
総合評価
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powered by ブクログ柚木さんの書く男性は、いつも賢く冷静沈着で、少し影があって、多くを語らない。そこがかっこいいのですが、本作の西條も真木も変わらずかっこよかったです。 医療ミステリーだと思い込んで読み始めましたが、医療をめぐる人間ドラマでした。医療ドラマなので、明るい内容ではありません。 500ページの大作ですが、ストーリー展開は早く、中だるみすることなく読み終えました。 続編はなさそうな終わり方ですが、ふたりのその後が気になります
0投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログストーリー展開としてはそんなに意外性とか驚きはない中で、リアルな医療の世界をこの厚さを飽きなく、最後まで読ませる文章力や構成はうまく、凄い作家さんだと感じた。
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログストーリーは予測のつく展開で真新しさはないが、 人物描写と文章力が秀逸で、最後まで飽きることなく楽しめました。
17投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログとても良かった! 私にとってかなり分厚い目だったが、読み始めるうちどんどん夢中になってあったいう間に読み終わってた感じがした。 読んでほしいと思います!
10投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ2人の心臓外科医が最新型アームロボット「ミカエル」を主軸に真摯に医療の現場に挑む物語。 ミカエル操る西城の気持ちもグッとくるし、敏腕外科医の真木もかっこいい。 病院の中での政治はもちろん医療現場に携わるそれぞれの立場と気持ちがしっかり書かれていて面白かった。
2投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログ柚月裕子さんの16作目。重厚な作品。 大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。 あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。 「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。 そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。 大学病院の闇を暴こうとする記者は、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。 天才心臓外科医の正義と葛藤を描く。 西条の性格がイマイチしっくりこないが、面白かった。 最後の手術の臨場感が凄かった。
3投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ手術のシーンでは、めちゃくちゃ描写が細かくかつ専門用語が飛び交って、作者は医療関係の仕事をされたことがあるんじゃないかと感心しまくりでした。 西條先生にはまた医療の現場に戻ってほしいな。
3投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログずっと積読であったが、久しぶりに柚月さんの本を読みたくなって読んだ本。 柚月さんの初めての医療小説、読み応え十分。 全くの無知からよくこれだけの中味の濃いものを書けるものだと感銘! 印象に残った言葉 人生の意味は、自分が納得できるか。結果がどうであれ、自分が決めた道なら後悔はない。 さきのことはそのときに考えればいい、いまは目の前にあることをするだけ。
28投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログ202410/登場人物達の個性や魅力と、医療ロボットミカエルや医療現場のリアリティと臨場感にひきこまれ一気読み。
2投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログ西條目線で物語が進む。 揺れ動く心情が細かく感じられる。 真木と西條が共に行う手術のシーンが1番面白かった。自分の知らない世界だけど、外科医は患者の人生を左右するお仕事なので、ストーリーを読み進めながら色んな意味でしんどいな…と思った。
