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極夜の灰
極夜の灰
サイモン・モックラー、冨田ひろみ/東京創元社
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総合評価

53件)
3.9
16
18
11
4
1
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    前半は進展無いものの中だるみすることなく後半の二転三転する展開に上手く繋げている。いろんな伏線が自然に回収できており読んでいても無理矢理感は無く記憶に残るストーリーは良かった。

    0
    投稿日: 2025.11.10
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    途中でなんとなく推理ができてしまっても尚、ちゃんと最後まで面白い最高のミステリー。 展開も読後感も良い。 読んでいる間とっても寒いが、これは真冬に読むのがおすすめ。 年末年始にこたつで一気読みしたい本。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    わあ、面白かったよ。久々にページをめくる手が止まらなかった。北極圏のアメリカ基地で火災が発生、2人が亡くなり、1人は重度の火傷を負ってしまう。一体、基地で何があったのか、精神科医のジャックが、生き残った1人と向かい合い、話を聞こうとするが・・・。 1967年暮れ〜1968年2月まで、時系列に淡々とストーリーが紡ぎ出されていく。太陽が顔を出さない、凍り付く暗闇の世界。そこに3人が取り残された。想像するだけで頭がおかしくなりそう。 途中、ジャックがミスリードされている?やばいかもと心配になったが、どんでん返しが繰り返し起こり、一気にラストまで読んでしまった。ネタバレになりそうで、あまり書けないが、最後はちょっと駆け足だったかな。もっと犯人の断末魔みたいなものが欲しかった。とはいえ、久々に続き物ではないミステリは読んでいて楽しかった。

    5
    投稿日: 2025.11.05
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    非常にテンポの良い話の進み方で読みやすい。 どんどん先が気になるので読んでいて飽きず、ラストの終わり方も心地よい。 主要な登場人物が少なく(事件の当事者は3人のみ)、すでに起こった事件に対して解明していく話なので、風呂敷が広がりすぎず、わかりやすかった。

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    中盤までは、硬派で地味なお話だと思った。私が尊敬する人がお勧めした作品でなかったら、読むのをやめてしまっていたかも知れない。 中盤以降は最高にエンターテイメントじゃあねぇか! と興奮して叫びだしたくなるくらいにエンターテイメントしていやがった。全部伏線だった。読み進めるほど加速度的に面白くなるタイプのスタンドだった。 主人公が賢くて勇敢で、常に悲しみを抱えていて煙草が似合って最高なんだ。実写化の際はマッツ・ミケルセンでお願いいたす。

    7
    投稿日: 2025.09.15
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    クソおもろしろかった 読みやすいねんけど、割と硬めのミステリーではあった 鬼寒い極地で極秘で行われてた実験基地にて爆発、実験リーダー含む二名犠牲&一名辛うじて生き延び、どんなことだいということでCIAが心理学者を調査協力に投下 から始まる物語 6割あたりの所で一気に加速 ほくそ笑みながら、爆速で読了 メンタリストというドラマ思い出した。アレを本で体験したらこんな感じなのかなと、いやこっちが個人的には勝った。 なんかある程度先は読めたりもするけど、それを全然超えてくる。後最後ちゃんと丸い感じで終わったのも、個人的にイヤミスよりめでたしが好きやから、嬉しかった。 もしかしたらこの作者が前はずっと子供向けに本を描いてたから?知らないけど、全然シリーズ化にしてほしい。心理学者たまんねえ でも巻尾コメントでどうやら今はフランスを舞台にした別のミステリーを練っているらしい。絶対に読む。 ※ちょっと思う事 邦題『極夜の灰』は作中前半に出てくるしイケてるけど、どちらかというと後半のアイヌの下で出てくる夜は眠らないみたいなのをそのまま使ったほうが良かったのでは?と思った。英題の直訳でもあるし。その裏にあった事情知らんけど、なんでなんですか?

