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サンショウウオの四十九日
サンショウウオの四十九日
朝比奈秋/新潮社
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総合評価

314件)
3.3
20
88
145
31
4
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    難しかった、理解は出来なかったと思う (多分)今までには発見されてないタイプの結合双生児のお話でそもそも結合双生児がわからなかったので読んでいる途中でググってしまう 「どうやったらこんな想像力を持てるのか?!?」とゆう作家への驚異、感嘆の感情がすさまじくその感情だけで読み終えてしまった 理解できないなあ、言ってる事難しいなあ、想像も難しいぞと感じる中でも「ハッ!」とするセンテンスが散りばめられていて その「ハッ」は多分に共感やシンパシーに近い でも自分の中で「共感」や「シンパシー」とゆう言葉も実はあまりしっくり来ていない 説明するのにとりあえずその言葉を借りている感じ  本当は言葉にならないなあ… この「ハッ」とした感覚は何の感情なんだろうな… 感想、書けないなあ、一言なんかじゃ言い切らないなあ、面白い面白く無い良い悪いとかの次元じゃない、とゆう点に於いて芥川候補っぽかったとゆうことだけは確実に言い切れた作品だった

    14
    投稿日: 2025.12.26
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    杉江マライ芥川本から。一度読みたかった作家。このレベルで一心同体だと、もうエンパシーっていう段階を超えて、究極の他者への配慮が必要になるってことだな。自分事として考えると、とてもじゃないけど難しそう。

    0
    投稿日: 2025.12.10
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    結合双生児であり、一つの身体を共有して生きる姉妹。思考や記憶を共有する2人の日常とは。 とにかく引き込まれた。彼女達が実際に存在しているように思えたし、目の前で生きている姿を見せてくれた。 思考や記憶は混じり合う中でも、意識だけは混じらない。どれだけ体を重ねても意識までは一つにならない。意識とは誰のものなのか。意識があって体があるのか。体があって意識があるのか。 そんな答えのない問いを考えさせられる。

    12
    投稿日: 2025.12.10
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    同じときに生まれた、それぞれ違う形の双生児のお話。 はじめうまく理解できなくて戸惑い、状況が理解できてからは、その双子たちのことを考えて戸惑いました。 そして訪れる、1人の死。 生命とは何か。 ひとりの人とは何か。 考えさせられる一冊でした。

    2
    投稿日: 2025.12.09
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    作者が医師というだけあって、不思議と違和感なく読めた。主人公ふたりの思考が入り交じる場面は、やや混乱したけど慣れると興味深く読めた。終盤は思いの外平坦な閉じ方で、少し物足りないかも。

    2
    投稿日: 2025.12.06
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    第171回芥川賞受賞作。 インパクトのある設定だったが、父親と伯父の設定にも驚く。 想像していたモノとは異なり、物語自体は淡々と進む。 私とわたし、主語が入れ替わるごとに姉妹の思考が入れ替わる。 2人の過去の出来事や記憶が思い起こされ、両親は当たり前のように2人を感じ取り、1人がもし亡くなったらどうなるのか…… 何となく姉妹の片方は伯父に似、もう片方は父に似ている気も。 意識はすべての臓器から独立しているのかどうかなど、哲学的要素もあり、ただラストは物足りないような、これでいいような、不思議な読後感。 最初のインパクトが大きすぎて、朝比奈秋作品なら、他のものの方が、とも思う。

    79
    投稿日: 2025.12.06
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    第171回(2024年)芥川賞受賞作品。朝比奈秋は史上6人目、男性作家としては初となる純文学新人賞三冠(芥川龍之介賞・野間文芸新人賞『あなたの燃える左手で』・三島由紀夫賞『植物少女』)を達成した。現役、消化器内科医師として働きながら二刀流で執筆。 (帯より)伯父が亡くなった。誕生後の身体の成長が遅く心配された伯父。その身体の中にはもう一人の胎児が育っていた。それが自分たち姉妹の父。体格も性格も正反対の二人だったが、お互いに心を通わせながら生きてきた。その片方が亡くなったという。そこで姉妹は考えた。自分たちの片方が死んだら、もう一方はどうなるのだろう。なにしろ、自分たちは同じ身体を生きているのだから―。 濱岸杏と瞬は結合性双生児の姉妹だが、結合性双生児と聞くと昭和生まれの私にはベトナム人の結合性双生児であったベトチャンドクチャンが思い出される。下半身は結合し、上半身は別の身体を持ち、日本で分離手術をした。その後、兄のベトさんは2007年に亡くなるが、弟のドクさんはその後結婚して双子のお子さんに恵まれる。「サンショウウオの四十九」の元ネタのような話である。 杏と瞬は結合しているが、外見の身体は一人分で同じ身体。杏の自称は漢字で「私」、瞬の自称はひらがなで「わたし」として表現して区別している。意識は左右で異なっているようで、身体は感覚が複雑な感じになっている。この話にあるような結合性双生児が生まれる確率が低過ぎて、存在しているのをメディアなどからも見たことも聞いたこともない。 彼女たちの父親、若彦は「胎児内胎児」として生まれ兄勝彦のおなかの中で12か月もの間仮住まいしていた。母親の中に10か月と合わせて22か月外に出てこなかった。このような話も聞いたことがない。何だか手塚治虫の『ブラックジャック』のようなテイストの話である。 サンショウウオは陰陽図の白と黒のことで、49日は勝彦が亡くなってからの法事のことであった。 『サンショウウオの49日』の中で印象に残ったのは、次の表現。「意識はすべての臓器から独立している。もちろん、脳からも。つまり、意識は思考や感情や本能から独立している。」(p58)「しかし、一つの意識で一つの体を独占している人たちにはそれがわからない。」(p58)

    24
    投稿日: 2025.12.05
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    わかるような、わからないような気持ちになり、陰陽太極図とかはわかりすいけど、終わりが何だったのかもよくわからないままだった。

    2
    投稿日: 2025.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は普通の姉妹の物語だと思って読み進めていたのに、一人称が「私」と「わたし」で入り混じっていることに気づいた瞬間、一気に物語に引き込まれた。 著者が医者だと知っていたので、少し構えて読み始めたが、医学的な専門知識はほとんど登場せず、医学に明るくない私でもとても読みやすかった。 姉妹や兄弟で性格が違うのは当たり前のことで、例えば「頭は二つで胴体が一つ」の有名な結合双生児たちの例はすんなり受け入れられるのに、「頭からつま先まで一つの頭に一つの胴体を共有している」となると、なぜか途端に特別な設定のように感じてしまう。その自分の感覚が不思議だった。 でも、その違和感こそがこの物語のカギであり、姉妹の性格や思考の差異、周囲の反応を通して「意識とは何か」「肉体とは何か」「人間の本質とは何なのか」を深く考えさせられる、大きなポイントになっている。 ページ数も少ないためテンポよく読め、設定もテーマも明瞭でとても興味深い作品だった。

    1
    投稿日: 2025.11.28
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    体はひとつ、だが心はふたつ、という結合双生児の姉妹のお話(?)。 芥川賞受賞作。 それまでの人生と家族との関係、生と意識と死、そしてこれから。 自身の内と外との関係など、混乱してしまいそうにもなったが、なかなかに深く考えさせられた。 胎児内胎児という父親と伯父の関係性、 心と身体の持ち主、死生観などなど。