2投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ柚月裕子の作品としては珍しい(初めての)医療ミステリ。 読み始めた最初の方では「白い巨塔」のような病院内政治の権謀術数が渦巻き、自らの医療ミスを隠し正当化するような話かと思っていた。 結論から言うと「白い巨塔」とは全く違うものだ。主人公の西条は自らの技量に自信を持ち、周囲からもエースと認められ、病院内での権力争いにも人並みの思いは持っているが、所謂ヒール(悪役)ではない。平等かつ安全な医療の普及を目指し、患者を治すことを最重要視している至極真っ当な医師だ。対する真木とは考え方が異なるだけでどちらも命を預けるに足る優れた医師と言ってよい。 この作品では地域医療のあり方や医者の倫理観などが問われており、そこには利権や保身が絡んでいる。私たち企業に勤めるビジネスマンはコンプライアンス教育で「損得より善悪」というワードを何度も繰り返される。それでも世の中ではコンプライアンス違反が後を絶たないのは事実だし、何よりも損得(金銭)が全てという考えの人が多いのも悲しい現実ではある。
35投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログ医療系の物語の最高傑作は白い巨塔だと思っているが、この本にも同じ医者の治すということへの熱量が描かれておりとても面白かった。 治療法をめぐっての意見のぶつかり合いはこの手の話の醍醐味でもっとドロドロ意見がぶつかることを想定していたがあくまで本筋はそこではなく、 医療への向き合い方や命を扱うとはどういうことか、考えながら読むことができた。
16投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログ西條は素晴らしい医者だというのが素直な感想。 真木の「先のことはそのとき考えればいい、いまは目の前にあることをするだけだ。」というセリフに心が響いた。
1投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログ北海道の医療機関で働いています。地域の描写もストーリーも身近に感じながら読むことが出来ました。 北海道の自然の豊かさのどかさ、そして厳しさがとてもよく伝わる表現が多かったと感じます。 少なくとも自分の医療機関では、みんな西條程度の野心や狡さは持ち合わせているだろうし、そこまでする西條が真面目で可哀想にさえうつりました。西條の再起を望み続編を期待したいです。真木のストーリーも読んでみたいです⋯
1投稿日: 2025.06.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一気に読了。西條の今後も気になるけれど、雨宮さんがどうなったのか気になった。 西條の人間らしいところ——命を救うのは大前提としても、ミカエルで平等な医療を実現すべく、権力にこだわるような思考になっているのが、ものすごく"人間"らしくてよかった。
2投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
画期的だか中断が難しいものを導入する部分は、どこにでも起こり得る問題だと感じました。 また、姑息手術という言葉を初めて目にし、ネガティブな意味ではなく長期的に根治を目指すものなのだと学びました。 「不満はあったが、だからといって不幸せではなかった。」 「小さかった笑いは、哄笑になった。」
10投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログ最新医療機器ミカエルと従来の手術方法で対立する西條と真木。手術方法を争う展開に引き込まれていきました。上層部の隠蔽は許せないな。西條の復活した姿を見てみたい。
28投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白くて一気に読んだ。職業小説的でもあるのだけど、社内政治のドロドロしたところ、狡猾な病院長、天才医師など各登場人物が立っていて面白い。無駄な描写が少ないこともまたこの作者の小説のいいところかもしれない。
1投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログ最先端医療機器ミカエルで手術を行う西条と従来の開胸手術の真木、二人の駆け引きと患者に向き合う姿がいい。続編が読みたい!
21投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大勢を救う可能性にかけるのか、目の前の命を犠牲にしてもよいのかという葛藤が描かれていた。 リアルでもありそう。
1投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログ柚月 裕子さんの医療ミステリー。 文句無しの★5つです。 500ページを越える長編ですが、グイグイ引き込まれます。 二人の天才心臓外科医の葛藤を軸に、様々な謎が描かれます。 一人は、北海道の総合病院で手術支援ロボット『ミカエル』を駆使する西条医師。方や、ドイツ帰りの開胸式手術のプロである真木医師。 難病の少年の治療方針を巡り、激しく対立する二人。そんな中、ミカエルにある問題が発覚する。果たして、医療の未来は?そして、二人の対決はどうなるのか? プロローグの雪山のシーンが、最後のエピローグに見事に繋がりました。なるほど、だから雪山のシーンなんですね。
