
総合評価
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powered by ブクログ不遇のただ中にいた若き作家は謎めいた編集者の存在によって、自身の人生を変えていく。しかしその編集者との契約は、必ずしも素晴らしいものとは言い切れず……、ということで、〈忘れられた本の墓場〉シリーズの二作目です。忘れられた本の墓場の幻想的なイメージは、新たな視点から語られることで、さらなる奥行きが出てきていて、とても魅力的です。 時代は『風の影』から遡って、1910年代~1920年代が作品の舞台になっています。『風の影』の前日譚的な色合いも強い作品的で、結末にいたって、「そうか、こういうふうにダニエル(前回の主人公)は」と物語から物語へとバトンの渡されていく一方で、ダビッドの物語はまだ終わらないのだ、という強烈な意思を感じさせるラストが印象的でした。
0投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
風の影が面白かったのでこれもきっと面白いと思って積読にして寝かせてありました。 成り上がり、失恋。やっぱり面白い!! 下巻楽しみです!
0投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログ風の影に続くサフォン本第二弾。 今度の主人公は小説家マルティン。相変わらずぐいぐい読ませる本で、イサベッラとのやり取りも絶妙だ。続きが気になり一気に下巻へ。
0投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログ前作『風の影』の焼き直しのようなストーリー展開なんだけど、なんだかすごく引き込まれる キャラクターがすごく生き生きしてるんよね そして魔法のような、ファンタジーのような出来事が起きるんだけど、ちゃんと現実の理由が紐解かれていく下巻にわかるんでしょう 前作と同じ展開ですきっと まぁ読めてるのに面白い 不思議な世界線 裏をかいてくる可能性も考慮しつつ下巻や!
58投稿日: 2024.03.31
powered by ブクログ主人公の生い立ちが悲惨過ぎて感情移入してしまう。 イサベッラが奔放すぎて苦手。 わくわくの謎を解く下巻が楽しみです。
0投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログ「人がそのために生きたり死んだりするほどの物語をつくることに、きみは心をそそられませんか? そのために人を殺し、あるいは殺される、そのために犠牲になり、罰をうける、そのために魂をささげるほどの物語ですよ。きみの職業で、これほど大きな挑戦がありますか? フィクションを超越して、“啓示の書”になりうるだけの力をもった物語をつくるんですよ」 2020/5/20 まさに“悪魔の囁き”。しかも、この物語がダビッドの妄想に基づくものなのかが曖昧な所がまた不安を醸し出すのである。
0投稿日: 2023.09.14
powered by ブクログ1917年、バルセロナ。17歳のダビッドは、雑用係を務めていた新聞社から、短編を書くチャンスを与えられた。 一年後独立したダヴィッドは、旧市街の以前から不思議と心惹かれていた“塔の館”に住み、5年間偽名でシリーズを書き続けるという過酷な契約のノルマを果たすため、命をむしばみながら、執筆活動をつづけた。同時に、恩人である富豪のゴーストライターとしても活動し、結果、ゴーストライターとして書いた富豪の本はヒットしたが、ただ一冊、ダヴィッドの本名で書いた本は売れなかった。物心つく前に別れた母親にこっそり渡した本も捨てられてしまった。 絶望の中、ダヴィッドは心の拠り所である古書店“センペーレと息子書店”に向かった。「どうしても守りたい本があるなら、持っておいで」と子どもの頃に言われたからだ。「この本を守りたいんです」母親が捨てたごみ箱から拾ってきた自著本を見せてセンペーレに言うと、あるところに連れていかれた。 そこは“忘れられた本の墓場”。ダムの底に沈んだきり百年もたった古い教会堂のような建物。中に入り、暗い通路を通ると、巨大なドームを持ち、書棚が何千万冊の本で埋め尽くされた図書館だった。円蓋の頂に向かって登る螺旋階段を入り組んだトンネルが貫いている。