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名画に見る「悪」の系譜
名画に見る「悪」の系譜
中野京子/新潮社
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総合評価

10件)
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    テーマ別絵画の見方。写真もテレビもなかった時代の表現媒体としての絵画、と考えると見方も変わってくるのかなと思います。

    8
    投稿日: 2025.05.26
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    欧米文化を知る。人権のない時代背景を読み解くことができる。奴隷貿易で富を蓄えたイギリスが世界を席巻し、同時に貧富の格差を拡大させ、やむにやまれず命を売らざるを得ない人たちをリアルな絵で描いており想像力をかき立てられる。 供給される命を利用してさらにビジネスを拡大させる人たちによって動かされた歴史を想起した。 著者の豊富な知識に⭐️5

    0
    投稿日: 2025.05.18
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    現代人は動画を見慣れているから絵の中に 切り取られた瞬間の前後の状況を読み取る能力が 弱いとのこと。 確かに、この本の表紙に描かれた絵を見ても きれいな女性が仁王立ちしているな、という 感想しかなかったが。 夫(王様)と夫の愛人を手元の大きな斧で めった殺しにした直後の決めポーズとは 気づかなかった。 こんな感じで、絵を見るだけでは読み取れない 興味深い背景の解説がたくさん。 いつ読んでも中野さんの絵画解説はよい。

    31
    投稿日: 2025.03.26
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    猿を見慣れないヨーロッパでは、サルは暗黒大陸アフリカの邪悪な獣というイメージ。だからこそ人間とサルの祖先が共通というダーウィンの説にも猛然と反発した。猿を身近で親しみを感じるのは先進国では日本だけだと言う。

    0
    投稿日: 2025.02.22
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    [図書館] 読了:2025/1/23 あとがきにある通り珍しい作品が取り上げられている例が多い。 ノイシュヴァンシュタイン城のフレスコ壁画の聖ゲオルギウスとドラゴン ファイルズ『救貧院臨時宿泊所の入所希望者たち』 が印象に残った。やはり赤ちゃんを抱えた母親に感情移入してしまう…。

    0
    投稿日: 2025.01.23
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    あまり見たことのない絵画がたくさん 「悪」も様々、時代によっても変わるのだなと読みながら思う どれもなるほどと感心するところあり、特に風刺画が色々暗示されている面白みを感じた

    0
    投稿日: 2024.11.06
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    また新たな絵画との出会いがありました。本当に読んでて楽しい。ルーベンスのサムソンとデリラも確認しなが読みました。次はどんなテーマなんでしょうか?楽しみです。

    0
    投稿日: 2024.11.04
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    スタートは動物虐待 異形としてあらわれる悪 生殺与奪 目的の正当性 暴飲暴食 裏切り者 殺人教唆 見得を切る 虚栄 スリ 旅のリスク ハニートラップ 悪徳政治家 死への道連れ 悪夢 貧困 悪を踏む そもそも絶対悪の存在は証明できず 画面にあらわれるものー悪は厳然と存在するという信念 二元論ー善と悪の存在 善悪の境目・変容ー画家の力量

    0
    投稿日: 2024.10.09
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    【収録作品】 「スタートは動物虐待」 ウィリアム・ホガース 《残酷の四段階》 「異形としてあらわれる悪」 アンドレア・マンテーニャ 《美徳の園から悪徳を追放するミネルヴァ》/フランス・フロリス《反逆天使の墜落》 「生殺与奪」 アレクサンドル・カバネル 《死刑囚に毒を試すクレオパトラ》/ジャン=レオン・ジェローム 《古代ローマの奴隷市場》 「目的の正当性」 ヤコボ・ティントレット 《天の川の起源》/ジャン・ノクレ 《ルイ14世家族の神話的肖像画》 「エヴァ」 グリーン 《エヴァ、蛇、そして死(としてのアダム)》/ジャン・クーザン 《エヴァ・プリマ・パンドラ》 「暴飲暴食」 ヤーコブ・ヨルダーンス 《豆の王様》/ジャン=フランソワ・ド・トロワ 《牡蠣の昼食会》 「裏切り者」 ジャン=レオン・ジェローム 《シーザーの死》/ジョット・ディ・ボンドーネ 《ユダの接吻》 「殺人教唆」 ジョルジョ・ヴァザーリ 《クロノスに去勢されるウラノス》/パオロ・ヴェネローゼ 《バテシバの水浴》 「見得を切る」 ルニョー 《グラナダのムーア人王のもとでの裁判抜き処刑》/ジョン・メイラー・コリア《犯行後のクリュタイムネストラ》 「虚栄」 アントニオ・デ・ペレーダ 《騎士の夢》/ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《鏡の前の女》 「スリ」 ヒエロニムス・ボスの追随者 《奇術師》/ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 《女占い師》 「旅のリスク」 ゴヤ 《駅馬車襲撃》/ヴェロッキオ工房 《トビアスと天使》/レミントン 《森へのダッシュ》 「ハニートラップ」 レンブラント 《目を潰されるサムソン》/イサーク・イスラエルス 《マタ・ハリ》 「悪徳政治家」 ジョージ・グロス 《社会の柱》/ウィリアム・ホガース 《選挙》第四図 「死への道連れ」 ウジェーヌ・ドラクロワ 《サルダバールの死》/ピーテル・パウル・ルーベンス 《マリー・ド・メディシスのマルセイユ上陸、1600年11月3日》/ジャン=フランソワ・ミレー 《死神と樵》 「悪夢」 J・J・グランヴィル 《第一の夢:罪と贖罪》/ルイ・ジャンモ 「魂の詩」より《悪夢》/フェルディナント・ホドラー 《夜》 「貧困」 バルトロメ・エステバン・ムリーリョ 《ノミを取る少年》/ルーク・ファイルズ 《家もなく食べものもなく》《救貧院臨時宿泊所の入所希望者たち》 「悪を踏む」 カラヴァッジョ 《蛇を踏むマリアと幼子イエス》/グイド・レーニ 《サタンを倒す大天使ミカエル》/ノイシュバンシュタイン城外壁のフレスコ画 表紙にもなっているクリュタイムネストラの絵が目を引く。マタ・ハリの肖像画も魅力的。

    9
    投稿日: 2024.10.09
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    表紙の絵画の表情からすでに怖い。でも、表情だけでなく、その絵画が何を表しているのか、内面を見ることによって、さらに恐怖が増す。読んでいて、背筋が凍るようでした。実際に、こんなことがあったらと思うと…。 夏に読んだら、怪談替わりになりますよ!

    2
    投稿日: 2024.09.24