
総合評価
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powered by ブクログ「犯人は外狩詩子ただひとりである」という堂々たる読者への挑戦状から始まる意欲作。Amazonレビューにも憤慨コメが多数散見され(笑)、カベホンという前評判で読み進めたので結構楽しんだ。 2つの大きな仕掛けがありますが、1つ目は前例多数のよくある奴。2つ目も前例はありそうですが、効果的な使い方がされているとは思います。真相ではないオチの方はクライマックスに引っ張るまでもなく分かってしまいますよね。まあ「完全密室」は結構好き。ところで、毒殺とかって完全密室に定義されるのでは?
0投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログ読んでいると所々で違和感を覚える箇所があり、読み進めるとやっぱりそうだったんだと予想があたり、楽しく読ませてもらいました。
11投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
《あらすじ》 冒頭。読者への挑戦。「 犯人は外狩詩子」らしい。 主人公霞は誘拐された。二年前、富山県にある油夜島という、父親の実家に泊った際、一酸化炭素中毒で両親を失った。いとこの穂継家族に引き取られていた。いとこの穂継は霞のために油夜島にある雷龍楼という屋敷へ向かう。そこで、叔父栄一郎が経営する会社の不正となる書類を集めるつもりだった。ところが、栄一郎・妻詩子の息子康弘、叔母の上田香、続いて秘書小林が次々と殺害されていく。詩子が犯行を重ねているらしい。 そして結末。霞と誘拐犯が電話で聞いていた事件は、穂継と誘拐犯(推理小説家鯨井)の狂言だった。雷龍楼は雷による火災で焼け落ちていた。穂継・鯨井は、二年前の事件の真相を探るため、霞に事件を解かせようとしていた。しかし、実は霞が犯人だった。霞はエコーロケーションという能力の持ち主。コウモリのように視界を奪われても聴覚によって自由に動き回ることができる。そして、霞は穂継が好きだったので、穂継が好きだった叔母薊を殺害しようとしたのだった。両親は巻き込まれただけだった。 霞は誘拐されている家屋から逃げようとし、鯨井の相棒を殺害する。しかし、それが穂継だった。 《感想》 密室トリックものと思っていたら、実はトリックなんてなかった。全部小説家鯨井が不可能なまま作り上げた架空の事件だった。結局、二年前の事件の真相も蝙蝠のような能力によるもの、というのもなかなか不可能なのでエンターテイメントとして楽しむのが良い。
2投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ途中からあれ? と思っていたら、思った通りの結末に。あぁ、こんなことしなきゃよかったのに。なんてことだ。
0投稿日: 2025.06.12
powered by ブクログよくある推理ものだと思ったら良い感じの捻りがありました。 とは言えメインストーリーの真相(トリックについて)はもやもやする。そこはちゃんとあるといいのにね。 因果応報、誰も救われない。
0投稿日: 2025.05.17
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いよいよ ってなるまでが ちょーっと ダラダラで 何か雑で退屈 って思ったら そうか 急いで仕上げた ストーリーだからのね ってなる 途中で 何となく予想はつくものの 蝙蝠と鯨の話と舌打ちが 繋がって来るのは予想出来なかった 残念なバッドエンドだったけど ラストは止まらず一気に読み終えた
1投稿日: 2025.05.15
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はじめに犯人を読者に教えるタイプの新しい始まりで面白かった 胸糞というか、この後どうするんだろう、、、
0投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログうわ、なんだろう、かなりのイヤミスというか… ミステリという名前を借りた小説というべきか。 外狩家の屋敷「雷龍楼」で起きた密室殺人事件と、同時並行で起きる誘拐事件。誘拐された霞は密室殺人事件を解けるのか… 思っていたのとは全く違っていたけど、それはそれとして、設定になるほどって感じでした。