元は中世都市の地下通路の下に隠されていた“忘れられた本の墓場”は、異端審問の時代に偏見にとらわれない知識人たちが、“禁書”を石棺の中に入れて隠したのが始まりらしく、何世紀分もの“行方知れずになった本”や“忘れられた本”“破壊されて、永遠に沈黙する運命を背負わされた本”などで埋まっている。ダヴィッドはその書棚の一か所に“守りたい”自著本“を差し入れた。 “忘れられた本の墓場”には約束がある。その一、この場所のことを誰にも教えないこと。その2、“忘れられた本の墓場”から一冊だけ本を選んで良い。その3、選んだ本を引き取ったら、一生大切に守ること。ダヴィッドは自分と同じイニシャルの著者によって書かれた一冊の革製本の古めかしい本を選んだ。 同じころ、ダヴィッドは謎の編集人から、一年間彼のために執筆する代わりに、高額の報酬と“望むもの”を与えるというオファーを受けた。羽を広げた天使のマークを付け、なぜか決してまばたきしない、不気味な男。彼のオファーを受けるとまず“脳腫瘍で余命1年”と宣告されていたダヴィッドの健康が不思議と快復し、巨額の報酬が前払いされた。 謎の編集人は何者なのか。”忘れられた本の墓場“から持ち帰った一冊の本と関係がありそうだ。そして、引き付けられるように住んだ”塔の館“とも。 ブクログを始める前に読んだ“風の影”という本が私の読んだミステリー史上(あまり読まないが)一番好きなミステリーだ。ブク友さんのレビューで、シリーズ化されていることを知り、2番目のこの本を読み始めた。 “忘れられた本の墓場”“センペーレと息子書店”というモチーフが同じ。同じ古本屋のセンペーレ親子が登場したと思ったが、「風の影」は「天使のゲーム」より30年くらい後の時代設定だったらしいので、この「天使のゲーム」に登場するセンペーレの息子は「風の影」では父親になっていたらしい。その他、謎の暗い男に付きまとわれるということ、出版社が火事になるということも同じだ。 今のところ、ミステリーというよりもファンタジーの要素がかなりあると思う。「人殺しの犯人は誰?」かを追うミステリーというよりも、歴史の犠牲になった誰かの暗い運命を解明していくようなミステリー。今のところ誰が犠牲者なのか、何を解明するのかもはっきり分からないが、100年くらい前のスペインの歴史的で廃れた町並みや光と影や、人々の栄光と影、それから何より古書店や“忘れられた本の墓場”で表されるように“文化遺産”としての図書が大切に守られていた姿が魅力の小説。 (下巻につづく)
56投稿日: 2023.03.10
powered by ブクログ20世紀初めのバルセロナの描写が素晴らしい。現存する通りや街の当時の様子を思い浮かべながら、ミステリーは進んでいく。欧州、歴史好きの自分には休日の読書として最適の一冊だ。
2投稿日: 2023.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作『風の影』と同様、飽きさせない物語が綴られていて一息で読んでしまった。今作は、幻想的な雰囲気が強めで、これもまた新鮮だった。下巻が楽しみ。
1投稿日: 2022.12.19
powered by ブクログ"忘れられた本の墓場"四部作の第二作目、深い味わいを堪能出来ます。 前作"風の影"から六年ぶりの"忘れられた本の墓場"シリーズ四部作の待望の二作目です。 前作が1940年代だったのに対し本作は更に時代を遡る事約四十年前の1900年頃、新聞社で働く小説家志望の青年に執筆の機会がめぐって来る、才能溢れた主人公の行く手に奇妙な編集者が現れ魅惑的なオファーに主人公は魂を掛けた作品にとりつかれる。 前作を凌ぐミステリーに身震いします。特に物語の後半から意外な展開に項を繰るのがもどかしく一気読み状態に陥りますが、前作と大きく異なるのは主人公が巻き起こす(巻き込まれる)殺人は幻想的で事件はまるで深い靄の中で物語が進行して行く様な感覚です。 また前作との繋がりでは、古書店の息子、本の墓場主人等数名が出て来ますがあっと驚くのは最後の最後で何十年もの時を越えて蘇る記憶の様に胸に響く現実が有ります。 前作を読んで無くても問題なく堪能出来ると思いますがやはり深い味わいを得るには一作目を読了してから本作を読まれる事を推薦します。 スペインでは既に2011年末に第三作目が上梓されており邦訳の出版が待ち遠しいです。
1投稿日: 2021.05.02