    1
    投稿日: 2025.11.27
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    不思議な気分になる作品。 一つの体に二つの生命。 想像できない世界に戸惑いながらどうにかこうにか読み終えた

    1
    投稿日: 2025.11.26
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    意識を書くのにはこういうやり方があるんだというのを見つけたところが一つ肝なんだな。表紙のコラージュがすごくよくあってる。

    2
    投稿日: 2025.11.11
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    結合双生児の姉妹。胎児内胎児だった父。 肉体の境目、意識の境目は、はっきりしているようであやふやな時もある。 精神や意識は、どこにあって、肉体が消失したらどうなってしまうのか。 考えさせられた。

    1
    投稿日: 2025.11.01
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    胎児内胎児や結合双生児という希少な題材を切り口として、自己同一性の根拠や自己と他者の境界について踏み込んだ作品 人骨に関する詳細な描写が印象的で、確かに焼かれてしまえば人間みな同じだなと妙に得心がいった 著者の非凡な才を文章や構成からひしひしと感じることができる一方で、心が震えたり揺さぶられたりすることはなかった

    1
    投稿日: 2025.10.23
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    3.5/5.0 全く読んだことのない、想像したこともない世界だった。 一つの身体を二人で共有する、という状態を、どんなに懸命に想像してみても今の自分には全く分からなかった。

    1
    投稿日: 2025.10.21
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    胎児内胎児や結合双生児などの話。胎児内胎児という言葉を知らず、そんなこともあり得るんだと思った。結合双生児は知っていたが、独立した部位を持たないタイプの結合双生児は初めて聞いた。脳も共有してるので、どういう風に感じるのか気になった。 肉体の死とは異なる、意識の死に怯える杏と瞬という女の子(結合双生児)に共感しきれないのが残念。

    1
    投稿日: 2025.10.20
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    「単生児」という表現や、肉体と意識、自己、陰陽魚など、新しい視点をもたらしてくれた作品。自意識はともかく、周囲の受容のしかたにも当然濃淡があって面白い。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    芥川賞だから読んだ。 意味わからん話だったから途中でやめた。 芥川賞って良い作品だから取れるというわけではないとわかった。

    0
    投稿日: 2025.10.17
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    第171回芥川賞受賞作  読み始めてすぐに、『 ? 』理解が追いつかなくてもう一度読み返す。結合双生児のお話だと知っていながら、描かれる日常生活は想像を越え理解が追いつかなかった。パターンを理解すると、主人公の考える意識と肉体、生命の相関が頭に入ってくる。主人公の父親の出生のエピソードと主人公の在り方を交えて、意識の存在を考えていく。  最終盤、一人とみられていた主人公の影からもう一人の存在があらわれるときの描写は長すぎると思う。ページが残り少なくなったところで、核心があらわれると思ったらちょっと肩透かしだ。  強烈な個性の主人公なので、芥川賞作品ではなく直木賞作品に仕上げていたら、もっと面白かったやろな。

    0
    投稿日: 2025.10.16
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    途中まで読んで他の本を読んで また戻って読んで‥ と読み進めた本。 うーん、正直 よくわからない感情です。

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    肉体、心と思考、そして意識は本当に自分自身のものであると言えるのか。意識は独立していると言えるのか。結合双生児である「二人の」主人公であるからこそ、抱える矛盾、違和感、安心感。陰陽魚の例えを使って、対立しながらも補い合う二者の在り方が表現されている。最後の一文では、杏と瞬の二人が陽中陰や陰中陽を体現し循環する存在になることができたと感じられて、読者の私として温かくも嬉しい気持ちになった。「私の身体や心は本当に私のものだと言えるんだろうか?私の意識は独立していて、全く他の介入を許さないなんて断言できるんだろうか?」単生児として生まれた私自身も自己の存在を疑う問いを与えられた物語だったように感じる。医師として働きながら作家活動を続ける作者の、人間の身体に対する考えや死生観が垣間見られて、作者本人にも興味を持った。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    いや、やっぱ視点がスゴイ。異世界。植物少女に続き、襲撃だった。 2人が1つの体で生きているなか、相手の感情や思考に飲み込まれそうになる圧や、痛みや辛さを相手に押し付けた後の輪郭だけのカンジ、自分の中に何かいると確信した熱感やむず痒さとか…こんな表現、しらない。 杏と瞬、どっちの思考なのか混ぜこぜの描き方も、2人をうまく表現してる。 医学では説明しようのない意識とは、感情や思考とはかけ離れているもの。死は客観的事実であり、肉体が死んでも意識は死なない?では意識が死ぬのはどんな時? 自我とはなにか…哲学的なことを想うのに、おもしろい切り口だと思った。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    芥川賞作品はちょっと苦手でしたが、これは興味深い作品だった。短編の話から、ちょっとさくらももこ作品にも感じた。

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    読書復帰、一作目となりました。 結合双生児の父と叔父、その子供もまた結合双生児と言う杏と瞬。作品の中で主観も入れ替わり、割と私は戸惑いました。 半身だけだなく精神までも半分、よくある本当のわたしって…ではない。 想像しても私は出来ませんでした。 親族としてもずっと自分の中に別の主人格がいる、それをお互いが認めながら終わりについて考えるところはなんと言うかある意味スリリングに感じました。 読書復帰戦にはかなりハードル高い、難関なタイトルだったような気がしますが興味深く読ませていただきました。 2025年7月20日

    1
    投稿日: 2025.10.05
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    物語というよりは、どちらかというと言葉遊び。 もう一人の私ってどういうことだろうと思っていたけど、なるほど確かに普通に生きていたら思いもしないことでした。 身体を共有する感覚っていうあたらしい視野を教えてもらった気がします。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    初めての読後感。とても不思議な感覚。結合双生児の感覚って考えたこともなかった。でもこの世界には本当に存在していて私には思いもしないような大変な生き方をしているんだろうな。この世界には私の考えなんて及ばないようなことが存在する。この地球に生まれてきた偶然に感謝して明日も生きていこう。なんて、思ってしまった。

    7
    投稿日: 2025.10.03
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    これまで感じたことがないような読後感。 この作品がどうというより、なぜ著者はこの作品を書いたのか、書けたのかのほうが気になる。 自分が当事者でないことで、想像することすらできない領域(というか、安易に想像してわかった気になってはいけない領域)があるような気がするのだけど、私にとって結合双生児とはまさにそこに位置する。 これついては、数年前に市川沙央著のハンチバックを読んだときに強く感じた。障がいを持つ著者が、苦痛や葛藤を当事者にしか分からない言葉で生々しく綴り、「障がいを持たない側の人たちにこの痛みを分からせてたまるか」といったような強い感情を作品の至るところからひしひしと感じた。 この著者は医者ではあるが当事者ではない。専門知識は持っているだろうが、実感を伴う経験値はない。それなのに結合双生児の心のうちについてどうしてここまでの描写ができるのだろう。作家の想像力、おそるべし。

    8
    投稿日: 2025.09.30
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    幼少期から読書をしてこなかったという著者だか、どうしてこれほどの文章を書けるのだろう。 この本を読んでいると、意識、感情、記憶、肉体がジグソーパズルが崩れるかのようにバラバラになってしまう感覚になる。 最後のほうの、5歳のときに杏が瞬を見つけるときの描写がとにかく凄い。こんな表現あります⁈っていうくらいで、リアルすぎて著者の得体の知れなさを感じてしまう。 最新作「受け手のいない祈り」でも感じたのだけど、2作とも境目の曖昧さというものを感じさせる。 肉体の死とは?意識の死とは?意識と肉体の繋がりとは?などなど、まるで白黒サンショウウオのようにぐるぐると考えてしまう。答えは出ないのだけど。