1投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログ密室殺人でもって読者への挑戦があったりとオーソドックスなミステリ・・・の変化球っぽい。開始早々に差し込まれる「読者への挑戦」。そこで犯人の名前も提示されて・・・いかにも本格を読み慣れた読者向けのひねりを感じられます。 で、まあ・・・・なかなかに感想の難しい作品ではあります。普段ミステリをそんなに読まない方からしたら「なんだこれ?」だろうし、読み慣れてる方はまあたまにはこういうのも・・くらいかなとも思うし。。本格にどっぷりつかった作家さんとか受けそうだなとか思ってしまった。自分は・・・・「傑作だ!」でも「くだらない」でもないかな。たまにはこういうのも悪くない、です。最後の後味はわるかったですけども。
0投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログ富山県の沖合に浮かぶ油夜島。この島にある外狩家の屋敷「雷龍楼」では2年前、密室で4人が命を落とす変死事件が起こった。事件で両親を失った中学生の外狩霞は、東京にいるいとこ・穂継の家へ身を寄せていたが、下校途中、何者かに誘拐される。霞に誘拐犯は、彼女を解放する条件となる「あるもの」を手に入れるため穂継が雷龍楼へ向かったと告げる。しかし穂継が到着した夜、殺人事件が発生。その状況は2年前と同じ密室状態で、穂継は殺人の疑いをかけられる。穂継が逮捕されると目的のものが手に入らないばかりか、警察に計画を知られてしまう。穂継の疑いを晴らしたければ協力しろ、と誘拐犯に迫られた霞は、「完全なる密室」の謎解きに挑む。う〜ん、期待値高すぎたかなぁ…
1投稿日: 2025.03.15
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まず読書への挑戦から始まったのは驚きこれもすごいトリックだった。密室のトリックも解けなかった。最後にもう一つ展開がびっくり返った。今までのはなに?という感じでおもしろかった
49投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログ穂積のいる雷龍楼で殺人事件。霞は誘拐監禁されながら推理。読者への挑戦で犯人は最初に明かされる。4章真実を話そう必見。仕掛があり真面目に考えてはだめ。
11投稿日: 2025.02.26
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屋敷の見取り図があるだけで何やらワクワクする。 確かにこれは完全なる密室だ。すっかり騙されて楽しく読みました。 しかし霞は元々サイコっ気とストーカー気質があってヤバい少女だなぁ
0投稿日: 2025.02.25
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初めはよくある館ものか…と思って読んでいたが、途中で全部なかったことと知り途端に不穏に。 また霞が目隠しされていることは読み返すと確かに、と思う。 話がどう転んでいくか分からない中、面白くてどんどん読み進められたが、ラストが哀しすぎる。
0投稿日: 2025.01.13
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物語の舞台や込み入った設定、どんでん返しの叙述トリック、登場人物の現実離れした歪んだ思考と自分にとっての好みの要素満載で星5つに相応しい作品だった。 その上で、やっぱり十角館の殺人にはなり切れないと感じてしまう。 霞を侮ったということに尽きるのだろうが、ちょっと穂継達の計画は杜撰過ぎる印象は否めない。 そのあたり、より説得力があれば、もっと重厚感が増したと思う。 叙述のネタばらしとして意識したであろうパンダの下りも、どうも狙い過ぎな感じがして、せっかくのカタルシスシーンがちょっとインパクトに欠けたような。 フェアといえばフェアなのだが、ちょっとヒントが多過ぎて丸わかりだったのもあるかも?? めちゃくちゃ好みだっただけに、細部でもっとこうならばというワガママが出てしまう(笑)
0投稿日: 2024.12.31
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ラストが驚愕だった! あれだけの殺人事件は真子が描いたプロットで、実際には殺人事件は起きていないことも、霞が犯人を滅多刺ししたのも、その犯人が穂継だったことも…。 なんともやるせないラストだった…。
3投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログミステリーを真面目に読んだことがあまりなかったので新鮮。トリックってこういうのも有りなんだ?!とびっくりした。
0投稿日: 2024.11.30
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バッドエンドだよ!! どうしてそうなった…… 設定とか、話は面白くて読んでいて楽しかったが最後の最後で嫌な終わり方の2つを両方されてしまった……。 なんでそうなるの…… 展開は良かったけど、最後は後味の悪さしか残らないので☆2