    2
    投稿日: 2025.09.10
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    見つかった2人の遺体 そして、側にいた記憶喪失の男 面白かった!!! ミステリー小説でありながらも、怒涛の展開で繰り広げられる物語に目が離せません。 テンポ感も良く、読んでいる人たちを惹き込む力があると感じました。 起承転結、全てがしっかりしていると思います。

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    小島監督のコメント帯に釣られて読みましたが、なるほどこれは面白い。 2つの死体の損壊具合の差、輸血の拒絶反応、被害者が恋人に会いたがらない理由など、いろんなことがつながっていくのが面白くて、どんどん読み進められました! ミステリー好きのみなさん、ぜひ!!

    2
    投稿日: 2025.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本格ミステリ・ベスト2025年第9位。 火事で顔がわからなく、記憶喪失とくると、どうしても「シンデレラの罠」を想起してしまい、真相がその域を出なかったのでちょっと残念。前半は心理的な静のミステリ、後半は動のミステリとなったのは想定外。 ハッピーエンドなのはよかった。

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    とても読みやすく、分かりやすい内容でした。グリーンランドでの生活に関する描写があり、興味深かったです。

    0
    投稿日: 2025.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4.6くらい。 面白かった。 ミステリー小説でスリラー寄りだったが、ちゃんとミステリーはしてた。ミステリーファンなら気付く違和感があり、そこにニヤリとする楽しさがあって良かった。 最初のコナーの正体については、演劇部在籍だった事実から、これは演じてる可能性があるなたとなるし、輸血がうまくいかなかったのは、現場の医者気付けよだし、病室に出入り出来ちゃうのもセキュリティどうなってるんだ、という突っ込みはあるが、年代のせいもあるし、スパイが暗躍している設定なので、まあ誤魔化されてあげようという気持ち。面白かったし。 本当のコナーが生きている設定だったのも良かった。主人公のジャックがあちこち聞きに言った末に、問題の基地まで自分で行く構図が良い。現場主義だ。 あと、WW2中に従軍し火炎放射器を扱っていたジャックが火災の謎を追い、時には故意に火を付けて人助けをしたり、また人を殺したりという重なり具合も良い。妻の死についても、内省を深めて最後は若いカップルを救うことで自身もそこから解放される流れで良かった。 小説の文章も読みやすかった。場面転換もされるので、飽きが来ないし会話も読みやすい。 面白かった。

    3
    投稿日: 2025.06.11
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    面白かった!! ヒントがいくつもあり、納得感のあるドンデン返し。 じみーなおじさんだけど、優しさと洞察力が高く、読んでいて応援したくなる主人公。 よかったですね!

    2
    投稿日: 2025.06.03
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    新潟旅行の読み鉄。 1960年代を舞台にしたミステリー。 解決したかに見えたその先に・・・ なかなかに読み応えがありました。 後から考えると、主人公が精神科医という設定にもバイアスがかかり・・・なるほどとうなされたり、冷静に考えるとそれはないだろうと思ったり、なかなかに翻弄されました。 新作がでたら、早い翻訳を望みます!

    10
    投稿日: 2025.05.31
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    小島秀夫監督のヒデミスに選出されていたため購入。 前半はミステリーだったが、後半に差し掛かるタイミングで種明かしを行なって冒険小説っぽい雰囲気にシフトしていくのは面白かった。 特に読みにくさや翻訳の違和感もなく読破できた。

