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警視庁地下割烹
警視庁地下割烹
田中啓文/KADOKAWA
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総合評価

15件)
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    警視庁の地下に存在するという謎の割烹料理店。その正体とは? 書き下ろし 警視庁捜査一課に所属する花菱朝彦は、捜査で失敗を重ね、異動を命じられた。だが、異動先は朝彦の想像を遥かにこえた部署だった──「割烹課」という部署が警視庁の地下4階にあるというが……。

    2
    投稿日: 2025.11.22
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    ギャグというか、面白系ミステリーという感じなんだろうけど、主人公がちょっとバカすぎる気が……… 俺は刑事だ!という意気込みはあるくせに、ニュースは見てないとかヘラヘラと現場に入ってくるのとか、いやさすがに……という場面が多すぎた。 文体やネーミングセンスも独特で、本編よりもそっちが気になってしまい話に集中出来なかった。 昭和のオヤジギャグが好きな人は、楽しめる内容かも?

    0
    投稿日: 2025.09.15
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    ドジで天然で空気が読めない主人公。ここ一番のときにその特性を発揮するのですが、それまではハラハラでした。 警視庁の地下に割烹があるという設定があまりにも突飛なので、逆に安心して読むことができました。

    6
    投稿日: 2025.09.05
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    …なわけない話。 警視庁捜査一課に所属する主人公が捜査で失敗を重ね、異動を命じられたのは…「割烹課」という警視庁の地下4階にあり、どんでん返しの壁の向こうにある『警視兆(けいしちょう)』というう謎の割烹料理店が職場である。そして上司には『ささやき女将』と呼ばれる女性課長!荒唐無稽な話だが、まあまあ面白い。 設定は面白いと思うが、ストーリーはそれほどでも無かった。続編も出ているようだが、無理して読むほどでもないかな…

    8
    投稿日: 2025.08.20
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    刑事として飛ばされた移動先は警視庁の地下にある割烹料理店。その名も“割烹課” 設定が面白すぎて気になっていたら続編が刊行されると知って第1弾を読みました! 設定も昭和のかほりがするギャグも愛嬌すら感じるドジも全てが面白くて斜め上をいくセンスに脱帽です。