    1
    投稿日: 2025.09.28
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    主人公は結合双生児の杏と瞬。半身ずつが結合してひとつの身体となっているので、一見すると左右が歪なひとりの人間に見える。外見も性格も違うのだが、意識だけが一緒で、本人たちは始終別人格と生活を共にしている感覚らしい。意識や思考や意思や人格を好き勝手に制御できないというのはどういうことなのか、想像してみるのだが、なかなかうまくはいかない。そもそも、それらの違いがどの辺りから来るのかも定かではない。考えれば考えるほど眩暈がしそうになる。著者は、実体験ではないのにどうしてこの物語を描くことができたのだろう。この二人が主人公でなければ、悲しいことはあっても、どこにでもあるひとりの人間の人生のひと幕という物語なのに。

    2
    投稿日: 2025.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    芥川受賞作。『わたしの全てのわたしたち』のような結合性双生児を題材としたもの。何冊か読んだ朝比奈さん作品ではこちらが一番合わなかった……

    2
    投稿日: 2025.09.23
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    同じ身体を生きる彼女たち、周りから見ると、1人に見える、でも、隣には彼女がいる 彼女たちはお互いを感じ、お互いを意識しあう 読み進めるうちにこんがらがった糸が少しずつ、解けはじめ、やがて真っ直ぐに… 不思議な感覚に…

    2
    投稿日: 2025.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    直前にたまたま『記憶する体』を、数年前に『わたしの全てのわたしたち』を読んだからか、すんなりと読めた。 どちらも、自分の体であってそうでない。体とは意識と記憶があってこそ自分だけの体たらしめている(自己解釈) 作品はさらに死についても書いたが、結局は魂の話なのかなと感じた。 杏が舜を発見(舜の意識が発現)する最後の件は、小さな体でもう1人の人間の大きなパワーを感じさせる情景(主人公の行動の意味は全く不明だけど笑)で印象に残った。 流れるように視点が変わるのも2人の意識を共有するかのようで興味深い。 芥川賞受賞作は難解で意味わからず突拍子もない作品と偏見があっえ敬遠していたが、結合双生児について予備知識があったからか、この作品は読んでいてとても興味深く面白かった。

    2
    投稿日: 2025.09.22
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    1つの文章の中で主語がいつのまにか変わっていたり、文法的には間違いになるような言葉の流れにとまどいながら、主人公の心情に近づくような気で読んだ どうしても眠たくなって何度も同じ文を目でなぞることが多く、読み切るのに時間がかかった

    3
    投稿日: 2025.09.17
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    図書館でずーっと前に予約していたものなので、なぜ当時の自分が読みたいと思ったのかも覚えておらず、あらすじも何も前情報なしに読み始め、その設定が明らかになるタイミングで、「おっ」となる。読了後にWikipediaで、著者の朝比奈さんが医師でもあると知り、あぁこれは医者が書く哲学書だったのかと腑に落ちた。

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    気になった文章はざっくりこんな意味のことが書かれていた。 誰の身体も、人の精神とは繋がっていないという話。 それをこの結合双生児の2人が、 他人を見て思うということ。 私にとっては一つの救いになった。 普段受け入れられないでいた 自分が思い通りに行動できないこと(例えば目標を立てたのに守れないとか、本当は明るく親切に振る舞いたいのに、、、とか)を受け止めてあげるきっかけを貰った。 この文に辿り着くまでは、 読んでいて勝手に心配していたのは 瞬と杏は一つの身体を思うように動かせなくて 大変だな、更にはかわいそうだなとさえ思いかけていたけど、 そんな考えは、自分の奢りなんだと目が覚めた。 この間、ラジオで芥川賞の話をしていたとある作家達が「作品はぶっとんでいていいんだ」という言葉が脳裏にチラつく。素人にはわからなすぎますけど、 確かにそれでも良いのかも。 なんというかこの作者さんには 書かずにはいられない理由があったのだろうとは思う。 一方で読者の1人としては、 この2人の話を読んで、改めてこの2人と知り合いになったような、いつでも相談相手になってもらえそうな錯覚を覚えた。

    18
    投稿日: 2025.09.11
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    導入の父と伯父の話からぐっと惹きつけられ、さらに姉妹の話になってさらに深く惹きつけられた。 小説的技巧も素晴らしく、これはとんでもない名作では?と思いながらページをめくりつづけた。 杏の哲学的思考の難解さはいいのだが、似たようなことが繰り返され、さらに気づくと主語が瞬になっていて、と混乱することも。それも狙いなのはわかる。 後半にかけて失速したように思ったが、ラストはとても好きだった。

    13
    投稿日: 2025.09.07
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    不思議な読後感。 自分の体と、心というか…自我、自分と思っているもの、についていろいろ考えながらよんだ。 途中、2人のどちらが放った言葉なのかわからなくなるのもまた混沌としていて心地よかった。

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    特殊な状況の描写を通して、自我や自己への問いや、そもののの輪郭を明らかにしようとしているかもだが、これが文学的なのかな???とはおもいつつ、ちょっと私はついていけなかった。

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    人の脳みそをずっとのぞいているような話だけど2人分いるから グラデーションのようにいれかわったところなど ときどき混乱した

    0
    投稿日: 2025.09.03
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    身体や精神、生と死。区切りが曖昧であれば、確かにこんな感じなのだろうと思う。 その境界の位置はどこからどこなのか、何が定めるのか、そもそも定める意味があるのか。これまで考えたこともなかったことに思考を巡らせた。

    0
    投稿日: 2025.09.02
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    夢とも現とも、摩訶不思議な物語に思えた。ちょっと、怖いような感触も。。 主人公は濱岸杏と瞬という結合型双生児。それぞれの半身がピッタリくっついている、外から見れば、少し相貌の変わった1人の人間。しかし、右半身は瞬、左半身は杏と名付けられ、それぞれの意識を持った人間。一体だけど一人ではない。 二人の父親もまた双生児。胎児内胎児というかなり特殊な双子。(そもそもは三つ子だったようだが、3人目は体内で育ちきれず体の一部?だけ兄の中に残っていた)兄勝彦の体内で1年間、弟若彦(こちらが二人の父親)は育った後、手術で取り出された。時間軸でいけば、29歳の杏と瞬が数年ぶりに帰省したところからはじまり、伯父が亡くなり、四十九日の納骨までの物語ということになる。 陰陽図は白と黒で構成されていて、シンボルは白と黒の勾玉が追いかけっこしている配置で陰陽魚という別名もある。魚というより白黒の2匹のサンショウウオにも見える。その図、その相対した姿が、自身の中に弟を宿した伯父さんのことのようで、タイトルがサンショウウオの四十九日なのだ、多分。 人の自意識とは何か?深淵を覗くような気持ちにさせられる小説だ。体と意識の関係とか、いつ誕生して、死を迎えたらどうなるのか、何をもって、ひとりの人間と認知するのか?生死にまつわることとか、意識と肉体の関係とか考えさせられる本だった。 ほかの医師で作家という人の描く世界とはかなり違う世界観に触れた。それはとても貴重で奇妙なものだ、そんな気がした。