    5
    投稿日: 2025.05.19
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    極夜の灰 読了 2025.05.18 友人のおすすめ。小島秀夫推薦の帯を見て購入。 そもそも私は純文などが好きで、海外ものやサスペンスやミステリ作品は好みではないことを明記しておく。 私はあんまり好きじゃなかった。理解しきれないところなどがあって没入できなかった。 序盤の方ですでに、物語の中での時間の進みが遅いなぁと感じた。(知人にテスカトリポカを貸しているところなのでつい比較してしまった) これは私の理解力の問題だと思うが、基地での描写がいまいち想像できなかった。ものすごくでかいんだろうが、規模感が掴めない。『ザリガニの鳴くところ』や『方舟』みたいに冒頭に図解があればわかりやすかっただろうなぁと思った。 【以下、ネタバレを含みます】 話が二転三転するのでこんがらがってしまっているが、生き残ったやつと無線を送っていたやつが誰かは理解している。けど敵にあたる連中の繋がりがよく分からなかった。 一部アーサーの雇った探偵がやったこと、ほとんどはソ連のお仲間がやったことだと思うが、このあたりを記載してくれていたら読後のスッキリ感が増したのかなぁと思う。 ジャックは精神科医なのにそれを活かした表現があんまりなかったような気がする。しっかり騙されてるしやや遅れて気づくし。 あと基地の構造もそうだけど、ジャックが放火したあたりの戦闘描写がわかりにくかった。すみません…理解が及ばず…。 スティグリッツの行動にも疑問が残る。 薬飲ませて人間観察するの楽しいかもしれないけど、それでヘンリーに怪しまれて素性バレて、殺して…ってそれはソ連側の作戦に含まれてたの? 不慮の事故では説明のつかない火災になったのは隠蔽に失敗しただけ?雪山にそのまま放置しときゃ帰れなくなって凍死したのか〜で済みそうなのに。スティグリッツを匿うために病院内にも仲間を配備して、逃走させてさらに一人攫って…大変なこったねぇ…。 そもそも殺しも作戦のうちなら、3人だけを基地に残した状況も作ったもの?作戦外のことならスティグリッツめっちゃ駄目じゃん!!なんでこんなやつを匿うんだよ!! 終盤にコナーが生きてるかも!と基地に向かうシーンでも、これ多分生きてるんやろなぁ…とか。生きとるからにはハッピーエンドなんやろなぁ…とか。察してしまってちょっとしらけた気持ちだった。どんでん返した後がちょっと長すぎるし、個人的にはもっとほの暗い重たい質感で終わらせたほうが好きだな。そのほうが極夜の厳しさが際立ったんじゃないかなぁと思う。 スティグリッツのその後どうなるんですかね。 予想外れたところ。火災が起こっている発電室のドアを急に開けたのでバックドラフトが起こり、ドアのそばにいた方の死体が激しく燃えたんだと思っていた。これは全然外れていたし、そもそも炎上中の発電室のドアを開けた事実がなかった(よね?)。 予想が当たったところ。コナーが「飛行機を待つ間スティグリッツとチェスをした(P298)」と語るシーンでコナーとスティグリッツの入れ替わりに気づいた。コナーの顔を知ってるやつは病院にはいないし、クリッシーには会いたがらないし、スティグリッツは頭のキレるやつだし、演劇をやっていたし。チェスの矛盾で確信した。 でも片方の死体が犬なのはよくわかんなかったな。検死にまわす前に事前に歯くらい見ておうよ…と思った。あと犬もヘンリーも凍らされてたんだよな。焼け方の差のくだりは…? 読み返したり振り返ってみて分かるところがあるといいな。

    1
    投稿日: 2025.05.18
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    100ページ進んだくらいで面白くなってきた。真相はなんとなく予想できてしまうけど、それでも十分に楽しめた。真相が分かってその後の展開にはびっくり。 翻訳されてる本だけど、あまり違和感はなく読みやすい方だとは思う。

    16
    投稿日: 2025.05.16
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    目まぐるしい展開で、どんなジャンルの作品なのか最後まで予想ができずハラハラと楽しく読めた。意外と硬派な謎解きミステリー。日本語訳が秀逸で、外国小説なのを意識させず、とても読みやすかった。

    1
    投稿日: 2025.05.10
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    若い頃からサスペンス中心に読んできたけれど、ここんとこアメリカ、イギリス、フランスのサスペンスがこけおどしまがいが多く、帯の文句につられて読むと散々な事が続いて居た・・でこれは久しぶり。 実際にあったと言われる米軍の【秘密裡プロジェクト】の基地で仲間割れ?とも思える悲惨な事件が起きた。 時は1967年・・鉄のカーテン、米露の深刻な対立、特に社会主義と資本主義の対立が明らかだった。 和暦で昭和42年というとリアルにその感覚を掴める∼情報伝達は原始時代、スマホもネットも。。 その中で事件捜査に係ることを依頼された主人公ジャック。 作中、過去の履歴がちらちら顔を出し、事件展開の種かしとなって行く。 行動力にエネルギーを感じ、専門職としての分析以上に感性が面白い。CIA上司とその部下との会話にも味がある。 実は見つかった死体の状態と生き残った男を頭で描いて筋はピンと来たんだけど(笑)