powered by ブクログどうにも今回の主人公は好きになれない。 「風の影」を超えたと帯にはあるが今のところの手応えは薄い。期待しすぎたのかもなぁ。 ここから巻き返してくれるか? ささ、次巻へ。
0投稿日: 2020.01.13
powered by ブクログ前作『風の影』の内容すっかり忘れたけれど、もっと正当物語だった気が。 いつ物語がはじまるんだろう、これはお話に入る前の現実導入部だろうと思っていたら、そのままずっと。 狙いがよくわからなかった。 壮大で複雑でゴシックな雰囲気が出したかったのなら、もう一歩。 あとがきによると前作・今作が“壮大なスケールのジグソーパズルの一部をなす”らしい。 うー、3作目が翻訳されるまえにまた内容忘れちゃいそう……。
0投稿日: 2018.11.14
powered by ブクログまず前作『風の影』のあらすじを覚えていない。魅力のある小説だった気はするのだが、なんかこうスッと入ってこなかった。本作もやっぱりそれに近いかな。 ちなみに『風の影』の断片的な記憶はこんな感じ。特に後半戦を覚えていない。 ・本の墓場みたいなところ。冒頭チラリとしか出てこない ・ナゾの作者が書いた本が出てくる ・ナゾの男につけられる ・友だちと血入りのソーセージを食べるシーン ・彼女と空き家でイチャイチャする 作中での時間経過の感覚とか、他人の書いた原稿を裏で書き直してしまう場面とか、ヒロイン(ではないのか。クリスティーナの方ね)の振る舞いとか、いろいろ微妙に納得しづらい。 夢と現がないまぜになっているあたりは読みどころではあるが、何となく読後感はスッキリしない。写真のネタも概ね予想通りだが、すっきり種明かしされる感じではない。無理にクリアに落とさなくてもよいのだろうが。次作につながるところもあるのかね。 グダグダ書いたが面白く読んだことは読んだ。納得できなかったぶん、次作も読むだろう。
0投稿日: 2018.11.05
powered by ブクログ時間がもったいない、読まなくても良かったと思った本は「千尋の闇」以来久しぶり。ダメな本ということではないが、ただ1つ、私には全然合わない。どちらも長い物語でプロットも良く出来ていて、そしてどちらも途中で止められないのがまた腹が立って、結果読後感最悪ということになってしまう不幸。出だしはそれでも良かったのだ、新聞社の小僧がチャンスをつかんで作家への道を…というのはディケンズっぽいし、怪しげな編集者とのやり取り部分も壮大でミステリアスで好き。でも、やはり誰にも感情移入できない物語というのは体験していて大変辛い。主人公がまず最低で理解不能だし、その思い人も思われ人のほうも薄っぺらい。あと細かいところで肌に合わないところ多数。残虐なシーン描写、翻訳文体の違和感、特にイサベッラの口調は鳥肌モノの気持ち悪さ、また巻頭のバルセロナの地図の必要性をまったく感じなかった、位置確認をしながら読む物語ではなかったと思うのですが。もしかしたら日本の書籍化の段階でいろいろマイナスが重なってしまったのかしら。
0投稿日: 2016.12.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作「風の影」に続いて【忘れられて本の墓場】が登場する第2弾。 今回も舞台はバルセロナ、年代は1917年から始まる。 主人公の少年の不幸な生い立ちから大人になって、執筆業に携わるようになるいきさつ、そこに現れたのが謎の編集者と曰くのある謎の館、ダビット(少年だった主人公)はいつしかその数々の謎に足を踏み入れてしまう・・・ 前回も書いたかもしれないけれど、バルセロナという街、街自体がミステリアスです。私の中でですけど。 一昔という年代の設定でもあるかもしれませんが、一言で言い表せないような・・・でも魅力的。 佐野元春の歌の中にも出てきましたがそのイメージとも重なります。
0投稿日: 2016.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『風の影』と同じシリーズで、「忘れられた本の墓場」が登場する本。読みだすと何故か止まらなくなる本です。 『天使のゲーム』は『風の影』とはまったく趣が違う。『天使のゲーム』を読んでいると、上巻から下巻の最初までは、全体を把握できていたつもりだったのに、突然、なんだかまったくわからなくなると言うことになる。 そして、最後まで読むと、さらに何が起きたのかがまったく不透明になると言う、普通のミステリー小説ではあり得ない感じ。このシリーズは第4弾まであるらしいので、その中で少し関わってくるのかな? スペインの街並みの話しや、スペイン人の人柄にも触れる事が出来るので、その辺りも楽しい本。 『風の影』に出てくるセンペーレと言う本屋さんが、こちらにも出てくるのだが、『風の影』の後かと思ってたら、前の年代だった。懐かしく感じる名前がちらほら出てくる。