0投稿日: 2024.11.17
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【あらすじ】 富山県の沖合に浮かぶ油夜島。この島にある外狩家の屋敷「雷龍楼」では2年前、密室で4人が命を落とす変死事件が起こった。事件で両親を失った中学生の外狩霞は、東京にいるいとこ・穂継の家へ身を寄せていたが、下校途中、何者かに誘拐される。霞に誘拐犯は、彼女を解放する条件となる「あるもの」を手に入れるため穂継が雷龍楼へ向かったと告げる。しかし穂継が到着した夜、殺人事件が発生。その状況は2年前と同じ密室状態で、穂継は殺人の疑いをかけられる。穂継が逮捕されると目的のものが手に入らないばかりか、警察に計画を知られてしまう。穂継の疑いを晴らしたければ協力しろ、と誘拐犯に迫られた霞は、「完全なる密室」の謎解きに挑む。 【個人的な感想】 最後が衝撃的だった。 途中途中に感じていた違和感の正体が最後に明らかになるのは鳥肌がたった。 思ったよりも結末が残酷な話だった。
0投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ一風変わった斬新なミステリー! 最初の「読者への挑戦」が嘘偽りないことがラストに分かったときにニヤリ。
6投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ新名さんのミステリ! 途中からああ~いやだな~怖いな~と先に進む手が重たくなるところがやっぱり新名さんってかんじです。 ミステリを読んでいてもホラーでした。
0投稿日: 2024.11.11
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良かった!!賛否両論とか読み終わった人がキレてるとか聞いてどういうこと?って思ったけど、私は面白かったと思います。 途中で誘拐犯達の狙いは薄々分かりつつ、このまま霞が推理できなかったなら二年前の殺人事件の真相は闇の中だね…って終わらせるのか!?(それは確かにみんな怒るぞ)ってヒヤヒヤしたけども、そこもちゃんと解決されてて良かったです。虐待描写から舌打ち、トイレに一人で入った時の描写とかが伏線だったのかぁと気づかされた時はやられたなと思いました。 「悪魔みたいな子」って実の子に対して酷い親だなぁトリックは知らんけど動機にはなるなぁとぼんやり思ってたけど、二年前の事件の動機聞いたら親で一緒にいる時間が長いからこそ本質だったのかな…。「悪口言う相手減って良かったね」まではまぁ子どもの無邪気な残酷さということでギリ…だったけど…穂継への執着心もちょっと不穏ではあったけども… あと霞にとっての結末も、愛するもののために必死に獣物を打ち倒そうとした結果がアレっていうのは自分に置き換えるとめちゃくちゃ怖いんだけども、それってホラーの作家さんだからこそのオチなのかなとか(途中の詩子さんスレッジハンマー描写めちゃくちゃ怖かった)
0投稿日: 2024.09.29
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雷龍楼という館自体は表紙の絵もかっこよくて構造もわくわくして良い。早すぎる読者への挑戦も良い。好き。ここでどんな殺人が起きてどんなトリックが使われてどんな名探偵が解決するんだろうと期待してしまったからよくなかったね。楽しみ方が違った。古式ゆかしいミステリじゃなかった。もっと本格をこねくり回したやつだった。解ける密室は密室じゃないと言ってる以上しょうがないんだけどやっぱり密室はトリックで解くから面白いんじゃんって思っちゃう、解いてほしかったよ〜。霞の能力についてはちょっと分かりやすすぎる。 過去の事件の解決は面白かった。
0投稿日: 2024.09.27
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3.5/5 読了後の感想としては「方舟」になれなかった佳作という印象。 やろうとしていることは素晴らしいのだが、途中からこの人物とあの人物は一緒だなというのが、なんとなくわかったりとある人物の置かれている状況が想像できたり、伏線の張り方が少し雑な印象。 また、犯人の特異体質についても、もう少し見せ方を工夫すれば、いきなり感がなくなり、全体の整合性もとれたのではないかと感じる。 しかしながらプロット自体は素晴らしく、まるで歌野晶午のイヤミスに近い読後感はなかなか。 ほんと惜しい作品だと思います。
1投稿日: 2024.09.24