    2
    投稿日: 2025.05.04
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    最初のうちはゆったりとしたテンポで話が進むが、徐々に加速していく感じ。なかなか凝ったストーリーで一気に読んでしまった。

    2
    投稿日: 2025.05.03
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    "写真のやっかいなところは、すべてを語っているようでいて何も語っていないことだと、ジャックは思った。 見ることができるのは一瞬であって、そのなかにすべてが見えることはある。だがその一瞬が、それ以外のすべての瞬間とどれだけぴったり合うかはわからない。ほんの一瞬の姿見だけで、誰かのひととなりをわかった気になるのは危険だった。" 精神科医のジャック・ミラーは、グリーンランドのある極秘施設で起きた火災事件の生存者から話を聞き、火災原因の調査をするようCIAから依頼された。生存者コナー・マーフィーは相貌が判別できないほど重度の火傷を負っており、事件当時何が起きたのか全く覚えていないという。調査を進めるほど謎は深まり、ジャックの身にも危険が及ぶ。手掛かりとなるふたつの損傷が異なる遺体は何を示しているのか… サスペンスを読む時はまず語り手を疑え、というのは基本中の基本。事実と明言して書かれていること以外は、基本的に疑う。今と昔で状態が変化したとされるものも同じものとは限らない。なによりキャラクターたちが持つ偏見が最も答えを曇らせる。 そんな感じで、いろいろ疑っていけば割と結果がわかりやすい作品だった。

    0
    投稿日: 2025.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一個ずつ謎が解決していく時の驚き、どんでん返し。 経験上、精神的な病気の話のところは少しトラウマになりそうになった。 ボリュームあるので読むの時間かかったけど面白かった。 ミステリーものもいいなと思った。 終わり方はなんかオシャレな感じだったけど 結局最後スティグリッツはどうなったのか気になる

    1
    投稿日: 2025.04.05
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    面白かったが、個人的にはもう一歩。 1967年、北極圏にある基地の中で火災が起き、隊員2名が死亡。 一方は人間の形を残しているが、一方は灰と骨と歯の塊だった。 その火災の唯一の生存者であるコナーは顔と両手に火傷を負い、記憶を失っていた。 主人公である精神科医のジャックは、コナーとの対話により真相を究明しようとする。 焼死体が2体出てくるのでよくある焼死体トリックかと思ったが、物語は二転三転し謎が深まっていく。 一般的なトリックではなかったが、少し突っ込みどころはある。 物語の進め方だったり、謎を少しづつ解いていくごとに明らかになる伏線回収だったりと、ミステリーの醍醐味を味わうことのできる内容なのだが、個人的に場面転換が細かく話が途切れ途切れになっている感覚があり、短編を読んでいるような気分になってしまった。 結果、読み進めるスピードが上がらないまま終わってしまった。 ただ、読後のすっきりとした爽快感があり、結末は好きである。

    10
    投稿日: 2025.03.27
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    小島秀夫監督が絶賛していたどんでん返しミステリー。北極圏の米陸軍極秘基地で起きた火災で二つの遺体が見つかり、一人が奇跡的に生き残るという非常にインパクトのある設定から始まり、前半は夢中になって読み進めた。ただ、期待が大きすぎたせいかどんでん返しの内容にそこまで大きな驚きを感じることができなかった。さらに、後半に行くほどどんでん返しに至るまでの話の流れが冗長になり、最後の100ページくらいは失速してしまった。これは以前読んだ「身代わりの女」(海外作品)でも感じたことなので、海外作品特有の構成なのか、それとも選んだ作品のせいなのか... 評価としては最初のどんでん返しまでは星4でそのあとが星3という印象でした。 ~小島秀夫さんの帯を読み直して~ 改めて帯を読み直して気づいたが、前半はミステリー、後半は冒険小説という構成になっている(という小島秀夫さんの意見)。そう思って読むと後半部分にミステリー要素を求めてしまった自分の読み方が悪かったのかもしれない。