0投稿日: 2016.02.03
powered by ブクログあぁもう、みんなにこの本買ってあげたい。 そのくらい素晴らしい! サフォン、すげえ、すげえよ!! 前作で物語の素晴らしさは折り紙つきだけど またとんでもない物語を紡いでくれました。 たしかに前作とは主人公も違って書き手側で 多少重くて、暗いお話かもしれん。 ある契約に基づいて物語を作っていくのだけど 誰のため、何のためか分かってくる後半は 暗い幻想に溺れながらも読む手は止まらない。 ただ、アシスタント役のイサベッラが素敵すぎ♪ 暗い主人公をパーフェクトに支えてくれます。 こんな人に出会えたら、一生離さないと思う。 ラストの手紙、最後の一行は 書く事を仕事にする人にとっては最高の言葉よね。 この一行で泣きました。今でも泣きます。 だけど、主人公の彼は生き続けるので もしかしてすごく悲しいお願いなのかも… 結局天使のゲームとは 誰とのゲームだったのか? 暗闇から逃れる代償はなんと大きいものか。 たまらないカタルシスでした。 風の影、天使のゲームと ほぼ完璧な物語を聞かせてくれるサフォン。 なのに、まだ4部作の半分なのです。 本国スペインでは3作目がすでに出てますが 日本語になるのは何年先だろうなぁ… 今世紀最高の4部作になりそうです。 すべての方に激しくオススメしますけど、 ただ一つ、お願いというか必須条件です。 前作、風の影を読んでてください! 本作を読み終わって、ふと風の影を開くと 1ページ目でもう感涙必至よーー
2投稿日: 2014.02.19
powered by ブクログ「この作家いいな」と思った、カルロス・ルイス・サフォンの「風の影」の続編。(時代は遡るので、前編?)「失われた本の墓場」や「センペーレと息子書店」が出てきてあぁと思ったのだけど、お気に入りだと思っていた「風の影」のストーリーを既に忘れてしまっている。自分の本棚調べたら、読了から2年経っていた。下巻に行く前に「風の影」を読み返してみようと思います。バルセロナなゴシックな感じが好きな作家です。
0投稿日: 2013.08.17
powered by ブクログ「風の影」と繋がっているストーリーが面白い。すこし複雑だったのでまたじっくりと読みたい作品。それにしても、ああ言えばこう言うイサベッラに振り回されるダビッド。二人の会話を読んでるとついつい笑いが込み上げてくる。
0投稿日: 2013.06.24
powered by ブクログ”本の墓場”シリーズ第2弾。 本の墓場とは今回は関わりが薄く、さらっと出てくるだけで、別の話となっている。 小説家が莫大な報酬で執筆を依頼され、仕事を進めるのだが、疑問をもち、謎を追いかけ解いていこうとする話。 ほとんど眠らず、食べず、書くことに憑かれた様子が書かれているところが伝わってくるものがあった。 ストーリーの内容に関しては少々わからないような腑に落ちないような部分があり、前作「風の影」のほうがおもしろかった。 第3弾、4弾に期待する。
0投稿日: 2013.05.14
powered by ブクログ風の影と一部繋がる感じで物語が進んで行く。 本をキーワードに繰り広げられる世界。 「書く事」により自分が救われ、「書く事」により未知の世界へ 引きづり込まれる。 誰も寄り付かない塔に住んだことが、偶然なのか必然なのか。 下巻の展開にも期待。
0投稿日: 2013.03.18
powered by ブクログ3月の7冊目。今年の40冊目。 本の墓場シリーズ第2作目。どうやら4部構成らしい。とりあえず上巻を読んだ感想を。前半部は「なんかこれってどうなの」みたいな感じで読んでいましたが、後半に入ると、どんどん物語に引き込まれていきました。「これだよ、サフォンさん!」って思いましたね。早く下巻が読まなければ。
0投稿日: 2013.03.07
powered by ブクログ「風の影」の作者による小説。「風の影」と同様に「忘れられた本の墓場」が大きな役割を果たしている。少年のビルドゥングスロマンであるのも「風の影」と同様。面白い。