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初めての作家さんで、ワセダミステリクラブに所属していたという経歴から、どんなものをみせてもらえるのか期待して読みましたが、ミステリマニアらしいこじらせ方でした。
1投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ犯人当てミステリーを地で行った超力作! 様々な視点で描かれる、完全なる密室とは何か #雷龍楼の殺人 ■あらすじ 二年前に孤島の雷龍楼で殺人事件が起こった。事件で両親を失った外狩霞は東京で叔母一家といとこの穂継と暮らしていた。 ある日、霞は何者かに誘拐されてしまう。誘拐犯は解放するための条件として、穂継を雷龍楼に向かわせ、ある情報を入手するように告げられるのだ。その後穂継から誘拐犯に連絡が入る、なんと雷龍楼で新たな密室殺人事件が発生したらしく… ■きっと読みたくなるレビュー 力作ですね、犯人当てミステリーを地で行った作品。タイトルも装画もカッコイイ! いきなり読者への挑戦状が入ります。本来は終盤で入るべきはずのもの、どんな中身は読んでみてほしいのですが前代未聞でビックリ。倒叙ミステリーなのかな? と思いながら読み進めますが、犯人による犯行状況をなぞるような構成ではないんですよ。んー、どゆこと? そう、本作は大きく3つの視点で進行していきます。 外狩霞 :誘拐され、解放条件である穂継の情報入手を待つ 高森穂継:雷龍楼で情報入手を目指すも、連続密室殺人に巻き込まれる 鯨井真子:穂継の叔母でありミステリー作家、二年前の事件を穂継と共に追う それぞれの視点で様々なことが発生しながら事件のことが語られていくのですが、物語の中心としては穂継の視点。よくある孤島・館もの設定ではあるんですが、「完全なる密室」などミステリー論も差し込まれ、最後まで飽きることなく楽しめちゃいました。 事件では昔ながらの大家族イザコザも仕込まれて、人間関係にも深みがある。事件との繋がりも怪しいし、これはわくわくが止まらない。 またいくつか明らかに伏線だなと感じさせる情報があるんですが、結局この3つの視点がどういう構造か分からない。ひょっとしてこうじゃないのかなーとは思うのはあるんですが、動機や過去の背景との繋がりが見えてこず、イマイチ明確にならないんすよね。ムズイ… 読み進めること終盤、ついに枠組みが見えてくるんですが… なるほど、そういうことか。多くの情報が紐づいて、するすると真相が明らかになってくる。となると、あの人はこの人で、まさかこうなってるのでは… と思いながらラストを迎え、私はガクブルが止まりませんでした。 ■ぜっさん推しポイント よくミステリーは、限られたルールの中でしか楽しめない予定調和なゲーム的な読み物であるという批判があります。そこがいいんじゃないですか~、人生を楽しく時間を過ごすことが重要なんです。 どんな高尚な文学芸術であっても、受け手にとって光り輝くものが得られなければ、何の意味もないと思ってます。みんなでミステリーを楽しもうって姿勢の作品は大好きです、今後の作品にも期待しちゃいます!
87投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログ仕掛けというか構成がとても面白かった。中学生の霞が下校途中に誘拐され、解放の条件として従妹の穂継は雷龍桜がある孤島へ渡る。そして雷龍桜で事件が起きる。途中挟まれる推理小説家と穂継の会話が肝なのだろうとは思ったんだけど、最後まで分からなかった。そうかそうだったのか、といった感想。面白かった。
2投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ読みながら感じる多数の違和感、そうはならんやろ…というストーリー展開…様々な気持ち悪さや疑問が回収される結末は、うん、まぁそうなるよなぁ…という結果で、そこまでの驚きはなかったが、ミステリ上級者なら唸るようなミステリ的ギミックなんだろうなぁ。 密室殺人といいながら、仕掛けのある密室はつまり密室ではないのではないか?という問いに挑んだ意欲作であることは確か。 これを面白いと思うかつまらないと思うかは、ミステリに何を求めるかで変わってくるのだと思う。 自分としてはこれはこれであり、です。
1投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雷龍楼、印象は昭和初期の名家のお家騒動かなと。湖と海の違いはあれど犬神家の一族が真っ先に浮かびました。映像化されたら綺麗なんだろうな。ストーリーが進むごとに何かモヤモヤした感情を最後まで引っ張りました。 にいには策士策に溺れましたね。色男だから感情移入出来ませんでしたが。 アリアドネの声を読んでいたのか伏線バシバシ分かっちゃいました。でも面白かったですよ。