    9
    投稿日: 2025.03.26
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    閉じられず2日で読み終わり。時代設定もよく、事件の展開もテンポ良くてのめり込めました。グリーンランド、あまりに過酷な環境で、このようなところで生活する方の体力と精神力が想像つきません。サスペンススリラーというジャンルなんですかね。これからも読みたいです。

    5
    投稿日: 2025.03.14
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    北極圏にある秘密基地での火災事件という、設定が特殊な状況で、まず興味がぐっとわいた。 判明する事実のテンポもよく、飽きさせない。 最後までスリリングで、とても楽しく読んだ。 あんまり想像力が豊かな人だと、うっとなるかもね。 この作家の新しい小説が出たら、ぜひ読んでみたい。

    1
    投稿日: 2025.03.10
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    最高のサスペンススリラー。頭キレッキレのサイコパス殺人鬼。北極の軍事基地で起きた火災により2人が死亡、1人が重傷。不可解な点の多いこの火災の謎を暴けるか!主人公は精神科医ジャック。生き残った1人への聞き取り、軍関係者や有識者への聞き取りにより、全体像を掴めていくが、事態は一変!!驚きの展開が何個も!!起・承承・転転転・結くらいに盛りだくさんで面白かった。

    2
    投稿日: 2025.02.27
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    50年以上も前、冷戦下。 まだ携帯電話もインターネットも 防犯カメラも普及していないような時代。 事件そのものも単純で 要のトリックもありふれたもののはずなのに いや、だからこそ 自分で勝手に結末をつくり上げてしまい そのとおりに易々と導かれ 惑わされ、騙されてしまったのかもしれない。 謎はとても深く、二転三転し 最後の最後に真実を突きつけられたときは まさか!と声が出てしまった。 「ひとがそれを真実だと信じたくなるのは 自分でそれを 暴いたかのような気持ちになるからだ」 とあったけれど 本当に、まさに、それ。

    5
    投稿日: 2025.02.22
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    このミスでランクインしており、またジャケットもかっこいいので購入。 極寒の世界だが、描写を読んでいるとまた寒さがこたえる。。。 問題解決かーという段階でまたページがけっこう残っていたが、そう来たかー

    4
    投稿日: 2025.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サイモン・モックラーの日本初邦訳。 大人向けの小説はこれが初めてとのこと。 北極圏の米軍基地で火災が発生し、2体の焼死体と大火傷を負った隊員が発見される。精神科医のジャックは、CIAの友人から大火傷を負った隊員から状況を確認して欲しいと頼まれ。。。 手堅くコツコツと進む中盤までと、終盤のツイスト加減が非常に良くできている。中盤までの展開は非常に地味ながらも、出てくる人物が全員怪しく、また誰もが嘘をついていそうで、全く安心できない。そこからの終盤に向けた畳み掛けは見事で、結構予想外のところに着地する。 シリーズ化はしないと思うけど、他の作品も気になる作家。ただ、帯などで読ませないといけないのはわかるが、こういったどんでん返し系で身構えてしまう宣伝文句は、もう少し考えて欲しいかな。。。

    11
    投稿日: 2025.02.07
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    敵が全滅とまでいかないし、現在では成立しない展開だが、実在の計画がモデルとあれば、この時代感もありか、む。

    1
    投稿日: 2025.01.25
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    小島秀夫監督がお勧めされてたので、読みました。場面がテンポよく切り替わっていくのと続きが気になって、どんどん読み進めました。最後の最後まで、めちゃくちゃおもしろかったです。

    1
    投稿日: 2025.01.23
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    なんて表現したらいいんだろう……あまり期待してなかっただけにめちゃくちゃ面白かった! 書店で何気なく手に取った私の引きの強さを褒め称えたいくらい、久々に響いた1冊です。 いくつかの伏線は回収できてないとはいえ、なんとなく結末が見えてきた…と思ってもまだ半分ほどページが残ってて。その後の展開に、そうきたか!と思ってもまだ3分の1ほど残ってる…… この先あと何が続くのか?と思いきや、最後の最後でまさかの展開。 何でもない見逃していた文章が実は伏線だったりして、何度も騙されて何度も驚かされて、よくできたストーリーだなぁと感心させられました。 また忘れた頃に読み返したいです。