    0
    投稿日: 2025.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公は、結合双生児の29歳。 叔父さんには胎児内胎児がいて、手術をして切り離したのが父親だという。不思議な一家の話です。 その叔父さんが死んで四十九日を迎えるまでの間の物語です。 子供の頃世界仰天ニュースで見たことがあるのでイメージはついたが、 胎児内胎児は初めて知ったからびっくり。 そしてこの本の特徴は、 身体が一つでも意識が2つあるってどんな感じ? というのを疑似体験できるような文章になっている。 つまり、 主人公が「私」になったり「わたし」になったり入れ替わり立ち替わり、視点も変わり、性格も変わり、途中で片方の考えてることが浮かんできたり、回想が始まったり、片側だけ寝たり。 正直読んでいて訳がわからなかった。 ストーリーがどうのというよりも、 人間の意識はどこでどう分かれているのかというのを考えたり、 不思議な感覚を疑似体験できる文章という芸術性が評価されて芥川賞になった感じ。私には難解でした。 終始よくわからず、 読むのに1年半くらいかかってしまった…

    1
    投稿日: 2025.08.23
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    2024年上期 芥川賞作品 最初、姉妹のどちらが主体で話してるのか分からず、混乱してページを行きつ戻りつしてしまいました。。 主語がコロコロ変わり、はっきりしなかったのは 結合双生児の話だったから。 一つの体に二つの意識が存在しているのです。 昔話題になったベトちゃんドクちゃんや 萩尾望都の名作「半神」は 腰のあたりが結合している双子だったが この本の双子は体がすべて半分ずつ結合されて 共有されているが意識は二つあるという状態。 お父さんは胎児内胎児として生まれた人で 実際にそういう症例があることを初めて知りました。 (ブラックジャックのピノコがそうらしい) 一人の意識が先に寝て もう一人は起きているのに その夢や思考に引きづられてしまう描写が 体験できるわけもないのに なんだかリアルに感じました。 身体は単なる入れ物であり 意識はまた別のものという感覚は ヨガをやっている時に感じたことがあって 自分の心のうちを外側から俯瞰しているという感じを思い出しました。 (スピリチュアルなのは苦手ですが。。)

    21
    投稿日: 2025.08.17
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    大変珍しい結合双生児の話ですね。 最初はどんな状態なのか理解するまでに時間がかかりました。 色んな感情が入り混じって色んな経験をしていく話ですね。 やや難しい話ですが、あまり聞かない物語りで新鮮でした。

    13
    投稿日: 2025.08.17
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    読み進むうちに「あー、そういうことなのね」となりますが、それまでしばらく「うん?誰がこれ言ってるの?」「この人誰だっけ?」という疑問が続き、分かったところでうぜー!!となりました。 毎回思うことですが、読者を意図的に混乱させるような「難解」は、「自分はそれがわかる頭いい人間」と思いたくて本読んでる人以外には通じないというか、そんなことより話の面白さやテーマの深さでまっすぐ勝負してくれよと不満ばかりか募るのでした。芥川賞、文壇オナニー賞だなぁと思うばかりです。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    体を共有する姉妹の話ということで、興味深かったけど、わかるようなわからないような。 子供の頃に、私はきょうだいの影響を強く受けていて、どこまでが元々の自分の性格や気持ちなのかわからないなぁ、という気持ちに似ているだろうか。

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    筆者が医師であるという紹介文を読み終わってから読んだ 題名とても良いし、嫌味のない文章だった さすが医師というか、こんなことあるんだっていうレアの中のレアケースのような人々 ブラックジャックのピノコを思い出したり 瞬と杏は二人で一人 見た目は一人でも考えていることや性格は全く違う さてここでどうだろうと思った 人ってみんな一人に見えるけど、全く違うこと言ったりやったりする 小さい頃からずーっと同じ人はいないし 私は幼少期、内気だと、言われて育ったけど 今は周りの人にそうは思われてないみたいだし 自分は変わったつもりはないけれど、小学生の頃から会ってない人は この人は別人と思うのではないかと思った 片方が死んだらもう片方はどうなるのか 出てこなくなるのか そして思い出や、思い出すこともバラバラなのか そう考えると思い出すことは一方向だからきっと私は一人なんだろうな サンショウウオの形が、胎児の形にそっくりだなと思った

    5
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結合双生児が主人公のお話。感想をどう書いていいか、わからない。でも、透明感を感じる文章・文体が好き。自我とか自意識って、なんだろうね。興味深く、あっという間に読み終えました。

    7
    投稿日: 2025.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いつかどこかで知った本なんだけど詳しいことを思い出せない。 序盤、父に車で送ってもらう姉妹の描写から、実家を出ても一緒に暮らしてるのか、仲良いなと思ったら、まさかの結合双生児だとは。かなりファンタジーだけど、あり得ない話ではないのか、だったら、彼女たちのこの「繋がっているがゆえの葛藤」もあり得ない話でないのか、いやでもなあ、という、不思議な読書体験だった。胎児内胎児とか結合双生児とか、思いもしない着眼点だっただけに、終わりはもうちょっと違う展開も見てみたかったなあと思った。

    1
    投稿日: 2025.07.31
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    作中印象に残った箇所 「死は主観的に体験出来ない客観的な事実である。 中略 肉体の死に意識を同調させてはならない。血と肉はあなたのなにものでもない。心も思考もあなたのなにものでもない。」 「肉体の死は意識の死と何の関係もない。むしろ、意識の死は生きながらにして起こる。 しかし、忘れることなかれ。意識の死を恐れているのは貴方では無く、意識自体である。 生と死は意識が自らの崩壊を防ぐ為に生み出した最大の誤謬である」 本文より抜粋 P110 臓器 意識 思考 それぞれが独立していながらも、意識は臓器に酷く癒着し、そこに思考を巡らせ意識と肉体の境界線を曖昧にしている。 …多分 そして、この2つには矛盾とは違う何かを感じています。 まるでこの論理自体が陰陽魚のような。 これはメモとして残しておいて改めて色々考えたいです。

    10
    投稿日: 2025.07.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第171回芥川賞受賞作品。 主人公は29歳の結合双生児、濱岸杏と濱岸瞬の姉妹。 皆さんは、1つの体に2人の人間が宿っている状態を想像できるだろうか。 ある2人のベトナム人、「ベトちゃん」と「ドクちゃん」の名前をあげれば解像度を上げることができるかもしれない。 しかし当作品の主人公との決定的な違い、それは頭も腕もそれぞれ自身のものを有しているということである。つまり、主人公の2人は完全なる1人の人間としてのひとつの体を持つ中で、2人の意識が存在しているという事である。 そんな複雑性を抱える主人公が、自我と自己に対する葛藤やそのような状態にあるからこそ生まれる心情を描く。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー P9 L12「内臓をのぞくとだと恐る恐るレンズに目をよせたものの、そこにはみずみずしい桜色の光景が広がっていた。素人でもわかるほど健康的な光景で、薄ピンク色の粘膜に光がきらきらと反射して見惚れるほどだった。」 P24 L2 「父は生まれた後でも、兄様の体内に居座って自分の肺で呼吸すらせずに酸素を横取りして、十ヶ月(母の中)と十二ヶ月(伯父の中)もの間、外の世界に放り出されずにすんだのだから呑気にもなる。」 P58 L11 「一つの意識で一つの体を独占している人たちにはそれがわからない。思考は自分で、気持ちも自分、体もその感覚も自分そのものであると勘違いしている。自分の気持ちが一番大切、なんていう言葉を聞くたびにニヤニヤと含み笑いをしてしまう、単生児は自分だけで一つの体、骨、内臓を保有していて思考や気持ちを独占する代わりに、その独占性に意識が制限されている。いや、意識を制限しているのは、この思考や気持ちは自分のものだという傲慢さによるものだ。」 P110 L1 「死は主観的に体験することのできない客観的な事実である.....死に往く過程やその苦しみは体験できても、死そのものを体験することはできない」 「生と死は意識が自らの崩壊を防ぐために生み出した最大の誤謬である」

