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笑いと忘却の書
笑いと忘却の書
ミラン・クンデラ、西永良成/集英社
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総合評価

10件)
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    サラバ下 思い出したいと望むものは同じところにとどまぬて、思い出がひとりでに自分のところまでやってくるのを待ってはならないんだ!思い出は広大な世界のなかに散らばっているので、それを見つけ、隠れ家の外に出してやるために、旅をしなければならないんだ!

    1
    投稿日: 2023.10.27
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    ミラン・クンデラは『存在の耐えられない軽さ』が好き。でもあれはもう学生の頃から何回も何回も読みまくってやっと良さが少し理解できてきたような気がするレベルだから、新しい本に手を出してもきっと理解不能だろうなあと思って読み始めたら案の定、全くもって理解不能だった! 先日読んだ『サラバ!』にタイトルが出てきて借りてみたけれど、こういうズブズブの文学作品から離れて日常生活に頽落してしまって久しいわたしには高尚すぎた模様。

    1
    投稿日: 2023.08.16
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    7部構成であったが、1部ごとに話が全く異なり、主人公も異なる。幻想的なストーリーがほとんどである。チェコの政治状況も少し含んで書いてある。

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    投稿日: 2021.06.11
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    『悪魔を〈悪〉の遊撃兵だと思い、天使を〈善〉の闘士だと考えるのは、天使たちのデマゴギーを受けいれることだ。事は当然もっと複雑なのである。 天使たちは〈善〉ではなくて神の創造の遊撃兵なのであり、逆に悪魔は神の世界に合理的な意味を認めない者なのである。』 難解。 『存在の耐えられない軽さ』『不滅』のような分かりやすさと読みやすさがない。さっぱりなので、読むのが苦痛だった…。残念。 あとは『無知』だな。これはどうだろうなぁ〜。

    1
    投稿日: 2018.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひょっとしたら、ミラン・クンデラ氏の最高傑作ではないかと思えてしまうほどの作品。 笑い、冗談、悪魔、天使、相反する関係であるようで、決して別のものではない。それらは紙一重でそこにある。 アモス・オズもこう言っている。 『「悲劇的」と「喜劇的」という形容詞は、同じ苦悩の風景を別の角度からのぞむふたつの窓にすぎないと教えてくれたのはチェーホフでした。私たちがみんな欠点があり愚かで滑稽だということに気づけば、たがいに悲喜劇的な思いやりを寄せることができるのではないでしょうか。秘密が見つかったとき、顔を赤らめるのではなく、同じようなひどい欠点やくせがあるのに気づいた他人どうしみたいに、そっと優しい微笑みをかわせるかもしれない。これは個人だけではなく、国や文化や宗教についてもいえるのではないでしょうか。』 物語は、悲しい重奏である。

    1
    投稿日: 2016.02.07
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    再読。 クンデラの言葉や理屈は意外と薄っぺらいのかもしれない。結構さらさらと楽しく読めてしまう抜群のエンターテイメント性がいい意味で優っている。もちろん、その薄い言葉が焦点を結ぶところに伝統の厚い蓄積があるのかもしれないけれど。 特に2番目以降の短編での心情描写が卓抜。何なのだろうこの妙な心理的リアリティは。

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    投稿日: 2015.08.18
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    何度か投げ出そうかと思ったくらいつかみどころがなかったのだが、六、七部で、すぅっと収まるべきところに収まるような印象。何が収まったのかはさっぱり不明なのだけど。 チェコでかつ共産主義という幾重にも知らない文化を背景としてるため、徴みたいなのはほとんど拾えてないのだろう。しかし、よくわからないけどなにか好い感じの余韻がある。

    1
    投稿日: 2015.02.12
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    クンデラの作品の魅力にチェコの歴史が持つ政治的困難さを背景とした恋愛劇という要素があるのだが、これが何より素晴らしいのは恋愛の様相がそのまま政治的メタファーとして機能していることだ。愛し合う二人にも決して対等な関係は成立せず、多くの場合はその力関係と駆け引きに右往左往するその姿は、大国と小国の関係性と何の変わりもない。そして、時に政治は恋愛以上に個人的なものとして現れる。そのような状況に陥った時、人は比喩の重要性に、反語の持つ力強さに、変奏曲の様な多層的語り口の可能性に気が付くのだ。ひたすらに胸を打つ。

    1
    投稿日: 2014.09.23
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    笑いと忘却に関する思索的小説、あるいは小説的思索。 二つの主題が形を変えながら繰り返し語られる形式と、 その上作家自らの過去を取り込んだり、それを詩人たちの隠喩で示したり、歴史について評論してみたりと、まさに超絶技巧の変奏曲である。超絶技巧過ぎてわけが分からないよ。 解説読んでいろいろ納得できた。 あのような過去と歴史があって初めてこの小説が書けるのだとしたら、僕はもう読む前からこの小説を理解できないということになってしまう。 こういう小説を読む時にこそ、必要なのは納得することの読解力ではなくて、想像力のほうだろう。

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    投稿日: 2014.02.07
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    久々のクンデラ文庫。単行本の発売は1992年……ずいぶん長かったなぁ。てっきり出ないものだと諦めていたよw 緩やかに繋がる7篇を収録した連作短篇集。 第五部『リートスト』が一番好みだった。

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    投稿日: 2013.12.12