    0
    投稿日: 2025.01.17
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    KOJI10を聴いて知った本。ヒデミス2024にも選ばれている。 活字を読むと眠くなるくせに本を読みたい欲はあるという厄介な体質。最近少し読めるようになってきた。 そんな自分が昨年末に買って今日(1/12)に読み終えるのは超異例。それくらい面白かった。 次回作にも期待。

    1
    投稿日: 2025.01.12
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    素晴らしい! 最近読んだ中で断トツ! やけにページが残っているなあ……と思っていたら、そうくるか! いや〜、面白い!

    0
    投稿日: 2025.01.11
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    北極圏の極秘基地で起こった事件の真相は!? 主人公ジャックが事件で生き残った人物と接しながら真相を探っていきます。 ミステリー要素も強いがサスペンス色が強いハラハラした作品でした!

    11
    投稿日: 2025.01.06
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    【あらすじ】 冷戦下のアメリカ。精神科医のジャックはCIAの頼みで、極秘に進められていた北極圏のミサイル基地で起きた火災の調査をする。 当時基地に残っていたのは3人。その内1人は骨と歯を残し灰に、1人はかろうじて人間の原形をとどめた姿に、もう1人は全身に火傷を負いつつも生き残った。 暗黒と雪に閉ざされた基地の中で一体何があったのか。 【感想】 悪くはないんだけどねー、というのが総評かな。 サクサク読めるし、話自体はよく出来ているし、ちゃんと後半で伏線を拾いつつツイストする展開もあるのだが……正直、ピンと来ない。 本格ミステリとして読むにはネタ自体はありふれたものだし、かといって文芸として読むと登場人物はあくまでキャラであって深い内面は備えていない。 冷戦下のアメリカの風俗がよく表現されていたり……もしない。 一番近い感覚は映画やドラマのノベライズを読んでるイメージ。

    0
    投稿日: 2024.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グイグイと読ませてくる。読書をしている感覚は最高。だけど、どんでん返しが有り得なさ過ぎる。「焼死体が実は違う人物だった」はトリックとしてあるとしても、死体が「プロフィールの身長と違うから」バレるなんて先にチェックするはず。他にも色々無理がありすぎて、設定の面白さを全て消し去ってる。もったいないなあ。

    0
    投稿日: 2024.12.10
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    1967年冷戦時代、北極圏のアメリカ軍極秘施設で火災が発生する 取り残されていた3人の隊員のうち2人は死亡 1人は生き残ったが重度の火傷を負っていた 2人の遺体に不審な点があったため、CIAの依頼で精神科医のジャックが生き残った1人にヒヤリングをしながら事件の真相に迫っていく 冷戦時代、グリーンランドは北極海を挟んでソ連と向き合っておりこの基地も実在に建設されていたらしい そんな極寒の地でのミステリーはとにかく設定が面白いし、どんでん返しからのどんでん返しで楽しめた もしかして?と予想がついてしまう展開もあったけど、読み終えて、『極夜の灰』というタイトルに納得! まぁとにかく、人間はお天道様で生活しないと駄目ね そんなことも関係ないサイコパスもいるけど…(笑)

    1
    投稿日: 2024.11.22
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    小島監督のおすすめで読んでみました! 面白い! 序盤から何かがおかしいミステリーな展開 そして中盤で起こるドンデン返し さらに終盤でタイトル回収の怒涛の展開。 やられました。 この本に出会えたことに感謝。

    0
    投稿日: 2024.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった! ドラマチックでびっくりの展開。布石回収。 この手の話でありつつ、最後がハッピーエンドなのがよかった

    0
    投稿日: 2024.11.02
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    1967年末。ある火災の調査のため、精神科医のジャックは、顔と両手に重度の火傷を負い、記憶を失ったコナーという男と向かいあっていた。北極圏にある極秘基地の発電室で出火し、隊員2名が死亡。彼は唯一の生存者だという。火災現場の遺体は、一方は人間の形を残していたが、もう一方は灰と骨と歯の塊だった。なぜ遺体の状態に差が出たのか? 謎と陰謀が渦巻くミステリ長編! 英国産冒険+スパイ+推理小説。抜群のリーダビリティ。お勧めです。