    3
    投稿日: 2025.06.28
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     警視庁捜査1課。刑事なら誰もが憧れる捜査の花形だ。念願叶ってその一員に加わった花菱朝彦だったが、生来のガサツさが災いしてか失敗続き。とうとう異動の憂き目に遭った。  依願退職も覚悟した花菱が受けた辞令は、刑事部割烹課勤務。初めて聞く部署名。フロアは存在さえ知らない地下4階。戸惑いつつもそこに向かった花菱が見たものは!?  図らずも料理人としての修業と刑事としての潜入捜査をすることになった花菱の活躍を描くドタバタ警察コメディ。           ◇  月曜朝7時半。警視庁本部庁舎6階の刑事部強行班フロアに入った花菱朝彦は、さっそく上司の大河から声をかけられた。  「ジョーズが呼んでる。行ってこい」  覚悟していたこととは言え、大河のため息混じりのことばに花菱は、重い足を引きずるように上手茂明管理官のデスクへ向かった。  上手管理官はマグカップに注いだこだわりのコーヒーをひと口飲み、 「さっき人事から報せがあったよ。君は異動になる」 と告げた。そして言いにくそうに 「普通は1週間後だが …… 、悪いが今日付けだ。向こうがそう望んでいてね」 と付け加えた。 「わかっております。なにもかも俺の不行き届きのせいですから」 そう花菱はしおらしく言って 「長いあいだありがとうございました。長年の夢だった刑事をこんな形で辞めることになるとは思ってもいませんでした」 と頭を下げた。  すると上手管理官は、 「いや君は辞めることはないんだ」 と意外なことを言った。そして戸惑う花菱に管理官が手渡した辞令。そこには、  巡査部長 花菱朝彦を  割烹課所属とする と書かれていた。 ( 第1話「フグに当たった男」) ※全3話。      * * * * *  警視庁。警察庁の直接管轄下に置かれ、首都の安全を守る警察組織であるということは誰もが知っている。だが、その本部庁舎地下4階に割烹があることは知られていない。  その謎めいた割烹は、割烹課という警視庁刑事部のれっきとしたいち部署で、運営するのはもちろん課員である警察官だ。  割烹の名は「警視兆」と言う。  というかなりユニークな設定で、もう興味津々で読み始めました。  序盤から笑ってしまいました。  まず、「警視兆」は、大阪の老舗割烹「失兆」(「吉兆」のモジリですね ) の流れを汲む本格的な割烹で、本庁刑事部の秘密組織だということです。  女将を務めるのは割烹課課長でもある森川春江という中年女性で、彼女の階級はなんと警視正!  相手や状況に応じて硬軟使い分けつつ柔軟に対応するやり手の女将のような森川課長。関西弁の柔らかい話し方も味があってグッドです。  板場を預かるのが花板の佐賀眠太郎以下男女合わせて7名で、そこに花菱が加わり8名になりました。  そして割烹の業務ですが、2本立てです。  1つ目は、割烹としての仕事です。  訪れるお客さんは警視庁の幹部以上で、情報交換や旧交を温めるなど様々な理由で割烹を利用します。仕事であれプライベートであれ、幹部たちにそんな場を飾るにふさわしい料理を提供するのが警視兆です。ただし、お代はきちんと請求しています。 ( 安くはないようです )  調理は花板をはじめとする一人前の料理人が担当。もちろん全員が刑事です。接客や洗い場を担当するのは板前修業中の刑事たち。花菱もその1人です。  2つ目は、刑事本来の仕事、事件の捜査です。ただし事件は、料理や飲食店が絡むもので、料理人のスキルを活かして潜入捜査も行います。  第1話で早速、花菱がフグ割烹に潜入。料理人の下働きとして働きながら、フグ毒による変死事件の真相解明にあたります。(個人的には、この第1話がいちばんおもしろかった)  さて、主人公の花菱朝彦についてです。  花形部署の捜査1課に配属されて日が浅いにも関わらず、つまらぬミスを重ねてしまうほど迂闊なところがある若手刑事です。  そんな花菱なのですが、実は優れた味覚のほか料理人としての基本も身につけているのです。なのに料理に対する拒否反応を見せるところがあります。  その理由は、父親との関係に端を発していて……。  という、何やら『美味しんぼ』っぽい要素もチラホラ。  3話構成ですが、割烹ミステリーとしての体裁を保っていたのは第1話だけで、あとは料理が絡むドタバタコメディーでした。  でも笑えるので、楽しみながら軽く読める作品です。

    58
    投稿日: 2025.06.26
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    続編が並んでいるのを見て、そういえば読んでいなかったなと思い購入。 田中啓文さんらしい、軽くて気軽に読めるミステリでした。 警視庁割烹課、割烹「警視兆」は船場の「失兆」の流れをくんでいて、課長は「ささやき女将」とネタ満載です。 続編も読もうと思うので★4

    1
    投稿日: 2025.06.20
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    警視庁の地下には料理屋がある。 その名も、「警視兆」。 そこの「従業員」は警官で、配属されたら、 まずは、料理人修行を課せられる。 (笑)(笑)(笑)の設定で、気楽に読めてしまえる。 主人公、朝彦のドジぶりはひどいなぁと思うが、 配属される理由づくりか。 料理をからませながら、きちんと事件に取り組む。 事件自体も派手ではない分、すんなりページを繰れる。 すでに、続編が出ているそうだ。 ユニークな設定にひかれて読んではみたが、 さて、続編を読もうか、どうしようか。

    1
    投稿日: 2025.06.18
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    さらっと何にも考えず読める本。 二つ目の事件で桜鯛が嫌いな理由が麻倉大は嘘でしょ⁉︎と思った。 登場人物の設定から事件までイマイチ深く入れなかった。