    1
    投稿日: 2025.07.27
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    とある特殊な一卵性双生児の、特殊な出生を受けた伯父の急逝から葬儀を終え四十九日を迎えるまでの間の体験と思考を追う物語。 冒頭で視点がごちゃごちゃで読みにくく辟易したが、それがこの「一卵性双生児」の特殊な事情によるものだとわかってからは苦もなく読めた。 自我、意識、存在の独立性などについて考えさせられた。 個人的に社会問題について考えさせられる本が好きで、その点で言えばこの本には得られるところは少なかったのだが、読後自我の馥郁とした広がりが感じられて面白かった。

    1
    投稿日: 2025.07.26
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    一つの体に二つの心。 一文にすると聞こえはいいが、そのグロテスクさとリアルさを緻密に表したこの小説は本当に圧巻だった。 自分の体は誰のものでもない。 意識と臓器は独立している。 自分の体が自分1人だけのものだということが驕りだと気づける人は万に1人もいないのではないか。 圧倒的に優れた発想と知識量に愕然とさせられるが、気持ち悪さと同時に学びも多かった。 悪くない、と個人的には上からだが言わせていただきたい。

    1
    投稿日: 2025.07.08
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    芥川賞受賞作。 主人公が結合双生児という設定は面白い。 ストーリーがどうというよりは人の脳内の思考を読んでいるような小説でした。

    0
    投稿日: 2025.07.05
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    結合双生児の杏と瞬。主観が2人の間でコロコロと切り替わる。論文や哲学書を読み耽る杏、死んだように眠り続ける瞬…でも不思議と違和感がない。ちょっと不思議な感覚。色々な事を諦める人生かと思いきや、悲壮感は全くなく、最後ももしかして、瞬が死んだ?とドキドキするも…悲劇にはならない。本当にそんなことある?と思うけど、朝比奈さんは現役の医師なので無くはないんだろう。

    1
    投稿日: 2025.07.03
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    胎児内胎児として生まれた父。結合双生児として生まれた瞬と杏。それらが衝撃的で、想像力が追いつかなかった。サンショウウオ。陰陽魚。陰陽図。意識は全ての臓器から独立しているというのはわかる気がする。

    1
    投稿日: 2025.07.03
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    難しい…瞬なのか杏なのか 誰の考えなのかわからなくなる 筆者はそれを理解して書いてるってすごい 結局のところのが理解できなかった 瞬がどうなってどう戻ってきたのか… 読解力なさすぎて自分にあきれるわ

    0
    投稿日: 2025.06.27
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    右半身と左半身で別人格だが見た目は1人の結合双生児(医学的にあり得るのかは知らぬ)が伯父の死をきっかけに色々考える話。

    0
    投稿日: 2025.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結合双生児として生まれた杏と瞬が死について考える物語。 一つの肉体の中に二つの意識が共存するという想像し難い状況だが、自分の肉体を自分の意識のもとに動かせる自分は幸せだなと感じた。 自分が自分として生きられていることに感謝したい。

    1
    投稿日: 2025.06.18
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    正直、よく分からないというか、設定以外に面白い点は見つけられませんでした。 こういうのは、小生には向かないなと思いました。

    1
    投稿日: 2025.06.07
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     著者さんはお医者さんなのね。  医学とも哲学とも、宗教にも近い内容を理解したいと思って読むが、あまり理解出来なかった。  お父さんが瞬と杏を迷いなく感じ分けているのは、自身の境遇に寄るところなのか。お母さんも、超越している。  「自分だけの体を持っている人はいない。みんな気がついていないだけで、みんなくっついて、みんなこんがらがっている。」そうかもしれない。  

    4
    投稿日: 2025.06.05
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    サンショウウオって 黒と白の勾玉のイメージからきてるんですね なるほど 高校生のときに訪れた博物館の館長が陰陽図について解説をしていたところ “一人が活動的に相手の心臓を揉めば、揉まれたほうも活発になって心臓を揉み返す。逆も然り。その説明が頭の中で巡っては、私と瞬は白と黒のサンショウウオになった。お互いの尻尾を食べようと、追いかける二匹のサンショウウオ。” 白と黒、陰と陽、それぞれが 反転して循環する 「循環」というキーワード 補い合い、競い合う 瞬と杏、かなり特殊な状況なのになんとか学校生活を過ごせていて、突っかかってくる同級生もなんやかんや身体ひとつを2人と考えている 「じゃあさ、お前らも片っぽ死んだら両方死ぬん?」 「わたしら、心臓ひとつしかないし」 というやりとりがなりたっている 身体ひとつに意識2人分、1番イメージしやすいのは多重人格ってやつかもとか思った(瞬もその可能性も考慮していた)が、きっと単純に人格が違うだけってやつとは一緒にされたくないと瞬と杏は思うはず。それに人格だとそれぞれが同時期出現しないかんじでしょうから、、、 では私とは? 結合双生児という特殊な主人公たちの意識を通して、読者が考えさせられるのは“私”とは何なのか?身体?脳?心? 身体を共有しているだけではなく、想像したこと・思考もさらにはどちらかだけが寝ているときの夢の内容まで共有しているお互いの存在 どちらも私では?とも思う瞬 陽を極めるとその真ん中に陰が生まれる その循環があってこそ陰陽図の完成系 “父から伯父への腎移植。伯父の内蔵の一つだった父の、内蔵の一つである腎臓が、伯父に繋がる。陰中陽の陽中陰で一巡(ひとめぐり)。” これでそれなりの陰陽図の完成 気になったところごちゃごちゃ書いてしまったけど、読んで良かったです

    4
    投稿日: 2025.06.05
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    本書によると、出生確率は一卵性双生児が0.3%、結合双生児0.005%、胎児内胎児が0.0002%、とか。 結合双生児といっても、ベトちゃんドクちゃんの様な腰部から上が2人で下が結合とか、本書主人公の杏と瞬の様な見たところ1人でも左右半分ずつとか様々あるという事で、いずれにしても別々の能が一つの右手なり左足なりを共有していたり、別々の脳が一つの頭部にあって別々の意識をもっていながら一つの身体を使って思考、行動している、とかいうのは、一体どういう使い分けになっているのだろうか。 杏と瞬の思考が主語がないまま途中で特に説明もなく段落分けもなく唐突に切り替わるのに初め戸惑ったが、むしろその方が自然とも感じる様になるなど、不思議な読書体験であった。 「生まれてからずっと思考や感情が共有され続けるなかで、どうして独立した意識と人格が保っていられるんでしょうか。それとも意識は思考や感情とはまったく別のものなんでしょうか。それなら意識は一体、自分のどこにあるんでしょう?」「意識はすべての臓器から独立している。もちろん、脳からも。つまり、意識は思考や感情や本能から独立している」などの杏の考えは、もっともなものに思えて来る。

