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クラシック音楽の大疑問  角川選書ビギナーズ
クラシック音楽の大疑問  角川選書ビギナーズ
岡田暁生/KADOKAWA
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総合評価

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    実に面白かった。クラシックファンの私にとってクラシック音楽は全てでありますが、改めて原点に帰って考え直せました。

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    投稿日: 2025.11.13
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    クラシック音楽についてのざっくばらんな意見、感想、考え。全体的にとてもシンプルな記述だ。 クラシック音楽というと一方では権威的、その反動で砕けすぎ…そういう傾向があったかもしれない。しかしシンプルに考えて楽しめば良い。それを感じさせる。あるいは聴いて楽しくなければ聴かなくても良い。 読了35分

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    投稿日: 2024.10.24
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     著者 岡田暁生氏は、音楽にはただ「よかったね」では終わらない知的な楽しみがあると言います。そして、こういうメタレベルの楽しさに目覚めれば、きっと一生退屈することはないだろうと確信していると言います。  ということで、若い世代の人たちにクラシック音楽の「手間のかかる面白さ」を知ってほしいと熱望し本書を著したそうです。  本書は、問と答えの形式で、クラシック音楽への疑問に答える本です。  最初の疑問は、  そもそも「音楽」って何なのでしょう? です。  しだいに、いくつもの疑問を通して、クラシック音楽の姿が見えてきます。  誰がその時代の音楽のパトロンだったかで読み解くと、 もともと西洋音楽の中心は宗教でパトロンが教会だったのが、ルネサンス以降に貴族も加わるようになり、バロックになる頃には中心は国王貴族に移る。そして、18世紀後半の古典派の時代には「市民」がパトロンになっていく。市民が聴くコンサートのための代表曲が交響曲で、楽譜の出版が進み、市民が演奏を楽しむようにもなってくる。その頃から、芸術家としての音楽家の生き方が変わってきて、音楽家の個性は百花繚乱になる。この時期がロマン派。  当然のことながら、世界史の流れが音楽史の流れに符合しているのが面白いです。小説家や詩人や画家もそうですが、音楽家も時代の流れに乗ったり乗りそびれたりしながら作品を残し、人生を送っているのをみるのは興味深いですね。  そのうえに、わたしたち現代人がいるんだなぁ、と思うと感慨深いものがあります。  だから、名作読書もクラシック音楽鑑賞もやめられません。  

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    投稿日: 2024.10.12