    4
    投稿日: 2024.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    氷に閉ざされた基地で火災が発生し、二人が死亡、一人が重傷を負った。CIAからの依頼を受けた精神科医のジャックは、顔と腕に重度の熱傷を負ったコナーから話を聴くことになった。コナーは事故当時の記憶がないと言うが、それは嘘であるということをジャックは見抜く。ジャックは、コナーと焼死した二人との間で何かがあったのだと睨み、死亡した有能な科学者スティグリッツと人好きのする若い軍人ヘンリーについても調査を進めていく。 雪に閉ざされた極夜の基地で少しずつ削られていく精神がリアルで、好青年のヘンリーの変貌ぶりが恐ろしく、何か刺激するとこちらに敵意が向くのではという不気味さがある。しかし何より怖いのは、コナーになりすまし即席でストーリーをつくりあげるサイコパスのスティグリッツ。描かれてはいないものの、ジャックの閃きにより基地に幽閉されていたコナーを救い出した後、計画を潰されたスティグリッツがどのような反応を示すのかが気になった。その点で、結末はややあっさりめ。 顔に重度の火傷を負っているという点から他人のなりすましは考えつきそうなものだが、私自身全く疑問を持たずに読み進めていた。コナーがクリッシーに頑なに会おうとしないところでようやく「もしかして」と気付き、じわじわと怖くなった。輸血の伏線がお見事。 昼も夜もわからない基地に閉じ込められたコナーが、ルーティンをこなすことで懸命に一日一日をつくりあげながら助けを待つ描写に息が詰まる。

    0
    投稿日: 2024.10.25
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    1967年グリーンランドの秘密基地で二人の、状態が全く違う焼死体。残った一人は記憶喪失。何が起こったのか? 時代背景や登場人物は良かったが、長すぎるのとネタの一部は想像通りだった。

    0
    投稿日: 2024.10.24
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    お、北極が舞台?潜航大作戦か? 謎の病気?遊星からの物体Xか? オーソドックスなハードボイルドでした。

    0
    投稿日: 2024.10.16
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    ゲームクリエイターの小島秀夫監督が絶賛していたミステリー小説。火災事故現場で発見された2人の遺体の状態に不可解な差があるという謎で幕を開けた時点でワクワクが止まらないわけだが、そこから真相の先の真相の先の…まで二転三転していく展開がたまらない。全焼遺体と来ればミステリー好きならある程度は予想が付くトリックも使われているけど、そこをカバーするように活劇に移行するのが見事。ページをめくる手が止まらず一気読み必至。これだけの筆力を持ちながら寡作というか本作がほぼデビューに近いサイモン・モックラーとは何者なのかw

    0
    投稿日: 2024.10.14
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    精神科医の主人公が、北極圏の極秘基地で発生した火災事件の真相を追うサスペンスミステリー。女性がほぼ登場しないという男臭く硬質な作風だが、決して堅苦しい訳ではなく、登場人物の台詞回しに適度なユーモアが含まれていて好印象。諜報機関の検証ってそんなザルなの?とか、インスピレーションから真相への論理の飛躍が唐突過ぎない?とか突っ込みたい箇所も幾らかあれど、キャラクターの役割や性格付けはきっちりしているし、主人公の視点を介した情景描写も丁寧に描かれている。エピローグがあると尚良かったが、次回作にも期待したい作家だ。