    2
    投稿日: 2025.05.30
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    2025.5.29読了。 すべての臓器(脳を含む)から独立した「意識」、思考・感情・本能から独立した「意識」という概念を、一つの身体に同居する双子を措定することで、詳説しようとする小説、として読んだ。

    1
    投稿日: 2025.05.29
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    意識と身体と死について考え、今まで考えなかった視点で考えるきっかけになった本です。 結合双生児について自分が知らなかったことを知ることはできました。 終始ずっと同じテンションで全体的に杏と瞬の心情などの説明的文章が多くてストーリーとしての波はないのでそういうのを求めている人はあまり響かないのかなと思いました。

    0
    投稿日: 2025.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    150ページ弱の中編なのですぐに読み終わると思って読み始めたが、読むのに集中力が要求されてそう簡単には読み終わらない 語り手が杏なのか瞬なのか、意識していないといつのまにか入れ替わっている どっち目線か分かりにくい箇所は、作者があえて分かりにくく書いているんだろうけど、丁寧に区別することを心掛けて読む 脳は一つなのに二つの意識が独立しているって、どんな感じなんだろう? 佐藤亜紀さんの「バタザールの遍歴」みたいな感じかな?と思って読み始めたけど、全然違った 面白い設定を考えるなぁ、と思ったけど、自分も高校生や大学生の時、杏や瞬と似たようなことを考えていたような気もする また読みたくなると思う

    1
    投稿日: 2025.05.25
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    胎児内胎児だった父を持つ杏と瞬は結合双生児 二人の身体は共通していて考えも感情も共有するけど意識は別、ということが繰り返し語られる 肉体は魂の乗り物、入れ物、なんて聞いたことはあるけど、結合双生児だから身体も感情も自分だけのものではないと気づいてるってすごい表現 哲学的で難しいけどよく分からないままに読んでしまって圧倒された

    5
    投稿日: 2025.05.25
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    面白さのピークが序盤にきてしまった感は否めないけど、テーマはすごく興味深い。本当に一人で生きてる人なんていないと私も思う。家族、友達、教師、好きな人嫌いな人、今まで出会った大勢が私を構成していて、それは肉体から切り離せない。

    2
    投稿日: 2025.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気に読んでしまったので星4としているが、 その実、何を理解できての星4なのかわからない。 結合双生児、という今ではあまり見なくなった (少なくともニュースなどでは私は見ていない) 身体がくっついてしまった双子の話。 最初にこれを知らずに、お風呂のシーンを読んだら ひどく頭が混乱したかもしれない。 いや、感動したのかな。 知らずに読んでみたかった。 読みながら自己の確立とは何なのか、とか 人が死ぬことについてちょっと考えてみた。 偶然、最近葬儀に参列したので 余計にぐるぐると回ったのかもしれない。 朝比奈先生の作品はこれで4作目だけど、 この話が一番読みやすいと思った。 読みやすい、というだけで 理解できたとはとても言えないのだけれど。 理解できていないものの感想を書くって 思うより難しいんだな。 どうオチをつけたらいいかもわからない。 再読すればまた変わるのだろうか。 それもわからない。

    0
    投稿日: 2025.05.23
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     凄まじい本を読んだ。  「他者の意識のフィルターを介して世界を再入力する体験」という、わたしが純文学に欲するものが、あまりにも鮮烈かつ緻密に表現されていた。こんなにも満たされた苦しみは初めてで、心地よい幸福感すらおぼえた。  “心”や“魂”といった言葉を使うことなく、かといって変に形而上学的にもならずに、あくまで杏と瞬ふたりの(各々の)実体験という形でもってして彼女たちの意識が描かれている。作者さんが医師だからこその想像力なのだろうか。  本文でないところで少し引っかかったのが、帯にあった「(前略)人生の普遍を描く」との推薦文。芥川賞の選評なのかな…??ここで普遍という言葉が使われることに違和感をおぼえた。何を指して、何をもってそう表現しているのだろう。  個人的な印象に過ぎないのかもしれないけれど、普遍という単語には「共通/共有」以外に「恣意的な均一化」「大同小異的な黙殺」といったニュアンスが含まれる。確かに、個を意識して生きる、という杏と瞬の姿は健常者である我々と通ずるものがあるとは思うけれど、そこに普遍という言葉を当てはめてしまうのはいささか乱暴すぎる。同様であることと同一であることは似て非なる概念だ。  とはいえ、代替すべき適切な語彙がわたしの脳内にはないので、ただのいちゃもんなんですけどね。  何にせよ、忘れられない作品になりました。まあでも、あんまり人に勧めるタイプの小説ではないよね……!自分の中の大切な引き出しに、そっと仕舞っておきます。

    1
    投稿日: 2025.05.18
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    さすが芥川賞作品。ムズカシイです! 読み始めから不思議な感じがした。 何故なのか理由はすぐ分かったが、最後まで入り込めなかった。杏と瞬の特殊な関係の日常が淡々と描かれているが、そこに哲学も絡む。ムズい!

    0
    投稿日: 2025.05.16
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    濱岸杏と濱岸瞬は結合双生児の由.ベトちゃん・ドクちゃんは一時話題になったので記憶していたが、結合双生児は初めて知った.伯父の訃報があり、親族が集まって葬儀が行われるが、いとこやその夫の対応が杏・瞬を違和感なく取り入れているのは不思議だった.伯父が集めた幅広いジャンルの本が出てきたが、杏がそれらを読むなかで、瞬が寝ているのが奇妙だった.二つの人格が存在することが分かった幼稚園児の頃、杏・瞬が母方の祖母トシを尋ねる場面が何故か幻のような感じだった.このような物語を創作する人の頭の中はどうなっているのかな?

    1
    投稿日: 2025.05.14
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    設定にびっくり。こんなことほんまにあるんかな?と思いつつ読んだ。作者は医師らしい。 自分の体や意志は自分だけのものと思い込んでいるが、果たしてそうなのか?ということなんだろうけど、最後に向かうにつれよくわからなくなり、芥川賞受賞作とのことで納得した。

    1
    投稿日: 2025.05.09
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    ※ 同じ体を生きる姉妹の物語。 多重人格で一つの体を共有する話は 他の小説で読むことはあったけれど、 結合双生児という設定は初めて出会った。 意識、思考、感情、知識、経験を 一つの体で二人の人格が共有して生きている のを想像するのがなんとも難しかった。 あらゆるものを共有してる設定なので、 二人が頭の中で入れ替わり立ち替わり 喋っているみたいで読んでて混乱させられた。

    6
    投稿日: 2025.05.07
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    意識、身体、生と死、テーマはわかった。ここからが難しい。タイトルに載せた思いが全くわかりませんでした。

    0
    投稿日: 2025.05.06
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    第171回芥川賞受賞作。 同じ身体を生きる姉妹、その驚きに満ちた普通の人生を描いた、朝比奈秋作品を初読み。 胎児内胎児として生まれた父。結合双生児として生まれた主人公、杏と瞬。父の兄、杏と瞬にとっての伯父が亡くなったとき、杏は大きなショックを受けて… 胎児内胎児という言葉は初めて聞いたので軽く調べたところ、封入胎児とも呼ばれ、発生確率は出生50万例に1例程度らしい。本作のように寄生体が生存して生まれるケースは見つけられなかった。 結合双生児については世代的にベトちゃんドクちゃんを思い出すが、杏と瞬は周りからは1人に見える。そんなことがあり得るのかとは思うが、そんな2人の日常が現実感を持って描かれていて、本当にいるのかもと思わせてくれた。 意識とはなんなのか? 難しいけど、また時間を置いて読み返してみたい。