7投稿日: 2024.09.13
powered by ブクログ富山県沖合に浮かぶ油夜島に佇む雷龍楼。外狩(とがり)家の一族が先祖代々暮らす屋敷である。2年前に起きた事件のために延期された法要のために、集まった一族の面々。その中でも分家の高森穂継は、別の目的で雷龍楼を訪れていた。昨日の夕方、同居する従姉妹の霞が何者かに誘拐され、誘拐犯の要求は外狩家当主の重要書類を入手することだった。霞を救い出すために、穂継は犯人の指示通り書類を盗み出す事に奔走するが、やがて雷龍楼で次々と連続殺人が… 本格ミステリ好きにとっては垂涎の設定ともいえる、孤島のクローズドサークルにおけるフーダニットもの。冒頭20ページ目に早々と「読書への挑戦」が叩きつけられ、これから起こる連続殺人事件の犯人も明かされる。え?フーダニットじゃないの?と首を傾げながら読み進める中、次々と不可解な状況下で殺人事件が起きる。かたや本土では、誘拐犯と脱走を試みる霞のせめぎ合いがありつつ、2年前に雷龍楼で起きた事件の謎も絡み合う。やや複雑なプロット。 雷龍楼で起こる連続殺人劇があまりにも淡々と進み過ぎるし、視点が入れ替わる形式のため、“真相”には気付いてしまった。この手のオチは個人的に好みではない。 不可能に思える密室の謎は、特徴的な館の間取りを駆使した正攻法によるロジカルな謎解きを期待してただけに、残念。肩透かしをくらった気分。
15投稿日: 2024.09.12
powered by ブクログ申し訳ないけれど、正直に言ってこれはあまりにつまらなかった。 文章もまるでロボットが書いたのではないかと思えるほど生きていない文章であった。大きなお世話だろうがもう少し作家の言葉で書くべきかと。 登場人物も無駄に多いと感じた。
4投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ何とも言えない。 屋敷、密室、トリックと豪華な品揃え。 好きな人は好きだろう。 そもそも、好みの分野でないのに読んでしまった。
0投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ#読了 2024/8/30 雷龍楼の殺人/新名智 なんとなくこんな感じかなぁ、とは予想はついていたし後半もやっぱりそんな感じかなぁ、と。昔の殺人の犯人は意外かも。ただ兄(又は年上の男性)をにぃにとか変な呼び方する女は地雷しかおらん。
2投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ意外性のかたまりみたいなミステリー。大好きな「読者への挑戦」、フェアだけど、アンフェアだと叫びたい気分で読了。
10投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログ密室の結末が意外な方向に進みました。賛否両論な展開だと思います。違和感はありつつ、途中までとても読み応えがあったので、私は少し残念に感じました…。
1投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どうも読んでる途中で違和感があった。 穂継が目的を達成できねば、人質である霞は殺されてしまうという危機的状況の中、何故か穂継と誰か(正体不明の女性)は2年前の事件についての考察をしている。時系列がズレているというオチなのだろうか?しかし、叙述トリックはないと最初に書かれているし…等と思いながら読んでいたら、そう来たか。予想できなかった。 雷龍楼という少し変わった造りの屋敷で起こった殺人事件。事件が起きたときに犯人が隠れられるような場所はなく、関係者の中に加害者がいるという疑心暗鬼が募る。そんな状況で次の殺人が起きる。不可解だった最初の殺人に比べ、次の殺人は容疑者が絞られてきた…。 ここまでは緊張感を持って読んでいたのだが、なんとクライマックスは犯人が生き残っている者たちを殺しまくるというカオスに…。ここまで来ると緊張感というより恐怖感を覚えた。早く、逃げて穂継!としか思えない。 ただし、その恐怖感も裏切られることになった訳だが。 2年前の事件の犯人は明らかにサイコパス。ここまで酷い状況であれば、関係ない人を巻き込んでも何とも思わないかもしれないが、最も殺したかった人への動機が恐ろしい。 誰も幸せになれない結末だったが、私は面白く読めてしまった。
5投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ2年前に密室で4人が変死した事件から2年後に悲劇の舞台である雷龍楼で起こる連続殺人と少女の誘拐事件、そして主人公と小説家の推理パートという3つの場面が繰り広げられ、何度も「えっえっ、待って、どういうことだ?」という驚きと密室のトリックが最後まで分からず夢中で読み終えた。一風変わったミステリーが読みたい人にお勧め。