20投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログ医療系は専門用語が多く話が難しいのだが、ストーリーに惹き込まれた。なかなか皮肉なタイトルだと思う。果たしてミカエルは天使か悪魔か、その答えを知るためにも是非読んでみてほしい。
1投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
手術の描写がすごい。まるで目の前で手術が行われているような錯覚に陥った。 西條と真木。得意な技術な異なるだけで、二人とも信頼できる医師で良かった。
5投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ西條と真木、2人の天才心臓外科医の確執と共鳴。医療系の王道をいくストーリー展開だと思いますが、中盤以降の疾走感に圧倒される。特に、航の手術シーンは圧巻の臨場感で気づいたらすごい手汗。医療用語がわからなくてもこんなに楽しめるんだと。
8投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ手術シーンの描写の細かさが凄い。実際に手術を見ているのか、更にアドバイスも受けたのか、とにかく細かい。物語の基本筋は医師と権力、隠蔽、マスコミとよく見るものが並んでるが、この話を独特なものにしているのが医療支援ロボットミカエルで、これは映像化して欲しいと思った。まあまあ現実的な存在のミカエルを通して医療とは、という話が描かれているが、ソフトウェアに関わる立場としては、ミカエル問題の描き方には疑問で、こうはならないんじゃないかな。終盤はプロローグを結び付けるなど情緒的ではありつつも、長く厚い話に決着がつくのではないあたりは好みから外れるかな。
20投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログ手術支援ロボット「ミカエル」で心臓手術を成功させている北海道大学病院の西条医師。ミュンヘン帰りの従来の開胸式手術の名医の真木医師。この2人の術式をめぐっての対立と「ミカエル」で未来の医療を切り開こうとする病院側の人間模様を描く。 柚月裕子氏の作品は「検事の本懐」など読んでおり好きな作家の1人だが、この作品は医療の現場や命に関わる医師の感情や思いが伝わって面白く読みました。 吹雪の中で咆哮する西条医師に感じるものがありました。 2025年1月11日読了
1投稿日: 2025.01.11
powered by ブクログ私は医療の知識がないけれど、実際に手術をしている場面、患者との対話場面が目に浮かぶような言葉が並べられていた。 最新技術に頼りすぎないように、という話かと思いきや、その裏にある医師たちの患者に対する温かい心も見られる話だった。 難しい医療用語もあったが、最後まで読み切ることでこそ医師たちの心や情熱の裏側にあるものが見えて良かった。
1投稿日: 2025.01.08
powered by ブクログ胸アツな展開が読ませる。医療に正解はない。この直後にアンメットを一気見したのはタイミング的に良かった。
4投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログ配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01435924
0投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何作か読んでいる柚月さん。医療モノは初めて見かけた。帯の宣伝文句が気になり購入。 対立する二人の医師が白い巨塔のような、振り返ればやつがいるのような感じで(懐かしい)、とてもわくわくした。 いてもたってもいられなくなって読んでる間にサブスクに加入して白い巨塔のドラマ(唐沢さん版)を見始める始末。 財前に比べるとそこまで野心はないかな?と思うけど、主人公・西條がミカエルにこだわっている理由は患者を救うためだけではないのも事実で。 ちゃんと医者の人間らしさも描かれているのがよかった。 医者は神じゃない! 今まで読んできた柚月さん作品に比べると割とマイルドな展開かなと思った。 作中で人が死んではいるけど、結局西條がミカエルで手術した患者で死んだ人はいなかったからかな。(航くん助かってよかった) それよりも西條の内省がしっかり描かれていた。 西條も真木も似たような生い立ちなのに、どこで道を違えてしまったか、というのがなんだか無性に切なかった。 でも最後に西條が生きるのを諦めなかったのはよかった。 「自分は全てを失った。微塵の価値もない人間だ。しかし、生きようとしている命を見殺しにすることはできない。それが他人でも自分であってもだ。」 エピローグより。 医者ならではの重みのある言葉ですねぇ。 お正月休みに何気なく手を取った本だったけど、舞台は北海道だし、雪山の描写が出てきて季節感のある読書ができてよかった。 それにしても、西條と真木が一緒に手術するのが、宿敵のライバルとの共闘のようで、医者版スラムダンクって感じ!と思ってしまった。