    0
    投稿日: 2024.10.14
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    帯の惹句によっては期待値が上がってしまうこともあると思うのだが、これはその期待値以上だった。序盤から結末まで存分に堪能した。 北極圏にある米極秘基地を引き払うために3名の隊員が残っていた。その発電室で火災が発生して隊員2名が死亡。同じ部屋での火災なのに極端に状態が違う不可解な遺体。生き残った1名は顔と両手に重度の火傷を負い、火災時の記憶を無くしている。主人公である精神科医ジャックがCIAの依頼により生存者から当時の状況を聞き出し真相を究明しようとする。 こんな感じで始まっていくのだが、見事に(まんまと?)翻弄されて結末までハラハラしながら読み進んだ。話が進むほどに事実が明らかになってくるが、その通りでは無い真実も浮かび上がってくる。ジャックの行動と経験によりその真実を追求していくと、読んでいるこちらも予想外の展開に巻き込まれてのめり込んでいた。もしかしたらと予想できることもあるが、それを見越して描かれているかのように簡単には終わらない。最初から最後まで楽しめた。 物語の舞台は1967年のアメリカ。この極秘基地は実際にグリーンランドで行われていた軍事計画のために建設されていたものらしい。そんな史実に基づく舞台や時代というのもなんだかワクワクする。

    26
    投稿日: 2024.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不可解な火災死亡事故の調査がとんでもない所に着地する物語、出来ればあまり調べずに読んで欲しいし、帯を視界に入れず、読み終わってから見た方がいい。デカイ字でネタバレ書いてるから読み終わってから帯を見たほうがいいかな。 第二次世界大戦後の米国が舞台。 主人公は精神科医ジャック・ミラー、戦時中は火炎放射器で敵を葬っていた。妻を事故で亡くしており、その際に腕の皮膚を移植する程の火傷を負った。 この人物造形がいいです。ただの精神科医ではないことが後々分かるんですが、是非シリーズにしてほしいくらいの世界観。 なにごとも直接、目で見て確認することを信条にしているから、あっちこっちに長時間かけて移動移動の連続で、その合間にタバコをガンガン吸う。 車で吸い、食事中に吸い、面談中に吸いとありとあらゆる所で吸いまくるのがこの時代特有で笑えます。そして忙しすぎて睡眠不足なのも可哀想で笑える。合間に食事をとったりするのもリアリティが増していいです。面白い翻訳小説は主人公たちが食事するシーンがありますね。 終わったと思ったら第4幕が始まり、まださらにこの先があるのかとワクワク。このくだりを数行で済まさないのがいいですね。 この主人公ならそうするだろうって必然性があるのがいい。 ボディガード役のフランクとの会話が好きですね。 ・「アーチーは賢い男だ、それに用心深い」「もっと賢い連中がいることを忘れるな」 ・「きみなら誰に賭ける?」「ここにいる全員にだ」

    45
    投稿日: 2024.09.25
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    主人公の精神科医、ジャックがとても好ましい。CIAの面々も、その中に首謀者がいるかも、と言う予想を裏切って頼もしかった。1967年の米国を舞台にグリーンランドの陸軍極秘基地での事件の真相を探るサスペンスミステリー。期待値が高かったので☆3だが、内容に不満がある訳ではない。もう少し短くまとめてあった方が臨場感が出たのにとか、ハイライトシーンが冗長とかが残念。

    8
    投稿日: 2024.09.23
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    グリーンランドの氷原にある米軍基地で火災事故が発生し、その唯一の生存者から事故の状況を聞き出すようCIAから依頼された精神科医が主人公のサスペンス・ミステリ。 ガソリンスタンドのシーンからは駆け足感があるものの、どんでん返しも含めて楽しく読めた。

    0
    投稿日: 2024.09.22
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    けなすつもりはないが、おそらくクライマックスであろうと思われるところから後のくだりがどんでん返し系としてはちょっと長い。普通の冒険小説なら良いかもしれないがミステリーとしてはだらけた感が否めない。肝心の真相もなんか後だしの情報が多かった。

    0
    投稿日: 2024.09.21
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    #読書記録 #極夜の灰 #サイモン・モックラー 冷戦期の1967年を舞台にしたミステリ。米軍の秘密基地に残された状態の違う二つの焼死体。なぜこんな差が出るのか、ハウダニットに目を奪われて、陰にある重大な秘密に気づかない。なかなかの秀作。オススメだよ。 #読書好きな人と繋がりたい #ミステリ

    3
    投稿日: 2024.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ふむ。文章は読み辛いし、謎も大したことはない。最後の驚きって何かあったかしら。道理で時間がかかるわけだ。

    1
    投稿日: 2024.09.14