0投稿日: 2013.02.20
powered by ブクログベストセラー「風の影」の続編。 「忘れられた本の墓場」という秘密の書庫があるという本好きには嬉しい話がまた出てくる物語。 主人公は違いますが、前作の親子も出てきます。 1917年、バルセロナに始まります。 ダビッド・マルティンは17歳。 父は本も読めない男で、戦後妻に逃げられ、不遇な暮らし。 息子が本を読むのを好まず、ダビッドは子供時代に「大いなる遺産」という本に魅せられますが、本屋に返しに行きます。 その本屋が「センペーレと息子書店」 新聞社の守衛をしていた父が死に、ダビッドはそこの使い走りに。 「産業の声」という新聞の穴埋めに、小説を書くチャンスを与えられます。 大金持ちの御曹司で作家でもあるペドロ・ビダルが何かを目をかけてくれ、推薦してくれたのです。 「バルセロナのミステリー」という妖婦と謎の男が活躍するシリーズでした。 後にペンネームであやしげな出版社と契約を結びます。酷使される仕事でしたが、夢中で大量の小説を書き続けます。 「塔の家」という何年も空き家だったいわくありげな館に憧れ、借り受けるまでになりました。 ビダルの運転手の娘で秘書となったクリスティーナに恋心を抱きますが、相手はいつも無表情でそっけない。 ところが28歳になった日、ビダルが本格的な文学作品を書こうとして何年も行き詰っていると、クリスティーナが心配して相談に来ます。 クリスティーナと会いたいがために、ビダルの没原稿に手を入れて清書するのを手伝うダビッド。 ダビッドには腫瘍が出来ていると宣告され、必死で心をこめた作品を書き上げますが黙殺されてしまい、ビダルの亜流とまで言われます。 皮肉にも、ビダルのために書いてやった作品のほうは、大評判に。 アンドレアス・コレッリという謎の人物が近づいてきて、1年かけて期待通りの作品を書き上げれば15万ドル払うという。 イサベッラという小説家志望の17歳の少女が訪れ、沈滞した館の空気を揺り動かします。 イサベッラとのやり取りが楽しい。 みずみずしい文章で陰影に富む内容。翻訳も素晴らしいです。 さて‥? 後半に期待!
5投稿日: 2013.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
訳者がいいのだと思うが、表現がとても思いつかないような比喩だったり情景描写だったりして、とても上手い。ストーリは前半少しイライラさせられるような暗く希望のないような展開で、読む方もどんよりした気分だったが、アシスタントのイサベッラが登場してから物語が色を持ち生き生きして、がぜん面白くなってきた。さて後半は?
0投稿日: 2013.02.05
powered by ブクログ忘れられた本の墓場シリーズ2作目。 新聞社の雑用係ダビットは短編を書く機会を得、後に作家として独立する。 ある日、謎の編集者から多額の報酬と望むものを与える代わりに1年間彼のために仕事をするよう依頼される。 * 前作『風の影』の方が好きだけれど、それでもやっぱり面白かった! 今作はちょっと理解しきれない部分が多い。宗教とか信仰のくだりはどうも苦手。 シリーズ3作目の邦訳出版が楽しみ。
0投稿日: 2013.01.17
powered by ブクログ「風の影」に続く第 2 部?。 物語の大きな流れ、うねりには、 大変ひきつけられる。 が、細部は結構ゆるい。 ビダルの「灰の館」なんて、 あれでいいのか? 忘れられた本の墓場も結構あっさり。 下巻を読み終えてどういう感想になるだろう。
0投稿日: 2013.01.17
powered by ブクログ上下巻。前作「風の影」が好きすぎて、続編にとりかかるのを躊躇していたが、読んだらこれもとても好きだ。前作より人は死ぬし、幻想的でゴシックで雰囲気はけっこう違うのだが、共通の登場人物や場所があって、本好きにはやっぱりたまらなくじーんときちゃう物語になっている。特に主人公と、師弟関係みたいになる女の子との関係が素敵だ。主人公の友人の隠された弱さが露呈するにつれ、主人公の孤高の強さが際立ち、ラストへとつながる怒涛の展開。あと何が好きかといえば、主人公の辛辣な皮肉。頭の回転が良い。ダヴィッドが唯一弱音を吐けるのが、イサベッラの前くらいというのも(「友達」ってそういう意味ね。「死が2人を分かつまで」友人てのはすごいよ?)孤独だよね。 あとニ作あるのか。スペイン語はできないので、はやく翻訳してほしい!