2投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログプロローグで語るのは誰? と思いながら読み始めたのに、いつしか忘れていた。西條と真木2人の心臓外科医から目が離せない、気持ちが離れない。 命と向き合う2人の姿勢には共感することがあり、疑問を抱くこともある。 彼らが医療に向き合う真剣さは尊敬する。 そしてエピローグ どうか…どうか…と願うだけ
2投稿日: 2024.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2作目にして、ひっさしぶりの柚月裕子さんの作品。 少年の命を救うのは、天才外科医の神の手か、手術支援ロボット”ミカエル”か。 ミカエルは、患者を救う天使か、それとも悪魔か… めちゃくちゃ骨太な医療ミステリーでした! まず驚いたのが、手術シーンが一工程ごとに事細かく描かれている事(柚月さん医師なのか?!)。 改めて心臓外科医は凄い存在なのだなと… 今作では、命の重さについてもストーリーの中で深掘りされています。 ミカエルの不具合が分かった時、主人公西條は、今後もミカエルを使い続ける事で患者を沢山救うか、不具合により患者を死なせないためにミカエルの使用を断念するかで、非常に葛藤します。 少年の渡の手術の際に不具合が起きた時の、西條の決断が胸を打ちました。(ミカエルの使用を断念し、ライバルの真木に執刀医を譲り、自分は助手に入る) 西條は、ロボット手術が普及することで、過疎化の進んだ地方の病院でも、都市部と同じだけのクオリティの医療を普及していきたいという意志を持っているのに対し、真木は未来の医療よりも今この瞬間の患者を救うことをとにかく考える。 お互いに考えが違う部分もあるが、そういう存在こそが医療を前進させていくんだなと感じました。 命とは何かという事について、考えさせられる作品でした。 ラストシーン、旭岳への登山にて辿り着いた、西條の答え(自分の意志とは無関係に、体は生きることを続ける)に、圧倒されました。
10投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ医療ミステリー この主人公の様な聖人的思考の医者はいないんじゃない 山登ったって変わるものあるかね 冗長的で説明くさい
1投稿日: 2024.12.20
powered by ブクログ医師しての使命感や信念は同じだが、アプローチや表現が違う2人の医師。白い巨塔以来の医療小説のレガシーな構成なんだけど、命を扱うテーマだけに先の展開が気になって一気読み。 映像化されそう、ネトフリかアマプラで5回連ドラとか。キャスティングは誰が合いそうか、想像しながら読むのも楽しい。
1投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ著者初の医療ミステリー。 先頃読んだ夏川草介著『命の砦』とは、同じ医療ものでも、何と印象の異なることか。 プロローグでの雪山シーンが、本筋とどのように関係するのかと思ったが、最後のエピローグで納得。 北中大病院で最先端の医療支援ロボット「ミカエル」での手術を行う西條泰己は、自他共に認める第一人者。 病院長も、ミカエルは北中大病院の稼ぎ頭になるとロボット支援下手術を推進していたが、ある時からその姿勢に変化が見られるようになる。 西條も、フリーのジャーナリストからミカエルを巡っての悪い噂があることを仄めかされる。 そんなときに、病院長はドイツで辣腕を振るっていた従来通りの開胸手術のエキスパート真木一義を特任教授に迎える。 この二人が、先天性心疾患の少年白石航の手術を巡り、どちらが手術医になるか、つばぜり合いとなる。 ロボットによる先端手術と従来通りの開胸手術、どちらの手術になるのか、興味が尽きない。 同時進行的に、西條と真木の過去が語られ、物語に膨らみをもたらす。 現役の医学部教授から、「小説の二人の医師と私たちの目指すところは一緒だと思う」と認められた作品だそうだ。
15投稿日: 2024.12.05
powered by ブクログ北中大病院の西條泰己は、手術支援ロボット「ミカエル」での心臓手術を成功させ、院内での地位を不動のものにした。しかし病院長は、心臓手術の名手・真木一義をドイツから招聘。難病の少年の治療方針を巡り、最先端医療か従来の術式かで二人は激しく対立する。(e-honより)
0投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログなかなか読みごたえがあった。医療関係の話なので、難しい話は分からないかなと敬遠してたのだけど、その辺の詳しいことはわからなくても楽しめる内容だった。
