
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
暗殺された大統領の替え玉を養成する「独裁者の学校」。 大臣たちは彼らを使い回して権力の座に居座ろうとするが、そこに思わぬ政変が起きる…。
0投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログ皮肉的な喜劇。上演されているところを想像しただけで笑えてしまう。インターネットやSNSが存在する現代バージョンへの翻案も考えられそう。
0投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログ『飛ぶ教室』も『エーミールと探偵たち』も読んだことないのに(たぶん)先にこれから読んじゃった。 独裁者が死んでも替え玉が立てられて、決まった人たちが裏で実権を握り続ける。クーデターが起こって独裁政権が倒れてもまた別の独裁者が立つ。 ドイツというからヒトラーを皮肉った話かと予想していたが、もっと普遍的な風刺劇であった。「つねに存在する時事問題というのもあるのだ」、なるほど。 総理大臣がコロコロ変わるだけの日本もたいして変わらない気もするね。 原題:DIE SCHULE DER DIKTATOREN
0投稿日: 2025.06.24
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図書館本 児童文学作家として著名なケストナーによる戯曲。初版は1956年のドイツ 「独裁者である大統領の髪や髭は、決して最近の歴史上の人物を連想させてはならない」とわざわざ注意書きがある通り、モデルは無論「察し…」だが読んでいる間はあまり感じなかった。 世界は独裁者に事欠かない。残念ながら現代でもふさわしいモデルが何人もいるからだろうか。 タイトルの独裁者の学校とは影武者養成機関。実は独裁者本人はとっくに暗殺されており、真の権力者である大臣ら数人が大統領の死を隠し、替え玉達を使って国を支配している。そんな中、思わぬ政変が〜というあらすじ。 影武者・録音・ラジオ放送などを駆使すれば、あら不思議。死者は生者に、生者は死者に。 なんか現実でもあり得そうだ。 これはぜひとも舞台で見たいやつ…だがラストは(-_-) 戦中派の作家は甘くない。 最後のセリフ「なぜだ?」は私も言いたい。 なぜだ?
0投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログケストナーが戦後(1952)に書いた戯曲。独裁者がすでに亡くなり、影武者たちが交代交代で代役を務めるというブラックユーモアあふれる作品。 まず、独裁者が議会の推薦の元、終身職に就くってどこのロシアよ、と勘繰りたくなってしまうが、結局今も昔もやっていることは変わらないということ。またその演説も最近ロシアでよく聞いたなぁという保護の名のもとの侵略正当化と何でもかんでも外国のスパイに仕立てるというこれも最近よく耳にするフレーズ。 その後状況は二転三転するが、結局あまり変わらないのが世の常という落ちもまた現実でもよくある話。同じことを繰り返して人間飽きないのか。 独裁者やって飽きたら交代する/交代させられるシステムという小話があったが、変革しているつもりのマンネリを人は尊ぶということか。
1投稿日: 2024.04.24