    76
    投稿日: 2025.05.05
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    主人公は身体の右半分は杏、左半分は瞬という名の一卵性結合双生児の姉妹。 杏が黒、瞬が白のサンショウウオのような身体で、くるくる回れば一つになる、二人で一つの陰陽魚。 著者はフリーランスの消化器内科医で漢方医学も勉強しているそう、あふれる医学的?発想がすごい。 胎児内胎児として伯父から生まれた父を持つ思春期の二人は伯父の死を受け、自分達の片方が死んだら、もう片方はどうなるのだろう、と悩みもがく。 感覚だけでなく、思考も共有する二人だが、意識は混じることはない、のだろうか? 現役医師の驚異の想像力で書かれた圧倒的な世界観を味わうことができた。

    2
    投稿日: 2025.05.02
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    Audibleにて 最近【Audible】チャレンジし始めたんですが、快適すぎて止まんないわ。いつでもどこでも、寝る前だって寝ている最中だって聴けちゃうって凄いですよ!勿論寝落ちした時は覚えている所からもう一度聴き直しですけどねっ!笑 さて、こちら第171回芥川賞受賞作品です。芥川賞にしては比較的読みやすい内容。って言ってもこの作品は紙の本で読むべきだったかなと感じてます。父親は『体内児胎児』その娘は『結合双生児』という複雑さ。誰が誰だかわからななくなって、聴いててどうなってるのか迷子になって、何度か巻き戻して聴きました。文章の繋ぎとか段落とかがわからなくなるのは仕方ないのかな。 身体的、精神的って同賞受賞の『ハンチバック』を思い出しました。最近の選考委員はこれ系好きなんですかね?個人的感想ですが面白くは無かったです。

    140
    投稿日: 2025.04.28
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    薄くて読みやすいが、内容が難しかったので、読み返しました。2人の語りの交代が自然で気付かなかった。自我とか死とか、やはり理解はできないけど、あり得なくもない設定に引き込まれました。

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    精神と肉体という対立項を通して自我について考えるきっかけになりそうな本。ストーリー性は薄い。カントの純粋理性批判が作中にでてきたりするし、哲学的な作品だった。自分の身体そのものが問いになりうるということ。哲学者達がペンと紙でどれだけ高度な議論を展開していても机上の空論でしかないのかもしれない。大学の専攻が哲学だったのでこの題材については嫌になるほど対峙してきたので、ちょっと退屈してしまった。

    1
    投稿日: 2025.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結合双生児の杏と瞬の物語。 結合双生児と言えばベトちゃん・ドクちゃん、タチアナ・クリスタなどが有名だが、杏と瞬は結合双生児の中でも結合度合が非常に高い。 身体は見た目では完全に一人の人間、内臓もほぼ共有している。脳だけは真ん中に薄い仕切りがあるため、思考や意識は別々に存在しているが、記憶は共有している、など。 2人にとっての死とはなんなのか。 仮に片方が死ぬことになっても、身体はもう片方が生きていることによって何不自由なく動かせる。とすれば何をもって死とするのか。 一つの身体に二つの意識がある杏と瞬の物語を介して、生と死の真実に迫ろうとする一冊。 第171回 芥川賞受賞作。

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    ふしぎなおはなしだった。杏と瞬は結合型双生児、その父は叔父の中にいた胎児内胎児。叔父が亡くなり、お葬式にも納骨時にも父が会えないのはなんとなく運命なんだろうか。また、片方が寝ている時に片方が集中していたりするのもおもしろかったなあ。本当にありそうな話で…

    1
    投稿日: 2025.04.19
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    芥川賞受賞作ということで読んでみました。 うん。不思議な小説でした。 「結合双生児」という言葉にはあまりなじみがありませんでしたが、読んでいくうちに、いろんなことを考えさせられました。 たとえば、体の仕組みについては“こういうものだ”とある程度合理的に理解できます。でも、精神面はそう単純には割り切れない。 感情というものがある限り、「合理的」と「感情的」のあいだには、どうしても揺れや違和感が残ります。 体は二つ、心も二つ。でも、その二人が“ひとりの人間”として生きているとしたら? この小説では、そんな存在が描かれていました。 読み進めるほど、理屈では説明がつかない。 一人だけど二人。DNAも精神も別々。でも、片方が死んでしまったとき、もう片方の体は? 心は? そのとき「わたし」はどうなるのか? 私は、この小説が問いかけていたのは、こんなテーマではないかと感じました。 ”意識はなんなのか。わたしとは違うものなのか。死んでも続く意識を絶命に至らしめるものはなんなのか。” 肉体と精神はつながっているとよく言われますが、まったく別の人間が“二人で一人”として生きていたとしたら、それはもう、想像を超える世界。 私はその感覚に共感することができず、「こうかな?」「こういうとき困るのかな?」と、ただ想像するしかありませんでした。 でもその想像も、結局は単体としての私の枠から出ることはなくて――。 感情の“落としどころ”が見つからない読書体験でした。 けれど、思うのです。生きていて、きれいに気持ちの決着がつくことなんて、実はそんなに多くないのかもしれません。 むしろ、落としきれないまま抱えていくのが人生なのかも。 読後、なんとも言えない、不思議で、キツネにつままれたような気持ちになりました。

    35
    投稿日: 2025.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    父と叔父は胎児内胎児として生まれた兄妹である、主人公は右半身と左半身で異なる人物である結合双生児である。脳みそや臓器は2つあり、意識は二つあるが、血管などは共有しており、いつのしか記憶や考えは統合される。このような不思議な世界観で重苦しくなることなく、日常を切り取ったような話であるが、とても考えさせられる。意識とはなんなのか、誰にも干渉されない自分とは存在するのか、生と死について。誰の意識の話なのか多少分かりにくいところもあるが、短めで面白さで一気に読めてしまう。

    3
    投稿日: 2025.04.11
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    図書館で目に留まり読みたくなった。 良かった。一気に読み終わった。 第171回芥川賞受賞 身体的なことを描かれるのも、著者が医師なので安心して読み進められたので重くならず、意識と人格について考えさせられた。 他の作品も読んでみたい。

    33
    投稿日: 2025.04.05
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    医師が書いたストーリー。 冒頭で父親が胎児内胎児だったこもが語られる。全く知らない世界に引き込まれたと思い読み進めると、さらに驚くべき事実が判明。双子と思っていた姉妹が一つの体を共有する結合双生児だった。 最初は読みやすかったが途中からわけがわからなくなった。これは、姉なのか?妹なのか?混乱することがあり、かつ、哲学的な要素も多かった。 テーマは、意識とは なのかな。数回読めばわかるのだと思う。

    6
    投稿日: 2025.04.05
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    読んでいて美しい情景が浮かぶ心地良い文章だった。 設定も新鮮なものでよく思いついたなって驚き。子どもの頃読んだブラックジャックを思い出したなー。

    1
    投稿日: 2025.03.29
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    芥川賞受賞作はいつも難解な表現の作品が多くて、理解しづらいものが多いが、これも難しかった。 完全に身体が一つの結合性双生児が実在するのかは不明ながら、その発想と各々が考える意識の内容の創造力は異彩を放っていると感じた。