1投稿日: 2013.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「忘れられた本の墓場」シリーズ待望の第二弾。 サフォンの文章はなんて素敵なんだろう。 そして街の情景描写はバルセロナの虜になる。 まだ物語は半分だけれど、主人公を取り巻く編集長、古書店主がいい。あの場所も健在。
0投稿日: 2012.12.18
powered by ブクログ実に面白い。 悲惨な生い立ちから作家に成り上がった主人公。 しかし、行く手にはそれ以上の事が待ち構える。 その不幸を助けてくれたパトロンにも、なぜか不吉な風が舞う。 謎が謎を呼び、この先いったいどうなるのか。 まさに、サフォンワールド! きっと訳者がいい仕事してるんだろうなあ。 下巻が楽しみです。
1投稿日: 2012.10.19
powered by ブクログスペインの友達が、「風の影」よりおもしろいよ!といってて、それからもう4、5年?忘れたころに発売されててびっくり。電車の中でよんでると出勤時間があっとゆうまの寝れない本。よかったまだ下巻があるへへへ、って幸せになれる。バルセロナの綺麗で暗い雰囲気もまる。忘れられた本の墓場、いってみたい。
4投稿日: 2012.10.03
powered by ブクログ一九一七年十二月、バルセロナの新聞社で雑用係をしていた十七歳のダヴィッドは短編小説を書く機会を得た。作品は好評でシリーズ化され、一年後ダヴィッドは新興出版社と専属契約を結び独立。それを機に以前から気になっていた市中に異容を誇る「塔の館」に移り住み、執筆に励む。 新シリーズも好評だったが、契約に縛られ読者受けをねらった作品ばかり書き続けるダヴィッドに失望した恋人は別の男と結婚してしまう。失意のダヴィッドに謎の編集者からオファーがある。高額の報酬と望むものを与えるかわりに彼のために本を書けというのだ。 専属契約を理由に一度は断るダヴィッドだったが、契約を結んでいた出版社が放火され契約は無効に。事件を疑う刑事に追われる身になったダヴィッドは、「忘れられた本の墓場」で手に入れた『不滅の光』の著者にして「塔の館」の前の住人、ディエゴ・マルラスカについて調査を始める。ところが、彼の行く先々で人びとは謎の死を遂げるのだった。 『風の影』で世界的大ヒットを飛ばしたカルロス・ルイス・サフォンの「忘れられた本の墓場」シリーズ四部作の第二部。主人公が「呪われた都」と呼ぶバルセロナを舞台に、前半のゴシック・ロマン風幻想小説のタッチから後半のハードボイルド探偵小説ばりのアクションまで無理なく運ぶ筆の冴えは前作を軽々と越えたといっても過言ではない。 ゲーテの『ファウスト』や、ディケンズの『大いなる遺産』といった先行するテクストを下敷きに、この作家ならではのジャンルを横断した「読ませる小説」をめざす試みは見事に達成されている。周到に準備された伏線、夢の記述の多用、主人公である話者の昏倒や泥酔による語りの中断といった叙述上の工夫が凝らされ、作品の完成度を上げている。 戦争被害者であった父親の虐待を受けて育ち、その殺害現場に立ち会うといった主人公の生い立ちや、安心して住まう場所を持ち得なかった境遇から、ダヴィッドが精神的に追い詰められていく状況を的確に診断すれば、一見幻想小説風仕立てに見える筋立ての中に謎解きミステリとしても読める手がかりが残され、フェアな叙述になっている。エピローグは、伏線を生かしたファンタジー小説風の結末であるが、崩壊の危機にあった主人公の人格が十五年という歳月をかけて回復を果たしたことを示すものを読めば、その解釈はまた変わってくる。 クリスティの『誰がアクロイドを殺したか』以来、一人称の語り手の証言は一度括弧に入れて読まねばならなくなってしまったが、まずは、カタルーニャ・モデルニスモの奇矯な建築で彩られた異郷バルセロナを舞台にしたゴシック・ロマンの風味を堪能し、しかる後再読、三読して謎解きミステリの醍醐味を味わうのがお勧めだ。 前作『風の影』未読でも本作を堪能するに何の支障もないが、すでに『風の影』を読んだ読者には、エピローグは何よりのプレゼントになっている。そういう意味では、『風の影』を読んでから本作を読むほうが意外性が増すということだけ伝えておきたい。