2投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログAmazonの紹介より 富山県の沖合に浮かぶ油夜島。この島にある外狩家の屋敷「雷龍楼」では2年前、密室で4人が命を落とす変死事件が起こった。事件で両親を失った中学生の外狩霞は、東京にいるいとこ・穂継の家へ身を寄せていたが、下校途中、何者かに誘拐される。霞に誘拐犯は、彼女を解放する条件となる「あるもの」を手に入れるため穂継が雷龍楼へ向かったと告げる。しかし穂継が到着した夜、殺人事件が発生。その状況は2年前と同じ密室状態で、穂継は殺人の疑いをかけられる。穂継が逮捕されると目的のものが手に入らないばかりか、警察に計画を知られてしまう。穂継の疑いを晴らしたければ協力しろ、と誘拐犯に迫られた霞は、「完全なる密室」の謎解きに挑む。 なんといっても目をひいたのが、「読者への挑戦」です。 冒頭、正確にはプロローグの後にまさか登場するという斬新な方法には驚きでした。しかも犯人と誰が殺されるのか?、被害者も提示するので、いったい何を楽しめばいいの?と思ってしまいました。 ただ、誘拐犯やどのようにして犯行したのか?といった過程は提示されていなかったので、そこを楽しめればいいのかなと思いながら、読んでみました。 ある程度、情報があるので、この人は後々殺されるんだという驚きはないのですが、それにしても恨まれる性格ではなく、むしろ優しい人達が殺されたことに残念感がありました。 展開としては意外と早いです。あっという間に連続殺人へと発展するので、犯人がいかにして犯行を行ったのか気になるばかりでした。 そればかりでなく、過去の変死事件とどう関係していくのかも気になりました。 同時進行として、一族の関係者の誘拐事件も発生します。解決するためには、事件の舞台となる「雷龍楼」にて「あるもの」を手に入れてこいということで、別の関係者が潜入します。 どう2つの物語が結んでいくのか?そして誘拐犯は誰なのか?そういった興味を持ちつつ、展開していくのですが・・・個人的にこれは無いなと思ってしまいました。 確かに新たなるミステリーで新鮮感はあるものの、今迄の楽しみを捨てちゃったかのような雑感がありました。 屋敷で起きた連続殺人の真相を知りたいのに、まさかの結末だったので、期待していた分、この方法はちょっと残念だなと思ってしまいました。 さらに誘拐事件の真実も、イヤミスだったので、なんとも言葉を失ってしまいました。誘拐に秘められた謎、そしてその真相にはそういうことだったんだということはわかったのですが、あまりにも悲劇的すぎる一面もあったので、全体的に微妙に感じてしまいました。
4投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログ2年前に起きた【雷龍楼】での変死事件。そしてまた同じ屋敷で次々と人が殺される。2年前に両親を亡くした中学生の霞(かすみ)も何者かに誘拐・監禁されて…。初めて読む作家さん。登場人物の多さと屋敷の見取り図を見ながらの読書は久し振りで少々身構える。どことなく違和感を覚えはしたが、途中まで素直に本格ミステリを楽しめた。徐々にこの作品の構成を知ることとなり驚愕することに。うわ~…なるほど~…そういうね〜…。これは想像してなかった展開だっただけに新鮮で面白かった。
1投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログ楽しめました。 最後のどんでん返しが驚き。 怪異のある話が多めな印象のある作家さんですが、これは完全にミステリーでした。
0投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログタイトルと表紙に惹かれたが内容も面白かった! ありがちな館、密室殺人かと思いきや・・・。 オチは悪く無かったが、多少無理のある設定がチラホラあるがトータルで見れば悪くは無かったが、もっと面白くなる余地はあったはず!?
11投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログ感想 古典的クローズドサークル。目新しくもあり展開はサプライズ満載。現実にあり得ない状況だからこそ興味が掻き立てられる。
0投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ設定がすごい密室殺人、すぐには行けない孤島、警察すぐには到着できない、病院にもすぐに行けないミステリーの定番を超えた最高傑作。監禁された所と殺人現場の孤島での同時進行の謎解きが面白い。ラストの意外な結末に驚愕してしまいました。
14投稿日: 2024.07.08