    1
    投稿日: 2025.03.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    赤ちゃんの叔父の中に1年近く入っていた父。ブラック・ジャックのピノコを思い出した。胎児内胎児として産まれたどこか呑気な父が面白い。 語り手が曖昧で状況がよく分からない描写が続くが、それもそのはずで、主人公は身体のすべてを共有した結合双生児の杏と瞬だった。 結合双生児ゆえの悩みから解放されようと精神や哲学の書籍をあたるも「私の恐怖は最初の数ページで書かれきって」いた。 単生児がゆえに自らを独占できていると思い込んでいるだけで、意識はすべてから独立している。実はみんな自分だけのもの(記憶、感情も)は存在しなくて、みんなくっついて、こんがらがっているという描写が印象的でした。

    0
    投稿日: 2025.03.29
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    結合双生児の話。 これ、創作ですよね? ドクちゃんベトちゃんは、記憶にありますが… 頭のてっぺんから、つま先まで、半分この双子。 見た目は、普通の人…でも、障がい者に見えるらしい。性格も正反対。 5歳の時に、もう1人の意識が表面化された。 それから、周りから、気味悪がられ、イジメられる。 高校を卒業して、看護学校に入るが、精神科しか進む道はないと言われ、精神病棟に勤める。しかし、見かけの奇妙さから、患者の家族からクレームが入り、退職。今は、食品工場に勤めている。 この双子のお父さんも、不思議な双子。胎児内胎児。 お兄さんが最初産まれ、そのお兄さんが、よくミルクを飲むが、手足が痩せてきて、お腹が膨れてきた。おかしいと検査すると、背骨近くに、もう1人の赤ちゃんがいる。少し大きくなってから、中の子どもも取り出す手術をした。お父さんは、お兄さんの中にいた子。お兄さんは、病弱ではあった。2人とも大人まで育ち、結婚して子どもまで産まれる。 この叔父が亡くなり、その葬儀や骨納めの時に、色々な思い出や意識が湧き出てきて… 不思議な物語でした。

    3
    投稿日: 2025.03.29
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    臓器を共有する結合性双生児がテーマの作品。 体の半分ずつが結合しているので一見普通に見えるが、意識は2人分。 視点が分かりづらく文章も詰め込まれて書かれている部分もあり、2人分の思考を表現しているのかなと感じた。実験小説的でもあり私には理解が難しかった(汗)

    12
    投稿日: 2025.03.22
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    正直途中までなんだが異物を飲み込んでいるようで、なんとも居心地悪くて読むのやめようかうだうだしてる間に一気に引きずり込まれてしまった。作者の方はこのテーマについて詳しすぎるから、もしかして作者も主人公と同じ、、と思ったら、医師の経歴をお持ちだったと後から知りなるほどと納得。読みやすくはないが、意識と身体の関係など単純に興味深く、考えさせられる。120ページほどの短編とは思えないほど濃い作品でした。 【これから読まれる方へ】 あまり事前情報入れずに読むと、不思議な感覚がより味わえると思います。

    20
    投稿日: 2025.03.21
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    芥川賞受賞作品ということで読んだ。 胎児内胎児として伯父から生まれた父を持つ、結合双生児として生まれた双子の女性たちの話。 なかなか物語に入り込めなかったが、収骨室での回想シーンあたりから一気に追いついて引き込まれた。 伯父と父の関係をもとに、陰陽図の完成することができるのではないかという独自の視点はこの物語の在り方をうまく方向づけしてくれたように思える。そうやって読んでいいんだよね、と理解できた一幕だった。

    1
    投稿日: 2025.03.21
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    フィクションなのにノンフィクションみたいな感覚に。同じ身体を生きる姉妹の話。 興味深くて読み進めた。 途中どちら発進の言葉なのかわからなくなること多くて何度かページを遡り読み進めた。

    1
    投稿日: 2025.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『植物少女』→『あなたの燃ゆる左手で』、そして本作で「ここまで来たか」という印象を受けた。 最初は「父の中にいた叔父の話」だと思ったら、いきなり主人公(たち)が結合双生児だった、という展開にぎょっとした。 「意識はすべての臓器から独立している」 「(サンショウウオには)陰陽魚という別名もあって(中略)」 「みんな気が付いていないだけで、みんなくっついて、みんなこんがらがっている。自分だけの体、自分だけの思考、自分だけの記憶、自分だけの感情、なんてものは実のところ誰にも存在しない」 「周りがわたしの存在に気が付かなかったのと同じように、わたし自身も当時、伊j分が存在しているとうまく感じられなかった」 「遠くから、鳥よけの銃声が響いてきた」 「死が主観的に体験できない客観的な事実で、本当に恐れるべきは肉体の死ではなく意識の死ならば、どういったことで意識は死を迎えるのだろうか」 そしてそのように考えていた瞬(妹)がいつの間にか眠り、一人称のまま杏(姉)に切り替わっていく。 自分たちが普段当たり前と思っている「一つの身体に一つの自己」という常識。 他の方の面白い講評では、 ・着想の大胆さに比して思想的な掘り下げが十分ではない。 ・漫画家・萩尾望都の傑作短編『半神』との類似点 ・平野啓一郎の、一人の人間の中に複数の「分人」が存在するという仮説 など。 私が感じたのは、作中にも仏教の無我、などがあるが、シンプルに「<私>なんて無いよ」ではなく、「結局は<私>とはなんなのか」「<私たち>とはなんなのか」を考えさせられた。 だが、読みにくい……前半が驚きの連続だっただけに、後半の失速は、やっぱりあるかなぁ……。

    8
    投稿日: 2025.03.19
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    完全に繋がっているふたごの女性が主人公のお話 他者から影響を受けるのはくっついていても、離れている個人でも同じ、ただ距離がちがうだけ という視点は興味深かった

    12
    投稿日: 2025.03.18
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    ネットでも書店でもよく目にする作品だったので、気になって読んでみました。 結論から言うと、私には難しかったです。 まず、主人公の特性を分かりやすくする為なのか、冒頭から主体として話している人物が誰なのかが分かりづらく、困惑しました。 内容も哲学的というか…。ページが進めば理解できるかな?と思いながら、どんどん読み進めていきましたが、結局最後までよく分からないまま終わりました。

    4
    投稿日: 2025.03.17
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    結合双生児のお話しでした。2人が入れ替わり立ち替わりするので、どっちが発信してるのか暫く読まないと分からない事が多く、読み返す事が多かった。

    2
    投稿日: 2025.03.17
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    新聞の書評で気になり、 あれよあれよという間に芥川賞受賞。 予約がいっぱいだった本書は回ってくるのが遅く、 とりあえず先に読んだ植物少女が美しかったので期待値がグイグイ上がったまま手に取りました。 結論、少し難しかった。 叔父と父、杏と瞬、陰陽図、生と死、肉体と意識、など様々な対比の絡め方が上品で、 ここまで相関させながら物語を違和感なく進めるのはなかなか成し得ないことだと頭では理解しつつ、 なんだかのめり込めなかった。 哲学などに精通していたら、私が文筆家だったら、もっとこの凄さに気づけたのだろうか。 俗でない部類。

    2
    投稿日: 2025.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第171回芥川賞受賞作。 右半分と左半分が結合した結合双生児という特殊な設定ながら、身体と意識の関係性のような禅問答ともいえる哲学的な普遍的な思考を描いていると思います。 太極図の白黒を二匹のサンショウウオに例えて、それを自分たち姉妹、父の兄弟に展開させているのも見事でした。

    2
    投稿日: 2025.03.15