3投稿日: 2012.10.02
powered by ブクログ前作より暗いタッチで始まる。主人公の生き方は報われるのか....。ヨーロッパの歴史が絡むのでちょっと読みづらい。
0投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログすごく気になるところで上巻が終わってしまいました。 主人公がいつまでたっても不幸なので、下巻で報われますように。
1投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログずっと住みたいとおもっていた塔の館。作家ダビット・マルティンは、その呪われた館に住むことになった。前作と同じく、過去と運命の様に重なっていく。前の持ち主とマルティンと。謎の編集者コレッリの依頼の意図は、何なのか?イサベッラが可愛くていいですね。一途な力強さがあります。下巻が楽しみ。
2投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログ「風の影」が良かったので、その第2弾ということで購入 「風の影」の冒頭にでてくるバルセロナの「忘れられた本の墓場」が本作にも登場する。訳者あとがきによると「忘れられた本の墓場」4部作の第2弾らしい。 本作は「風の影」より少し前の時代で1928~1930年頃の時代設定で、1926年に建築家ガウディが没し、1929年に世界恐慌が始まるという時代背景がある。 この本のエピローグに主人公に送られてきた女性の手紙の中に「ダニエル」という息子が出てくるが、これが「風の影」の冒頭にでてくる「センペーレ古書店」の息子「ダニエル」で、前作につながっている。 感想は下巻で
0投稿日: 2012.08.08
powered by ブクログ読み始めて数ページ目で涙が出そうになり、そのまま上下巻わーっと夢中で読んだ『風の影』。その続編が刊行!静かにコーフンしながらすばやく購入。続編というよりは、姉妹作品なので、『風の影』の細部を忘れていても、つながりはゆるやかなので違和感なく読めました。忘れられた本の墓場と、センペーレと息子書店を覚えていれば大丈夫。解説を読むと、四部作のうちの2作目だそうで、あと2作もこの世界が読めると思ったら幸せな気分になりました。3作目も既に本国スペインで発表済、早く訳してほしいです。バルセロナの旧市街を舞台に、詩的な雰囲気の状況描写とひねりのあるセリフを堪能しながら読み進んでいたのですが、後半は意外なほどに激しいアクションとバイオレンスの連続で驚かされました。最後の最後に出てきた、この本を『風の影』とつなぐエピソードが、まさに前作を読み始めて数ページで泣きそうになったあのエピソードだったので、そうだったのか!という驚きと感動もひときわ大きかったです。内容をザックリ説明したいと思うものの、いろんな要素があり過ぎてうまく書けません。親子の情愛、師弟愛、友情、恋愛、裏切り、陰謀、オカルト、サスペンス、バイオレンス、に満ち満ちた作品。帯の通り『風の影』を超えたのかどうかはともかく、何度も繰り返し読みたい作品です。満足して読了。『風の影』を再読したくなりましたが手元に残ってなくて今は無理。でも売れる本しか置いておけないっぽい昨今の書店事情のなか、『風の影』はだいたい置いてありいざとなればスグに手に入るから安心です。
4投稿日: 2012.08.02
powered by ブクログスペイン語原書の初版は100万部。現在、世界40カ国で累計700万部を売り上げた超話題作の邦訳。 前作『風の影』の面白さにびっくりしたが、今回もびっくり。期待を裏切らない。 下巻を読み終えたら、まじめにブクレポ書くつもり。 でもあまりに面白すぎて、書く気が起きないかもしれない。
0投稿日: 2012.08.01
powered by ブクログ衝撃の日本デビュー作「風の影」の続編とあれば読まないわけにはいきませんでしょう!ああ、はやく読みたい。
0投稿日: 2012.07.24
