望を感じさせるラストもよかった。 さまざまな地域や集落で会う人たちも魅力的。

    5
    投稿日: 2025.03.27
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    ロボットたちの自我が目覚めた結果人間との決別を望み、お互い不干渉で生きてきた世界で突然出会い行動を共にすることになった人間とロボットの話。 お互いの状況の擦り合わせや相互理解を通して徐々に根源的な生命としての在り方に思索が広がっていき、人間的な考え方とロボット的な考え方双方からアプローチしていくのが読んでいて興味深かった。 私は生きていくのに理由も意味も必要ないしただ生きていくだけで何も残す必要はないと考えてきたタイプなので、デックスのような考え方は生きていくのがしんどくなりそうだと心配した。 自分に出来ることを社会に還元していくことはとても素晴らしいことだけど、それをしないと生きていて申し訳ない気持ちになるとか義務感を覚えるのは全然違う話だよなぁと思う。 せっかく行き過ぎた科学から距離を置いて快適かつ持続可能そうなテクノロジー社会で生きているんだから(物語の世界)、もっとおもしろおかしく人生を謳歌すればいいのにと思った。

    8
    投稿日: 2025.03.22
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    Monk & Robot ヒューゴー賞、ローカス賞受賞作 【目次】 「緑のロボットへの賛歌」 A Psalm for the Wild-Built 「はにかみ屋の樹冠(じゅかん)への祈り」 A Prayer for the Crown-Shy 解説=勝山海百合

    1
    投稿日: 2025.03.01
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    ユーモアSFかなと思って買いましたが、わりと交渉なSpeculative fictionの趣でした。自然との調和や性の多様性に目配りした意識高い系だなあと思ったり。地球外惑星での話ですが、人類との関連性などはわかりませんでした。

    1
    投稿日: 2025.02.11
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    初めは世界観についていけなかったが、だんだん心地よく読めるようになった。 自然の描写、温泉の描写が魅力的で、旅に出たくなる。 使命も大事だけど、生きているだけでいいんだよと言ってもらった気がして、肩の力が抜けた。

    1
    投稿日: 2025.01.22
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    ロボットたちが<目覚め>た<移行>後の世界 住んでみたいような、でも「シティ」以外に住めない気もする不思議で穏やかな世界 最近物騒な世の中になってきているので、うらやましいような 結局ロボット達は、人間と積極的に関わりたくないのね ほかの動物達と一緒で。

    1
    投稿日: 2024.12.17
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     未来なのか、地球ではない別の惑星なのか。人々の心の平穏のためにお茶をふるまう喫茶僧と、自然界で野菜化(!)しているロボットとの出会いと、冒険。バディものであり、2人(?)の関係性に浸っていたいように感じる。  また、「人は、すべての生き物は、そこにいるだけでいい」、「あなたのことを問題にする人がいたら、それは、その人の問題であって、あなたの問題ではない」という気づきが得られる。

    0
    投稿日: 2024.12.08
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    SFとファンタジーの中間のようなお話。 ロボットが独立宣言をして、よくまぁ人間がその主張を認めたもんだなぁと思いますが、この世界の人間は共産主義的な世界で平和に暮らしているのでそれも可能なのかなと思ったり。その辺りを読みたい訳では無いので良いのですが。 使命とか役割とか、仕事とか生きがいとか。人間にとっては自分が社会に認められるという事は大きな意味を持つんだろうなと読んでいて思いました。少し違いますが違う生命体との未知との遭遇の中で、段々と絆が生まれ、相手を知ることにより自分の姿かたちも見えてくるという過程がとても丁寧に描かれていて面白かったです。彼らの旅路の続きがあればまだ読みたいな、と思います。はにかみ屋の樹冠とか、なかなか素敵な訳語もたくさん出てきて、素敵だなぁと思いました。そして、お茶をゆっくりと飲みたくなる一冊でした。

    2
    投稿日: 2024.11.19