0投稿日: 2024.11.27
powered by ブクログ柚月裕子の直木賞候補にもなった長編。 北海道の大学病院を舞台に、ロボット支援下での心臓手術で名を馳せた医師と、心臓手術の名手と言われる医師との対立、それを取り巻く様々な思惑の絡んだ展開を描いています。 ストーリー的には面白いのですが・・・文章の抑揚?というか、あまり夢中になっては読めず・・・ちょっと読了に時間を要しました(^_^;)
1投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ著者初の医療モノ作品でした。何が題材でも何でも面白い作品を書かれますね。西條と真木…2人の天才外科医の対立からでしたが、命を重んじるまた境遇も同じで 素晴らしい展開でした。
0投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ医療用ロボット『ミカエル』を使用する心臓外科の第一人者・西條。 『ミカエル』をベースにした医療を中心に据え、より多くの患者を救いたいと考えている。 天才心臓外科医・真木が北中大附属病院に、院長・曽我部によって、招聘されてくる。 曽我部の思惑は… 西條は、『ミカエル』の誤作動の噂があることを知ることに… 『ミカエル』を失うことにより、真木にポジションを奪われるかもしれないという不安がよぎる西條。 ヒューマンエラーがあるように、機械の誤操作も起こりうるはず。 機械も完璧ではない… その時にどのように防ぐのか… 生命と向き合う現場ではちょっとしたミスが、死に直結する。 西條と真木の連携で、航の生命を繋いだように、バックアッププランを必ず用意しておかなければならない。 しかし、結局、『ミカエル』の誤作動を隠蔽し、西條のミスと片付けてしまおうとするなんて… 曽我部は許せない。 雨宮の息子がどうなったんだろう… 雨宮も西條同様に『ミカエル』の誤作動を明らかにする道を選んだのだろう。 西條と真木、ともに名医として、心臓外科医として活躍していて欲しい… やっぱり柚月裕子は、『検事・佐方貞人』シリーズかな。ちょっと期待値が上がっていたかも…
14投稿日: 2024.11.04
powered by ブクログ重厚な医療サスペンス。 とてもリアリティがあり2人の天才心臓血管外科医に引き込まれた。 何が正義なのだろう?と考えずにはいられない。
1投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログ医師の世界がすごくリアルに描かれていてとても面白かった。こういうの読むとやっぱり外科ってかっこいいなと思う反面、その責任と激務は僕じゃあ耐えれそうにもない。真木と西條どちらも患者の命を救うことに命をかけている一方で西條は医療業界の発展を見据えて行動するのだが西條の気持ちもわからなくもない。 ミカエルという最新医療ロボットに不具合があるとわかっていたにも関わらずそれを隠蔽し使用し続けた大学及び医療業界に西條は一抹の不安を抱えながらも航の手術に挑み、結果ミカエルが不具合を起こし真木による開胸手術へと変更する。そこで西條はミカエルが誤作動を起こすと知っていながらも手術に踏み切ったことに対し医師としての資格がないと嘆くがあの状況じゃあしょうがない気もする。
2投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログぶつかり合うふたりの医師の志_ 難病の少年の命を救えるのは どちらの正義なのか 最先端の手術支援ロボットの「ミカエル」は 実は不具合が数件でているという事実をしる 「ミカエル」は人を救う天使ではなく悪魔だと… いま難病の少年の手術を行わなければ 命は助からない 医療の進歩と己のプライドを守るために ミカエルで手術をするべきなのか… それとも医師の手で従来の術式で臨むべきなのか… 少年を救うのは ミカエルか医師の手か… 天才心臓外科医の揺れ動く葛藤に 心ゆさぶられました!!
1投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログ文庫530ページ超えでも一気読みでした。 医師をはじめとした医療全体の在り方を考えさせられる社会派の一冊。 柚月さんの書く主人公はいつも愚直で仕事人。今回はちょっと違うのかなぁと思って読み進めましたが、今回も真っ直ぐな人でした。大病院を巡る構図や権力とかはよく作品になるけど、読後にクリーンな風を感じるのは主人公が真っ直ぐな柚月作品だからかなと思う。
3投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログ柔らかい文章に重厚な内容が乗り,作品の世界に一気に引きずり込まれる.決して登場人物の誰かに自分を投影する訳でもないのに,選ばれるテーマが自分と近すぎず離れすぎない距離感を保っていることに起因する.そんな世界で起こる,決して非現実的でない人間ドラマにエンターテインメントを感じる.