    0
    投稿日: 2025.06.01
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    信じられないようなドジをやらかし異動を命じられた、捜査一課の花菱。彼の異動先は、警視庁の地下深くにある割烹「警視兆」だった。そこで板前修業をしながら捜査もするという、ツッコミどころ満載の楽しい警察ミステリです。 有能なのか無能なのかまったくわからない花菱。そしてなんで割烹なのか。笑いのネタもたっぷり仕込まれていて、そりゃもうどこから突っ込んでいいのかわからない楽しさです。もちろんミステリとしてもしっかり読めるし、楽しめる一冊です。 お気に入りは「二軒のラーメン屋」。真相はシンプルだけれど案外と気づけなかった……そしてこのラーメン屋が無駄に(笑)美味しそうな描写で印象に残ってしまいました。

    0
    投稿日: 2024.12.15
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    ほーんと、田中啓文さんの設定のとんでもぶりには毎度楽しませてもらえる。 割烹警視兆って! その目的が潜入って!! 配置された坊やのニックネームがドジ坊w 登場人物の名前もユニーク。 でも、ささやき女将は、若い人には伝わらないのではw いやー、ドジ坊くん、刑事よりも料理人が向いてるよ。 あぁ、楽しかった。

    2
    投稿日: 2024.10.05
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    タイトルに惹かれて読んでみました。 朝彦の天然ぶりでしくじりを重ねて、割烹課に異動した。料理店の潜入が主ですが、少しふんわりとした書き方であり非常にライトに読めます。 朝彦の執念が光る部分もあり、次作があれば読みたいと感じる作品だった。

    6
    投稿日: 2024.10.03
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    警視庁捜査第一課の花菱は、しくじりを重ね、女将も 板前も警察官という割烹「警視兆」で板前修業を することに。日々修行を続けた花菱は、ある日フグ 料理店への潜入捜査を命じられるが…。書き下ろし 警察小説。

    2
    投稿日: 2024.09.30
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    田中啓文『警視庁地下割烹』角川文庫。 三話からなる書き下ろしの連作形式の短編警察小説。 食と警察捜査を組み合わせた小説と言えば、福澤徹三の『侠飯』シリーズが非常に面白いので、本作にも大いに期待をしていた。しかし、斬れ味が悪く、可もなく不可もなくといった感じであった。 主人公が食の知識を生かして不可解な事件を一刀両断に解決するという爽快感は感じられず、ユーモアも中途半端なことが原因だろう。 警視庁捜査一課に所属する花菱朝彦は捜査で失敗を重ね、異動を命じられる。異動先は警視庁の地下4階にあるという刑事部割烹課という謎の部署。朝彦は、割烹『警視兆』に所属し、板前修業をすることになる。割烹課を仕切るのは『ささやき女将』こと森川春江警視正だった。 板前修業を終え、調理師免許とふぐ取扱責任者免許を取得した朝彦は、様々な食の場で起きた事件の捜査を行う。 『第一話 フグに当たった男』、『第二話 桜田門で桜鯛』、『第三話 二軒のラーメン屋』を収録。 本体価格880円 ★★★

    57
    投稿日: 2024.09.29
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    はじめまして~の作家さん 本屋さんで目に入り、もうそのタイトルに心掴まれる!…(笑) だって大好きな警察ものにお料理ですもん… 警視庁捜査一課の花菱朝彦はとにかく「よく刑事になれたわね」…ってくらい、ドジで空気読めない天然さん… まぁそんなことだから失態を重ね、遂に異動を命じられる 異動先は、警視庁地下4階にある割烹『警視兆』 その存在は限られたごく一部のものしか知らず、なんとあの大阪船場の名店、料亭『失兆』の流れをくむのだ…(笑) もちろん割烹課で働くのは皆刑事部所属の警察官 ささやき女将も警察官… 謎の部署、割烹『警視兆』の正体とは…? …とまぁ、これまでにない設定! とにかく花菱朝彦のボケボケぶりと、周りのキャラクターが強烈だ! そして駄洒落というのか、親父ギャグというのか… にニヤニヤしながらも 途中、ちょっとクドイで… っと思ってしまったり… でもちゃんとミステリーでなんやかんや花菱朝彦が一役買って??事件解決…(笑) とにかくテンポよく、サクサク読めます これはシリーズ化するのかな?

    2
    投稿日: 2024.09.26