0投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログドラマ『ブラックぺアン』の原作かと思うほど、ストーリーの雰囲気が似ていた。 医療ロボット推奨の西條と素晴らしい腕を持つ真木という2人の医者の思いを丁寧に描いており、とても読み応えがあった。 柚月裕子さんの作品が好きで、今回の新作も楽しみにしていたが、私には医療用語が難しく病院の人事制度なども理解が追いつかなかった…
0投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログ最近、仕事帰りに立ち寄る大きめの書店で、 大々的に展開されていた本作。 ------------------------- この医師は、 神か悪魔か。 医療の在り方を 社会に問う 感動作!! 少年の命を救うのは 手術支援ロボットか 天才心臓外科医か? ------------------------- 表紙の装丁が気になり手に取りました。 500ページを超える結構厚めの一冊ですが、 続きが気になり一気読みでした。 北海道にある北中大病院。 北海道では各地に限られた医療機関しかないため、 この中央病院は、北海道内では数少ない貴重な存在。 そこで手術支援ロボット「ミカエル」を操作し、 心臓手術を成功させた西條。 彼は、病院長からも一目置かれ、 将来を期待されている存在だった。 そこに心臓手術ではスペシャリストと言われる、 真木がドイツからやってくる。 心臓に病を抱えた少年の治療方針を巡り、 ふたりは激しく対立する。 患者を救うのは、 ミカエルか医師の手か。 柚月さんの作品は、 「ウツボカズラ~」しか読んだことがなく、 本作が二作目?だったのですが。 面白かったです。 ひとりひとりの命に差はないけれど、 でも未来で救える命の数を考えてしまったり、 わかっていても胸が苦しくなる場面も。 病院内の不穏な動きや、 権力争いのような空気、 主人公の生い立ち、 丁寧に描かれていました。 読了直後は、 疲れて放心状態になりました。笑 柚月さんの他の作品も読んでみたいと思います。
15投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログ柚月裕子『ミカエルの鼓動』文春文庫。 今度の柚月裕子の小説は医療ミステリーである。 柚月裕子にしては、珍しくかなり物足りなさを感じる小説だった。この小説の最大の山場である心臓に難病を持つ少年の手術の後で長々と登場人物の過去が語られたことで冗長的になったこと、その分『ミカエル』の問題はお座なりに描かれ、プロローグとラストの登山シーンは理解出来ないし、主人公の家庭問題も取って付けたようで雑音にしかならない。 手術支援ロボット『ミカエル』を使った心臓外科手術の第一人者である西條泰己は北海道の大学病院でもエースと目されていた。しかし、院長がドイツの病院から同じく心臓外科手術の天才医師である真木一義を招聘してきた。真木は西條の目の前で途轍もない速さと正確さで心臓外科手術を完遂してみせる。 焦りを感じる西條にフリーライターの黒沢が取材で近付き、『ミカエル』が何らかの問題を抱えていることを告げる。 そんな中、生まれつき心臓に難病を持つ12歳の少年が手術を受けるため大学病院に入院する。そして、少年の術式を巡り、西條と真木は対立することになる。西條の主張する『ミカエル』を用いた最先端医療か真木の主張する従来の術式による開胸手術か…… 本体価格910円 ★★★
73投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログ医療モノはあまり読まないけど、装画に惹かれて読んでみた。初めて柚月裕子さん。支援ロボットミカエルは天使か悪魔か、そして2人の天才医師の葛藤が激しく描かれていて、めちゃくちゃ面白かった。ちょっと長いけど中盤からは展開が気になって止まらなかった。医療用語は難しいけどさほど気にならなかったですね。医者と患者は平等である。
3投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログ主人公が好きになれない。読むのがしんどかった。 大きい病院のお医者さんはこんなことばっかり考えるようなヒマな人ばっかりじゃないと思いたい。
0投稿日: 2024.10.17
powered by ブクログ感想 犠牲の上に成り立つ進歩。だが許容してはいけない。医療には人の力が必要。一握りの天才が全てを解決するわけではない。だが英雄はいる。
8投稿日: 2024.10.11
powered by ブクログ【ぶつかり合う二人の医師の志。命を救えるのはどちらの正義か】手術支援ロボットを推進する心臓外科医とドイツ帰りの天才医師。少年の治療方針で二人は対立。命か医療の進歩か、正義はどちらに。
3投稿日: 2024.09.19
